2019年4月30日火曜日

平成最後の日に

今日はいよいよ平成最後の日である。マレーシアにあっても、日本人会という小世界に勤務している関係で、平成最後の日という感覚は強い。マレーシアの学生も、平成という元号や令和という元号に大きな関心を抱いている。日本にあればもっと強いかもしれない。

ところで、日本人会のセキュリティーも、今日で入れ替えが行われる。元号に合わせて、というわけではないだろうが、私がPBT(当時はIBT)に務めて以来、ずっと同じメンバーであった。マレーシアの規則では、セキュリティの仕事につくのは、マレー系もしくはネパール系であることが条件である。ネパール系が入っているのは、グルカ兵として、ちょうどヨーロッパのスイス兵同様、その強さへのイギリス植民地的信頼だろうと思う。

セキュリティーの玄関のボスと話していて、「彼はネパール人だ。」と教えて貰ったときに、「グルカなんだ。」と私が言ったら、彼がたいそう喜んで握手を求めて来たのを思い出す。この玄関のボスは、私がマレーシアでホテルに一泊して、早朝に散歩がてらに初めて日本人会を探し出した時、「明日から、ここに務めるんだ。」と言ったら、握手を求めて来て、大いに喜んでくれたのを思い出す。

入学式や卒業式、あるいはオープンキャンパスの時など、彼らは機敏に動いてくれた。英語はかなりのマングリッシュで、30%くらいしか判らないのだけれど、コミュニケーションは十分に取れていたと思う。「長い間、ありがとう。」とセキュリティのトップと玄関のボスと今日は館内で握手した。他のメンバーとも一人ひとり握手した。

…そんな平成最後の日であったのだ。

最後になってしまったが、今上陛下・皇后陛下におかれては、長らく日本という国を背負って頂いて、日本国民の一人として、大変ありがたく思っている次第。大きな荷を下ろされ、これからも少し軽めのお立場で見守って頂きたいと思う。
皇太子殿下におかれては、新たな日本の象徴として、今上陛下の歩まれた道を、さらに深めていただければ、と思う。

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