2019年4月17日水曜日

PBTの話(21) 政策学を語る。

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Burton-Heuston/9780531212783
PBTで4年目になるが、授業の方は円熟してきたように思う。パワーポイントを使って、私費生より1ヶ月日本語学習が遅れている国費生相手に、理解をしてもらいながら進めて行けているように思う。今年の国費生は、わからない時はわからないという表情をしてくれる。(務めてそういう風にするように指導しているのだ。マレー系の学生は、特に素直で従順な学生が多い。わからなくてもわかったような顔をする。)

今日は、ナポレオン3世とビスマルクの話が中心だった。私は、世界史上でこの2人を政治家としてはかっている。もちろん戦争は名誉ある権利であるという時代であることを認めた上での話であるが…。ナポレオン3世は、叔父の名前と人気だけがたよりの、いわばポピュリストのはしりのような人物だが、フランスの産業革命を推進し、貧困層への配慮もしている。ちょうど良い機会なので、「政策学」とは、こういう学問であるということも授業で交えた。国費生は、マレーシアの将来のためには、経済学や経営学、そして政策学に進むのが好ましいと思っている。ことある事に進学指導もしているわけだ。ビスマルクの鉄血政策は、イベント(ビスマルクの場合戦争だが…)で組織固めをするという意味合いがある。こういう戦略を立てる政治家はやはり凄い。保護貿易しかり、最下層へのアメと鞭の政策もしかり、対仏外交政策しかり。

保護貿易などは、単に世界史的な事実だけでなく、マレーシアが国産車政策を立ち上げる話などもした。また領域国家などは、マレーシアのスルタン国家が林立していた時代の話もした。こういうマレーシアの歴史と結びつけることも、さらに理解を深めれるようだ。

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