2021年11月30日火曜日

健康診断な日

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以前から、今日は伊方町町役場で健康診断の予定であった。期末考査時なので、私は自分の試験の関係で朝9:00過ぎには塾に来ていた。他の講師陣には、午前中に行ってもらい、タッチして私が午後の健康診断を受けるという段取りであった。

しかも13:00には青森県のR高校、15:00には宮城県のS高校の視察が予定されていた。

13:00のR高校の対応をしてくれたJ先生に後で聞くとR高校は公営塾を作る予定であったし、私が対応したS高校はすでに英語担当とアシスタントの2人だけだが公営塾があるそうだ。試験中で生徒がいるので、両校とも説明に十分な時間が取れなかったが、もう少し関わってお話をすべきだった様に思う。

ところで、本題の健康診断の件だが、昨年との比較を、いろいろなところでされた。体重は1㎏減った。(身長はそのまま)聴力がアップした。(?)腹回りは5cm増えた。(?)

体調は、先週の疲れが残っていてあまりよくない。しかも風が強く、R197では、だいぶ車がふられた。なんと、学校に戻ってきたら雨脚が強くなっていた。

という健康診断の日。期末考査の勤務体制の関係で早めに帰宅したので、こうしてブログをエントリーできている次第。

オミクロン株にイラつく


日本のコロナ禍が一段落して、マレーシアにまだいるL君が入国できると期待していた。1年半もの間、D大学の学生でありながら彼は今出川キャンパスを知らない。

今度こそと思っていたのだが、少なくとも1か月は入国できないようだ。実に悲しい。

このオミクロン株、まだよくわからない。ネットでは、いろいろ言われているが、なにか陰謀めいたものを感じるのは私だけではないだろう。

さらに不愉快なのが、WHOが、ギリシア文字のアルファベットをずっと使いながら、μ(ミュー)の後のv(ニュー)、ξ(クサイ)を飛ばしたことだ。ニューは英語表記でnuはNEWと混同するという理由、クサイは、英語表記ではxiで習近平の表記と同じだかららしい。WHOへの親中国的な不信感がさらに高まるような話である。

オミクロンは、οという文字になる。人名表記がどうのこうのと言えば、王さんが不愉快になるではないか。「xi」でいいのではないかと私などは思う。

L君、がっかりだが、前だけを見ようではないか。ホイットマンの詩の一節を送りたい。

”暗闇が深ければ深いほど暁は近い”

2021年11月29日月曜日

三崎高校の話題2大分

三崎高校が「おおいたうつくし感謝祭」に、2年生3名・1年生1名・卒業生1名が参加して、現地でブイアートを制作してもらったとのこと。事前に、今回のモデルとなるマスコットキャラクター・愛媛の”みきゃん”と、大分の”めじろん”を寮生にも手伝ってもらい作成、実際に8つのブイをお絵かき用やシールデコレーション用に持っていき、大好評であったようだ。大分県庁にも飾られるとか…。

また裂き織のストラップづくりも好評であったそう。商品開発班が短時間でできるものをと考えての参加だったようで、皆の想いがつまったワークショップだったと思う。

またひとつ、新しい三崎高校の地域創生の歴史が綴られた。

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三崎高校の話題1受賞

農林水産省主催の「ディスカバー農村漁村(むら)の高和アワード」で三崎高校が特別賞を受賞したとのこと。このコンベンションは、「強い農林水産業」「美しく活力ある農村漁村」の実現のため、ポテンシャルを引き出すことにより地域の活性化や所得向上に取り組んでいる優良な事例を選定し、全国への発信を通じて他地域への横展開を図るものだそうで、三崎高校は、唯一高校の受賞。

この学校、この町で起こった「奇跡の7年間」をK先生が記されたそうで、地域協働推進校としての3年間最後のまとめとして捉えられていたのではないだろうか。

三崎高校に視察がどんどん来られるのも無理はない。それだけのことを十二分にしているのだから。(笑)

2021年11月28日日曜日

祝 石川選手の第5戦勝利

ヤクルトが日本シリーズを制覇したとのこと。一応阪神ファンなのだが、先日もエントリーしたが私は秋田商業高校出身の石川投手を応援している。

シリーズ第5戦で41歳10か月で日本シリーズ最高齢勝利投手になったとのこと。おめでとう。マウンドで、松阪が引退試合でやったように、プレートに手を置き、前回の日本シリーズで2敗したことへの雪辱を誓ったようだ。

今回の日本シリーズは、昨年最下位のチーム同士が勝ち上がりリーグ優勝、しかも1点差の試合ばかりの大激戦だったようで、さぞかし感慨深い日本一だったと思う。

ちなみに、大相撲も序二段まで落ちて復活した横綱照ノ富士がすでに優勝を決めたらしい。

スポーツの面白さは、まさにこういう人間ドラマにあるように思う。

今年の社会的な事件は、アメリカ大統領選、コロナ禍とワクチンなど、なにか陰謀めいた暗さがあったが、スポーツの世界は、大谷翔平投手の活躍しかり、ヤクルトとオリックスの活躍、照ノ富士の活躍と漫画のような明るさがあったのが救いだなと思う次第。

クラシックカー in 三崎

3日間の視察ラッシュのおかげで、なかなか疲れが取れない。昨日など3時間も午睡した。やはり歳である。(笑)ところで、金曜日、北海道視察の日は、”はなはな”に、クラッシクカーが来るという朝の町からの放送が流れていた。見たかったが、当然ながら行けなかった。どんな車が来たのか調べていたら、サダイアリーという伊方町のFacebookに画像が載っていたのでお借りして紹介したい。

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調べてみると、このクラシックカー群は、門司から神戸までいくClassic Japan Rally 2021というイベントだった。おそらく、大分・佐賀関からフェリーで三崎に着き、これから四国を横断するのだろうと思う。


三崎小学校・中学校の児童生徒がはなはなで見送ったようだ。滅多にない経験だと思う。よかったねえ。三崎はほんと田舎なのだが、先のオリンピックの聖火といい、四国最西端という地政学的に意外にこういう機会に恵まれている、という話。

2021年11月26日金曜日

視察ラッシュ3日目

視察ラッシュ・イベントラッシュ3連発、最終日。北海道からの視察である。公営塾を作った枝幸町、これから作る厚真町の2町が来られた。枝幸町はオホーツク海に面した毛ガニの町。厚真町は苫小牧の西にある町。当然ながら、国土世間が違うので、三崎高校・未咲輝塾との差異は大きい。

今回も、事前に質問が出ており、塾内で公式回答を文書化しておいた。これがほぼ一か月前のことである。また、HP等で両町、両高校のことも調べておいた。こういう事前準備は、重要だと思う。

今回も公営塾視察に重きをおかれていたので、概要説明、質問への回答の後、寮を視察されてからもう一度塾に来ていただいた。ありがたいことである。

さすがに、この3日間を乗り切って疲れた。H高校時代の3年担任時の体育祭・文化祭を乗り切った時に匹敵するかもしれない。(笑)

2021年11月25日木曜日

視察の合間にSDGs研修会

だいぶ以前から、今日は伊方町の小中学校の総合的な学習の時間委員と社会科部会の先生方へのSDGs研修会の予定が組まれていた。M中学のA教頭先生、委員長のM先生から、講師の依頼があって、伊方町の教育に資するのならと引き受けさせていただいた次第。その後、この研修を挟むように、愛媛県K町、北海道の二町の視察が入り、三連発となったわけだ。

今回の研修は、未咲輝塾で行われた。これは、ポスターセッションを行う上で、画像をカラー印刷できることが最大の理由である。もうひとつは、地元の3中学校との連携を深める意味合いもある。講師陣は、期末考査前で教材研究が大変であったのだが、この地元の中学校から先生が来られるという一点で、準備や研修参加に納得してくれた。早めに来塾して教材研究をしてくれており、誠に申し訳なく思ったのだ。この3日間、講師陣はかなり負担がかかっている。先日書いたが、これがモラトリアム的な公営塾だとこうはいかない。講師陣も不満はあるだろうが、優秀なのでうまく対応してくれた。

今回のSDGs研修では、ポイントを押さえ、パワーポイントで短時間で講義した。戦後、平和教育、人権教育(私の世代はこの最初にあたる)、環境教育と言う順に、その時代に合わせて教育の根幹となるような世代教育が行われたと私は考えている。SDGsは、今の世代にとって、最重要課題だと思っている。環境教育から一歩進んで、持続可能性、経済と社会・環境のバランスを取ること、MDGsの途上国対象のアジェンダから、先進国も含んだ「誰一人取り残さない」共生のアジェンダへと昇華したのがSDGsであるからだ。


伊方町の先生方は、3地域(旧伊方町・旧瀬戸町・旧三崎町)に分かれ、17あるゴールのうち、子供たちに教えたい、考えさせたいゴールを選んでもらうことから始めた。この討議がなかなか盛り上がった。結局、伊方町の将来を担う子供たちに教えたい、考えさせたいゴールは、そのまま伊方町の課題に結びついていく。それぞれのゴールのターゲットを資料として配布し、参考にして頂いた。結局、三崎高校の進めている地方創生のポスターセッションになった。

ポスターセッションであるから、模造紙に書いた内容のプレゼンもある。やはり先生方はプロであった。うまい。(笑)いい研修会になった。みなさん、喜んでいただけた。研修というと、講義ばかりだったらしく、こういうワークショップは初めてらしい。楽しいワークショップでしたと、さっそくメールを頂いた。伊方町の小中学校でこのようなワークショップが行われていくかもしれないと思うと、17のゴールのロゴをプリントし、ひとつひとつ切っていった苦労も報われるというものだ。お世話になった先生方に感謝である。

2021年11月24日水曜日

視察ラッシュ1日目を終えて

愛媛県のK町の視察がまず終わった。町長が来られるとのことで、緊張したが、もっと緊張したのが、伊方町の教育長・事務局長・教育室長が勢ぞろいして付き添われていたことの方が緊張した。(笑)

我がチームは、私が授業を2時間している間に、指示していた準備以上のことをしてくれた。この事が嬉しい。明日・明後日も迷惑をかける。期末試験直前で、生徒対応の準備が多忙な時期に、申し訳ないのだが、なんとかうまく対応してもらわねばならない。ちょっと心苦しいが…。

ところで、三崎高校が凄いのは、自明の理だが、何故未咲輝塾も注目されるのだろうか。それは、学校との連携がうまくいっているからだろうと思う。

私は、塾長である前に、教師である。学校の動きがよくわかること、教師が多忙であること(特に三崎高校は小規模校でかなりタイトである。)を熟知している。今日も申し上げたのだが、もし大阪の学校に公営塾があったとして、教師は最初から塾講師を信用するか否か。答えは絶対に否である。このことが分かっていることが最も重要ではないかと思う。幸い、我が塾の講師陣は、全国の公営塾の中でも指折りの精鋭であると思う。三崎高校の先生方も、徐々に彼らの力量を認めていただいたが故に、学習指導・進路指導を任せていただいているのである。

全国の公営塾の多くの若い講師は、自分たちの力を過信している可能性がある。様々な取り組みを企画していくことに塾の存在意義を認めているフシがあるが、謙虚に学校をサポートすることに徹する姿勢が学校の信頼を得る王道であると私は思う。

未咲輝塾のコンセプトは、単純明快である。三崎高校に地元生を集めるために、進学実績を上げる、これが第一。中学生を子に持つのは、生産年齢の世帯である。過疎化に悩む地域では、高校進学のために他地域へ流出することが最大の問題なのである。高校が無くなるなどということがあれば、その地域の死活問題に直結するわけだ。伊方町で言えば、八幡浜市内の3高校への進学を町内唯一の三崎高校へ向かわせることが絶対的に必要なのである。全国募集で志願者数を増やし分校化を防ぐのも重要だが、地元生に来てもらう事、これが何よりも重要なのである。

三崎高校は、これがうまくいっている。今年の1年生は、特に優秀な地元生を獲得できた。全国募集で、優秀な生徒も集まってきている。未咲輝塾は、その尖兵として精一杯の努力をしていくしかない、私はそう考えている。

…きれいごとのコンセプトなどいらない。そういう意味では、泥臭い塾であってもいいと思っている。

2021年11月23日火曜日

視察ラッシュ

明日から、三崎高校と未咲輝塾の視察ラッシュが始まる。明日は、同じ愛媛県の公営塾があるY高校を持つK町と公営塾スタッフの視察がある。町長・教育長・担当課長+行政職員と総勢6名で来られる。事前に質問も送られてきたので、だいぶ前から回答を考え、塾内でミーティングをして公式回答を作成した。このK町の視察は、伊方町役場、三崎高校、最後に未咲輝塾に来られるわけで、高校魅力化全体の視察であるようだ。

明後日は、私の伊方町内8小中学校の先生(総合的学習委員)の研修会で、未咲輝塾に来ていただきSDGsの講義とワークショップを行うことになっている。着実に準備を進めてきた。

さらに26日には、北海道から枝幸町(えさし:オホーツク海沿いの浜頓別の南にある)と厚真町(あつま:千歳市の南)が二町合同で来られる。こちらも同様、質問をすでに送ってこられていて、公式回答を準備している。こちらは、行政、公営塾スタッフと厚真高校教員と総勢7名で来られる。

この三連発が、期末考査直前にあるわけだ。正直、期末考査も含めて、その準備に追われてきた。これだけ段取りを組んで準備したのは久しぶりである。これまで培ったイベント能力のおかげで、ほぼ準備は万全である。

さらにさらに、30日には、宮城県と青森県の高校が来られるそうだ。こちらは、学校訪問が主なので、塾としては期末考査中で生徒もいるので、対応は簡単でいいらしく、少し楽だが…。

2021年11月22日月曜日

未咲輝塾の講師募集その2

未咲輝塾の講師募集、さらに新しい媒体が増えた。

https://smout.jp/plans/5797?token=JAKVStVFPqZJ2QzTguQkKZWG&fbclid=IwAR3iQUlygpyWqPsscp1kbz1k9o6eKP_dmRJz5Nm86jYGSTJ7_gu4gxJfYrc

我がチームの3講師の笑顔がいい。私が写っていないのは、先日エントリーしたように私の後の講師募集だからである。(笑)書かれている記事の内容も実にいい。これを制作したプリマペンギーノのOさんは、最近前任者のAさんの出産の後を受けてこられた新しい方であるのに、貪欲に塾のことを学び、的確に伝えてくれている。それも嬉しい。

塾の方は、今日、期末考査の時間割が発表されて36人の来塾者数だった。帰国子女のW君と漢字学習をして、その後心配な教科は何?と聞くと、数学Aだという。なるほど「確率」は問題文の日本語が難しい。最初、私が懸命に説明していたが、塾頭のO君、さらに英語担当のJ先生が教えてくれて、なんとか基本的な理解が進んだようだ。(その間、私は推薦入試の面接練習で別室に行っていた。戻ってきたら、)W君の表情がかなり明るくなっていた。

こういう塾なのである。

2021年11月20日土曜日

ベラルーシとリトアニア

https://www.cnn.co.jp/world/35179731.html
先日エントリーした、ポーランド国境での、ベラルーシの中東難民を使った「新しい戦争」は、ベラルーシの完敗で終わったようだ。

https://www.cnn.co.jp/world/35179731.html

独裁政権は、民衆の生命や不幸を意に介さない。独裁者は公人ではなく、極めて劣悪な人格の私人と成り下がっている。ベラルーシに希望を抱いてやってきた、ドイツへの入国を望む難民のことなど、ツールとしか感じていないのだろう。

強制帰国はさせないなどと、ベラルーシ政府は言っているようだが、独裁政権はウソをつくのが常態化している。アジアの独裁国家である中国共産党は、共産党に有利になるようなプロパガンダ的情報しか流さないのと同じだ。

ヒューマニズムのかけらも感じない姿勢。今の世界が悪意に満ちている事を実感させられる。

こんな中、リトアニアは台湾を擁護し、中国共産党独裁政権と戦っている。独裁政権の偽善や悪意を知り尽くしている、元ソ連領のリトアニアだからこそ、あえて立ち向かっているのだろう。バルト三国の独立時を彷彿とさせる。

確認したい。上に立つ者は公人である。

2021年11月19日金曜日

大谷翔平投手のMVP受賞

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000050.000030862.html
今年のニュースは、ろくなことがなかったと思っている。コロナ禍もそうだし、東京オリンピックもメダル獲得数はともかく異例づくめだったし、先日から続くKK結婚問題も妙に腹立たしかった。良い話題は、大谷翔平投手の活躍くらいしかなかったように思う。

今年の流行語大賞がどうなるかわからないが、私は「二刀流」であって欲しいと思っている。その大谷翔平投手が、アメリカンリーグのMVPを受賞した。まさにイチロー以来の快挙だ。しかも満票で、まさに文句なしの受賞だったので、余計嬉しい。

スポーツ、特に野球のような数値を重視するスポーツでは結果が全てである。MLBという世界最高の舞台で、数値的にも他の追随を許さないほどの数値をたたき出したのだから凄い。いろいろと毀誉褒貶もあるかもしれないが、大谷投手には来年も怪我に気をつけてさらに精進して欲しい。

彼は、金銭的な欲、いや物欲自体があまりないらしい。高校時代から最高の選手になるために自己を高めてきた、野球道の人である。得たいものはモノではなく、自己の精進の結果であり、自己の内にのみあるのではないだろうか。この辺はイチローと重なる。超一流というのは、こういうものなのだろう。とにもかくにも、おめでとう、大谷投手。

2021年11月18日木曜日

未咲輝塾の講師募集

このところ、ブログで「私に残された時間が少ない。」という表現を何度か使っている。任期を半年前倒しして、来年の三月末で、大阪に戻ることを意味している。理由はいくつかあるのだが、最大の理由は、塾長を若い講師に譲るつもりであるからだ。半年間私が残ってもやりにくいだろうし、PBTを辞した時同様の武士道的な私の美学である。

実は、4月からの行き先もすでに決まっているのだが、我がチームである講師陣3名以外の三崎高校関係者には知らせていない。まだ公営塾のオーナーである町の教育長(もっと言えば町長)にお伝えしていないので、同様に学校長にもお伝えしていないわけだ。この辺の分別は社会人として当然であると私は思う。

そんなわけで、講師の募集をお願いしたわけだ。現在、「日本仕事百貨」をメインに募集をしている。塾・学校・町役場の総力を挙げて作成されたページである。https://shigoto100.com/2021/10/ikata-3.html?fbclid=IwAR1c6Dk71fQ-oKtoq46yk0HcOV7EghxSCTwVmc-lnr0biXwK--kQYKgJk1I

人が咲き、輝くために探究する高校をそばで支える

タイトルにはこうある。なかなか良い。三崎高校・未咲輝塾を様々な角度から語りつくしている。よかったら、我がブログの読者にも見ていただければと思う。

基本的には私の後なので、文系の方。英語ができるとなおベター。

生徒は自分の夢となりうる、自分の宝と思える人を私は希望したい。

2021年11月16日火曜日

ホロコーストを語る '21

みさこうDAYイベントを久しぶりにやらせてもらった。行事の関係で中止することがこのところ多かったのだが、今日はありがたいことに1年生を中心に8人の生徒が参加してくれた。

これは、H高校時代の人権主担の時に、アウシュビッツに行った後製作したパワーポイント教材で、当時の3年生全員を相手にLHRで講義したものである。数冊の専門書を元に、歴史的な経過を詳細に述べているので、多少難しい。(笑)だが、今日の生徒諸君は、かなり真剣に見てくれた。こういう学びはあまり経験がないようだ。

ポイントは、ナチスがそもそも国内の15万人ものユダヤ人を追い出し、オーストリアやチェコなどの領土拡大によって、80万人に増加、追い出すだけでは第三帝国は実現できないと、全ヨーロッパのユダヤ人絶滅を志向したという歴史的な経過である。ポンとアウシュビッツを作りガス室に送ったわけではない。

WWⅡで占領区域が拡大し、追い出しをあきらめて、強制収容所を立てまくり、奴隷労働をさせるとともに、最初は不衛生な場所に多数を閉じ込めて殺すというクリーンバイオレンスという戦略(ワルシャワゲットーなどもこれにあたる)をとったが、やがて特殊部隊やガストラックによる殺害戦略へと引き継がれ、さらに効率性を高めるために、絶滅収容所が建設される。アウシュビッツはそのひとつである。

実際の写真を見て、また最もリアルな「灰の記憶」という映画の5分間を見てもらう構成になっている。ドイツ人の律義さというか、ユダヤ人を規定するニュルンベルグ法や、収容所までの運賃を摂取したことなども話したのだった。勉強になった。また次も参加したいと嬉しい感想をたくさん聞いた。残された時間を精一杯やっていこうと思う。

2021年11月15日月曜日

続々々 教員免許更新制廃止 考

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE157830V11C21A1000000/
中央教育審議会で、教員免許更新制廃止の審議がまとまったようだ。次の通常国会に提出し、2022年度末での廃止を目指すという。そもそも(悪夢と言われている)当時の民主党政権は制度廃止を打ち出していたが実現しなかったので、手のひら返しはないだろう。通常国会での可決はほぼ見通せる。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE157830V11C21A1000000/

ところで、2022年度末廃止ということは、実に微妙な表現だ。私の教員免許は2022年度末まで。いったいどうなるのだろうか。また3万円出して更新なんていやだ。(笑)妻は大丈夫だというが、ちょっと落ち着かない。

2021年11月14日日曜日

新しいタイプの戦争?

https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_6189cc2be4b087e2ef9bd02e
ポーランドとベラルーシの国境で、ドイツを目指す難民(シリアやイラクの人々らしい)が集結し、ポーランドが断固阻止しようとしている。

そもそもは、ベラルーシの人権侵害へのEUの経済制裁への対抗措置としての戦術らしい。しかも、この移民通過を許さなければ、ベラルーシを通過する天然ガスのパイプラインを止めるぞと恫喝もしたらしい。ロシアがベラルーシの背後にいるというのは、十分考えられるのだが、これはロシアをも敵に回すような話でもある。

難民を武器に使うようなことは、今までになかった話だ。新しいタイプの戦争という記事もあった。これも全くやるせない。ベラルーシの大統領は、ヨーロッパ最後の独裁者とも呼ばれている。中国や北朝鮮もそうだが、独裁は実に人間性を無視した政策をとる。

ここは、行ったこともあるポーランドを応援したい。ポーランドはカトリックの国だが、これは、東の正教徒、西の新教徒から自らを守るための戦略だったと聞いた。平原の国で、これまで数多くの侵略を受けてきた。彼らの祖国防衛への意識は尋常ではない。

さてさて…。

2021年11月12日金曜日

エチオピア内戦考

http://blog.livedoor.jp/pacco
303/archives/82883341.htm
l
エチオピアが内戦状態に陥っている。民族対立を背景にした権力闘争の帰結だと言えそうだ。https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20211105-00266524

エチオピアと中国の関係は深い。有名なところでは、エチオピアの通信インフラ(携帯電話基地局)は中国が全国を網羅して建設した。当然ながら、全て中国人労働者の手によるもので、現地雇用を無視した中国流アフリカ進出の代表例である。携帯電話機器も全て中国が抑えている。インフラからまるごと中国の波が襲ってきたわけだ。とはいえ、これでエチオピアの通信状況は革命的に改善されたわけで、必ずしもデメリットだけではない。ただ、これ以後、ジブチとの高速鉄道網を始め、主要インフラはすべて中国に握られることになった。まあ、エチオピアといえば、アフリカの一帯一路路線の代表格である。

今回の権力闘争では、中国も困惑しているようだ。当然ながら武器援助を伴っている。内政干渉はしないというスタンスだが、政府側に常についているが、当事者が一転したわけで、内戦の状況次第では、不信感が高まるに違いない。

アフリカ諸国は、意外にしたたかだ。中国の真意を見透かしている。

最も重要なことは、スーダンに難民として逃げ出した人々や国内避難民である。内戦のどさくさで、様々な暴力が蔓延している。戦時は通常のモラルを破壊する。

おそらく欧米は口は出す(非難し正論を振りかざす)が、実際には動かないだろう。中国も積極的には関与しないだろう。まさに泥沼化する可能性が高い。まったく、やるせない。

2021年11月11日木曜日

校内持久走大会 ’21

三崎高校では、校内持久走大会が午後から行われた。今年は、雲行きが怪しく、晴れたと思ったら雨が降り出したりで、先生方も生徒も翻弄されたようだ。結局、早めに実施することになった。朝、雨が降っていたこともあって、毎年先導される教頭先生がバイクではなく、車で来られたので、我が塾のW先生に自転車での先導の役が回ってきた。てっきり中止だと思っていたW先生は、急いで公営住宅(三崎の隣の集落である二名津)に戻り、自転車を持ってきた。昨夜、「腰が…。」と生徒と走るのを少し躊躇していたのだが、この先導の役はありがたかったらしい。というわけで、今回走ったのはJ先生のみ。S先生は、国立大推薦入試の準備がありそちらに専念してもらったのだった。私は、3年連続の応援のみ。(笑)

運動部の生徒が早いのは当然。部活を引退した3年が遅いのも当然。今年はB大学校を目指しているU君かなと思ったら、当然のごとく優勝して見せた。うん、漢(おとこ)である。

もちろん、こういう持久走が苦手な生徒もいる。すでにゴールした友人たちが、そういう生徒を見つけると伴走して激励する。もちろん、暖かい拍手に迎えられて…。三崎高校は、そういう学校なのである。

2021年11月10日水曜日

山形県 小田高校生来校

山形県の小田高校の2年生が修学旅行として三崎高校にやってきた。担当の先生から、塾の見学もあるかもしれないということで勤務開始の1時間前からスタンバイしていた。体育館で、文化祭のビデオをこちらの2年生と見ていて、その後アイスブレーキングで、クイズを楽しんでいた。小田高校の生徒と三崎高校の生徒のチームで相談し、正解なら前に進むというカタチだった。問題も、山形県と愛媛県にちなんだ内容で、なかなかウィットに富んでいて面白かった。その後、塾に来る可能性もあったのだが、結局来なかった。(笑)まあ、それはそれでいいのだけれど…。

小田高校は山形の山間部にある小規模校で、三崎高校同様に地域みらい留学を推進している学校。魅力化の事業もいろいろやっている。JICAのアフリカや東南アジアのJOCVとの交流もしているようだ。今回の修学旅行も、新幹線で広島まで来て、原爆資料館を見学し、瀬戸内海を渡って大三島の高校(ここも魅力化推進校)と交流、最終目的地は四国最西端の三崎高校というわけだ。こういう修学旅行もあっていいな、と思った次第。

…四国最西端、楽しんでくれたかな。

2021年11月9日火曜日

来週のみさこうDAYに向けて

三崎高校には、月2回、チャイムなし・部活なし・私服登校のみさこうDAYがあるのだが、今日のみさこうDAYは、各担任との面談週間なので塾のイベントは中止した。

来週も同じ火曜日にみさこうDAYが設定されているので、私が担当することにした。他の3講師は受験指導や生徒指導で大忙しなので、私が担当することにした。(私も帰国子女の漢字学習や私大志望受験生の小論文指導など多忙と言えば多忙だが、彼らよりもマシであると思っている。)

今回は、満を持して「ホロコースト」について語るつもりである。思えば、ワシントンD.C.のUSホロコースト博物館、エルサレムのホロコースト博物館、アウシュビッツ収容所に行った経験がある。H高校時代に人権学習の教材としてつくったパワーポイントもあるので、そんなに準備に時間はかからない。私に残された時間は少ない。出来る限りのことをしたいという想いである。

2021年11月8日月曜日

八幡浜・大島サイクリング

八幡浜の道の駅「みなっと」から、沖合にある大島に行く船が出ている。20分くらいで着く有人島である。以前から行ってみたかった。7日の日曜日は、前日と異なり、抜けるような青空でだったので、急遽大島に行くことにした。今はもう11月。これからぐっと寒くなるので、2日連続のおでかけになるが、幸い8日は文化祭の代休であるし、これがラストチャンスと愛車のエンジンをかけた。

日曜日は、2便しか運航されない。(通常3便)島の滞在可能時間は1時間半ほど。レンタサイクルを借りて、妻と島の南の方へ向かった。(レンタサイクルと言っても、かなりフツーの自転車である。200円。)

大島には、三王島という小さな島を結ぶ海面すれすれの路があったり、貝付小島という引き潮時に道が繋がる島があったりする。道もほぼ平面で、気温もちょうどいい。快適なサイクリングになった。

途中、いくつもブイを発見した。漁具と共に置いてあるのはもちろん、ゴミ捨て場のようなところに捨てられているようなブイもあったのが気になった。と、いうのも私はブイアートをしたいと思っているからだ。三崎高校で、「みきゃん」(愛媛のキャラクター)をたくさん作っているのだが、私も自作のみきゃんを作りたいと思っていた。最終的に、海岸に打ち寄せられている、完全にゴミであると認識されるブイを発見したので、持って帰ってきたのだった。(上記画像参照)

思わぬ収穫である。思わぬ収穫と言えば、この大島への船上や大島から佐田岬半島を展望できたことである。長い。佐田岬半島は実に長い。三崎はまだ遥か向こうで見えない。それを改めて実感できた。(上記画像参照)

晴天の中、島を十分に楽しむことが出来たのだった。

2021年11月7日日曜日

卯之町散歩3/開明学校

民具館の目の前に、明治15年に開校した開明学校(小学校)があり、今は教育資料館になっている。あまり期待していなかったのだが、この中には貴重な教育に関する資料があり、実に感慨深かった。

まずは、教育勅語である。解明っ学校の教育勅語は、掛け軸になっていた。おそらく御真影とともに奉安殿に安置されたいたものだと推測する。学生時代、教育史のレポートとして教育勅語について書いたことがあり、私は前の方を少しだけ暗唱できる。昔々、東京神田の古本屋街で修身の教科書を見つけて持っていたのだ。そもそも文章としては知っているけれども、掛け軸として見たのは初めてである。

次に、先日エントリーした質実剛健の元となった戊申詔書が展示されていた。調べて間もないので、余計に感慨深い一所懸命に字句を追ったのであった。

その他にも、福沢の学問ノススメなども展示されていた。私自身は福沢はあまり好きではないのだが、こうして有名な書の本物を目にする機会はそう多くない。水戸で大日本史の本物を見た時以来の感慨にしたったのである。また、敗戦直後の黒く塗りつぶした教科書も展示されていた。これも本物を見たのは、初めてだ。

その後、高野長英の隠れ家を見に行った。蛮社の獄の高野長英。宇和島の伊達宗城は、松平慶永、山内容堂、島津斉彬と共に幕末の四賢侯と呼ばれるほどの人物である。蘭学好きで、高野長英を庇護した。先日、エントリーしたとおりで、実に感慨深い。

というわけで、卯之町散歩、天気はもうひとつだったが、実に実り多かった一日となったのだった。

卯之町散歩2/民具館

米の博物館で、今民具館では「ロバのパン屋」の提示が行われていることを知った。我々の世代は、大阪でも「ロバのパン屋」が来て人気だった。これは行かねば、と民具館に向かった。

この民具館も実によかった。まずは、先日エントリーした五ツ鹿踊りの展示があった。西予市も伊方町も、同じ宇和島藩領であった故に当然と言えば当然。この五ツ鹿踊りのルーツは伊達家のルーツである仙台藩であるらしい。その隣には、大草履。これも伊方町各地にあるものだ。


四国は、こういう古い民具や、昭和のモノなどをよく保存していることに感心する。民具館入った時、村田英雄の「王将」が流れていた。古いレコードを実際に流していたりする。昔、卯之町には栄座という劇場があって、いろいろな劇団がきていたようだ。その模型と公演の内容展示もあった。(この2つの画像は拡大可能)



そして、ロバのパン屋の展示。いいなあ、懐かしいなあ。小学生の頃の話だ。大阪では、ロバといいながら、馬が引っ張っていたような気がする。蒸しパンが美味しかった。

この民具館、さらに面白いのは倉庫も展示していること。いやあ、良い民具館だった。

2021年11月6日土曜日

卯之町散歩1/米博物館

以前から、西予市の卯之町に行くつもりでいた。今日は曇天だけれど、もう11月。残っている時間も短いし、寒くならないうちに、と妻と行ってきた。八幡浜の南にあるので、買い物のついでという気軽さである。もっともっと早く行っておけばよかったと思うほど、良かったのである。3回に分けてエントリーしようと思う。


まずは、卯之町のはずれにある米博物館へ。ここは、109mもある廊下で有名な小学校と言った方がいい。いろいろなTVで取り上げられ、いろんなタレントがZ-1(ぞうきんがけレース)に挑戦している。最初は濡れぞうきんでタイムを競っていたらしい。明石家さんまが1分18秒、鉄腕ダッシュで国分が2分19秒、長瀬が2分57秒。探偵ナイトスクープで桂小枝が2分07秒だとか。意外に明石家さんまが早いのだった。乾いたぞうきんになって、出川哲郎が55秒60秒(ただし54.5mのショートコース)、歴代最高タイムは、18秒17だとか。凄いな。何度も挑戦しませんか?とスタッフのお姉さんに誘われたが、NGを出し続けた。(笑)

長い廊下にそって教室が続いている。最初の3室がお米についての展示をしている。だから米博物館。最後の方には黒板の部屋などいうのがあって面白い。(上の画像/ニャロメが昭和を強く印象付ける。)その間の部屋には地域おこし協力隊的なオフィスなどがあって、有効利用されていた。

2021年11月5日金曜日

佐田岬民俗ノート

文化祭の時、教育委員会の事務局長が来られていて、伊方町のインフォメーションをされていた。ご挨拶に行った時、ふと目に留まったのが、佐田岬民俗ノート¥800。以前から欲しかった町見郷土館の本だ。思わず購入してしまった。

翌日、未咲輝学で、学芸員のTさんが来校されていた。購入の話をすると、文化祭で4冊売れたらしい。そのうちの1冊が私だったわけだ。

今回の文化祭で伝統芸能をやったわけだが、5頭の鹿についても、獅子舞についてもちゃんと書かれていた。さすがである。5頭の鹿は、「五ツ鹿踊り」というそうだ。川永田という地区に伝わるものらしい。獅子舞は「唐獅子」というらしい。伊方町内では4地区、特に豊之浦の地区が盛んらしい。これらの川永田・豊之浦という地域は、三崎から見ると佐田岬半島の根っこの方である。今回の伝統芸能(=郷土芸能)は、ALL伊方町的演出だったといえるだろう。(ただし、これらは南予地方一帯に多く伝わるものであるらしい。)

ちょこちょこと、この本を読んでいる。来た当時は、これらの佐田岬の民俗学をモチーフにして、講師のJ君に演劇を作らせてあげたかったのだが、私にはもう時間がない。彼も忙しすぎて無理かな。今日も英検合格者の面接指導のために走り回っていたから…。

2021年11月4日木曜日

英国陸軍の名称の話

https://www.meta-defense.fr/ja/2021/03/18/
妻がYouTubeを見ていて、それを傍らで聞いていたのだが、世界史的に面白い話題があった。イギリスの海軍も空軍も、名称の前にROYAL(王立)がついているが、陸軍にはつかないらしい。しかも、陸軍は、名目上議会の許可に基づいて臨時に召集・編成されることになっているとのこと。

その理由は、ピューリタン革命時に、クロムウェルの共和国軍が国王軍を破り、チャールズ1世を斬首したことに関係する。共和政が終り、王政に戻った後チャールズ2世がこの共和国軍(ニューモデル軍)と対立していたためである。

このあたり、詳細に調べるとなかなか面白いのだが、結局のところ、チャールズ1世の後を継いだジェームズ2世が名誉革命で亡命し、権利の章典が成立、ジェームス2世がつくった常備陸軍を明文化して否定したのだった。

今は平時においても常備軍だが、建前上はそのままで、ROYALがつかないわけだ。こういう話は実に面白いと思うので、備忘録的にエントリーした次第。

2021年11月3日水曜日

三崎高校文化祭 ’21 考

私にとって3回目の三崎高校文化祭。これまでとはまた違った趣があった。最大の特徴は、伝統芸能のパフォーマンスである。今年度第1回コンソーシアムで、三崎高校は様々な地方創生の活動をしているが、地域として最も期待している事と違うという意見が出た。それは、地元の祭りへの積極的な参加であったのだ。これは、公立高校にとっては、実に難しい課題だ。祭りは、当然ながら宗教的な行事である。私は、このやりとりを聞いていて、うーんと唸った。どこまで可能なのか。コロナ禍によって、今年も三崎祭が中止になったのを受けての三崎高校の答えが、この文化祭での伝統芸能のパフォーマンスであったのだ。

あくまで、伝統芸能として、みさこう生が地元生徒・県内外の生徒を問わず、有志として希望者が、地元の方々の指導を受けながら伝承する、というカタチをとったのだ。これは良いアイデアだと思う。

私は、この伊方町の伝統芸能について、詳しいことはわからない。まずは太鼓があり、獅子舞があり、鹿の被り物をした5人の太鼓チーム、巫女の格好をした女子の舞の5つ。それぞれの衣装も素晴らしく、熱のこもった演技だった。私自身は、こういう伝統芸能には、ほとんど属性がないだが、素直に感動した。何故なら、生徒たちが昼休みや放課後、中には真っ暗になった野外で練習している姿を間近で見ていたからである。それも、塾生がほとんどでよく知っている生徒が頑張っていたのである。

来賓として、町教育長、町内の三中学校の校長も来られており、演技の後、同様に感動しておられた。町内の三崎高校の評価はさらに上がったはずだ。町内唯一の高校として、伝統芸能を継承していくという行為は、地元を愛する地域の皆さんの心を打つ。

三崎高校の分校化→廃校化を絶対に阻止するという強い意志が伊方町にはある。それは、町内の三崎高校が無くなると、中学生を就学させている生産年齢人口世帯の減少に即繋がるからである。実際、八幡浜市の高校に進学させるため、一家で引っ越したという事例は多いのである。だからこそ、全国募集、新寮の建設、新バスの購入とできるかぎりの支援をしいる。我が公営塾の存在もその危機感の延長線上にあるのだ。

今回の文化祭は、そういう意味で、三崎高校にとっても大きな分岐点になったのではないか、という気がする。私は来年の文化祭を見ることはない。だが、この伝統芸能の伝承は続けていって欲しいと思う。

一方で、午後の部では、愛媛大学ダンス部とのコラボも続いている。こちらも、県下の国立大学との連携を進める上で、極めて重要だと私は思う。今回の文化祭で、小規模校が生き残る道を必死で模索しているように私は強く感じた次第である。