2020年9月30日水曜日

Wise Care 365


1年も使っていると、パソコンの動作が遅くなってきた。フリーソフトのアプリをいろいろ試してみたが、一気にサクサク動くようになったのは、Wise Care 365というアプリであった。15日間なかなか調子が良かったのだが…。

15日間を過ぎると、PRO版を入れなければ、修復できなくなってしまった。一度アンインストールして、もう一度インストールしたが、同じ。反対に動きがおかしくなり、めったにやらないブチ切(電源を落として再起動すること)をする羽目になった。

今朝、妻の了解を得て、PRO版にアップグレードした。1年間1台で2000円強。以来サクサク動いてくれている。毎日使う商売道具なので、まあ仕方がない。ただ、純粋なフリーソフトというカテゴリーではないような気がする。

これを読んでいただいている方に、お薦めはできるような、出来ないような。

2020年9月29日火曜日

ドキュメント27時間を見て


我が家にはTVがない。まあ、あまり困らないのだが、たまにはTVを見たいと思う。K医院に行くといつもNHKがかかっている。先日も用事があって待合室にいたら「ドキュメント27時間 東京隅田川 花火のない静かな夏に」という番組が流れていた。何気なく見ていたのだが、ちょっと心に刺さったのだ。妻を亡くした年配のおじさんが、「もっともっといっぱい優しくしてあげればよかった。」と絞り出すような声で言うのだ。 

https://www.bilibili.com/video/av457150116/

すぐに呼び出されて用事が済んだので、私の見た時間はほんの少し。だが、このおじさんの言葉は、刺さったのだ。妻には、実に世話になってきた。いつも感謝している。だが、もし妻に何かあれば、私はこのおじさんのように彷徨うだろう。そんな気がした。

…以来、妻には、もっともっと優しくしてあげようと思っている。とはいえ、毎日怒られているし、ゴミも捨てにいくし、それなりに十分優しいのだが…。いや、もっと、もっと。

2020年9月28日月曜日

留学生の入国規制緩和

KLの森林公園にて 光が差してきた

日本政府は、留学生に対して入国規制緩和をするようだ。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/09/10-112.php

これで、マレーシアに残っている教え子達もようやく日本の土を踏める可能性が高まった。忸怩たる思いをしていたに違いない彼らには大きな朗報だと思う。

一方、ヨーロッパの航空会社では、約15分で結果が出る抗体検査(PCR検査よりは信頼性が低いらしい)を行い、陰性の人だけ乗せるという「陰性オンリー便」を運用しようとしている。アリタリアやルフトハンザが公言している。うまくいくようだと、ヨーロッパではスタンダードになるだろう。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/09/post-94556.php

コロナ禍について、安全重視の取り組みも、経済重視の取り組みも、両方理解できる。まだまだ先行きは不透明だが、徐々に両者は止揚されていくだろうと思う。

…伊方町(の公務員)でも県外出張がようやくOKになった日に。

2020年9月27日日曜日

米国 マスクをしない州とは?


 現在、コロナ禍で最も被害が大きいのはアメリカである。NY州では、公共交通機関にマスクなしで乗車すると$50の罰金がかされることになった。これは罰金を集めようとするものではなく、松苦着用の義務化を推し進めるものとして、車のシートベルトのようなものと理解されているようだ。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20886

しかし、マスク着用をいやがる州もある。人口比で最も感染率の高い州がそうだ。ルイジアナ、フロリダ、ミシシッピ、アラバマ、アリゾナ…。こちらは民主党の強いNYとは違い、共和党が強い州である。(画像参照/激戦州も含まれている)共和党支持者は、自由を尊ぶ。他者からの押し付けを嫌う。もちろん、州政府からのマスク着用も同様である。

アメリカという国は、ほんと州によって違うのである。日本人が自由を語るのとは、その重厚さが違う。また個人主義が徹底していて、日本的な集団主義とはスタンスが異なる。「自粛」という一言で事態が動くような世界ではないのである。これも異文化理解のひとつだと思う。その是非を問う必要はないと思う。

2020年9月26日土曜日

中国共産党の簡体字考


大紀元のニュースの中で、現在の中国共産党が推し進めた(漢字の)簡体字についての考察「愛の漢字を簡体字にすると?漢字を簡略した中共の目的」がエントリーされており、実に興味深く思ったので、記しておきたい。

漢字には神伝文化であり、漢字には精神性が含まれるとのこと。中国共産党は、これを破壊し、道徳の退廃を招き、冷淡非情私利私欲に走る社会になったとの主張である。全部紹介したいくらい面白い話が満載なのだが、特にいくつか選んで記しておきたい。

愛は簡体字では心がなくなっている。心が無くなった故に、正しい愛がなくなってしまった。(上記画像参照)

導は道を省いた。正しい道がない導きは極めて危険である。

親は見を省いた。家族愛が崩壊してしまった。

児は、臼を省いた。臼は成長中の幼児の頭蓋骨を表し、子供に考える事を奪い洗脳することになる。


義は、羊と我でできている。羊は神様へ捧げる生贄で自己犠牲を意味する。我の右側の戈(ほこ)は武器を意味し、戦うリスクと責任を表している。よって義の文字は、道徳に従いわが身を捨てても大義に生きることを意味するのだが、簡体字では元の意味が分からないようになっており(上記画像参照)、大義を守らなくなっているとのこと。

…こういう漢字の言霊、実に興味深い。香港や台湾では簡体字を使っていないから、まともな中国人なのだというわけだ。韓国もハングルだけで漢字を捨てている。なるほどなあという感覚はある。だがマレーシアの華人は、簡略体を使っていたけれど、まともだったと思う。特にPBTで日本語を学んでいた教え子たちは、日本の漢字を習得している。よりまともだというわけなのだろうか。そういう面で、ちょっと眉唾ではあるけれど、この考察が興味深いことに変わりはない。

https://www.youtube.com/watch?v=w7K1Kgrk-tw

みさこうカフェinまりーな亭


 未咲輝塾の横の教室は調理実習室である。だいぶ前から、生徒たちが遅くまでスィーツを作っていた。聞くと地方創生の取り組みで、カフェ班と商品開発班が共同で取り組んでいるという。三崎の塩を使ったあんこを使ったどら焼き。そしてフレンチトースト。料理専門家の指導も入って、本格的なスィーツづくりをしていたのだった。


私は糖尿病なので、一切食べれないが、試食品を塾に持ってきてくれたこともある。若い講師陣には大うけだった。この取り組みの中心者は、またもや塾生なのであった。(笑)今日、14時から、まりーな亭(「はなはな」にしらす食堂が来るまで、ほぼ唯一だった海鮮レストラン)で17時まで営業ということで、愛媛新聞に取り上げられ、あるいはTV取材などもあって地元ではかなり話題になっていた。私は、今日はきっと満員で入れないだろうとふんでいたので、来月に行こうと思っている。このみさこうカフェ、1か月に1度営業する予定なのである。

実際、14時過ぎの時点で、すでに満員だった。まりーな亭の前には、学校長や三崎中学の教頭先生、町見郷土館のT学芸員さん、地元の方々、そして多くの在校生が席が空くのを待っていて、ああ、三崎高校の生徒は大事にされているなあと改めて実感した次第。

YouTubeでF42の教え子発見


朝からびっくりした。妻がYouTubeを見ていて、聞きなれた声が聞こえてきたのだ。ジョホールバル出身の…。このYouTubeは妻がお気に入りの、在マレーシア2年目の日本人(AKIさん)のものである。急いで妻のタブレット(今話題のファーウェイである。)を覗いたら、教え子のアリ君とアイさんが出演していた。

https://www.youtube.com/watch?v=kRNwfJIVIUg

イスラム教のことについていろいろとディープな質問をしていた。このAKIさんは、どうして彼らと繋がったのだろうと思うとちょっと不思議だ。もちろん日本語のYouTubeなので、会話できるレベルの日本語スピーカーとなると、PBT出身者になるのかなとも思う。

ところで、これは1か月前のエントリーである。今は、F42国費生は、9月入学でぼちぼちオンラインの授業が始まっていると聞いている。ということはその直前ということである。2人の日本語は決して低下していなかったので、一安心したのだった。

2020年9月25日金曜日

米中歴史論争がもし起これば

https://www.sankei.com/world/news/200925/wor2009250006-n1.html

国連では、米中の舌戦が展開されているようである。さて、もし中国がアメリカに歴史論争を挑んだらどうなるかという小論があった。実に興味深く読んだ。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20823

中国を支持する人々は、アヘン戦争以後の欧米や日本の中国侵略の歴史を鑑みて、中国を非難するのであれば、アメリカが20世紀初頭からイギリスに変わって覇権を握ろうとした行為はどうなのか、と反論できる。現在の南シナ海をめぐる領有主張については、米西戦争以後に行った一連の行為を取り上げるだろう。

アメリカは国内の領土拡張を、「明白な天命」で正当化し、先住民を仲たがいさせ、時に虐殺して西進した。さらに海外へと進み、キューバの独立を助けるという名目で米西戦争を起こし、キューバを保護国扱いにした。米西戦争で、フィリピンを得、多くの人を拷問し虐殺した。ハワイも併合した。この併合は、アメリカ人を多く移民させ次第に主権を奪った。ウィグル問題を批判する資格はアメリカにはないという反論だ。その他にもパナマ運河の件、テキサスをメキシコから奪った件など、自由、民主主義、人権を掲げて世界に君臨するアメリカは笑止千万ということになるわけだ。

…たしかに、(中国はこれを口にしていないが)この歴史論争は十分ありうる話である。ただ私は、アメリカはこの論争には乗らないと思う。日本の感覚では、自己にベクトルを向け反省する事、率直に詫びることが美徳であるが、欧米にその感覚は極めて薄いと思う。この小論の著者は、日本の感覚を重視している。たしかに、この論争が起こった時、日本はどういう意見を持つべきか、日本でも論争になるだろう。だが、あくまで日本の感覚は決してグローバルスタンダードではないと私は思うのだ。

…かの原爆投下は戦争犯罪ではないのか?大都市への焼夷弾での一般人への無差別爆撃は戦争犯罪ではないのか?などという論議は、アメリカには一切無視されている。未だにアメリカの航空博物館に行くと、必ずリメンバー・パールハーバーのコーナーがある。正義は我にあるという強い信念すら感じる。もし、中国がこの論を持ちだしたら、日本は怯むと思うが、アメリカ(とイギリス・フランス・ドイツ、ロシアさえも)はそれがどうした?と嘲笑するような気がする。かの時代では、帝国主義的侵略は正義であったのだ、と。正義は力であり、概念ではないというだろう。今の時代はグローバル化し、侵略戦争を悪と断じ、人権は世界的に認められている、昔と今は価値観が異なるのだ、という底意とした嘲笑である。

…中国の思考回路は、日本よりもどちらかと言えば欧米に近いと私は考えている。ただ、中国はもう少し複雑で、矛盾する2つの概念を場に応じて、また時に応じて使い分ける。どちらにせよ、この歴史論争はプロパガンダには用いられるかもしれないが、大きな問題にならないだろうと私は思うのだ。嘲笑する必要はないが、日本も黙っていればよい。

2020年9月24日木曜日

みさこうDAYでパスタタワー


9月二度目のみさこうDAY。数学のW先生の担当で、パスタをセロテープで止め、高いタワーを作り、マシュマロを上に載せて高さを競うというイベント。大学でやったワークショップらしい。3組に分かれてゲーム開始である。

本命の理系チームが見事勝利した。物理法則をそれなりに駆使してちょっとイスラム建築みなたいなタワーを作ったのだった。記録は75cm。他のチームもなかなか盛り上がったのだった。W先生は最年少講師なので、ちょっと心配していたが全くの杞憂に終わった。

若いと言うことは生徒の距離が近いと言う事でもある。私にも経験があるが、様々な相談も受ける。私は遠くから見ているのだが、よくやってくれているなあと思うのだ。反対にもっと失敗してもいいくらいだ。

教育現場では、年齢に応じて、その年齢でしかできない教育がある。若手、中堅、ベテラン、それぞれの時代の教育がある。62歳という年齢でしかできない教育もあると思う。

山田耕平氏がルワンダに2


先日エントリーした山田耕平氏が奥様とともにルワンダで活躍している話の続報記事が出た。奥様がやっている日本食のレストランは9月26日をもって休業するそうだ。撤退でも敗北でもなく、ソーシャルビジネスプログラムに集中するとのこと。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20845

このソーシャルビジネスプログラムとは、具体的にはセラピストやエステシャン育成スクールの運営、ベビーシッター育成、日本人アーティストとのコラボするエンターテーメントやSUPA(温泉)ホテルの立ち上げなどである。山田家の周りには日本や現地に支えてくれる人々がいるらしい。

これらの活動をして、山田家はシングルマザーたちの生計を維持しながら、さらなる進展をしようとしているわけだ。アフリカの生き方には、ストレスはない。生業は今日を生きるために、変えていくこともあたりまえだ。もちろんそんなアフリカ世界の中でも、几帳面な日本人はなかなかそうはいかない。スワヒリ語で言えばハクナマタタ(問題ない)である。気分一新、ポレポレ(ゆっくりゆっくり)で頑張ってほしい。

2020年9月23日水曜日

「まじめ愛媛」生徒会選挙


生徒会選挙が行われた。実に「まじめ愛媛」である。学校によって、生徒会役員選挙は様々だが、立候補者だけでなく応援演説も行う方式は、実に久しぶりである。しかも、投票は伊方町から借りてきた本物の投票箱を使い、選挙管理委員が、本人確認した後、投票用紙を渡すという大人宛らの投票である。会長は信任投票なのだが、やはり名前を書く。白紙投票は不信任。副会長は6名の戦いで上位2位までが当選。こちらも名前を書く。落選者は書記や会計というポストになるという方式だと後でわかった。これが愛媛県立高校のスタンダードなのかどうかはわからないが、これまで私が経験した大阪の高校ではない方式である。

立候補者はほとんどが塾生であった。(笑)だから、私は誰を応援していいのかわからない。よく知っているので、誰が最も会長をうまくサポートできるのかと考えたりするのが、あの子もいい、この子もいいなどと考えてしまう。(笑)まさに塾生同士の激烈な戦いだった。結局、会長のS君は信任され、副会長の当選者2名も決まった。演説を聞く限りでは、みんな三崎高校を愛し、その魅力をどう発信するか、皆の声をどう活かすかなどの具体的な提案があった。立候補者みんなで三崎高校のため協力して頑張ってほしい。70周年記念行事、記念文化祭まであと1か月強である。

2020年9月22日火曜日

米国共和党・民主党の党内対立


アメリカの共和党は自由、民主党は平等といった二律背反する理念を持っていると授業で教えてきたが、もう少し詳しく見ると、それぞれの党内でイデオロギー的な対立があるようだ。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20805

共和党では、リバタリアン(原理主義的な自由主義派:何より個人の自由を優先するべきであるというイデオロギー)と保守派(リバタリアンほど自由に固執しない現実主義者)が共存している。記事にあるとおり、両者とも、自由市場(ケインズ的な政府。の経済政策は必要ないという立場)を重視しているが、リバタリアンにとっては自己目的、保守派は手段と考えており、温度差がある。経済が上手くいっている時は問題ない(政府の金融・財政政策は必要ない)のだが、1970年代のドルショック・石油ショック以降は、工業の空洞化が進み、経済格差が拡大した。現大統領閣下の市場介入をリバタリアンは1回限りの特別な事例と考えているが、保守派は市場メカニズムの問題点を考えようとしているらしい。

民主党でも、産業の空洞化で労組が弱くなり、金融・IT業界から資金を得るクリントンに類する一派と、北欧型の社会主義(再分配を重視する)を主張する一派で対立しているようだ。まさに、アメリカの両党とも、今のアメリカ社会との齟齬が表面化しているわけだ。

ところで、今町内の放送が流れ、伊方町長選挙が無投票となったことが告げられた。現町長とは、私は懇意である。詳しいことはわからないが、とりあえず(選挙に関わる)無駄なお金が使われなくなってよかったと思う。三崎高校を愛し、積極的に応援してくれる人物であるからだ。

2020年9月21日月曜日

敬老の日に「花は咲く」

敬老の日である。先日私のFacebookでシェアした話題なのだが、ブログでも是非記しておきたい。三崎高校の吹奏楽部が、三崎保育園・三崎小学校・三崎中学校が合同で「花は咲く」を演奏・合唱して編集、伊方町内の福祉施設に配布し、多くの方々に見ていただいたという話である。

この「花は咲く」を聞くと、東北の震災を思い出す。ジーンとくるのだが、このDVDを見て涙したご老人も多いと聞いている。実に、素敵なプレゼントだと思う。こういうことをしている三崎高校に関わっている自分が実に誇らしく思う。三崎高校は、四国最西端で頑張っているのだ。ちなみに、吹奏楽部のほとんどの生徒が我が未咲輝塾の塾生でもある。

https://www.facebook.com/%E6%84%9B%E5%AA%9B%E7%9C%8C%E7%AB%8B%E4%B8%89%E5%B4%8E%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1-1088148851361061/?modal=admin_todo_tour

本当はビデオを乗せたかったのだが、デジタルデバイドな私には無理だった。一応三崎高校のFacebookのアドレスを記しておいた。これ以外にもいろんな記事が載っているので、是非見ていただければと思う。(反対にどんどん記事が増えるのでお早めに見ていただければと思う。)

2020年9月20日日曜日

スワヒリ語で挨拶した日

私には語学の才能がない。マレーシアに3年半いたが、マレーシア語はほんとダメで、朝の挨拶もできない。今覚えているのは、どういたしまして:サマサマと、散歩:ジャランジャランくらい。英語が通じるので、あまり覚える必要がなかったこともある。

意外に使かった経験が多いのは、スワヒリ語である。なんとか挨拶まではできる。これはケニアの歌(Jambo Bwana)によるところが大きい。

https://www.youtube.com/watch?v=vUrVeRGo5IM

挨拶は、とにかくジャンボ。ご機嫌いかがはハバリガ二?その答えはムズリサナ。ありがとうはアサンテサーナ。問題ないはハクナマタタ。まあ、使えるのはこれだけだけど、スワヒリ語圏のケニア人、タンザニア人、ウガンダ人に会う機会があり、スワヒリ語で挨拶をすると、一気に近くなる。JICA大阪に良く行っていた頃は、タンザニア人によく使って喜ばれた。大阪の京橋駅で会ったウガンダ人とも、この挨拶で一気に近くなった。後はサバイバル・イングリッシュでOK。彼らも母国語ではないので、私と同じようなものである。

さて、今日、この三崎でスワヒリ語を使うことがあった。相手はケニア人である。人生に無駄はないと言うが、まさか三崎でスワヒリ語を使うとは思いもよらなかった。(笑)

2020年9月19日土曜日

カイラス山の中共軍事化

https://www.chinatrip.jp/lasa/citytour/xz27/
我が家の今日朝一番の話題は、カイラス山が軍事化されているという事だった。カイラス山というのは、チペットにあるチベット密教やヒンドゥー教、仏教やジャイナ教徒の聖地で、まさに聖なる山にふさわしい威容を誇る我が夫婦憧れの地でもある。同時にここは、アジアを流れる大河の源流地域にある。そこに中国の軍事基地とは。なんともおぞましい話ではないか。このニュース・ソースは、妻が発見した以下のYouTubeである。 https://www.youtube.com/watch?v=8WbJmRq-Mic  

このチベット活動家マウラ・モイナハン女史へのロングインタヴューの最大の主旨は、中国共産党がチベットを軍事的に支配し、数多くのダムを建設することで、インダス川、メコン川、チャオプラヤ川、などの大河の水資源を武器にしているということである。現在紛争中のインドを除いて、パキスタンやタイ、ラオスやカンボジアなどの国々は、一帯一路に取り込まれ、中国共産党政府を恐れて何も言えないらしい。

国際政治の世界で、水資源は、大きな戦略物資になると言われて久しいが、このアジアの状況はすでに手遅れだ、と長年訴え続けてきたマウラ女史は言う。このところ、ウィグルの人権侵害にスポットが当たってるが、チベット問題は、こういう超重要なアジアの水資源問題を含んでいるわけだ。中国共産党は、まさに他人の不幸の上に自らの幸福を築こうとする。これが正義であるはずはない。この開発(ダム建設等)に関わった欧米企業も多い。ジャーナリズムもわざと無視してきたようだ。マウラ女史の忸怩たる思いを強く感じるインタヴューであった。

2020年9月18日金曜日

米中戦争の可能性

https://cool-hira.hatenablog.com/entry/2019/10/19/060822

中国共産党が行っている悪行の様々な情報を鑑みると、狂気の沙汰のような気がしている。政治的には、チベット、ウィグル、内モンゴルなどの自治区、香港での悪行をはじめ国内でもナチスを上回るような独裁政権の極みである。軍事的にはアメリカを過剰に挑発するミサイルの発射など、北朝鮮を想起させるような情報が飛び交う。そんな中、面白い記事を見つけた。中国が戦争しない9つの理由と戦争をする5つの理由について書かれた記事 「米台国交樹立の落とし所 台湾海峡戦争になるのか?」である。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20580

中国が戦争をしない9つの理由

1.中国軍は実戦経験がなく、戦勝経験もほとんどない

2.海戦(台湾海峡・南シナ海)の難題や高原地帯(インドの場合)の難題(補給・兵站)

3.一人っ子政策による軍人の構成、戦意の欠如

4.軍もビジネスの世界にどっぷり浸かっているため、経済的利益の損失を恐れている(例:米国による個人制裁のリスク)

5.習近平が郡県を独り占めしているため、前線・現場の即時判断が出来ず、戦争に必要なスピード感が出せない

6.海外の葉中反共ムードの醸成

7.軍事(技術)力の実態に疑わしきものが多く、米国との対戦に勝ち目がない。

8.経済低迷、米中貿易戦争によるダメージが大きく、中国は財政難に直面しており、戦争に必要な財力が欠如している。

9.戦争に負けた場合、習近平は失脚、政治的生命を断たれる危機に直面する

中国が戦争をする5つの理由

1.中国共産党内の権力闘争や情報伝達の寸断、情報操作がトップの意思決定に影響力を与え、決断ミスをもたらす

2.トップの狂気、賭けに出る

3.偶発的事故による軍事衝突の発生、局所的戦闘の拡大

4.米国による台湾の国家承認、米台国交樹立

5.複合的状況の形成 ①米中関係の悪化と闘争の全面的なエスカレート ⓶輸出の縮小、産業サプライチェーンの寸断 ③コロナの再拡大・常態化 ④米ドルからの切り離し、人民元とドルの段階的デカップリング ⑤食糧危機の発生

…これを見ると、中国が戦争を仕掛ける事は無謀であることが明白である。一人っ子政策のおかげで、中国共産党のために命をかける気などなく、士気は低い。しかも人民解放軍は鄧小平の時代から自らの軍備をビジネスで稼いできた。当然中国であるから汚職や横流しが横行しており、実際の軍備はどうなっているのか分からない。だからこそ、カネで階級を買ったような(ビジネス目当ての)軍の将校は無能であるし、米国の個人経済制裁を恐れているわけだ。おそらく、米軍と開戦しても(上陸作戦がないとしたら)1週間持つか持たないかではないかと思う。よって、中国が米国に戦争を仕掛けるメリットはゼロに等しい。

…だが、アメリカが主語となると話は別である。偶発的な事故による軍事衝突の発生、局所的な戦闘の拡大は、十分すぎるくらい可能性が高い。中国の不確かなミサイルが原因になるかもしれない。さすがに、アメリカもベトナム戦争時のトンキン湾事件のような工作を行いはしないだろうが、今の中国共産党のやっていることを考えると、いつでもどこでも起こりうる状況にある。11月の大統領選挙直前が一番危ないと私は思う。一たび戦争となれば、アメリカは団結し、愛国心が燃え上がる。その最高司令官は大統領であるからだ。

2020年9月17日木曜日

欧州への移民流入から5年

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-53973531

 シリア難民がトルコ経由、ギリシアからバルカン半島を超え、ドイツやスウェーデンを目指し大きな注目を集めてから5年。BBCの「移民は欧州をどう変えたのか―大規模流入から5年」というWEB記事を読んだ。移民の報道も最近はすっかり息をひそめてしまったので、貴重な記事であると思う。

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-53973531

バルカンルートが2016年3月に閉鎖宣言され、その数週間後にEUとトルコの合意が最も効果的に移民の流れを止めた。ギリシアの島々に到着したシリア難民をトルコが引き取り直せばEUは数十億ユーロ規模の支援を行うというものである。結局のところ、EUは札束でこの移民の流れを止めたわけだ。

ドイツやスウェーデンで、難民は苦労している。雇用、住宅、教育…。シリアなどで得た学位は、そのまま通用しなかった移民も多い。

一方で、多くの国で、ナショナリズム政党が台頭している。イタリア、オーストリア、ハンガリー、そしてスウェーデンでも。

うまくいっている地域もある。問題は山積みではあるが、根を張りつつある。トルコで安穏を得た者もいるようだ。

…多くの人々の証言が次々と出てくる記事だったが、整理するとこんな感じかなと思う。シリア難民の大量流入。共感と共存の間にある様々な問題は、ある程度想定できるものもあったが、今なお社会問題化しているのが現状のようだ。EUが札束でトルコを懐柔し、その流れを止めたことを批判するむきもあるだろうが、現実的な対応であると思う。

…一方で、EU、特に英仏は、歴史的に中東の問題解決に責任を果たす義務があるように思う。これは、日本の隣国のような「作られた歴史問題」ではない。周知の歴史問題だ。

2020年9月16日水曜日

山田耕平氏がルワンダに

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20749
山田耕平氏が、奥様ならびにご一家でルワンダにおられることをWEB記事で知った。https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20749

山田耕平氏は、JOCVとしてマラウイに派遣され、「ディマクコンダ」というエイズ撲滅キャンペーンのCDを出し、ヒットチャート1位を取った方で、昔JICA大阪でお会いしたこともある。当然CDもDVDも持っている。この歌はマラウイ人には超有名で、これも昔の話だが、上六でワン・ワールド・フェスティバルをやっていた頃、マラウイ人にサビの部分を歌ってみせたら、大喜びされたこともある。(笑)いやあ、実になつかしい。

その山田耕平氏、アドバンスト・マテリアル・ジャパン(AMJ)の社員として、レアメタル事業の代理店をルワンダに開設したようだ。奥様は大阪外大のスワヒリ語学科卒。有名なサイクリストで、頭を丸め、胸を隠すためサラシを巻いて自転車でアフリカ縦断したという女傑である。凄いカップルだ。

ルワンダは、ビジネスのしやすさではアフリカ52か国で第2位(1位はモーリシャス。なるほどと思う。ちなみに3位モロッコ、4位ケニア)の国である。以前何度かエントリーしたカガメ大統領の手腕によるものだ。奥さんは、ここで日本料理店を開く。シングルマザー3人(300人の応募があったらしい。)を雇い、最初はアフリカの奇跡と呼ばれる繁栄を謳歌していたので、うまくいっていたが、世界的な鉱物資源の不況期に入り、日本料理を食するような顧客が減り、さらにコロナ禍で休業を余儀なくされる。しかし、シングルマザーたちの屈託のない笑顔が、「ママと子供たちを二度と路上に戻さない。」という決意をさせてくれた、…つづく、という記事である。

…この「屈託のない笑顔」という語に、私は強い感銘を受ける。ブルキナファソで学んだ、どんな苦難があろうと「あたりまえ」と笑い飛ばすようなアフリカ人の生き方を再確認した次第。豊かな先進国・日本にあって、我々は数々のストレスに苛まれている。アフリカの人々にはストレスを吹き飛ばすような強さがある。この強さこそが、アフリカに学ぶ最大の事ではないかと私は思っている。

…さて、このルワンダの山田家の話の続きを早く読みたいものだと思う。頑張れ、山田耕平氏と奥様。

2020年9月15日火曜日

蒼い石垣 一日で修復

今日職員住宅の前の蒼い石垣が、台風や先日の豪雨の影響で崩れ落ちた。昨朝それに気づいたのだが、前の畑のご主人が、さっそく小道の土砂を片付けておられた。帰宅は21時過ぎだったので、わからなかったけれど、今朝見ると見事に修復されていた。修復された蒼い石垣は、そこだけ土色になっているが、一雨来れば、元の色に戻るだろう。

蒼い石垣は、佐田岬半島の生業が生み出した美である。崩れたのを始めてみたが、長い年月の間に、こうして何度も修復されてきたはずだ。しかし、たった一日で修復されるとは思ってもみなかった。ちょっと感慨無量である。

ここ佐田岬半島には、独特の時間の流れがあるような気がする。あれほど鳴いていたホトトギスもウグイスもいなくなり、今はキジバトが巣をつくっている。蝉の声も次々変化し、少し静かになった。そしてトンボが多くなった。秋の空から、以前とは違う優しい陽射しが降り注いでいる。

2020年9月14日月曜日

米民主党副大統領候補の夫

https://www.harpersbazaar.com/jp/celebrity/celebrity-buzz/g33
666354/douglas-emhoff-kamala-harris-husband-200822-lift1/
民主党の大統領候補・バイデン氏は、古からの親中派であり、その息子はウィグルなどで使われている監視装置などへの投資で儲けた人物、中国共産党に人権的にも問題のある関りをしていることはすでに周知の事実だ。まさに中国共産党とズブズブの関係にある政治家である。
コロナ禍以来、アメリカの反中国感情は強くなっており、バイデン氏の中国に対する発言も反中国的になっているが、親中派であることは間違いない。これがどう響くか、全く予断を許さない。

そのバイデン氏が選んだ副大統領候補は、ジャマイカ系の父親とインド・タミル人系の母親の間に生まれたカマラ・ハリス女史である。彼女はカリフォルニア州の上院議員であり、高齢のバイデン氏に対し、55歳で女性、しかも黒人の血とインド系の血を持つマイノリティの法律家である。なかなかいい人選との報もあるのだが、彼女の夫・ダグラス・エムホフ氏も、中国とズブズブの関係にあるらしい。アメリカ企業の中国窓口といった業務をしている法律家なのだ。そもそも民主党関係者には、中国との関係が強い人物が多い。

私は現大統領閣下が好きではないし、就任以来早く弾劾されるべきだと思っていた。しかしながら、対中国共産党への政策については、共感できる部分が多い。このまま中国共産党を放置すれば、とんでもないことになるのは判る。ウィグルから人髪が輸入され問題になったり、偽造のアメリカ人の免許証が多数押収されたり、カリフォルニアの山火事で放火犯の中国人がFBIに逮捕されたりと、毎日のように反中国の手をうっている。このあたりは見事だ。おそらく、バイデン氏の急所(息子の件)を討論で突くだろうし、カマラ・ハリス副大統領候補の夫の件も突くだろう。民主党にとってこれは致死傷になりうる。今はまだ優位を保っている民主党側だが、アメリカの大統領選挙、特に直接対決するTV討論はえげつない。逆転の可能性が強そうだと私は見ている。

ウルムチの窓から叫ぶ

https://www.youtube.com/watch?v=y1iexAtWoBk
ウィグル自治区の首都ウルムチでは、人権弾圧に加えて、コロナ対策で厳格すぎる封鎖措置がとられ、住民が窓から叫ぶ画像がSNSで拡散されている。
https://www.youtube.com/watch?v=y1iexAtWoBk
https://www.tokyo-np.co.jp/article/52324

コロナ禍で、外出制限がされている国や都市は多々あるが、ウルムチのそれは常軌を逸している。ドアを釘で打ち付けられ出れないようにされたり、外出した違反者が手錠をかけられ見せしめにされたり、漢方薬の服用を強制されたり…。

…とても2020年の現実だとは思えない。中世なのか?中国共産党支配下のウィグルは…。チベット、内モンゴル、あるいは国内刑務所での奴隷労働…。様々な中国共産党の悪行がSNSで流れてくる。どれだけの人権弾圧を隠しているのだろう。

2020年9月13日日曜日

京都精華大学准教授荒熊さん

https://livingmontage.com/educational-resource/takao_shimizu/
…PCの調子が悪く、エントリーできなかった。今日から再開である。

金曜日に、ブルキナファソ行でお世話になった荒熊さんからひさしぶりにメールが来た。現在、京都精華大学国際文化学部グローバルスタディーズ学科の准教授になられたそうだ。1年次でアジア諸国に短期留学、3年次にはセネガルなど7か国に長期フィールドワークするという面白い学科だ。ここのアフリカ・アジア専攻がまたいい。(学科には他にグローバル関係専攻・グローバル共生社会専攻もある。)普通、アジア・アフリカ専攻だと思うのだが、アフリカ・アジア専攻である。かなりアフリカに力が入っている。まあ学長がマリご出身であるから当然かもしれない。

アフリカの文化人類学者・荒熊さんにとって、素晴らしい職場につかれたと思う。中田考先生とも最近会われたそうだ。息子のカフェでいずれ再会できればと思う。

2020年9月11日金曜日

佐田岬半島横断ウルトラクイズ

みさこうDAYの塾イベントで、昨日クイズ大会を実施した。先日エントリーした時とちょっとタイトルを変えた。「佐田岬半島横断ウルトラクイズ」である。佐田岬半島=三崎高校のある伊方町の問題をメインに据えた4クループ対抗のクイズ。

たとえば、伊方町のゆるキャラで、サダンディーがいるのだが、この着ぐるみを借りることができる。運送費別で5日間いくらか?といった問題である。答えは、無料。正解は1グループのみ。20点獲得といった具合だ。先日の三崎高校一日体験入学の時も無料で借りていたわけだ。
あるいは、三崎高校の校歌の問題。画像にあるとうり、校歌にない語彙を選ぶ問題。三崎高校の校歌は4番まであって、いつも最後まで歌う。考える時間は1分間。全グループ正解はさすがである。ちなみに正解は6である。

最高得点をたたき出したDグループには、豪華(?)お菓子セットを進呈した。

2020年9月9日水曜日

どの口が権利を言うか言説

https://www.dreamglossa
ry.com/s/scolding-you/
内田樹氏の「政治家の『屈辱感を与えて鼻先で冷笑する話法は』は誰も幸福にしない」というWEB記事を読んだ。
https://dot.asahi.com/aera/2020090800013.html?page=1

これは。「どの口が権利を言うか言説」(right-scolding)についての論評である。自分に何らかの権利があると思っている人間に向かって「どの口が言うか」と黙らせる技術である。貧しい人や病気の人に対して自己責任でそうなったのだから、社会に支援を求てはならないという新自由主義的な言説である。これを内田樹氏は右翼的ヴァージョンとしている。最近、左翼言論人として分類される内田氏(この論評もAERAだ。)だが、左翼的ヴァージョンも用意している。
「そっちこそどうなんだ話法」(Whataboutism)である。米のソ連国内の人権弾圧批判に対して、奴隷制や植民地主義で行った国に「どの口が言うか」と黙らせた。

どちらも相手に屈辱感を与え沈黙に追い込むこれらの話法が、日本の政界や評論会で増殖しているという危惧を示しているのだが、TVや新聞から離れている私には、内田氏の矛先がよくわからないのだが、1つは対韓国の問題であるのではと思う。

ネット上では、ネトウヨさんたちが跋扈している。韓国の失敗談や新聞の論説をあざ笑うものも多い。私はそういうYouTubeはあまり見ないようにしている。韓国の論理的破綻は明らかだし、まさに「どの口が言うか」攻撃、「そうっちこそどうなんだ」攻撃が繰り返される。YouTubeもまた商業活動であるかぎり、センセーショナルになりかねない。ネトウヨさんは、『マスゴミ』と言って大手メディアを糾弾している。私も同感な部分もあるのだけれど、相手を黙らせることが成功であり勝利であるとは言いきれない。相手に理解してもらえる言論が望まれる。とはいっても、韓国の「傷ついたコギト」な人々にはきっと無理だろうなと思うのも事実だ。

2020年9月8日火曜日

ウィグル発ハラル臓器サウジ行

https://polandball.fandom.com/wiki/Xinjiangball
我が家の今日の最大の話題は、ハラル・オーガン(臓器)の話である。妻が見つけたWEB記事を記しておきたい。
https://www.excite.co.jp/news/article/EpochTimes_41331/

ハラルはマレーシアに3年半もいた我々にとっては身近な語彙である。ムスリムが食しても大丈夫な食品にはハラルマークが貼られている。では、ハラル・オーガン(臓器)とは、何か?「豚肉を食さない人の臓器」という意味らしい。

中国共産党は、ウィグルでナチス以上の人権侵害をしている。ウィグル人から臓器を取り、ウルムチの病院を中心に移植ツアーを行っており、ハラル・オーガン(臓器)をサウジアラビア人などに提供しているらしい。空港には、移植ツアー客用の案内表示があるくらいだという。

…サウジアラビアの法学派はハンバリー学派で、4学派の中でもクルアーンやハディースなどの原典に忠実である。私は、サウジアラビアでハラル・オーガンの移植を認めるファトワ(法学者たちによるウンマの合意文書)が出ているのか疑っている。しかも、異教徒の国・中国で弾圧されているムスリムの仲間であるウィグル人の臓器を金に飽かせて購入するというのは、シャリーアに妥当する行為なのだろうか?神に背く行為ではないのか?

…メッカとメディナを擁するサウジは、ムスリムの、そしてアラブの盟主であると私は考えている。サウジをはじめ湾岸諸国が、中国のウィグル人弾圧を見て見ぬふりをしているのは、トルコ系ムスリムだという以上に、この件があるからだろうか?

…ナチスは、ユダヤ人に人体実験をした(日本の731部隊も人体実験をしたのも事実である。)が、金もうけのために臓器を売ったりはしていない。私は、現中国共産党政府はナチスより酷い人権侵害をしていると思っている。サウジがこの中共の悪行に加担していることに我が家は、大きなショックを受けているのであった。

2020年9月7日月曜日

佐田岬横断ウルトラクイズ

台風一過。明日から授業再開である。さっそく木曜日にみさこうDAYがあるので、私が担当することになった。やれることはたくさんあるのだが、クイズ大会をすることにした。題して「みさこう生 佐田岬横断 ウルトラクイズ」。高校生アメリカ横断クイズのパロディなのだが、すでに時代が違うようだ。J先生によると「ウルトラクイズ…。聞いたことはありますが…。」(笑)

全部ではないが、佐田岬半島や伊方町、三崎高校、未咲輝塾に関係する問題を考えてみた。パワーポイントにそれらをほぼ仕込んである。さてさて、木曜日はどうなりますことやら。すでに賞品のお菓子も買ってある。楽しみにしている次第。

2020年9月5日土曜日

人は石垣人は城/体育祭

昨年10月にこちらに来たので、三崎高校の体育祭は初めてだった。小規模校の体育祭。体育祭の運営には、進行役の下に、招集誘導、審判決勝、用具、音響放送、得点集計などの組織が必要になる。大阪ではこれらの係を固定したメンバーで回していた。ラグビー部で用具係をやったり、審判決勝は陸上部、あるいは体育委員や体育祭実行委員で組織する場合もある。だが、三崎高校ではそんな人数的な余裕はない。各種目ごとにこれらの役係を決め運営していた。これは簡単に見えてかなり難しいと思う。競技への出場者が決定した後、割り振ったと思うが、特に何も知らない1年生に任務を伝えるのは大変だと思う。だが、三崎高校ではそれをやらなければ回らない。実際、それを彼らはやってのけていた。大したもんだと思うと同時に、これが”みさこう生”を作っていくのだと確信した。まさに、人は石垣人は城である。
これまでの大阪の体育祭と違うのは、クラス対抗で、担任を変装させ寸劇を行うという変わった演目があった。なかなか面白かったのだが、三崎高校の担任は大変だ。
応援団の演技は、なかなか迫力もあったし見応えがあった。先日も書いたけれど、私は応援団が大好きである。3年生は責任を果たし、2年生は来年を見つめ、1年生は新鮮な感動を得た体育祭だったと思う。

2020年9月4日金曜日

台風の隙間をぬって体育祭だ。

応援団の演技も見違えるほどうまくなってきた
三崎高校は、明日70周年記念の体育祭である。台風9号が去り、次は超大型の台風10号が接近しているが、その隙間をぬって無事開催できそうである。

昨年は雨の中の体育祭であったことをマレーシアでHPを見て知っている。今年はなんとか晴天とはいかなくとも、曇天で大成功させてやりたいと思う。コロナ禍や様々な障害を乗り越えての70周年記念体育祭である。遅くまで、最後の最後まで準備をしている生徒たちを見ていると、これまでの教師生活をつい振り返ってしまう。20台の商業高校の生徒会顧問の時は、正門の飾りつけのために朝4時に来て欲しいと懇願されたこともあった。(もちろん行った。)30代の工業高校の時は深夜2時まで部隊リハーサルをしていたこともあった。イベントでひたすら人づくりをしてきた。

元気に走り回っている三崎高校の若い先生方を見て、その頃を思いだす。今は、公営塾の塾長といってもあくまでサポート側で、適度に引きながら見ているのだが、本当はもっともっと手伝いたい。だが、それは叶わぬ事である。諦めている。…歳も歳だし。

だが、こうも思うのだ。我が教師生活に悔いなし。その年代、その年代で精一杯やってきた。T商業でも、I工業でも、M高校でも、H高校でも、PBTでも。今、この時も同じ。出来ることを精一杯、悔いのないようにやっていきたいと改めて思っている。

2020年9月3日木曜日

冒涜の自由?

https://www.pinterest.at/pin
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フランスのマクロン大統領が、2015年の仏週刊誌シャルリー・エブド本社襲撃事件の公判開始に合わせ、訪問先のレバノンで次のように発言したそうだ。「報道の自由があり、大統領は編集の決定に判断を下さない。」「(会員制交流サイトを例に挙げ)表現の自由には憎悪を唱えないようにする義務もあるが、風刺は憎悪ではない。」と述べた。https://www.sankei.com/world/news/200902/wor2009020013-n1.html

この記事のタイトル「フランスには冒涜する自由がある」ーマクロン大統領、ムハンマド風刺画再掲載でーは、センセーショナルなものになっている。実際、マクロンは「冒涜」とは言っていない。「(表現の自由には憎悪を唱えないようにする義務があるが)風刺は憎悪ではない。」と言っている。風刺とは、批判対象に対して憤り(怒り)が根本動機としてあるのだが、それを抑制して表現するという態度であるという。うーん。「風刺は憎悪ではない」というマクロンの言は、「(この風刺画は)憎悪が根本動機にあるが抑制されているので100%イコールではない。」というのが正しい解釈であろう。言葉の定義からみて、厳密にはおかしい言だと私は思う。

さらに、冒涜とは「崇高なものや神聖なもの、または大切なものを貶める行為・発言」である。これは完全に憎悪100%以上というニュアンスである。したがって、共同通信のこのタイトル「フランスには冒涜する自由がある」は、センセーショナルに書き換えられており、正しい報道とは言えないのではないか。
なにかとマスコミの偏向性が話題になっているが、多くの読者がマクロンの言を誤って捉えてしまうだろう。彼は「風刺」を擁護はしているけれど、そんな言葉を吐いていない。この記事を読んで、マスコミの怖さを改めて感じた次第。

さて、この2005年にデンマークで公開され問題となった風刺画については、ウィキで実際の風刺画を見ることができる。
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/7/75/Jyllands-Posten-pg3-article-in-Sept-30-2005-edition-of-KulturWeekend-entitled-Muhammeds-ansigt.png

イタリア生活が長かった塾のJ先生に聞くと、フランスはその本場、イタリアでも風刺の土壌があるらしい。これらは、やはりキリスト教世界で、民主主義を血で勝ち取り、表現の自由を崇高な理念としている欧米の風土で生まれたもののようだ。

…マレーシアに3年半住んでいた私は、どうしてムスリムの味方になる。ムハンマドを風刺することは、ムハンマド・ムスリムへの憎悪を根本にしている。たとえ抑制したものであっても、ムスリムからは憎悪の変形としか映らないだろう。そして、それは冒涜以外の何物でもない。このような風刺画を描く必要性があるのだろうか。アジアの多神教の風土に住む日本人にはその必要性がわかりかねる。キリスト教徒の偏狭性を感じてしまうのだ。ブディスト、特に大乗仏教徒は、「平等大慧」という教義を持っている。全ての人は仏界(仏になる根本原因)を内在しているという意味だ。そこに「冒涜」という悪意の概念は生まれない。

2020年9月2日水曜日

GIGAスクール

ある大学の受験対策で、コロナ禍後の教育の変化について調べていると、GIGAスクール構想という語彙がでてきた。文部省のHPを調べてみると、要するに校内LANを整備し、児童生徒一人ひとりに端末を持たせてオンライン授業をする取り組みのことらしい。

先日、伊方町の中学校を回らせていただいた際に分かったのだが、早くも伊方町内の3つの中学校ではこれを実施していた。もちろん全ての授業ではないが、様々な授業で使っているらしい。教室には、全員の端末を充電できるようにもなっていた。

コロナ禍がすぐには解消されない、あるいは再燃する可能性もあるわけで、この端末で自宅でのオンライン授業で使うことも可能だそうだ。様々な問題もあるだろうが、文科省は令和時代のスタンダードな学校はGIGAスクールだと言い切っている。

デジタルデバイドな昭和の人間としては、うーんと唸るしかない。私はPCならまだしも、スマホも自由に扱えない。昨日から重要な電話が2本かかってきたのだが、私のスマホは音信不通で他の講師にかかって私が出るという事件があった。若い講師陣に聞くと、知らないうちに機内モードになっていたのだった。こんな調子だから、私の教師生活もGIGAスクールの興隆とともに消えゆくしかないのかもと思った次第。

…5分に1回笑わせてアナログな授業していた時代が懐かしい。(笑)

2020年9月1日火曜日

社会契約論から見た中共

https://twitter.com/epochtimes_jp
大紀元という中国共産党から弾圧されている法輪功も参加している反中国共産党メディアがあり、そのYouTubeを見る機会が最近多い。数あるYouTubeの中で、「社会契約論から中国共産党を見る」というテーマのものがあった。見事に欧米の論理の押し付けである、とも思うが、社会契約論は、国家論、民主主義論からみれば、欧米がたどり着いた「キリスト教世界の神の設計図」のようなものである。

ロックやルソーの発想で見れば、国民は自らの権利を政府に預ける代わりに、政府の保護をうけるという契約を結んでいるというのが基本概念だ。たしかに、中国共産党政府は、国民から税を取れるだけ取っているが、国民を保護していない。一帯一路やプロパガンダのために湯水のように金を使っているが、大洪水や蝗害(こうがい:バッタの被害)に対する支援は行われていないし、コロナ禍への支援(我々は10万円もらったが…。)も聞いたことがない。それだけでなく、政府高官は、汚職や物資の横流しや公金横領で莫大な資産を蓄財している。すでに、この事実は国民に完全にバレている。中国の人々の多くが社会契約論を知っているかは定かではないが、欧米(日本も含めて)の常識から見て、異常に映るのは当然である。

私は、こういう非アジア的な論理でアジア社会を断罪するのはどうか、と思うが、中国共産党の紅軍が大長征の時に、「人民から針一本取らない」軍隊であり、蒋介石の国民党軍が野党の如きであり、しかも国共内戦を見込んで当時日本軍との戦いを避けてばかりだったので人民の支持を失ってしまい、結局台湾に紫禁城の財宝を持って逃げたことを思うと、少なくとも1949年の段階では、社会契約は成立(=中国共産党への信頼と支持)していたと思うのである。ただ、何度かエントリーしたが、周恩来亡き後は、中国共産党は正義を完全に喪失している。国民党軍以上の野党でしかないと思うのだ。

…あの「針一本取らないという紅軍の誇り」は何処へいったのだろうか。