2020年10月31日土曜日

70周年記念行事


三崎高校では、本日70周年記念行事が行われた。これまで、いろんな学校で「周年行事」に関わってきた。式典はよく似ていたが、その後の記念講演、パネルディスカッションなど、地方創生・地域共同を進めている学校らしい。

記念講演は、青山学院大学のH教授の「自分の魅力に気づいた高校ー丘の上にそびえる都市の出先から生徒と地域を育てる町の拠点へ」という長いタイトルの講演だった。高校生を、「若者、ばか者、よそ者」だと定義している。これは決してマイナス面を述べているのではなく、未来志向性と強いエネルギーがあり(若者)、発想が豊か、失敗が許される(ばか者)、外部の視点・外部とのネットワークがある(よそ者)という意味を持つ。地域協同は普通、行政と事業活動(企業)と市民活動(NPO、ボランティアなど)で行われるが、ここに高校が入ることで、地域生態系に変化が生まれ長所が生かしあい、短所を補い合えるという内容だった。

その後のパネルディスカッションでは、K先生をファシリテーターとして、地域NPO代表、OG、行政広報担当者、各学年の生徒代表、そしてこの活動を牽引してきたT先生を交えて、この三崎高校の6年間の地方創生・地域協同について語り合った。4人の生徒からの質問もあり、なかなか良いパネルディスカッションであった。

T先生が、これからが大変であるとの心情を吐露されていたのが私には印象的だった。こじんまりとした生徒数100人以下の三崎高校は、1年生の大量入学で分校化の危機を払拭したが、同時に、これまでのシステムでは対応が厳しくなっているのである。このことは非常によくわかる。これをどう変えていくのか、思案しどころである。私も何か力になれないだろうかと改めて思った次第。

2020年10月30日金曜日

マハティールのアジア人的発言

2018年新世紀リーダー塾でのマハティール氏 https://www.youtube.com/watch?v=MboUD-q1zE8
AFP電によると、マハティール前首相が、フランスで起こっているイスラム教徒への冒涜ともいうべき風刺画にからみ、イスラム復古主義者の反発が起こっている件について、ツイッターした内容が大きな反響を呼んでいるようだ。記事のタイトル(「イスラム教徒にはフランス人を殺す権利があるーマレーシア前首相」)は極めてセンセーショナルだが、マハティールの真意とはかなり違う。

これ以前に、マハティール氏は、風刺画を学校の授業で見せたフランス人歴史教師が首を切断され殺害された事件に言及し、「この歴史教師殺害には同意できない」とする一方、「他人に対する侮辱は表現の自由には含まれない」と主張した。

さて、今回大きな破鏡を読んだマハティール氏の投稿は記事よれば次のとおり。「フランス人は、その歴史の中で大勢の人を殺してきた。多くはイスラム教徒だった。こうした過去の大量虐殺ゆえに、イスラム教徒には、怒り、大勢のフランス人を殺す権利がある」「(それでも)一般的に、イスラム教徒は『目には目を』の報復律を実践してこなかったし、今もしていない。フランス人もするべきではない。」

…マハティール氏は言うまでもなく、マレーシアのいやアジアを代表する偉大な政治家である。首相という立場を引くことになったが、彼の言は今でも影響力がある。彼が言いたかったことは、アジア人として、あるいは植民地支配を受けた人間として、そしてイスラム教徒としての発言である。以前、ブログで「日本はアジアか否か」について3回にわたってエントリーしたが、マハティール氏は植民地支配を受けた経験のある真底アジア人なのである。

…したがって、これまで殺される側にあったイスラム教徒が、殺す側にあるフランス人に報復することは、イスラム法的には是認されているが、多くのイスラム教徒はその報復律を実践してこなかったと、穏健なイスラム教徒である彼は主張しているのだ。たしかにイスラム復古主義に近いサウジのワッハーブ派なら、報復律を十分是認する。サウジの人々からすると、「原爆を落とされた日本がアメリカに媚びているのに驚き、なぜ原爆をアメリカ本土に落とし返さないのか不思議だ。」と、日本人に語ったということを何かの本で読んだこともある。

…マハティール氏は、要するに、いいかげん、欧米人に、その「殺される側の論理」を理解してほしいと言っているわけだ。あなた方は「殺す側の」人間なのだと。

…おそらく、キリスト教徒の性(さが)で、思惟することもなく、彼らを「悪魔」としてひとくくりにしてしまうのだろう。彼らはイエス(イーサー)をイスラム教の21人の預言者の1人として認めていることすら知るまい。またアッラーとキリスト教のGODが同一だということも知らないのではないだろうか。私は、マハティール氏の側に立つ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/def8955a04e6ade2530fa011e6453b737467c26f

2020年10月29日木曜日

Dream Together

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20673
 3月13日から閉館していたNYCのメトロポリタン美術館が、8月24日に再開したという記事に出会った。投稿日が9月3日だから、私が見つけたのはだいぶ遅いのだが…。NYC・五番街の北のミュージアムマイルに面する世界的な美術館、メトロポリタン。私は昔々、3時間で走り回った経験がある。宿泊先のB&Bのオーナーの早苗さん(日系3世)に、「(そんな短時間で回るなんて)それはクレイジーだわ。」と笑われたのを思い出す。それくらい超巨大な美術館である。なにより、ダヴィットの大作「ソクラテスの死」に感激した。(倫理の教科書に、ほぼ載っている絵だ。)

この再開したメトロポリタン正面玄関の側面に、白地に黒のレタリングのポスターが掲げられている。オノ・ヨーコの作品だという。それが、"Dream Together"である。あの9.11の時、タイムズ・スクェアーに出した巨大広告 ”Peace” に続く、彼女(と故ジョンレノン)の重いメッセージである。この記事の著者は、この ”Dream” を ”未来への希望” と読むのではないかと書いているが、私もそう思う。それは、たしかに著者の言う現在のアメリカの分断へのアンチテーゼであるだろう。

こういうコトバや行為が芸術作品になることをじっくりと思索すると、実に悲しい現実であると私は思う。もちろん、オノ・ヨーコだからこそ、という話なのだが…。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20673

2020年10月28日水曜日

米国大統領選挙 民主党考

https://www.scmp.com/comment/opinion/article/3106701/trump-or-biden-implications-china-and-rest-asia-next-four-years
いよいよ11月3日の米国大統領選挙が近づいてきた。現大統領閣下は、とんでもない人物であり、自由貿易を破壊し、COP21パリ協定を脱退し、弾劾すべき人物だと私は考えてきた。しかしながら、最近の対中国共産党との経済戦争(軍事的なものに変化する可能性もあるが…。)の真意を鑑みると、中国共産党とズブズブの関係にあるメカ=バイデン(TV討論で80歳の候補者は他所からの指令を受け発言していた)より、いいのではないかと思い始めている。今、世界が求めているのは、中国共産党の仕組んだ危機(コロナ禍、ファーウェイの5G問題、人民元の電子マネー化、チベット・ウィグル・内モンゴルへの非人道、香港問題で見せた国際法違反ならびに人権問題、台湾、南沙諸島、尖閣諸島への軍事的挑発など)を打破するアメリカの力であると思われる。こんな中で、民主党の変化を指摘する記事が出ていた。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62672

今回は要約するのではなく、この記事に対する私論を展開したいと思う。一言で結論を言ってしまえば、民主党は「平等」を党是にているはずだが、今やエリート知識層の利益代弁者となってしまっている。ブルーカラーや黒人などのマイノリティは、オバマ政権下で経済格差拡大の犠牲になり、見捨てられたカタチになっている。それを拾い上げたのが前回の大統領選でのトランプである。それを忘れ、民主党有利の予測を信じて酔っているというものだ。

教科書的に言えば、共和党は「自由」、民主党は「平等」という二律背反した党是をもっているはずだった。ところが、民主党は本来の姿を失ったというわけだ。イリノイ、インディアナ、ミシガン、オハイオ、ペンシルべニアといったラストベルトのブルーカラーは、民主党から見捨てられてしまった。意外に民主党は黒人に対しても優しくない(共和党よりはマシかもしれないが…。)し、オバマケアの保険制度も欠陥があったようだ。

私は、どっちかというと民主党のマイノリティを大事にする「平等」の党是のほうが好みである。まあ、象よりロバのほうが好きだし。(笑)ワシントンD.C.のユニオン駅でもロバのポロシャツを購入したくらいだ。だが、今回の大統領選、決して好きではない大統領閣下に勝ってほしいと思っている。メカ=バイデンとその息子にまつわる中国スキャンダルが決定的になった。アメリカの州に等しい日本にとっても、中国共産党のなすがままになるのは、極めて危険だからだ。

といって、大統領閣下が今回勝ったとしても、その任を解かれた時、韓国のように様々な訴訟にまみれ、塀の中に入る可能性さえ囁かれている。次の大統領選も共和党が勝って、ニクソンの時のように恩赦してもらうしかない。大統領閣下の背水の陣に期待したい。

2020年10月27日火曜日

コロナ禍後のアフリカと中国

http://polandball.blog.fc2.com/blog-entry-8948.html

先日、コロナ禍後のアフリカと中国の関係についての記事があったので、要約してみたい。

https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20201013-00202719/

コロナ禍で、中国もアフリカも、そして世界的に大きな経済的打撃を受けている。そもそも、ここ数年はアフリカへの資金貸付を減らしている。その理由のひとつはアフリカ諸国が中国の「債務の罠」にかかるという国際的非難の高まりだが、何よりも中国経済にブレーキがかかり、アフリカへのインフラ投資もまた、汚職や非能率といったガバナンスの悪さで、大した経済効果を生んでいないことも挙げられる。

…そもそも中国のアフリカ投資は、中国の中国による中国のための投資である。一帯一路という戦略は、中国の覇権を拡大・パクスアメリカーナへの挑戦であり、インフラ工事などは現地人の雇用を生まず全て中国企業が行い、その利益は中国共産党幹部と現地政府官僚が潤うシステムになっているということである。

中国政府は、6月のオンライン会議で2020年末までの無利子ローンの返済免除を示唆した。しかしこれは、ジョンズホプキンス大学の教授によると、貸し付けたローンの総額の3%にも満たないとのこと。

…このローンの返済免除は、いかにも「債務の罠」を否定しているようではあるが、中国共産党のプロパガンダの1つである。そういう疑いの目で、中国の発信を見なくてはならない。中国の発表をすべてを鵜呑みにすることは極めて危険である。

アフリカでの中国の存在感は薄れるのかというと、そう簡単ではない。西側先進国は内向きになっているし、アフリカの政府関係者はなかなかしたたかである。中国との関係性はまだまだ続くであろう。

…本来なら、今こそアフリカと中国の関係性にくさびを打ち込み、国連をはじめとした国際機関への中国の影響力を削ぐべき時なのだが、先進国にもその余力はないということだ。

中国はどうやら、国家間の借款から民間企業の投資というカタチでアフリカへの影響力を強めようとしているようだ。

…中国の民間企業と言っても、必ず中国共産党の幹部が経営に参加しており、企業はそれに逆らえない。よって、これは表面上の変化でしかない。このような裏面を知っておかないと危険だ。

…というわけで、コロナ禍後のアフリカと中国の関係は、アフリカ諸国にとって極めて危険であると思われる。アメリカは今、中国の影響力を国内から削ぐのに必死だが、やがて日本にもその影響は強まるだろう。ただしアフリカには、日本のような余力(総合的な経済力や技術力、人的資源など)はない。やはりガバナンスが問題なのだ。人は石垣人は城なのである。私心のない優秀な政治家の登場を祈るしかないのだろうか。

2020年10月26日月曜日

文化祭&オープンスクール

文化祭まであと1週間を切った。今週は、6限目や7限目のその日の最後の時間が合唱練習になっているので、時間割表を今日見て、ちょっとびっくりした。昨年は、学校側の時間割などの情報が全くなかったけれど、今年は私が連携を深めているのでわかるわけだ。音楽室や体育館を平等にクラス(全4クラス)に振り分けてあった。

文化祭は午前中合唱祭、終了後は展示や模擬店、その後体育館で生徒会主催のイベントになる。今日は、初の体育館リハーサルが6限目に行われた。様子を見に行ったら、学校長と目が合って、20分ほど話し込むことになった。学校長は、実に温厚な紳士であり、高所から学校の進むべき道を模索しておられる。そんな内容だった。

ところで、文化祭当日は中学生に開いたオープンスクールでもある。その後11月7日に改めて、オープンスクールが開催される。昨年は、多くの志願者が集まり、分校化の危機はとりあえず去ったが、こういう志願者募集の努力はずっと続いている。主担当のH先生のご苦労がしのばれる。我々も、できる限りのサポートをさせていただきたいと思う。

2020年10月25日日曜日

F42の諸君へ 大阪に来たらココ

万博公園 https://art-tsusin.com/info/report/9504/
F42の諸君へ。今日は、とっておきの大阪について伝えたい。大阪は食道楽(くいどうらく:食べ物が美味しい街)であるが、国費生にとってはハラルの問題があるのでNG。食道楽以外で、大阪のおすすめの場所を挙げておこう。

国立民族学博物館 ja.wikipedia.org

内部の展示一例 twitter.com
1.万博公園と国立民族学博物館 日本の博物館はアメリカには到底及ばないけれど、万博公園(1970年に開催された万国博覧会の会場)にある国立民族学博物館は別だ。民族学は文化人類学と同義語で、世界の様々な収集物が展示されている。中にはレプリカもあるけれど、よく常設展示も変わるので私たち夫婦は何度も足を運んでいる。日本の展示もかなりいい。万博公園は、大阪でも桜の名所であるし、日本庭園は紅葉も美しい。大阪の中心部を南北に貫く地下鉄御堂筋線の万博公園駅下車である。
大阪環状線 https://trafficnews.jp/post/92745

2.大阪環状線に乗って大阪市一周 東京の山手線と同じく、大阪には環状線がある。時々奈良行きた関西空港行、あるいはUSJ行があるので注意してほしい。大阪駅からなら、内回りで西九条・弁天町方面に乗る方がいい。理由は座れる可能性が高いから。港の方に行く。天王寺からは、東部の下町を走る。森之宮駅くらいから大阪城も見える。ちなみに、私の実家は「桃谷駅」。それぞれの駅で出発時の音楽が違う。もし降りてみたい駅があれば、降りてみればいい。きっとディープな大阪が見れるよ。

御堂筋 http://koufun358.la.coocan.jp/p-midou.html
3.梅田(うめだ)から難波(なんば)まで 大阪駅(北の繁華街は梅田と呼ばれている)から大阪のメイン道路・御堂筋のポプラ並木を、難波(ミナミと呼ばれる繁華街)まで歩いてみるのもいい。各国の領事館もあるし、大阪市役所、日本銀行大阪支店のある中之島を経由して、道頓堀(最も大阪を代表する場所かな)を通って、終着点は高島屋というデパートになる。梅田も面白いが、難波も面白い。その途中も面白い。一応大阪の表通りというところかな。そうそう難波には、道具屋筋というレストランで使うあらゆるモノが売られている商店街がある。調理器具だけでなく、のれん、食品サンプルも売っている。大阪は八百八橋(はっぴゃくやばし)と言われるほど、川と橋が多い。水運で米の取引をして栄えた街であることがきっとわかると思う。

2020年10月24日土曜日

みさこうカフェに行ってきた


先月、三崎高校の総合的な学習のひとつのチームであるCafe班が、まりーな亭で月1回の”みさこうカフェ”をオープンをした。今日は第二回目の営業日である。本来、Cafe班は、地元のイベントなどに参加していたのだが、コロナ禍で、そういう機会を喪失してしまった。それでも三崎を元気にしたいという想いで、まりーな亭のオーナー(=OBでありPTA会長でもある)が協力を申し出て、”みさこうカフェ”を月1回開催することになったのだ。この準備に関しては、家庭科調理室が塾の真横にある関係でよく知悉している。最初に商品(どら焼きとフレンチトースト)が完成した時、塾でも試食したくらいである。(糖尿病の私は食べなかったが…。)

先月のオープン時は、おそらく満員になるだろうと思って、Cafe班の生徒(塾生がほとんどである)には第2回目に行くと言ってあった。今日はその約束を果たしたわけだ。なんとか待たないで入れた。(笑)愛媛の民放TV局が全て、さらにNHKまで取材に来て、”みさこうカフェ”の宣伝をしてくれていたので、ほぼ満員。ありがたいことである。


糖尿病の私にとっては、どら焼きもフレンチトーストも、実に幸せな時間を提供してくれた。妻と分け合って食べたが、おいしい。よく知っている生徒たちが、運んでくれたり勘定してくれたりするのは、ハイレベルの文化祭の模擬店の様だった。(笑)

ところで昨夜、この”みさこうカフェ”に参加してくれている法学部志望の塾生と、受験対策で法学部的に見るということについて、語っていた。場所を提供してくれている”まりーな亭”と”みさこうカフェ”の収益にかかる税の話はどうなっているのだろう、という話題になった。ちょうど帰る際にオーナーにこの件を聞けた。まりーな亭は無償で場所だけ提供していて、”みさこうカフェ”とは完全に別会計にしているそうだ。なぜなら、”みさこうカフェ”は収益が1000万円を超えるはずがないので、消費税がかからないからだと。…なるほど。

2020年10月23日金曜日

F42の諸君へ とっておきの日本

澄海岬https://www.tripadvisor.jp

 F42の国費生諸君、日本へようこそ。成田に着き、もうすでに各地に散らばったかと思う。今日は、授業で日本の地誌をいろいろ紹介したけれど、私が行ったことがある、とっておきの日本をいくつか紹介しようと思う。

礼文島から利尻富士を望む uu-hokkaido.jp

1.礼文島 北海道の最北端・稚内(わっかない)からフェリーに乗っていく島である。利尻(りしり)島は利尻富士といって、実に美しいので、行くより礼文(れぶん)島から眺めるのがベスト。わりと平たい島なのに、高山植物が咲いている。(夏)北端のスコトン岬もいいし、澄海(スカイ)岬はホント絶景中の絶景である。稚内への日本海側の道(オロロンライン)にあるサロベツ原野もいい。ここから眺める利尻富士も実に美しい。


2.知床 北海道の東(道東)の知床(しれとこ)半島。夏限定の、羅臼(らうす)からウトロへの知床横断道路を走ると、羅臼岳が登場する。この道では「松山千春」の曲(北海道を歌った曲が多い)を流しなら走ってほしい。知床五湖もいいし、ウトロにある滝もいい。さすが世界自然遺産だと思う。知床連山を遠望するのもいい。ここに行くには、女満別(めまんべつ)空港が近い。女満別は大空町と名を変えているが、このあたりも北海道らしい美しい町である。

尾瀬 ja.wikipedia.org

3.尾瀬 福島県・新潟県・群馬県の県境にある尾瀬(おぜ)湿原。♪夏が来れば思い出す はるかな尾瀬(おぜ) 遠い空 と歌われる有名な国立公園。湿原の木道をハイキングする。水芭蕉(みずばしょう)の花が見れれば最高。

上高地 mapple.net
4.上高地 長野県の飛騨山脈を望む大観光地。信州は美しいところがたくさんあるのでお勧め。妻のおすすめは霧ヶ峰なのだが、私はやっぱり上高地(かみこうち)がイチ押し。

これからも、ちょくちょく、とっておきの日本を紹介したいと思う。

2020年10月22日木曜日

F42の諸君へ 京都に行ったら


F42の諸君が、いよいよ来日する。今一度、伝えておきたいことがある。以前授業で伝えたのだけれど、みんなの大先輩・ラザク先生のご友人で広島の原爆のため、京都で客死されたオマール氏のお墓を是非訪ねてほしい。きっと、大先輩に喜んでいただけるはずだ。

再度、行き方を伝えておきたい。スマホで探すなら、京都・一条寺(いちじょうじ)の「圓光寺」(えんこうじ)である。

京都駅からは、京阪出町柳駅まで行き、叡電(えいでん)というチンチン電車に乗り換える。一条寺駅から、東山の方へ歩く。この辺りは、なかなか風情があって、京都らしいところだよ。是非とも…。

2020年10月21日水曜日

F42の教え子がいよいよ来日

本年1月の卒業式にて
F42の国費留学生がいよいよ来日することを、T先生やI君からの連絡で朝知った。本来なら3月に来るはずが、コロナ禍のおかげで11月近くにまでずれ込んだわけだ。彼らはマレーシア政府側と日本の文科省や大学側との折衝で9月入学ということになった。一部の大学はそれを良しとせず、留学が不可となったので、PBTの親元・帝京大学が受け入れてくれることになった。とりあえず、全員が日本に留学できるわけだ。私もほっとしたのだった。だが、マレーシアは再度ロックダウンされていて、PBTの先生方は見送りができないらしい。KLIA(クアラルンプール国際空港)で、晴れやかに出立する姿を見れないのは、先生方にとって断腸の思いに違いない。私も同じ気持ちである。

様々なアクシデントを受けた彼らだが、その分日本でいい思いをして欲しいと思う。ただ、日本語能力がこの何か月かで落ちている可能性が高い。まして授業は途中からである。来年の3月までは大変な苦労をするに違いない。私としては、すぐにでも四国最西端においでと言いたいところだが、落ち着くまでは陰ながら応援したいと思う。困ったことがあれば連絡してきてほしい。できる限りの応援をしたいと思う。

弘前大学、秋田大学、福島大学、宇都宮大学、筑波大学、一橋大学、帝京大学、新潟大学、金沢大学、福井大学、三重大学、滋賀大学、奈良女子大学、和歌山大学、神戸大学、広島大学、鳥取大学、島根大学、高知大学、大分大学、宮崎大学と、日本全国にそれぞれ別れ、新生活が始まる。大いなる希望と不安の中で…。

みんな、Good Luck やで。

2020年10月20日火曜日

本日のミーティング

M中学での第1回出前塾の様子 S先生撮影 (M中学校の許可済み)
未咲輝塾では、毎週金曜日にミーティングを行っている。先週は、講師陣の研修もあったりして、できなかった。毎週、週間進捗報告書という書類を皆で完成させるのが、議事の中心である。この書類は、町教委や学校、さらにプリマペンギーノという全国の公営塾を運営している会社の担当者に毎週送っている、一週間の各人の生徒対応や教材研究を整理したものだ。内容を確認しながら、質問会になる。この指導は誰にしたものか?というのが多い。気になる塾生について情報交換することもある。

今週は、この週間進捗報告書にも記してあったJ先生の出張報告があった。高知県の公営塾がある高校に視察に行ってきたのだ。いろいろと面白い話、参考になる話があったのだが、ちょっと引っかかったのが、学校との連携の話だった。公営塾が学校外にあるようで、連携が難しいということだった。そうだろうなあと思う。わが未咲輝塾は学校内にあるし、職員室にしょっちゅう行くし、学校行事ににもほとんど参加しているし、連携はうまくいっていると思う。今日はこの連携の重要について考えていた。

さらに、昨日のM中学への醍1回目の「出前塾」の報告があった。W先生が昨年度の数学の入試問題を解説。若いW先生に対して、中学生諸君には新鮮な刺激があったようだ。さっそく次の日程を申請していただけた。ありがたい話で、「出前塾」いい滑り出しである。

11月の日程が昨日の職員会議で決定したので、その日程と塾の行事を確認した。こういう情報共有がチームには、なにより大切である。

今日は、これに県教育長の視察があり、愛媛新聞の取材もあった。そんな一日であった。ふぅー。

2020年10月19日月曜日

浦沢直樹の漫勉

 YouTubeで、先日たまたま「浦沢直樹の漫勉」というのを見た。そういえば、昔々小学生のころ、私も漫画家になりたいと思っていた。漫画の描き方などという本も持っていたし、Gペンやマルペンなども買って少し書いていた時期もあった。

日本文化の一つとして、今や漫画は欠かせない存在である。アニメもだが、その元はやはり漫画である。その漫画を描いている姿というのは、あまり見ない。YouTubeで、浦沢直樹は手塚治虫の仕事場をNHKがルポした番組を見ていたと語っていた。実は私も見た記憶がある。意外にTVをつけっぱなしにして、大家が”ながら制作”をしている姿に驚いた。

小学生の私が漫画家をあきらめた理由は、実は”烏口”がなかったからだ。これがないとコマ割りができない。”烏口”とはいかなるものか、わからなかったのである。後に高校でデザインを志し、いやというほどこの”烏口”を使うことになるのだが…。

私は漫画家という仕事の才能は、半分が画力、半分がアイデアだと思っている。生半可なデッサン力では書けない。決してリアルでなくてもいいのだが、うまいと思うのは、この浦沢直樹と小林まことである。二人とも柔道の漫画を描いているという共通点がある。(笑)私のような非才な者には、とてもとても及ばない画力であり、さらにアイデア力もしかりである。ならなくてよかった職業の一つだ。しかも、締め切りに追われ、制限されたページ内に収め、しかも次回につなぐという構成力も要求される。実に多彩な能力が要求される仕事だと思う。

とにかく、漫画が描かれるシーンは、なかなか興味深いもんだ。興味のある方は是非。

https://www.youtube.com/watch?v=4fIE98UOijY&t=1906s

2020年10月18日日曜日

政治家・中曽根康弘 私論

http://tisen.jp/dia/2003/20030503.html
先日、中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬が行われた。本来は3月に予定されていたらしいがコロナ禍で、新嘗祭の日に行われた。これは菅政権下での解散総選挙を阻止するための日程だという論評もある。極めて政治的な話で、中曽根元首相の合同葬には実にふさわしいと私などは思う。好悪を抜きにして中曽根とい政治家について私論をエントリーしておきたい。

中曽根康弘という人物は、実に毀誉褒貶の多い人物である。内務省から海軍の主計少佐、政治家に転身してからは、青年将校とか緋縅(ひおどし)の鎧を着けた若武者などと呼ばれた。保守合同までは、反吉田(茂の自由党)で野党であった。そういう過去から長く保守傍流と見られていた。当初から改憲派でありタカ派である。派手なパフォーマンスや発言で存在感を示してきた。早くから原発新進派でもある。よって科学技術庁長官で初入閣している。

佐藤長期政権後、「三角大福中」の一員として、総理総裁を狙うが、結局最終ランナーとなる。田中政権を誕生させた原因の1つは中曽根が総裁選出馬を見送り支援に回った故であるが、次の三木政権では、最後まで主流派となり田中派とも福田派とも敵対する。福田政権下では、福田に近寄り党総務会長で、福田のライバル・大平幹事長とは違う方向の発言を繰り返す。大平政権では、四十日抗争で反大平ながら、ガチガチの福田・三木派とは距離を置く。ハプニング解散中大平が死去。本命でありながら、田中派の支持が得られず、大平派の番頭・鈴木善幸政権が誕生。中曽根は行政改革長官として、ひたすら行革三昧。やっと田中派の支持を受け総理総裁の座を勝ち取る。まさに「風見鶏」と呼ばれるにふさわしい。

田中派でも特に中曽根嫌いだったのが金丸信で、「なぜオヤジ(田中角栄)はあんなオンボロ神輿を担ぐのか」と聞いたら、田中は「オンボロだから担ぐんだ」と言った。大の中曽根嫌いの金丸が「オヤジの言うことを聞けない奴は派閥を出ろ」といい、派内は収まったという。中曽根内閣は、この田中派の影響力が大きく、「田中曽根内閣」とか「直角内閣」とマスコミに揶揄された。幹事長は二階堂進、閣内に7人の田中派が入った。ただし、後藤田官房長官は中曽根本人が切望した人事らしい。後藤田正晴は内務省の先輩にあたる。警察庁長官を退任後、田中政権で官房副長官(事務)となる。これは事実上官僚のトップ、事務次官等会議を主催し調整する役割である。中曽根政権の様々な危機管理(函館空港にミグ戦闘機が亡命のため着陸した事件・三原山噴火など)を行った。同時に後藤田はハト派で、危なっかしいタカ派の中曽根をうまく操縦していたように思える。

残念なのは、1985年8月の日本航空123便墜落事故の際は、後藤田が官房長官ではなく、自派の藤波孝生であった。その後もう一度後藤田は果房長官に復帰している。(1985年12月)この事件の真相は闇の中だが、様々な情報があって、中曽根が墓の中まで持っていくと言っている。米軍が真っ先に事故現場に行ったことや、自衛隊のF4がこの機の後方にいたことなど、表には出せは、政権転覆だったに違いない。

中曽根内閣の功罪は、いろいろあるのだが、戦後政治の総決算として、まだまだ左翼勢力やリベラル勢力が強い日本にあって、それなりの志をもって日米外交を行い、大統領型の政策遂行を行い、また国鉄などの三公社を民営化させた。最も、バブル景気を演出し、後の日本経済に大きな損害を与えたともいえる。

政治家には運不運というのもある。池田勇人は高度経済成長時代を演出した。所得倍増を実現したが、これも運が強いからである。田中角栄は三角大福中でトップランナーになったが、日中国交回復を成し遂げた後、ちょうど経済が下り坂になった。中曽根の場合、バブルやプラザ合意で内需拡大など、首相の間はうまく乗り切れた。しかもロッキード・グラマン事件で塀の中に田中は落ちたが、中曽根は外に落ちて助かったわけで、これも運である。

最後は、ニューリーダーの竹下登・安倍晋三・宮澤喜一の3人のうち誰を後継指名にするかという権利を勝ち取った。このころ私は工業高校で教えていたが、生徒にその予想をさせ、レポートとして提出させたことがある。結局、竹下登になったのだが…。もうすでに田中角栄の政治力はなく、派内でも対立が起こり竹下派が分離していた。決して、田中への忖度ではなかったはずだ。その後も党内に力を温存する。これも運である。

私なりの結論。中曽根康弘と言う政治家は、実に運がいい政治家である。風見鶏と言われ毀誉褒貶があるけれど、自らの志を一応貫けたと思う。首相時代の最大の功労者は、後藤田正治と言う内務省先輩の、そして田中派の官房長官である。

…PBTの教え子・R大のJ君から、大阪都構想についてエントリーしてほしいという依頼が先日あった。私は大反対である。大阪の教育関係者ならそう答えるはずだ。だが、詳細はブログでは書きたくないと返事した。今日のエントリーはその代わりといってはなんだが、そういう背景のもと、政治家志望の彼に贈りたいと思う。

追伸:J君へ。戸川猪佐武の小説吉田学校(全8巻)ならびに続編・永田町の争闘などや大下英治の自民党関係の本を読むといい。戦後の日本政治史がよくわかるはずだ。

2020年10月16日金曜日

浦沢直樹の「夢印」考

だいぶ前、大洲の古本ショップで、浦沢直樹の「夢印」(ムジルシと読む)をたしか100円+税で購入した。長くほったらかしにしていたのだが、妻の方が先に読んだようだ。イヤミがどうのこうのと言っている。「イヤミっておそ松くんのイヤミ?」と聞くと、そうだという。浦沢直樹とイヤミ…。全く結びつかない。で、その謎を解くべく、一気に読んだのだった。

私は、少年サンデー/おそ松くん世代である。デカパンとハタ坊が描かれた赤塚不二夫のサイン色紙を以前持っていた。(今は行方不明)東宝映画でゴジラがシェーをしたのに感激したこともある。(多くの若い読者にとって意味不明な語彙が書き並べられていると思う…。)イヤミというのはおそ松くんに登場するキザな男のキャラで、『おフランス』が好きで、靴下が伸びていて、~ザンスという語尾をつける。驚いたときに、シェーと言い独特のポーズをとるのだ。(デカパンもハタ坊も同様、おそ松くんのキャラクターである。)

https://ameblo.jp/futamura-sun/entry-12396397614.html
夢印のイヤミは、妙にリアルで浦沢直樹が描くとこうなるようだった。(表紙には、協力フジオプロとあるので、イヤミの登場には了承済みのようだ。)また、ルーブルの絵画や彫刻も精密に描かれていて、浦沢直樹の画力には、完全に脱帽である。

なによりも、映画を見たような感覚が残った。内容を記すのは悪趣味なので、いくら古い漫画でも記すことはやめようと思う。全1巻で、映画を見たような感覚を味わえる作品だ。

2020年10月15日木曜日

伊方町の商品券

先日、八幡浜で買い物をしていたら、八幡浜市民向けのプレミアム商品券を売っていた。いいなあ、と思っていたら、伊方町商工会から封書が届いた。伊方町でも「2020伊方町スーパープレミアム付き商品券」(名前が長い。)を11月2日から販売するという。

10000円の商品券を5000円で買えるわけで、実質5000円分がお得である。町民一人あたり2枚買えるので、我が家は4枚:40000円分を20000円で買えることになる。

とはいっても伊方町内でしか有効ではないので、実際のところローソンで買い物をすることになりそうだ。妻はそれなりに算段しているようだが…。まあいい。家計にとっては、実にありがたいことである。11月になったらさっそく手に入れようと思っている。

2020年10月14日水曜日

静岡県知事の発言考

オックスフォード大学
「 菅義偉という人物の今日のレベルが図らずも露見したということではないか。菅義偉さんは秋田に生まれ、小学校中学校高校を出られて、東京に行って働いて、勉強せんといかんと言うことで(大学に)通われて、学位を取られて、その後政治の道に入って行かれて…。学問された人ではないですね。単位を取るために大学を出られたんだと思います。」

静岡県知事が、日本学術会議の任命を一部拒否した問題に対しての発言である。ウィキで知事のことを調べてみたが、どちらかといえば右派な学者政治家である。比較経済学が専門らしく、早大の修士課程の後、オックスフォードで博士号を取っている。梅棹忠夫の「文明の生態史観」を発展させた独自の海洋史観を発展させたとある。ふーん。日本史の時代区分を元号ではなく政権所在地にするべきだと唱えているらしい。習近平と会った親中派である。反対する県議に対して、県議会にはヤクザがいるとか、反対する議員には文化力がないとか暴言を吐き、後に陳謝している。暴言癖もあるようだ。気骨があるというよりは、自分が一番優秀で正しいと信じて疑わない人物らしい。

私が、感じるのは「傲慢」という一言である。早稲田の院で修士号を取り、オックスフォードで博士号を取り、早稲田の教授になり、様々な経歴があるけれど、あの母子をひき殺し無罪を主張する元日本学術会議の81歳の男と同じ匂いがする。

この発言に対しては、学歴差別だという批判が多いらしい。同様の発言を、教師が授業や研修会で公言すれば、きっと問題視されると思う。たしかに差別的な発言かもしれないが、私はもっと皮膚感覚で嫌な感じがする。自分は優秀な学者で偉いのだという「傲慢」さがプンプン匂う。実に不愉快な発言だ。県議会のように後で陳謝することになるのではないか。

実は、首相にとっては実にありがたい発言だったという論説もある。日本学術会議の問題は単に6人の問題ではなく、首相が狙っているのは野党やマスコミがワイワイ騒げば騒ぐほど、様々な問題が炙り出される事だというわけだ。一昨日エントリーした”Drain the Swamp”日本版である。

2020年10月13日火曜日

左翼的「美学」考

http://bund.jp/?p=23892

私は昭和33年(1958年)生まれである。私たちはシラケ世代と呼ばれ、紛無派(紛争を知らない)世代である。私たちより年齢が上の人々は、紛争(大学紛争だけでなく、高校でも紛争があった。)、反体制運動にに青春をかけていた。岡林信康のプロテストソングを歌い、高石ともやの受験生ブルースを歌っていた世代だ。

70年安保は、私が中学生になった年である。TVで東大の安田講堂の攻防戦を見ていた。日本の若者のほとんどが、左翼的思考を是としていた。マルクスを読んだかどうかは別として、「反体制」は当然のスタンスであった。「革命」という語彙には力があった。しかし、1972年、あさま山荘事件が連合赤軍によって起こされた。紛無派の私には70年安保に敗北した極左が最後の悪あがきをしていたような感覚があった。どう見ても、この事件は犯罪であって、革命行動ではなかったからだ。

今の若者はあまり知らないが、左翼は、日本共産党(以後本部所在地名で「代々木」と呼記す。)が、その中心にあった。1955年の六全共で代々木は、毛沢東主義的(つまり農村から都市を開放する)な武装闘争を否定した。これに反発したのが、「反帝反スタ」(反帝国主義、反スターリン主義)の新左翼である。反帝国主義とは、アンチ・アメリカ帝国主義=日本帝国主義のこと。反スタとはアンチ・スターリン主義(ソ連型社会主義ならびに、長くコミンテルンの支配下にあった「代々木」の武装闘争放棄)を意味する。大学時代、新左翼は「代々木」の下部組織である民青を目の敵にしていた。立命館大学でわだつみの像が再建されたとき、関係のないうちの大学の構内で、民青が新左翼に角材でどつかれていたのを私は目撃したこともある。新左翼は、トロ(トロツキー主義者だ)と、下宿が同じだった秋田出身の民青の友人・Iが吐き捨てるように言っていたのを思い出す。私は左翼ではなかったし、民青にも新左翼にも距離を置いていた。だが、朝日ジャーナルを愛読し、本多勝一を愛読する人間であった。三里塚成田闘争に新左翼の学生が行っていたのもなんとなく支持していた。(カンパはしなかったけど…。)

教師になって、年上のいろいろな左翼の先生を見てきた。社会科教師である私は、ことさら中道であろうと心掛けてきた。だが、第三者から見れば、リベラル(どちらかといえば左翼的)であっただろう。だが社会教師の中でも「代々木」べったりで政治活動を行い、意に反する私などにいやがらせを加えてきた(陰湿で、非常にスターリン的だった)教師もいたし、政治経済のプリントを見て私が驚くほど左翼的なもので、授業ではぶつぶつと政権批判を繰り返す組合の分会長の教師もいた。反対に、元ブント(共産主義者同盟)の先生もいた。ウタハタ(業界用語で国歌・国旗のこと)問題の時は、大変だった。学校長に対して、日ごろとは全く違う団交スタイルで、敵対していて、思わず私は引いたのだった。

こうして過去を振り返ってみると、私より上の年代は、左翼的「美学」を信奉しているように思える。私より下で4年も違えば、そういうものは驚くほどない。なぜ、「美学」か?彼らは社会主義革命に幻滅しているはずだし、いまだ希望をもっているとすればまさに洞窟のイドラにこもっているとしか言えないからだ。社会主義の故郷・ソ連は崩壊し、中国共産党はあのざまである。まともに見えるのはキューバくらいか。そのキューバだって、一時アメリカとの国交回復を歓迎していた。日本で社会主義革命が起こるとは思えないし、今でも十分社会主義的な政策も行っている。

私の大学時代は、マル経(マルクス経済学)が主流で、「代々木」と「新左翼」の違いはあれど左翼を再生産していた。しかし、本気で、日本帝国主義の走狗になるのを忌避しようとすれば、そのまま大学院に行って学者を目指すか、弁護士になるか、公務員(教師も含まれる)になるかくらいしか道はなかった。プロレタリアートたらんと、工場労働者になったり、農村に行くものなどほんの一握りだったはずだ。本気でブロレタリアートの独裁、階級闘争をやろうとした人間は極少数派である。

今、日本学術会議云々の論議が盛んだが、結局のところ左翼の学者陣もその延長線上にある。いくら理論武装したところで、左翼の方が美しい、カッコいいと思っているだけではないのかと私は邪推している。戦争より、平和を唱えた方がカッコいい。人権を守るといったほうがカッコいい。体制=権力志向より、反体制の方がカッコいい。だから、「美学」なのだ。結局のところ、これまでの人生を共にしてきた左翼的美学を捨てられないだけではないのだろうか。

左翼的な美学には、教条主義が付きまとう。論理が破綻したゼロ記号をよく使う。今回の学術会議の問題では「学問の自由」がゼロ記号になっているようだ。法的な論議はあるだろうが、つまるところ「美学」を捨てれないというところに核心があるように思う。

Drain the Swamp


”Drain the Swamp”トランプ政権で言われている標語で、Swampは悪臭を放つ沼のこと。腐敗した泥水が溜まっている。其の中に蛭やトカゲや毒蛇がうじゃうじゃ、うようよとはい回って生息している。そこで、排水溝やバキュームカーのような排水設備(Drain)を用いて汚水を抜き取り、排出させることである。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/21049?page=2

これは、いうまでもなく中国共産党=チャイナマネーに汚染されたワシントンやウォール街の既得権益層への大統領閣下のスタンスである。皮肉にも、自由民主主義国家の政財界が社会主義国家によって汚染された。(これはマルクスの唯物史観の逆である。)このメカニズムは長きにわたりグローバリゼーションという大義名分の下に温存され、誰も気づかなかった。気づこうとしなかった。気づいても口にしなかった。

台湾議会で、米台国交回復決議案が、親中派の国民党も含めた全会一致で議決された。反中派の民進党は当然だが、国民党が賛成したのは、全世界に広がる反中国共産党の潮流によるものだという。10月6日の米ビュー・リサーチセンターによると、反中国感情が高い国は、日本(86%)、スウェーデン(85%)、オーストラリア(81%)、デンマーク・韓国(75%)、イギリス(74%)、アメリカ・カナダ・オランダ(73%)、ドイツ・ベルギー(71%)、フランス(70%)、スペイン(63%)、イタリア(62%)。国民党も国内の状況も含め、親中ではいられなくなったようだ。台湾でも、”Drain the Swamp”キャンペーンの機運が盛り上がり、国民党内の蛭やトカゲが白日の下にさらされる可能性が出てきた。ならば。一気に反中国共産党に方向転換したわけだ。そもそも、蒋介石・国民党は反中学共産党、大陸反攻が党是であった。いわば、本来の国民党に回帰するわけだ。

このままいくと、アメリカでも、台湾でも、それ以外の国でも”Drain the Swamp”され、親中派狩りが行われる可能性がある。(記事にある赤狩りという語には抵抗がある。)日本でも、学術会議問題で、親中国共産党的なる問題が指摘されてきた。日本の将来を考えると、”Drain the Swamp”しながら、汚染を払いのける必要があるだろうと私も思う。

2020年10月11日日曜日

室鼻公園に行ってきた。


 週一の買い物のついでに、室鼻公園に行ってきた。伊方町の町役場から、ちょっと危ない道を回って、小さな灯台とプールとキャンプ場がある公園に着いた。妻が調べていて、ぜひ行こうということになったのだった。ライダーの人たちのキャンプ場にもなっているらしい。

台風一過、今日は天気もいい。海もおだやかで、海風のにおいも漂って、すこぶるいい。ちょうど伊方港から漁船が出てきた。まことに、のどかな風景である。(上記画像)

一方、台風の影響で海岸には様々な海洋ゴミも打ち上げられている。先日、ブイアートのYouTubeで取り上げていたとおりである。佐田岬半島には、こういう海洋ゴミがいたるところで見られる。美しい景色とともに、足下の現実がここにある。これは、日本の海岸全てに言えることであると思う。

持続可能な開発という語句を私は今まで何度言ってきただろうか。その足元にこういう現実があり、何かをしなければならないという気になる。理論だけでなく、行動が重要だ。国際理解教育に長年かかわってきたが、机上の学問的な関わりだけではだめだと改めて思う。

ところで今、日本学術会議の話がネットでは盛り上がっている。詭弁を弄するのではなく、自己保身に走るのではなく、足下の現実を見るべきではないかと思う。学術会議の元メンバーの81歳の男は、母子をひき殺しながら、トヨタの車の故障だと無罪を主張している。これが上級国民なのか。傲慢も甚だしい。

2020年10月10日土曜日

おうち de ブイアート本番


14時から始まるはずだった”YouTubeブイアートをつくろう”は、台風の影響か回線が不調で1時間以上遅れて始まった。さらに音声がダブり聞きづらい。何度かコメントを行い、三崎高校生がSDGsを教えるという時間までには、ZOOMのミュートとイヤホンを使うようにお願いした。うーん、ZOOMの基本中の基本。

それはともかく、Kさんはよく頑張っていたし、1Fから4Fまで移動し、木(Oさん)や魚(S君)との寸劇を通じて、SDGsを小学生にもわかるというコンセプトで伝えていた。20歳になるまでの宿題を出したところなど、なかなか面白い。持続可能な開発という概念を、そういうカタチで伝えたわけだ。面白い。

私も本気でブイアートをやってみたいなと思った。コンテストはともかくとして…。

2020年10月9日金曜日

国慶節と国連総会


大紀元のニュースによれば、今年の国慶節の儀式は葬式の様だったという。天安門広場の人民英雄記念碑に最高指導者が並び、習近平が献花する姿は、まさに中国共産党の終焉を表現しているかの如きであったといえる。(上記画像参照)天安門広場は、私も3度行ったが、ほんとだだっ広い。

https://www.youtube.com/watch?v=ZlMcOtftKzs

この人民英雄記念碑の裏面には、周恩来の字で、「ここ3年来(国共内戦)の人民解放戦争と人民革命によって犠牲になった人民の英雄たちは永遠に不滅だ。ここ30年来(五四運動以来)の人民解放戦争と人民革命によって犠牲になった人民の英雄たちは永遠に不滅だ。1840年(アヘン戦争以来)まで遡った時から、内外の敵に反対し、民族の独立と人民の自由と幸福を勝ち取るための毎回の闘争(太平天国の乱や義和団事件等)の中で犠牲になった人民の英雄たちは永遠に不滅だ。」と書かれてある。

今の中国共産党は、人民のことなど考えていないのは明白である。私が何度かエントリーしたように、「第二の周恩来はいないのか」と叫ぶのは、この人民英雄記念碑に書かれた周恩来の想いに現在の中国共産党は全く答えていないからである。

ところで、国連総会では、この習近平の姿勢を見透かすかのような事件が起こった。国連では、敬称には3種類あって、(国王等に使う)陛下、(大統領や首相など国家元首に使う)閣下、(皇太子等に使う)殿下だそうだ。今回はオンラインで行われ、習近平も演説したが、「殿下」が全ての言語(英語からアラビア語まで)に使われていたそうだ。皇帝になりたいと願っているが、まだなれていないという揶揄なのだろうか。凄い嫌われ方である。

https://www.youtube.com/watch?v=d2AzFt79BiI

暴風警報


中間考査の時間割が発表されて、塾では火曜、水曜と26人の塾生が来ていて、大いに盛況だったのだが、昨日は台風接近の影響で凄い風が吹いていた。閉塾時間は21:00なのだが、学校から塾専用バス(22時30分発)は出さず、できるだけ早く閉塾してもらいたいという要請が出たほどだ。まだ伊方町に暴風警報は出ていなかったけれど(20時49分に出た)、先生方と相談し、19:00に閉塾することになった。

そのまま暴風警報は朝も出たままで、正午を過ぎても警報は解除されなかったので、学校は1日中臨時休業となったわけだ。塾も閉塾の指示が出た。昼前にはほぼ風はおさまっていたのだけれど…。試験前なので残念である。私の仕事としては、講師陣への連絡と教育委員会への報告をして、やれやれである。

気象情報は意外に時間がずれたりする。学校のバスが出ている八幡浜方面から来る生徒やバイク通学の生徒もいるので、三崎高校は暴風には敏感だ。国道197も横からの風は危ない。様々な危機管理の上の判断だと思う。今日の画像は、水曜日の様子である。このところ、講師陣はMYホワイトボードを使っている。

2020年10月7日水曜日

おうち de ブイアート


 10月10日(土)14:00から、YouTubeで、「SDGsを学ぼう!おうち de ブイアート」という番組がLIVE配信される。これには、三崎高校も参加していて、高校生がSDGsを講義することになっている。もちろん我が未咲輝塾の生徒である。

https://kazoo8.com/ouchi/

先日、この講義内容に関して、レクチャーすることになった。このイベントは、ブイアートをみんなで作ってみようというコンテストである。関わりのあるSDGsのゴールは4つ。このそれぞれのゴールで、このイベントと関わりのあるターゲットをピックアップしただけなのだが…。あとは、生徒任せである。絶対そのほうが良い。今日も小さな子供たちにも理解できるようなものにしたいと、他の生徒と打ち合わせをしていた。

三崎高校でSDGsの取り組みを私もサポートしているが、昨年のエシカル甲子園、全校での講義に続く第三弾となるわけだ。こういう学校にいることを、またまた誇らしく思う次第。

2020年10月6日火曜日

2年生 未咲輝学発表会

今回は写真を撮っていないので…。

未咲輝学は、三崎高校の学校設定科目である。昨日6時間目に、地域の課題発見と解決策の研究発表会があって、その審査員をさせてもらった。2年生の塾生たちが遅くまで残ってパワーポイントの資料をつくっていた。4人の班で7班が次々と発表、質疑応答が行われた。

伊方町の地域の課題は、やはり少子高齢化、雇用の少なさなどが挙げられる。これはおよそ同じなのだが、産業の活性化、特に6次産業化や空き家を民宿に利用しよう、あるいはもっと観光に力を入れようなど、およそ大人が考えていることに近い。

今回は、RESASというアプリを使って、問題点などをグラフで示す試みが重要だったようだ。このRESAS、様々なデータを比較することがポイントのようだ。佐田岬とエミフルというショッピング・モールの検索数と、実際の訪問者数を比べていた。検索数はあまり変わらないが、訪問者数は桁が違うなど、面白い試みだと思った。

一番印象に残った提案は、林業に力を入れるべきだという提案である。町内の林業従事者数はなんとゼロ。森林資源は日本の資源の中でもこれから活用が期待される分野であり、目の付け所がいいと思ったのだ。ただ、佐田岬半島は照葉樹が多い。彼らはログハウスをつくるという提案をしていたのだが、実現性は厳しいと思う。とはいえ、みさこう生、恐るべしである。

2020年10月4日日曜日

メカ・バイデン

先日の第1回米大統領討論会で、民主党のバイデン氏が骨伝導でどこかから送られていきたアドバイスを元に討論していたのではないかという疑惑が起こっている。

まあ、現大統領閣下も超下品な罵倒ばかりで、そういう下品さが好きな支持者(アメリカには結構そういう人が多いらしい。)にはともかく、中間層にはやれやれという感じでバイデン有利との報道も出ていたのだが、高齢で認知症ではないかとの疑いもあるバイデン氏が、そのような遠隔操作をされていたとしたら、そっちの方がはるかに問題である。

昨夜、中国についてブログを書いていたら、妻がクマさんというユーチューバーのチャンネルを見ていて、その声が聞こえてきた。それで「メカ・バイデン」のことを知ったのだが、声だけ聞いていた(まあラジオの感覚である。)のだが、吹き出してしまった。

https://www.youtube.com/watch?v=1qamqLVd3CY(画像も)

バイデンを動かしていたのは習近平だとか、プーチンもサイボーグだとか、メカバイデンという映画があれば見に行くぞとか、日本のネット民の反応が面白い。我々は笑っていられるが、アメリカでも当然ツイッターで大騒ぎになっており、もしこれが事実だと認められればどうなるのだろう。一方、大統領閣下はコロナにやられ陽性、即入院してしまった。まったく、”小説よりも奇なり”の大統領選挙である。

2020年10月3日土曜日

中国の不安全感と構造的暴力

https://apjjf.org/-Barry-Sautman/3278/article.html
「中国が強硬な大国外交をする理由」という加茂具樹慶応大総合政策学部教授の小論が、実に興味深い。その骨子を要約してエントリーしておく。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20923

1990年代初頭から、中国共産党は社会主義と市場経済は矛盾しないと公式に定義した。以後の中国外交の目的は、改革開放(市場経済化)に貢献する、中国に有利な国際秩序を構築することであった。歴代指導部は、中国は国際秩序に遅れて参入したアクターと認識してきたため、既存の国際秩序にどのように適応するかを、注意深く、警戒心を持ち、中国語で言う「不安全感」を抱きながら観察した。この不安全感を某元外交部副部長は寄稿記事の中で、「パクスアメリカーナといわれる既存の国際秩序は、欧米の価値観、米国を中心とした軍事同盟、国連とその国際組織の3つ要素で形成されている。前の二つは中国とは相いれない。最後の要素のみ中国は受け入れることができる。」と論じている。

現指導部が外交路線で最も重視してきたのは、「制度に埋め込まれたディスコース・パワー」(中国語では、制度性話語権)である。ディスコース・パワーとは、話し手の言説に含まれる論理、価値観が生み出す影響力であり、発言の内容を相手に受け入れさせるパワーである。そして制度に埋め込まれたディスコース・パワーとは、国際秩序を形成する国際制度での議題設定や議決に中国の要求を受け入れさせるパワーである。どうやら、アメリカの覇権を研究する中で生まれたようだが、2016年の全人代でこの方針を採択している。

この結果、世界銀行やIMFといった既存の国際制度下で議題設定権や議決権の拡大、一帯一路、アジア投資銀行(AIIB)など中国主導の国際制度でその影響力を強化してきた。

…要するに、遅れて国際社会に参加した中国にとって、欧米によって築かれた既存の国際制度(開発経済学では、途上国側から見て「構造的暴力」と呼ぶことがある。)を打破するための策が、アフリカ等に支援をばらまき、国際機関で中国の意志を応援させるとともに、一帯一路やAIIBでアジア・アフリカ諸国を借金漬けにすることでさらに強力に支持させるというカタチになっているわけだ。

…コロナ禍で、WHOを味方につけたのもこの延長線上にある。議長の出身国エチオピアの通信は中国が握っている。高原の国エチオピアで携帯電話の基地局を中国が全土に立てた。凄い人海戦術だが、もちろん携帯電話は中国製で、完全に情報を支配したのである。エチオピアは、中国の意に逆らえない国だ。今日、コロナ陽性と診断された米国大統領閣下がWHOを声高に非難した理由は、これがパクスアメリカーナの秩序(構造的暴力)への挑戦だからである。

…開発経済学的に見た場合、中国の外交政策は、一面では正義である。欧米の価値観や軍事同盟を破壊するのは至難の業だが、国際機関にシンパを増大することは悪い事ではない。ただ、中国共産党には正義がないと断じれるのは、欧米の構造的暴力に挑戦しながら、自らアジア・アフリカの途上国に対し新たな構造的暴力となりさがったことである。借金漬けだけではなく、チベットを支配したうえで、ダムを数多く建設し、インダスやメコン、チャオプラヤなどのアジア諸国の大河の源流を抑え水資源で押さえつけ、中国を支持せざるを得ないようにしているという事までやっている。

…日本が第二次世界大戦に参戦し、敗北したのは、世界秩序への挑戦だと欧米に思われたからだ。たしかに大東亜共栄圏構想は、欧米にとっては危険極まりない挑戦であったと思う。ある意味で、中国は日本の果たせなかったアジアの夢を追いかけているといえなくもない。だが、実際のところ中国共産党幹部の腐敗蓄財や、ディスコース・パワーが、情報・技術の盗難、プロパガンダ、情報統制、はたまた買い占め、人権弾圧にエスカレートしてしまっている現在、各国は、中国のディスコース・パワーに警戒感を強めている。これはほとんどが犯罪行為であるからだ。

…ちなみに、戦後にアメリカが日本を民主化し、一億総懺悔させ、パン食を普及し米国産小麦の需要と飼料作物の需要を増大させたことも、ディズニーやポパイ、トムとジェリーなどのアニメをTVで流し、奥様は魔女的なアメリカの消費文化を日本に根付かせたのも、アメリカの見事なディスコース・パワーである。韓国への無秩序な優遇などもこの成果の延長線上にあるといえる。そんなことまで考えさせられる、いい小論だった。社会科学を学ぶPBTの教え子諸君にも是非読んでもらいたい。

国政調査


10月7日までに、国勢調査に回答しなけれなばならない。今回はインターネットで回答した。5年ごとの調査なので、私が4年半前から昨年までマレーシアに行っていたことは全く統計には入らない。うーん、なんか惜しい。(笑)

内容は、統計法に基づいているので、あまり面白くない。(当たり前だが…。)国内の異動や住居、仕事などが判明するくらいだ。当然ながら、ビッグデータに私の解答も挿入されるのだろう。総務省の手間を考えると、インターネットのほうがありがたいだろうなあ。

まあ、7日までに国民の義務を無事果たしたわけで…。

ところで、昨日エントリーした日本学術会議の話、ネットではネトウヨさんが大反論していた。が駆出会議は、政府から血税10億円を与えられている、よって政府が拒否してもよい。左派が批判しているが、学術会議に入らなくとも学問の自由は保障されているではないか。防衛庁関連の研究を拒否しているが、中国へ民間技術を漏らし軍事転用されている云々。私の邪推はなんとなく当たっていたのかもしれない。

2020年10月2日金曜日

日本学術会議の6人

https://www.trendsmap.com/twitter
/tweet/1311815833136500736
我が未咲輝塾に非常勤&ボランティアで協力していただいているI先生が、日本学術会議の任命で6人が外されたことに憤慨しておられた。ちょうど、I先生が世話をしている自学(自分の目標に向けて現在より先の学習をしている)生徒が、用事があって職員室に行ったので、お相手するべくその話を聞いた。またWEBで調べてもみた。

日本学術会議は学問の世界での評価が重要であるそうだ。政府への提言もかなり行っているとのこと。首相が任命するが、学術会議の推薦を受けて任命するそうで、これまでこのような事はなかったし、ファックス1枚での回答で、政府からは何の説明もないとのこと。I先生の憤慨は同世代の私としては、十分理解できる。

これは、明らかな政治的パフォーマンスである。この6人は、様々な公聴会で野党側についたり、護憲派の呼びかけ人であったり、賛同者であったりしている。つまり反政府的であることを明確にしている人々である。辺野古問題にも関わった人もいる。

https://www.huffingtonpost.jp/entry/news_jp_5f76974cc5b66377b27fcefe

まあ、政府からすれば好もしからざる人物であることは違いないが、日本学術会議にこのような人物がいてもいいではないか、というのが普通の意見だと思う。

それを、かなり強圧的なパフォーマンスで排除したのは何故だろうか?I先生は、もしかしたら前首相がやりたかったが出来なかったことを現首相がしたのではないか?とも言っておられた。…なるほど。私は、さらに邪推する。今アメリカでは(某国のエージェントの)魔女狩りの真っ最中であるからだ。

こんなことが起こると、政権の強化をはかり、改憲への狼煙のようにも思える。衆議院の解散は近いように思うのだ。

2020年10月1日木曜日

世界遺産検定

1年生の塾生の何人かが、世界遺産検定を受けたいと言ってきた。どんな検定か調べてみた。4級から1級まであるようだ。あまり受験には影響しないとは思うが、文化人類学や開発経済学をやりたい生徒には、推薦では意味があるかもしれない。それ以前に世界史や地理の学習効果はあると思うので、受験するなら手伝うことにした。

昔、世界遺産教育(WHE)をやっていたことがある。奈良教育大学で盛んにやっておられた時期だ。世界遺産を3つの視点から学ぶWHEでは、世界遺産についての教育(about)、世界遺産のための教育(for)、世界遺産を通しての教育(through)があるが、世界遺産についての教育は、あくまで教科学習の延長であり、他の2つの教育こそがESD(持続可能な開発のための教育)と結びついたWHEであるというわけだ。

例えば、アンコールワットの歴史や文化的意義を学ぶのは、あくまで教科学習的で、WHEではない。観光化が進み、周辺のゴミなどの問題を社会科学的に考察するもの(for)や。あるいは、危機遺産(存続の危機にある遺産)や負の遺産(アウシュビッツや原爆ドーム、奴隷海岸の施設など)について、環境問題や平和問題、人権問題と繋げ(through)、考えを深めるものである。
https://www.nara-edu.ac.jp/CERT/bulletin2007/b2007-R08.pdf

この検定は、aboutの教科学習中心である。WHEも含めて教えたいなと思っている。まずは。テキストと問題集を注文することにした。生徒が目指している3級は、日本の遺産と代表的な100の遺産が出題範囲である。

三崎に来て1年が経った。


 三崎に来て1年が経った。思えば、マレーシア同様、濃い1年間だったと思う。

ところで、先日の放課後、「未咲輝ロード(学校への坂道)でイノシシが出たようです。十分注意してください。」という校内放送が流れた。およそ大阪では聞けない校内放送だ。その前の晩にも、塾生がローソンへ買い出しに行って、未咲輝ロードのところでイノシシに遭遇してなかなか塾に戻れなかったこともあった。地元の方に聞くと、この時期、イノシシは子育ての時期だという。それで食料を求めて頻繁に出てくるらしい。

我が家でも、妻が何度もイノシシを目撃している。夜が多いのだが、朝にも出没する。今朝は、妻の声で起きた。「おとうさん、イノシシやで。」寝ぼけ眼でカメラを手に玄関に行った。遂に、(はっきりと)イノシシの姿を捉えることができたのだった。1年目にして、イノシシを撮ったという、まあ、しょうもない話である。(笑)