2016年5月29日日曜日

殊更に健康であろうと思う日々

プールサイドからB棟を望む
マレーシアに来て、早2ヶ月になろうとしている。いろいろなことがあったけれど、私は殊更に健康であろうとしている。と、いうのも、元気でなければ危険なのだ。

こちらでは、信号や横断歩道が少ないし、交通ルールは、自分の責任で行け。という感じ。歩行者優先などという原則はない。従って、道の横断ひとつにとっても集中力が必要なのだ。バスも運転はそこそこ荒い。乗客も多少バスが動いていても、バス停に着いたら飛び降りる人も多い。気をつけないとエライことになりそうだ。老人や妊婦さんなどに若者は席を譲るし、性格は優しいのだが、そういう自己責任を全うするということについては、当然の”掟”のような感じなのである。

また、こちらでは、わりと肥満体型の人々が多い。おそらく、町中にあふれるジュースを多飲しているのではないか?と私は推測している。私はできるだけ水を飲むようにしている。これは多分に経済的な要因もあるのだが。(笑)マレー系の料理は、だいたい辛いので、甘めのジュースとよく合う。中華系も辛いものがあるし、インド系もそうだ。日本と違い、食事と水分は別料金なので、好きな飲料をみんな買うのである。私は住処のフードコートでは、中国茶(RM0.7ほど)を頼むことが多い。冷たくて、これがお粥に良く合うので重宝している。だが、ジュースを注文している客の方が多い。でもこれが、ホント美味しいのだ。気持ちはわかる。

私は、糖尿病患者ではあるが、このところ快方(一般人なみ)に向かっているヒトである。(枚方のお医者さんの言)もちろん毎日薬を欠かしていない。先日も莫大な量の飲み薬を持って帰ってきた。私の想いとしては、このような薬を飲まないでいいような健康体になることなのである。そんな私にとって、すぐ汗をかく気候や、腹八分目の外食生活は意外に効果的なのかもしれない。まだまだだが、体重も減ってきている。今日はジーンズ用のバンドを少し短く切った。着実にウエスト・サイズも変化しているのである。

と、言うわけで、今日も少しプールに入った。ひたすら歩いて、時に泳ぐといった感じ。日曜日の運動不足を補うためのプールなのである。一人でプールというのもつまらないもので、早く妻と楽しみたいのだが、まあ仕方がない。とにかく健康であらねば、と殊更に思う毎日である。

平和主義者・オバマ氏の折り鶴

http://www.huffingtonpost.jp/2016/05/28/sobama-origami-crane_n_10176516.html
オバマ氏が、原爆資料館に折り鶴を置いていった、というニュースが流れた。

G7本番では、我が国の首相は随分と評価を落としたようだ。結局消費税引き上げ回避のために、G7を議長国として深刻な経済危機だと訴え、国際会議を利用したのではないかという憶測が世界を駆け巡った。英国のキャメロン首相などボロクソだ。うーん、たしかにそういうふうに取られても仕方ないよなあ、と私も思ってしまう。策士、策に溺れるという感じ。日本の外交センスのなさが、またまた光ったわけだ。

それに対して、やはりオバマ大統領は格が違う。ヒロシマでの演説の全文を読んでも、明確な謝罪の言葉はなかった。私はアメリカの国益を体現する公人として当然だと思う。もし、謝罪すれば、大変な問題に発展しただろう。(これだけ抑えた表現でも、米国内では謝罪したと批判するむきもあるのだ。)

今回の、折り鶴を作って、資料館に寄贈したという話は、謝罪はしなかったものの極めて効果的なアクションであったと私は思うのだ。
http://www.asahi.com/articles/ASJ5X4TBKJ5XPTIL00Q.html?ref=nmail

広島の折り鶴の話は、アメリカでも有名で小学生のテキストなどに登場するらしい。(原爆投下を指示したトルーマン大統領の孫のジャーナリストの話にも出てくる。)アメリカ国内向けにも、平和主義者としてのスタンスをさらに明確にした、という意味で大いに有効だ。来年の大統領退任後、平和主義者・オバマ元大統領として歩む道が、さらに拓かれたと私は思う。(環境問題のゴア元副大統領どころではない。)
<トルーマン大統領の孫のジャーナリストの話>
http://www.asahi.com/articles/ASJ5W35VKJ5WUHBI00M.html

折り鶴を折るというのは、被爆者(それは日本人のみならず、朝鮮の人々も捕虜だった連合国の人々も含めて)の痛みを共有しているという、最もわかりやすいアクションだったからだ。もちろん、日本人への心情的な訴えかけは最大の効果を生んでいると言える。折り鶴は、日本の国是・平和の象徴的アイテムであるからである。それを大統領本人が「手伝ってもらいながらも」自分で折ったというのである。この説明、日本人的には極めて有効なのだ。手伝ってもらったと正直に述べているところが好感度をさらにUPさせる。日本人は鶴の折り方を熟知している。そんな簡単に折れるとは思っていない。だからこそ折ろうと奮闘している大統領の姿は容易に想像できる。日本人はこういうアクションに弱い。

さすがは、最大の効果を常に考え、常に最大の結果を求める”アメリカ”を体現する人物である。と、冷静に分析しつつも、私自身、なんか嬉しい。オバマ大統領の引退後の活躍にも大いに期待したいと思うのだ。

私の新しい住処 タマンデサ8

中国系の文房具屋さん 品揃えは豊富
先日ちょっとエントリーしたが、「クルアーンを読む」(中田考・橋爪大三郎/太田出版)は、実に面白い。だいたいバスを待つ時間や車中で読んでいるのだが、最近は中華粥を食べる時もフードコートまで持っていって、その待ち時間を惜しんで読むことも多くなった。しかし面白いといっても、基本的には学術書なので、重要な箇所には線を引いておきたいと思う。さらに重要な箇所はノートにまとめておきたいとも思う。ところが、線を引きたいと思った時に赤や青のペンがなかったりするものだ。探してみたが、土日の休日の我が住処には、黒のボールペンしかなかった。

ちょうどいい、散歩がてら、近くの文房具屋らしき店を探検に行こうと思ったのだ。

できれば、3色ボールペンみたいな方が嵩張らなくて好きなのだが、置いてあるモノは、どうもチャチな感じがする。ふとカウンターを見るとPILOTの文字が燦然と輝いている。やはり、日本製は別格らしい。分けて売っているのだ。で、結局赤と青のPILOTボールペンを買ったのだった。うーん、書きやすい。日本にいると全く考えが及ばないが、こうして外国で暮らしてみると、日本製の品質の良さ、信用の高さは群を抜いているということが、いやというほどわかる。(だからちょっと値段は高いけど…。)そう、たかだかボールペンと言うなかれ、である。

文房具屋の近くに日本食のレストランがある。当然、敷居(価格)が高いので入ったことはない。工業製品と、日本食レストランは同列に論ずることはできない、と大阪人の私は思っている。(これまでの経験上、海外の日本食レストランは極めて、ハズレの確率が高い。笑)

この店は、アタリかハズレかわからないけど…。一度くらい、妻が来たら、シャレで行ってみようかなと思う。

2016年5月28日土曜日

KLのイスラム美術館に行く。

Islamic Arts Museum Malaysia
私がクアラルンプールで、最も行きたいと思い続けていたところ、それは、レイク・ガーデンにあるイスラム美術館(Islamic Arts Museum Malaysia)である。実は、タマンデサからは、そんなに遠くではない。いつもの650番のバスで、KLセントラル駅まで行く。これまでに3度行ったので全く問題ない。(笑)その後、駅でKTMコミューターという鉄道公社が運営する近郊電車に乗り換える。これで、ひとつ向こうのクアラルンプール駅まで行き、そこから北西に徒歩10分である。(要するにミッドバレー駅から2駅なのである。複路はランチと買い物があったので直接ミッドバレーに戻ってきた。)
歴史のあるクアラルンプール駅・今はセントラル駅に多くの役割を譲っている。
ところが、これがなかなか大変だったのだ。クアラルンプール駅は、歴史のある駅で、だだっ広い。詳しい行き先看板など皆無なので、結局出るところを間違った。他の人について行って、レイク・ガーデン内には入れたものの、完全に迷ったのだった。(またまた、グーグルマップも役に立たなかった。笑)掃除のおじさんや屋台のお店の人に教えてもらい、なんとか国立モスクまでにたどり着いた。美術館はその近くだという。この辺は、いつもながらのマレーシアの人々・バンサイである。
美術館の窓から撮影した国立モスク
国立モスクはクアラルンプールの観光名所の1つらしく、外国人観光客らしき人々がウロウロしている。異教徒でもモスク内に入れるみたいであった。ただし、ムスリムの衣装を身につけて、というシステムである。昔々、NYでシナゴーグに入るのに共用のキッパを被らされたようなものである。(但し文字通り、大袈裟であることは間違いない。)さすがは、国立のモスクである。今日は、あくまでイスラム美術館に行くことが目的なので、モスク入場は次回(おそらく妻とともに…。)に回すことにした。
文字どうり、大袈裟・紫色のイスラムの服装で入場するみたいだ
イスラム美術館も、いかにも、といった外国人観光客が多かった。つまりは白人の人々である。館内は広々としていて気持ちがいい。展示も期待どうり素晴らしいものばかりだった。イスラムに集約された美術館であるから、当然、見ごたえのある素晴らしく美しいコーランがどどど~と展示されていた。ユダヤ系のトーラーもそうだが、こういう宗教書に投入された人間のチカラというか、その熱意が半端ではない。まさに圧倒的迫力である。
世界各地のモスクの模型展示から
わかりやすい展示だったのが、世界の代表的なモスクの模型群である。これは、もう理屈抜きに素晴しい。イスラエル博物館に、世界のシナゴーグの展示があったが、同様のものである。こういう展示、子供にも面白いようで、小さな子供たちが走り回っていた。岩のドームがあるのは当然として、マリのジュンネのモスクがあったりして…。こういう模型というのは、童心に帰って、なんか嬉しくなるのである。

さらに、イスラム文化の展示もなかなか見応えがあった。中国の回族が注文したのか、創ったのかわからないけれど、アラビックが描かれたチャイナ(陶磁器)を初めて見た。これはレアだと思う。イスラムの世界地図は当然メッカが世界の中心であるのだが、南が上で、北が下に描かれていた。有名なTO図に似ているけれど非なるものである。イスラムのタイルの設計図も凄い。(上の画像)幾何学文様の妙である。

ホント、なかなか見ごたえのある美術館であった。(興味のある方には超オススメ。)復路は、次回のために、慎重にクアラルンプール駅からの徒歩・最短コースを確認しながら帰ったのであった。(笑)

「アジア45カ国の国民性」書評Ⅲ

http://www.afpbb.com/articles/-/2871017
さらに、「アジア45カ国の国民性」書評の続きをエントリーしておきたい。

レバノンとくれば、キリスト教のマロン派となるのだが、国が公式に認めた宗派は18もあるらしい。「生きた宗教の歴史博物館」という別名があるくらいである。この宗教のバランスをとることは、政治のポストからサッカー・ナショナルチームの交代に至るまで複雑にからみあうとのこと。

イランには暦が3種類ある。イラン独自の太陽ヒジュラ歴。これは、ゾロアスター教の暦がベースで、新年の祭りなどイラン古来の季節的行事などに使われる。もうひとつは、イスラム圏共通の太陰ヒジュラ暦、それに西暦である。礼拝は、スンニ派の5回に対して、イランでは3回と回数は異なる。ラマダンも熱心に行われる。この期間中は、テレビなどでも食事のシーンや食べ物を映さない。人気の日本のアニメ・アンパンマンもモザイクがかかるそうだ。

クルディスタン、クルド人の住むイラク北部の自治区には姿のロバの銅像がある。(今日の画像参照)日頃のロバの貢献を称えたものだという。それくらい交通の便が悪いということらしい。

アルメニアには、とうふでできた教会、いやトゥフという火山灰が固まった石材で教会が建てられている。当然、アルメニア正教だが、ローマ帝国より早く国教化している由緒正しきキリスト教国である。アルメニアは、アゼルバイジャンとの紛争を抱えている。首都エレバンのコニャック工場には、この紛争が解決した際に開封することが予定された「平和の樽」があるらしい。

アゼルバイジャンは古くから石油で有名な国だ。19世紀末、ダイナマイトを発明したノーベルの兄が油田を開発、カスピ海で世界初のタンカーを運行させた。その名もゾロアスター号という。

ジョージア(グルジア)とくれば、スターリンの出身地だが、大粛清を進めた秘密警察のベリヤもここの出身。ちなみに、「風の谷のナウシカ」の住人の服装はここの民族衣装にそっくりだそうだ。

ロシア連邦南部のカルムイク共和国は、モンゴル系の国で、チベット仏教の寺院が並んでいるらしい。レーニンの曽祖父はカルムイク人だったとか。

タジキスタンでは、2009年男性教師のヒゲを禁じた。タリバンは、全員ヒゲを伸ばしているからだ。そういう進行熱心なムスリムを取り締まるためらしい。ちなみに隣国ウズベキスタンでは、ヒゲは即逮捕だったとか。

アジアは実に面白いのである。

2016年5月27日金曜日

LIVE オバマ大統領の広島を見る。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016052790181843.html
日本人会のロビーには、南国新聞が置いてある。久しぶりに読みたくなったので寄ってみた。すると、ロビーの片隅に古本が置いてあって、その代金を熊本の地震の被災者の方々に贈るのだという。何かないかな、と見てみたら、なんと内田樹先生の「日本辺境論」がRM3の値札がついて置いてあった。そもそも読んでみたかった本だし、喜んでRM3を募金箱に入れたのだった。で、戻ろうとしたら、TVをじっと見ている人々がいる。NHKの日本語放送(要するに本物)だった。

オバマ大統領がサミットを終えて、広島を訪問し、ちょうど被爆者のご老人と話しているところだった。もちろん何を語っているかはわからない。だが、何度もご老人と抱き合ったり、握手している。

日本人として、まさに歴史的な瞬間である。米国大統領が原爆を落とした地に立ち、少なくとも被災者と同じような感情を共有するというシチュエーションを、偶然私は、目にしたわけだ。しかもマレーシアという異国の地でである。

国際政治上のパフォーマンスだ、プラハから広島まで7年、今やレイムダックのオバマ大統領にとってのシナリオ完成、というクールな見方も私は所有しているが、実際のところ、この映像を見ていて感動した。こういうパフォーマンスが出来てこそ、米国大統領なのであろう。

政治家は、公人である。オバマ氏個人がどういう考えを持っていようと、米国の国益がまず優先されるはずだ。実際、岩国の米軍基地に着いて、かの地の兵士を激励している。三軍・海兵隊も入れて四軍の長たる大統領もまたオバマ本人なわけである。

メディアはいろいろ言うんだろうなあ。だが、どうあれ、現役の米国大統領・ノーベル平和賞受賞者のオバマ氏が広島に来た。原爆資料館も早足だけど入館し、平和公園に立ち、献花し、被爆者のご老人をハグして慰めた。そのココロの推測など、どうでもいいではないか。その現実を良しと私はしたい。

2016年5月26日木曜日

私の新しい住処 タマンデサ7

今日の復路も650番のバスは、なかなか来なかった。おまけにお粥屋さんが臨時休業していた。まさに踏んだり蹴ったりである。ところが、今日は忘れていたけれど、夜店の日である。フードコート前には、露店が美味しそうな匂いを振りまいている。うーん。空腹なので、今日は特に美味しそうだ。フードコートではなく、夜店の露店で夕食を買うことにした。で、ケバブを買ったのだ。RM3.5。まあ、軽食に近い。これにいつものココナッツミルク入りコーン・RM2をプラスした。ええい、さらに昨日買った飲茶屋さんも来ていたので、さらに豚まんRM1.7もプラス。今日は、軽食×3みたいな変な晩餐と相成ったのである。(画像参照:笑)

まさに、食べ物は何とでもなる、というのが、東南アジアの最大の魅力のようが気がする。お粥が最高だと私は思っているが、さらに美味しいものが、まだまだこの街には眠っているような気がするのだった。

そんなことを考えながら、水シャワーを浴びて、KLの夜景を見ていると、なんとなくリッチな気分になるのであった。日本では、G7が始まって大騒ぎだというのに、、今日もお気楽な話題でした。

2016年5月25日水曜日

南国の帰宅バス、2日連続の災難

このところ、私の一番好きな数字は650である。この数字をミッドバレーのバス停手前で発見すると、大きな喜びが込み上げる。(笑)ところが最近、道が混んでいて待たされることが多いのである。

昨日は、そんな中でも衝撃的な災難が襲った。かなり待たされた挙句、ついに650の電光文字を見た。どどどっと、バスに走ったが、なんと、すでに超満員。結局乗れなかったのだ。こういう経験は初めてである。

朝、毎日同じバスに乗り合わせるインド人のおじさんがいて、(彼もミッドバレーで降りる。)「あ~あ。」とお互いを慰めあったのだった。(笑)

次のバスに乗って住処に戻った。えらい長いあいだ待たされたわけだが、私は意外にその時間を楽しんだ。中田考・橋爪大三郎の「クルアーンを読む」(太田出版/昨年12月17日発行)を、ずっと読んでいたからだ。
住処のCAFEもお客さんが多くて長い間待ったけれど、平気だった。いい本があると、ストレスは生まれない。日本にいると、ついつい少しの時間のロスなどでイライラするけれど、ここは、マレーシア。時間の流れ方が日本とは違うのだ、という諦観が必要だと考えている。

今日は今日でまた災難。住処を通り過ぎて、ぐるっと回ってフードコートまで乗ったのだけれど、あと少しというところで大停滞。学校の行事か何からしい。迎えの車が道を塞いでいるのだった。運転手は、気合をいれてクラクションを鳴らす。気迫で車を次々と追い払っていく。日本だったら、警察に連絡する人がきっといると思うようなシチェーション。それを、我が運転手は、不退転のクラクション1つで突き進んだのだった。10分以上時間のロスをしたと思うけど、これもまたマレーシアの実相のひとつを見せてもらったと思っている。善意に見れば、集まった車もまさか、こんなことになるとは思って見なかったのだろうと思う。まあ、人生イロイロ・島倉千代子である。

しかし、このバスで遠回りしたおかげで、住処への帰り道に、飲茶を売っている車の屋台を発見した。いつもの絶品のお粥を食べたあと、住処に戻って豚まんをいただいた。RM1.7。ホント美味しい。遠回りして10分時間ロスしたことを十分払拭するだけの味であった。ほんと、人生イロイロ・島倉千代子である。なんのこっちゃ。(笑)

2016年5月24日火曜日

office365の無料期間修了

行きはよいよい、帰りは怖い…。
PCが故障して、ちょうど1ヶ月になる。結局、ハードディスクを入れ替えて、Windows 10だったものが、Windows 7に戻った。個人的なデータは生き残ったけれど、インストールされていたOffice 2010は、モノの見事にぶっ飛んでしまったのだった。結局いろいろと試した挙句、office 365の無料お試し・1ヶ月をすることにしたのだった。

日本に帰国した際、古いofficeのCDを持って帰ってきた。PCに改めてインストールするためである。で、サブスクロプションという仕組みで解除する予定だったのだが、全然サインインできないのだ。このまま、毎月使用料を払い続けていかねばならないのかと思うと、茫然自失になる。もし、PCが即身成仏したら、どうなるのだろうか。未来永劫払い続けることにもなりかねない。

いろいろなWEBにアクセスして、対策をとろうとしていたら、なんとかチャットで直接担当者に相談できるページにたどり着いた。それが昨日の夜の話である。当然、相談できる時間は決まっている。仕方なく、今日の昼間にアクセスした。とりあえず、現在も使用しているわけで、クレジットカードの決済項目から、サインインの問題はクリアできるだろうとの話だった。相談の電話連絡先(東京である)も教えてもらった。まあ、なんとかできそうなので、一安心だが…。offiice 365自体に別に文句は無いので、とりあえずもう1ヶ月使用料金を払って使うつもりだ。

天下のマイクロソフト社である。あまり解約を複雑にするのはいかがなものか、と思う。単なる私のアカウントの記録間違いや、マレーシアからの申し込み故の特殊なケースなら、批判して申し訳ないが、どうも違うようだ。
office 365は、最新のソフトを月極で使える便利さがあるが、簡単に解約できないとなると、かなり大きな損害が発生することを再確認しておきたい。サブプライムローンを入れた福袋ではないが、複雑な金融工学を駆使して儲けるようなマネはして欲しくないと思うのである。

意外に、この罠にハマってしまう人が多いのではないだろうか、と思ったりするのだった。

追記:5月26日朝/Yahooニュースで、”Windows10への更新の汚いトリック”という記事が出ていた。うーん。思わず唸ってしまう。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6202144

2016年5月22日日曜日

妻のミッションでMVのイオンへ。

昨日のエコノミーランチ 肉系2+野菜系1でRM7
結局、メールで妻とやり取りしていて、パナソニックのホームベーカリーを購入することにした。RM499は、やはり破格で安い。いろいろ調べてみると、SD-P104というのは、日本では販売されていない機種である。詳細はわかないが、日本製の設計・性能をまるまるコピーしたマレーシアの現地法人のパナソニック製と判断した。面白いのは、様々なメーカーもホームベーカリーを作って、マレーシアで販売していることだ。こちらの通販サイトに偶然サーフして入ってしまった故に判明したのが、パナソニックとは価格に歴然と差がある。ここは、日本でも信頼の厚いパナソニックのブランド名にかけたい、ということになったのだ。

というわけで、2日連続でミッドバレー行きとなった。今回もまずは食事。地下1Fの従業員さん御用達のフードコートで、エコノミーランチである。昨日はRM7だったが、今日はRM5だった。その差は、肉系か野菜系のおかずの品数の差である。とにかく美味なのである。満足満足。

その後、いよいよイオン・BIG(同じ地下1Fにある)で、ご購入である。電器関係のレジで、購入後、これに使うイースト菌がどこで手に入るか聞いてみた。これはなかなか複雑な英会話になるわけだが、女性店員が意味を理解してくれて、このイオンのマーケット内の食品売り場で販売していると言ってくれたのだった。ちょっと安心したのだった。うむ。イーストだけ強く言っても何が東なのかわからんわけで…。

で、帰りもバスで帰ってきた。(笑)こういう場合は、KLではタクシーがセオリーらしいが、バス。650番・タマンデサ行き。意外にすぐ来た。しかしバス停までそこそこの運動量だ。さすがに、帰宅したら凄い汗が流れてきた。こういう時は、一気にプールである。今日は日差しがあるが、少し風も吹いて漣波(さざなみ)がたっている。うーん、気持ちがいい。もちろん、歩きが主であるが…。ちょっとずつ泳ぎ方を思い出していくつもりである。

「アジア45カ国の国民性」書評Ⅱ

http://www.syokubunka.or.jp/archives/taisyoku/detail/post-18.htmlモルディブ・フィッシュ
昨日のエントリーの続きである。インパクトのある話を続けたい。

モルディブは、FAOによると年間で139kgの魚介類を消費している。(日本は56kg)ダントツの世界一である。カツオの一本釣りが盛んでカツオの燻製(日本のカツオブシとは少し違うらしい。:モルディブ・フィッシュ)が名物品。画像参照(モルディブ・フィッシュについて詳しい話が上記に載っています。)

タイには、王語や僧語という尊敬語があり、一般の国民が王と話すときや僧侶と話すときに使う。国王に拝礼する際は「お御足の埃の下より奉り、謹みかしこみ申し上げます。」という感じで、小学校から授業で習うらしい。使えなかったからといって不敬罪にはならないが教養のない人と思われる。タイには、イスラム教徒も少数いて、大多数の仏教徒と共通するのが、ピー(精霊)の存在である。タイで子供の頭を撫でないのは、体内のピーが逃げてしまうかららしい。

ベトナムでは、家事手伝いやメイドのことを「おしん」と呼ぶ。最近は、富裕層がメイドを雇うようになり、海外(台湾など)ではなく、都市部でも働くけるようになった。そこで、「ベビーシッターのおしん」、「家事のおしん」、住み込みではない「アルバイトのおしん」などに細分化されているとか。

サウジアラビアには年に一度、万博のような祭典がある。各州や周辺国のパビリオンが立ち並び、多くの人で賑わう。このオープニングを飾るのが、国王主催のらくだレース。一方、20歳以下の若者が60%を占めながら、外国人労働者が900万人もいて、失業率は20%。失業手当もたっぷりもらえて、国家に甘やかされた彼らは、公道で「サウジドリフト」という暴走を繰り返しているらしい。砂漠で、ガス欠になった高級外車を乗り捨てる若者もいるという。

オマーンは、先代のスルタンが鎖国政策をとっていたのを、英国留学から帰国した皇太子=現カブース国王(=スルタン)が父を追放して即位、保護国であったイギリスから独立、反乱を鎮圧し、石油収入による経済の安定化と近代化を推し進め、わずか40年で他の中東諸国と肩を並べるまでに成長した。識字率も25%から90%台に、人口も50万人から一気に6倍に膨れ上がった。オマーン人は原理主義的なシーア派の一部・イバード派で、生活スタイルはいたって質素である。しかし、歴史的にインドやアフリカ東岸との交易の関係もあって、インド人やアフリカ系など100万人の外国人労働者が暮らしている。また親日的で、先々代の国王は退位後神戸で5年を過ごし、日本女性と結婚した経過がある。先の東北大震災の時、中東向けの浄水器を製造していた福島県のメーカーに26億円もの巨額発注をしている。しかも製品は被災地で使用後に届けてくれればよいという粋な契約だった。

UAEは、イギリスがこの地を去る時に、サウジアラビアに飲み込まれるのを嫌った周辺首長国が協議する中で、カタールとバーレーンが単独で独立。残りがUAEという連邦国家となった。全体で北海道ほどの面積だが、国土の80%以上はアブダビ首長国の領土で、2番目に大きなドバイが埼玉県くらい。最小ノアジュマーンは佐賀県ほどである。連邦の経済はドバイの石油に大きく依存している。そして経済都市としてめざましい発展を遂げているドバイも連邦の経済を支えている。連邦予算の8割はアブダビ、ドバイが1割。この2カ国には最高評議会での拒否権と大統領(アブダビ)、副大統領兼首相(ドバイ)を握っている。他の5カ国を養っているカタチである。しかし、政策決定には、アブダビかドバイを含む5カ国の賛成が必要で、アブダビもドバイも張り合いながらも協力的に国づくりを進めている。

と、まだまだ続きそうである。教材研究のつもりでさらに続編を後日エントリーすることにしたい。

2016年5月21日土曜日

「アジア45カ国の国民性」書評

http://www.asiatravelnote.com/2014/02/10/airasia_x_to_cease_maldive_flights.php
先日エントリーした、帰国便6時間で読破したPHP文庫の「アジア45カ国の国民性」の書評を書こうかと思う。副題は「日本人が意外と知らない」とあるのだが、その副題は正しく、インパクトのあるハナシが多かった。故に、6時間で完読できたのだと思う。インパクトのあったハナシを記録しておこうと思う。

インドでは民族が違えば意見がぶつかり、損得勘定にもうるさいので、必要とあれば徹底的に議論しまくる。海外のジョークで「国際会議でいちばん難しいことは、インド人を黙らせることと日本人をしゃべらせることだ。」というのがあるそうだ。(笑)インドでは、ディベート教育が小学校から盛んで、交渉力が鍛えられているとか。
インドのジャーティーのハナシで、そのカスタ(色)の人口比が出ていた。バラモンが約5%、クシャトリアが約7%、ヴァイシャが約3%、シュードラが約60%、そして不可触民が約25%という割合である。

スリランカでは、WWⅡの時、日本海軍がスリランカの英軍基地を攻撃した。当時のスリランカでは、どちらにつくか揺れたらしい。戦後、独立した後まだ財政が厳しかったにもかかわらず、日本への賠償請求を一切放棄したという過去がある。

「エコノミック・アニマル」と日本人を評したのは、パキスタンの外相で、経済活動にすぐれた存在という意味だったらしい。パキスタンは、販売される95%が日本車で、日本以上に日本車が多い国かもしれない。

バングラディシュはベンガル語を話す国だが、ヒンディー語のドラえもんの放送が人気を博したことがある。政府は、ベンガル語を守るため、放送を禁じたことがあるらしい。

と、南アジア地域だけでもこれくらいインパクトがある。

ちなみに、マレーシアについてはこんなことが書かれている。マレーシアの高度経済成長の背景には、かつての日本と同様に、先進国の高い技術力を吸収していったことがある。コピー商品の生産拠点という汚名を被ることになったものの、技術吸収能力では世界一と言われた。飛ぶ鳥を落とす勢いのマレーシアでは、ビジネスマンも自信満々で、名刺には、名前の他、出身校や出身学部、持っている資格まで細かく書かれている。まるで履歴書のようで、その人となりがわかる。最近は簡単な名刺も増えたが、名刺に書かれたものはその人の努力の結果である。受け取った方も、その情報を尊重するのがマナーである。
マレー系の人は、いたって温和。初対面でも極めて友好的で互いに助け合おうという連帯感が強い。ムスリムとしても真面目でつつましい。それに対して、華人は万事に細かく商売上手。マレーシアの富裕層は華人が中心。競争意識の乏しいのんびりとマイペースなマレー系、堅実でまじめな華人、どちらが付き合いやすいかは、意見の分かれるところであろう。

…うん。思わず、膝を叩いてしまったのだった。

この本、まだまだインパクトがあるハナシがあったので、書評の続編もエントリーしなければならないだろうなあと観念する次第。

妻のミッションでMVのダイソーへ。

ミッドバレー(MV)メガモールのダイソー
先日の帰国後、いろいろとモノが増えて、豊かになった気分だ。まずは書籍。アマゾンで注文していたものや、前回泣く泣くスーツケースから出され”together”できなかったものなど。とにかく未読の本がいっぱいあるということほど豊かな気持ちにさせてくれるものはない。そしてTシャツ。10着ほどよりすぐりを持ってきた。バスタオルやフツーのタオルもかなりの数を持ってきた。実は、4月に来た時、Tシャツ5枚・バスタオル2枚・タオル3枚という状況であった。洗濯ばかりしていたのだ。(笑)今回も結局洗濯することは多いだろうが、ココロの余裕があるのが嬉しい。

マレーシアまで来て、モノが溢れる生活はしたくないが、最低限の必要なモノはキープしておきたいと思っている。

帰国した際、妻は電子レンジや最低限の食器、ベッドメーキング関係など、セール(マレーシアにはセールの期間があるそうだ。)が始まったら、躊躇せず買うようにという指示を出した。彼女も、あまりモノが溢れるのを好まないし、日本から何をどれだけ持っていくか苦慮している。当然、現地で買えるものは買うということになったのだが、其の辺の事情がわからない。で、メールで、ミッドバレーのダイソーを視察するミッションが送られてきたのだった。ダイソーがあるのは知っていたが、実は何処にあるのか知らない。メガモールは、アホほど広いのだ。結局調べをつけた。最上階のノース寄りにある。ん?二軒あるようだ。で、探し当てたのだが、二軒目がわからない。結局最上階のさらに上、先ほどの店の上にもうひとつの売り場があったのだった。(笑)RM5が基本のようで、日本並みに十分な商品があることがわかった。

さらに、電化製品についても、およその値段を調べるように指示が出ていた。電子レンジや炊飯器は、最低限必要なモノに違いない。しかし、我が家では、今一番注目している電化製品がある。それは「ホームベーカリー」である。

マレーシアで売っている食パンはどうも美味しそうじゃないのだ。別に買って焼いて食べたとかいう経験があるわけでもないのだが、わざわざパンを食べなくとも美味いものが山ほどあるのだ。菓子パンも貧弱で、うーんと唸ってしまうのだ。実は、私たち夫婦は意外に、大のパン好きなのである。マレーシアでは、「ホームベーカリー」を買って、自家製のパンを食べよう、という結論になったのだ。現地のパナソニック製が、RM499で売っていた。イオンが、セールに突入したことがわかったのだった。日本円で1万5000円弱。日本では2万円強するものだし、マレーシアの価格から見ても安い。うーん。とは言え…。

電子レンジも、いや電気ポットさえない、いやいや鍋やフライパンどころかお皿一つないキッチンに、妻が来るまで使わない「ホームベーカリー」だけが鎮座ましますのも異様な話だが、とにもかくにも妻の回答を待っているところである。  

2016年5月20日金曜日

住処のプール・デビュー報告

修理した窓からプール全体を望む。手前(右)はかなり深くなっていることを知った。
私は、我が住処を非常に気にいっている。少し古いが、そのおかげで家賃も安い。だけど、窓からの景色もいいし、なによりバス停まで1分、フードコートやスーパーまで10分かからないというのも嬉しい。

先日、2週続いて、(夜店のある)木曜日に凄いスコールがあった。この時、窓から水が入ってびっくりしたのだった。最初は私の閉め忘れだと思ったのだが、次の週も同様だった。普通のスコールならどうってことはないが、古いので、ああいう暴風雨のような凄いスコールの時は水漏れするわけだ。さっそくエージェントのJ女史にお願いすると、帰国の翌日である今日に、修理の段取りをつけてくれた。インド系のお兄ちゃんがやってきて、シリコンで補修してくれたのだった。まあ、古いので仕方がない。(笑)

修理が終わって、ふと思ったのだ。今日はウィークデーであるので、住処に残っている人も少ない。絶好のプールデビュー日和ではないか。幸い、日差しも強くなってきた。運動不足だし、GO!GO!である。やはり、自由に入れるプールや自由に使えるテニスコート、卓球場、スカッシュ・コート、ジムがある、などというのは、贅沢の極みである。と、いう訳で水着に着替えてちょっとだけ、泳いでみた。

ところで、あまりに久しぶりである。こういう風呂以外で水につかるという行為は5年前の死海以来。プールとなると、息子が小学生の頃だから…。いや、妻と交野の温水プールに行った以来である。この時は歩いただけ。と、言う訳で泳ぎ方を忘却していた。平泳ぎが滅茶苦茶下手くそになっていたのだ。(笑)背泳なんて無理無理。カルキっぽい水が鼻に入って痛かった。結局、歩くのが精一杯。

だが、なかなか気持ちいい。熱帯の木の葉っぱが水面に漂っているのも趣があって良い。これは、クセになるかも…。

「柳田聖山」という名に振り向く。

名著です。
昨朝、京田辺の関空行きのバスを妻と待っていた時のリアル・ショートストーリーである。

私たちの他に、車でやってきた中年の男性と、欧米人らしき男性(後にフランス人であることが判明)の会話が、なかなか凄かった。「唯識論が…どうのこうの。」「うん?」と私も妻も敏感に反応した。宗教学専門夫婦。(笑)聞き耳をたてていると、どうやら、お二人共、仏教の研究者らしく、フランス人の方は帰国するようだ。

このお二人の会話の中に「柳田聖山」の名が出てきた。ひょー。懐かしい名前だ。禅学の方では、久松真一、柳田聖山…。ビッグネームである。こういう方々の名前を聞くのはほんと、うん十年ぶりである。つい声をかけてしまったのだった。(笑)で、フランス人男性は、極東なんとかという研究所の先生だということがわかったのだった。それがどうした?というハナシではある。

2016年5月19日木曜日

LCC 6時間はキツイという話

マレーシアに無事帰って来ました。朝、妻と自宅を出て、京田辺から関空へ向かいました。妻と次いつ会えるのかと思うと暗澹たる気持ちになりますが、仕方ありません。これ以上日本で居心地良く過ごす事は、決してプラスにならないと思った次第です。正直、どこかで断ち切らないと、と思います。

今日は、チェックインもスムーズにいきました。スーツケースも18.5kgで、無事20kg以下に抑えれたわけです。今日はウィークデーで、セキュリティなどは比較的空いていましが、意外なことに離陸の時、3列シートに3人の満席。離陸後、空いている席に移動しました。往路もそうでしたが、エア・アジアXでは、バス感覚で全く問題なし、でした。

6時間のフライトと言うのは、私のこれまでの経験では、そんなに大したことはありません。ちょうどアメリカ大陸横断くらいでしょうか。ただし、普通のフライトなら、ビデオやゲームなどの時間つぶしが用意されているのですが、LCCにはそれはありません。せいぜい本を読む程度で、後は寝るしかないのです。実は、これが案外ツライ。読書するにも、よっぽど面白い本でなければ持ちません。今回は、幸いなことにマレーシアからAmazonに注文していたPHP文庫の「日本人が意外に知らないアジア45カ国の国民性」という本を読みきることで乗り切ったという感じです。とはいえ、時々疲れて居眠りをしながらですが…。教材用に買ったのですが、なかなか面白い本でした。この本の書評については改めてエントリーしたと思います。

とはいえ、これで3回目のフライトですが、安いなりに(今回などは片道で2万円を切っています。)、なかなかLCCの6時間はキツイという実感が残りました。

幸い、KLIA2のイミグレも、セントラル駅へ向かうエクスプレスも、タマンデサへ向かうタクシーもすべてが順調でした。全くありがたいことです。久しぶりに、地元のフードコートへお粥を食べに行ってきました。妻の手料理にはかないませんが、やはりうまい。マレーシアの新生活続編の始まりです。

2016年5月18日水曜日

枚方の新名所に偶然行く。

http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1605/16/news164.html
妻が、地球の歩き方のマレーシアの最新版が欲しいと言い出した。これまで、息子が買っていた古い版を見ていたのだが、交通費などが変わっているはずだから、と言う。で、一昨日枚方市駅のTSUTAYAに行ったのだが、改装中であった。後で鍼のH城先生に聞いたところ、以前近鉄の百貨店だったところに、TUTAYAを中心とした商業施設が出来たそうだ。そこに移転していたわけだ。で、法務局に行く前に寄ってみた。以前、TVで見たような書籍+カフェ+その他の店といった東京っぽい店だった。平日の昼間だというのに、多くの人で賑わっていた。

なかなかいい雰囲気なのだが、問題は急いで本を買うにはふさわしくはない。なんとなく、いい本があれば買おうか、などという時間に余裕ある人のための空間である。

なんとか地球の歩き方を発見した。本の品揃えはなかなかのもの。つい、いらん本まで買いそうになったのだった。しかも旅の本棚の近く旅行社のブースがあったりする。(笑)

ともあれ、ひらパー以外、これといったものがない枚方の新名所になりそうな感じだ。T-SITE枚方と言うらしい。

1ヶ月半ぶりの大阪より。

1ヶ月半ぶりに大阪から発信しています。ここ2日ほど、GoogleChomeへのアクセスがうまくいかなくてエントリーができませんでした。この間のことを少し報告しておきます。

土曜日に泊まったバックパッカーズは、なかなか面白いところで、夕方に入った大部屋は電気もつけておらず真っ暗。日焼けしたオージーがベッドに座ったまま外を見ていた。不気味なシチエーションだったが、話してみると良い人だった。結局、前来た時に食べた屋台の店でカレーを食べ、後はベッドでうたた寝していた。次々と宿泊者が帰ってきたが、みんな礼儀正しく、南アなどよりはるかに静かだった。朝4時過ぎに起きて、デジポットのRM20を受け取り、無料の朝食のコーヒーだけ飲んで、KLセントラル駅に向かった。今回は、スーツケースはカラなので移動に苦労しない。LCC専用のKLIA2までエクスプレスで30分。RM55は高いが、私はこのエクスプレスが大好き。みんなRM30のドミに泊まってまで高いエクスプレスに乗るくらいなら、RM10のバスで空港そばのRM100のLCC経営の格安ホテルに泊まるべきだと言う。まあ普通そうするだろうな。(笑)KLIA2は大きな空港で、ピーチの関空の第二ターミナルなどとは比べ物にならない。

今回も荷物でもめた。予約時には、スーツケースを持っていくつもりがなかったので、申請していなかったのだった。RM135取られる羽目になった。そういうカウンターがあって、インドネシアの若者と並んでいたのだが、前のおっさん2人がスタッフと揉めていて、みんなウンザリしていたのだった。(笑)

関空までの6時間のフライトは意外に長い。ビデオもないし、ゲームもないし、現在位置もわからないし。とはいえ、2万円弱である。文句は言えない。(笑)ありがたいことに、関空ではスーツケースが、おそらく生涯で最も早く(ほとんどトップに)出てきた。30分ほど延着していたものの、極めて早めに妻と会えたのだった。

以来、久しぶりの日本食、久しぶりの日本語のTV、久しぶりの湯船である。体重は84kgに減っていた。

銀行や病院、鍼治療、法務局などを周り、必要なものを買ったりして、あっという間に時間が過ぎていったのでありました。

2016年5月14日土曜日

木漏れ日の中、扇風機を買いに。

赤がTESCOへの道。オレンジが扇風機を持って歩いた部分。青がバス。
電気代RM200の衝撃は大きい。で、急遽日本に帰る前に扇風機を買っておくことにした。ミッドバレーまで行くのもなんだし、TESCOというスーパーに行くことにした。TESCOは、私の住処からは坂を下がって10分くらいの距離にある。途中、大通りの陸橋を渡る必要がある。行くのは、ちょっと面倒くさい場所にある。だから、1ヶ月半タマンデサに住処を得たが行くのは2回目である。まあ、休日の運動、ということで、木漏れ日の中坂道を下ったのだった。

RM109でタイマー付の背の高い扇風機があった。ミッドバレーのRM99より高いが、運ぶタクシー代を考えると、うーんと唸るところ。で、帰りは、最寄の650番のバス停まで歩いて運ぶというプランを立てた。これならミッドバレーからタクシーに乗るのといい勝負になる。

予想通り、レジでは、扇風機の箱をうまく運べるように取っ手をつけてくれたりはしなかった。日本はつくづく凄い国だなあと思ったりする。まあ、箱の大きさも重さも十分運べるくらいなので問題はない。よいしょっと運び出した。やはり一番の難所は陸橋である。階段の一段一段のステップが日本より高めなので、特に降りるのに苦労する。ましてや大きな荷物があると負担が大きい。最寄のバス停までなんとか着いた。一休みしてバスを待つ。

バスに乗ると、華人のおっさんが、扇風機を運んでいる私を大いにからかった。(もちろん悪意は感じられない。)普通、車を持っていない人でも、こういう時はタクシーを使うらしい。私が日本人だと知ると、大いに驚いていた。あまり日本人がやることではならしい。(笑)住処の入り口でも顔なじみのセキュリティースタッフも驚いて、大きなリアクション。(笑)
これが扇風機の箱 一緒に買った延長コードとともに
問題はその組み立てだった。説明書も何もなし。さすが、である。いろいろ苦労もしたのだがなんとか組み立てた。ひとつだけ不備がある。前カバーが取り付けられない。これにはドライバーが必要なのだ。別に困らないので、とりあえず前カバーなしで使っている次第。これが、なかなか快適である。(もっと早く買えばよかった。)

しかし今晩は、この扇風機を使うことはない。KLセントラル駅の傍のバックパッカーズのドミトリーに泊まるのだ。ドミトリー、久しぶりである。1泊1000円もしない。早朝に起きて、空港へエクスプレスで向かう予定だ。

日経 ナイジェリアの鉄腕アトム

日経にアニメ産業の話題が載っていた。ナイジェリアで鉄腕アトムのリメイク版(4番目の新バージョンで「ロボットアトム」と改題。)を放送するそうである。ナイジェリアは、2050年には世界第4位のを人口が見込まれるわけで、しかも6才以下をターゲットにしているという。内容は、本来の鉄腕アトムとは異なる。15分で一話完結で、ロボットと人間が共存する街で、様々な物語が展開されるそうだ。私たちの世代が知っているアトムと共通するのは、御茶の水博士とヒゲ親父が登場するくらいで、全くの別物といったほうがいいだろう。

2005年以降、実は日本の海外アニメの輸出は減少傾向にあり、今やピーク時の半分にまでなってしまったのだという。その原因は、リーマンショックに伴う世界経済の減速、少子化が進む先進国市場の伸び悩み、ネット配信の普及などによる単価減少、海賊版による被害、中国市場の輸出減速といったものらしい。

そんな中成長が見込まれるのが、子供の人口が多いアフリカ、というわけだ。対象年齢を6才以下としたのも、息の長いビジネスを目指してのものらしい。うーん、なるほど。

マレーシアの電気代

電気代の請求書(もちろん英語)
先日、ポストに請求書らしきモノが入っていた。てっきりインターネットの接続に関するものだと思っていたら、電気代であった。RM201.2…。高いのか安いのかわからないので、聞いてみたら、皆さん口をそろえて「そりゃあ高い。なぜ?」と反対に聞かれた。

私は、こちらに来てから食料以外に買ったのは、洗濯用のロープとハンガー、洗剤とティッシュ、頭髪料とシャンプーと、例のスマホくらい。台所用品も電化製品も、家具も何も購入していない。だから、電子レンジもトースターも、はたまたポットもカップもスプーンもないので、コーヒーも沸かせない。クラッカーにジャムをぬるのも、クラッカーを長細く割って塗っている。(笑)私は、意外にこういう不便はどうっていうことはないのである。

ところで、電気代である。その理由はクーラーのつけっぱなしである。16階に住んでいるので、蚊が上がってくることはないが、いろんな鳥が自由に飛びまわっている。(最近、バードウォッチャーにデビューしようかと思っているくらい多い。)しかし、それ故に窓を開けっ放しにはできないのである。

聞くと、多くの部屋には、天井に扇風機が備え付けられているそうだ。わが住処には何もない。よって、クーラーが大活躍するのであるが、そのコストがRM200というわけだ。聞くと、クーラーの使用を抑えると普通、RM60くらいらしい。なんと3倍である。これは、何としても扇風機を買わなければ…ということになった。コンドミニアムは、完全に西洋風(畳なんかない。)なので、背の高い扇風機が必要だ。ミッドバレーのイオンに調査に行くと、RM99で売っていた。一応タイマーもついている。

妻が来るまで、食料以外、極力何も買わない主義でやってきた私でも、これは買わねばなるまい…と思った次第。

2016年5月12日木曜日

2010年の新潮45 4月号を読む。

電気代の請求書(もちろん英語)
先日、ポストに請求書らしきモノが入っていた。てっきりインターネットの接続に関するものだと思っていたら、電気代であった。RM201.2…。高いのか安いのかわからないので、聞いてみたら、皆さん口をそろえて「そりゃあ高い。なぜ?」と反対に聞かれた。

私は、こちらに来てから食料以外に買ったのは、洗濯用のロープとハンガー、洗剤とティッシュ、頭髪料とシャンプーと、例のスマホくらい。台所用品も電化製品も、家具も何も購入していない。だから、電子レンジもトースターも、はたまたポットもカップもスプーンもないので、コーヒーも沸かせない。クラッカーにジャムをぬるのも、クラッカーを長細く割って塗っている。(笑)私は、意外にこういう不便はどうっていうことはないのである。

ところで、電気代である。その理由はクーラーのつけっぱなしである。16階に住んでいるので、蚊が上がってくることはないが、いろんな鳥が自由に飛びまわっている。(最近、バードウォッチャーにデビューしようかと思っているくらい多い。)しかし、それ故に窓を開けっ放しにはできないのである。

聞くと、多くの部屋には、天井に扇風機が備え付けられているそうだ。わが住処には何もない。よって、クーラーが大活躍するのであるが、そのコストがRM200というわけだ。聞くと、クーラーの使用を抑えると普通、RM60くらいらしい。なんと3倍である。これは、何としても扇風機を買わなければ…ということになった。コンドミニアムは、完全に西洋風(畳なんかない。)なので、背の高い扇風機が必要だ。ミッドバレーのイオンに調査に行くと、RM99で売っていた。一応タイマーもついている。

妻が来るまで、食料以外、極力何も買わない主義でやってきた私でも、これは買わねばなるまい…と思った次第。

2016年5月11日水曜日

私の新しい住処 タマンデサ6

私の住んでいるタマンデサのコンドミニアムでは、多くのスタッフが働いている。ウィークデーは朝が早いので、あまり会わないが、土日には清掃スタッフと会う事も多い。

スコールがあったりすると、葉っぱや木の実、はたまた枝ごと、下に落ちていたりするので、清掃は毎日きれいに行わないといけないようだ。先週の土日は、プールや周囲の駐車スペースなどをこつこつと清掃するスタッフを見ていた。ありがたいことである。おそらくは、そんなに賃金も高くないだろうと思うのだが、彼女たちは黙々と働いている。

我が16階のエレベーターホールの一角に、ごみを置くスペースがある。ありがたいことに、ごみの分別などは行わなくていい。紙もビニールも缶も関係ない。スーパーのプラスチックバッグに入れて置いておくだけでいい。この処理も清掃スタッフの仕事にちがいない。

そんなことを考えているとこのクアラルンプール、いろいろなところに清掃スタッフがいることに気づいた。タマンデサでも各地で同様の清掃をしている制服姿の人々がいる。風で葉っぱを吹き飛ばす機械を使っている人もよく見かける。(凄い音がする。笑)スコールの後はかなり道に葉っぱや枝が散乱している。ほったらかしにすると、きっとえらいことになるのだろう。日本人会の近くにもいつも周辺を美しく保つスタッフがいるし、館内にもいる。

そういう多くの清掃スタッフがいて、街やコンドミニアムが気持ちよく歩けるわけだ。すがすがしい気持ちを得るために、いかに多くの人々の労力があることか。クアラルンプールはそんなことを教えてくれる街である。

ところで、私はよく、そういうスタッフに声をかける。Thank you. と言う場合が多いけれど、今度はマレー語で言ってみようかな。Terima kasih. (トウリマ カシ)

2016年5月10日火曜日

私の新しい住処 タマンデサ5

タマンデサの”LAMB CHOP”
今日の太陽は、なかなかストロングだった。ブルキナファソの北部・サヘルの村で感じたストロングさとよく似ている。日差しの強さが尋常ではない。こんな日は、日中はあまり外へでないに限る。というわけで、今日の昼食は、日本人会のレストランで、「野菜炒め+ごはん。」RM19は贅沢だが、フルーツトマトを食べるだけの慢性野菜欠乏症の私としては貴重な食事だ。

夕食は、最近出来た野外のレストランに行くことに決めていた。火曜日はお粥屋さんの定休日なのだ。昨夜、フードコートへいく途中にある、その店に「LAMB CHOP」と書いてあったのを見つけたのである。ラム肉は、実は私の大好物である。少し高いかもしれないが、いっぺん食べてみたいな、と思ったわけだ。

マレー人の奥さんに聞くと、なんとRM22もする。ライスは?と聞くと、「?」という顔をされた。主人と相談した後で、「+RM1でいいわ。」という感じなった。ええい、今日は久々のラム肉と決めたのだ。たまには贅沢しようと決めた。「ソースは何がいい?」とまた聞かれた。よくわかならいけど、マッシュルームソースという語感にひかれた。あとは、どんなものが出てくるか楽しみに待っていた。スコールが夕方にあったので、風が意外に涼しい。

で、登場したのが、今日の画像である。「ライスが欲しい」という私に「?」という反応だったのは、あほほど盛られたポテトがあったからだ。こりゃ、ライスはいらんなあ。「LAMB CHOP」は当然骨付きなので、お上品に食べてはいられない。手を使い、噛み切る。アフリカでの屋台を思いだした。(笑)
とにかく食べ応え抜群だったのである。だいたいマレーシアにきていつも腹八分目という感じだったのだが、久しぶりにライスもポテトも完食して腹十二分目まで食べきった。今日は贅沢の一言に尽きる。

支払いを済ませると、夫婦ともに感想を聞きたがっていたようなので、こう言った。「When I need power, come here.」この凄いベタベタの英語に、主人は親指を立てたのだった。

2016年5月9日月曜日

来週、3日間一時帰国します。

ミッドバレーのイオンにある偽者のたこ焼き屋。本物を食べたい。
来週の日曜日、朝8:15発のエアーアジアXで、関空に戻ります。当初の予定どおりではあるのですが、感無量です。実際のところ、木曜日には関空から11:00発の、これまたエアアジアXで、KLに戻ります。事実上、3日間の短期間滞在になります。

急にマレーシア行きが決まって、前任校の片付けはしたものの、事務的な事などはすべて妻に任せたまま、4月1日に渡馬したわけで、その処理のために帰国するわけです。市役所・病院・銀行その他諸々の場所へ、妻の指定したミッションをただひたすら完遂するのみです。(笑)

本来なら、お会いしたい方、特に前回の関空で不義理をした教え子諸君に会いたいのですが、そうもいきません。おそらくミッションは、ぎりぎりの時間で設定されているものと推測しています。車も売るそうで、そうなれば私の実印やサインが必要らしく…。なんやら、かなりややこしそうです。あらためて思うに、私は妻の手のひらの上で生きているわけです。(笑)

とはいえ、ちょっと楽しみです。なにより持って帰りたいものが山ほどあるのです。今、そのリストを作りかけています。まず何より、読みたい本ですが、極めて現実的にはTシャツです。5枚では到底足りません。ちょっと、お粥を食べに行ったら、すぐ洗濯機行きです。それくらい汗をかく毎日なのです。などと、一時帰国を心待ちにしている私でした。何食べようかな。(笑)やっぱり、本物のたこ焼き。

2016年5月8日日曜日

バドミントンよりハリマオ。

日本で有名なバドミントンの選手が賭博行為で資格停止処分を受けたことはニュースで知っていた。その彼のマレーシアのプロリーグへの移籍云々というハナシが出たことに対して、マレーシアのプロリーグ(=パープル・リーグ)は日本の協会の決定に従うというニュースが流れた。まあ、要するにこのハナシは事実上つぶれたわけだ。

私は、マレーシアにバドミントンのプロリーグがあることを初めて知った。とはいえ、中国に卓球のプロリーグがあるのだから、なるほど、さもあらんと思ったにすぎない。それくらいマレーシアの人々はバドミントンが大好きなのである。

先日の日本語のフリーペーパー「南国新聞」に、アジア主要都市の市民の好きなスポーツというタイトルの博報堂の調査結果が出ていた。クアラルンプールでは、第1位は、当然ながら男女ともにバドミントンである。(男性は62.7%、女性は59.4%)

アジア15都市の平均では男性はサッカーがやはり強い。クアラルンプールでも人気があるが、バドミントンの方がやはり上だ。住処のTVで、スポーツの中継を見ることはほぼない。チャンネルは、NHKの国際放送かアアルジャジーラしか見ないのだが、チャンネルを合わす際にどどどっと各チャンネルの縮小版が映る。その際にバドミントンとサッカーは、わりと目にする。フードコートなどでは、地元の人々が熱心にTVのバドミントンの試合を見ながら麺をすすっていたりする。(笑)

マレーシアは、とにかく暑い。朝か夕方、夜でないと野外でのスポーツはできないと言ってもいい。だから体育館系のバドミントンが国技、というわけなんだと思う。
そういう気候風土のもと、サッカーのナショナルチームはかなり弱い。同じ南国新聞に、マレーシア・ナショナルチームはFIFAランキングで174位にダウンしたとあった。アジア地域では、東ティモール(175位)バングラディシュ(177位)ネパール(179位)インドネシア(185位)以外の国より弱い、というわけだ。

このナショナルチーム、「マレーの虎」というニックネームらしい。つまり「ハリマオ・マレーシア」。

うわー、懐かし。ハリマオと聞いて感激するにはちょっと若すぎるが、昔、「怪傑ハリマオ」というTVがあったのだ。「月光仮面」なんかと同類の実写版ヒーローもの。ハリマオ・マレーシア、ちょっとこれから応援していこうという気になったのだ。

ついつい、苦手なバドミントンより、大好きなサッカーの話になってしまったのだった。お詫びにバドミントンのパープルリーグのHPを最後に記しておきたい。
http://www.purpleleague.com/

2016年5月7日土曜日

インド人街で南アの青年を想う。

通勤バスのセントラスステーションの停留所はこんな感じ
先日、650番のバスに乗って中華街まで行った(行ってしまった。)のだが、今日はKLセントラル駅にちゃんと到着して、これからのKL内の移動のために乗り換え場所を知ること、それと先日気になったインド人街を探索することを目的に、朝のうちに住処を出た。

当然だが、バスはすぐ来ない。KLのバスには時刻表などないので、まさに運次第である。20分くらい(時計で測ったわけではない。)待って、タマンデサを出発した。ミッドバレーを過ぎると、わりと早くインド人街に突入する。たくさんの人が降りようとしたので、インド系の女性に「セントラルステーション?」と聞くと、「そうよ。」と言ってくれたので、私も下車した。みんなと同じ方向に向かったが、どうみてもショッピングモールである。スマホのGoogleマップでは、駅構内のようである。よくわからないままウロウロしていたら、モノレールの駅と、私が4月1日に着いた駅構内も発見した。ちょうど大阪駅みたいに商業施設があって、そちら側にバスが停まるわけだ。これで、650番バスに乗り、KLセントラル駅経由で、いろいろなところに行けることになった。
サリーの店 おじさん1人では入れない。
で、その後、インド人街を探索した。路地にあるカレー屋のお兄さんに、「食べて行きなよ。」と、なんとなく断れないような愛想の良さで声をかけられた。ブランチとして、ライス+フランドチキン+フライドエッグにカレーをかけたもの、アイス・チャイを注文した。冷たいチャイは人生初である。意外に辛くなくて、チャイ共々美味だった。RM7.5だけど、おじさんがRM7にまけてくれた。なんか、嬉しい。(笑)
その後、街を、というよりバスが通ってきた道をブラブラと歩いていく。インドらしい店が並んでいて面白い。妻と二人なら、中にも入ってみたいが、一人でとなると、つい躊躇してしまう。途中、インドのファーストフード的なるものをRM0.8で食べた。中にバナナが入っているはずなんだけど、それらしい匂いのする甘いパンという感じ。悪くはない。そもそもインド料理はカリーで辛い。その分、チャイやお菓子などは甘く出来ている。マレー系もそうだけど、南国の味の妙、というか、そういう組合わせになっている。

インド人街の入り口である門(道全体に覆いかぶさっている)の近くのバス停で、またまた20分(別に時計で測ったわけではない。感覚である。)ほど、650番のバスを待った。
インド人街の入り口の門 バス停から撮影
バス停でふと、南ア・プレトリアの銀行で両替している時に出会った黒人青年のことを思い出した。アパルトヘイトが無くなったとはいえ、まだ差別が残っていて、私の次に両替の列に並んでいたのに、白人に有無を言わさず抜かされた青年だ。仕方ないよ、いつものことだよという顔をして、そんなことより聞いてくれという感じで「マレーシアに行くんだ。」と満面の笑みを浮かべた青年だ。きっと、彼はマレーシアに来たはずだ。(2004年の話である。)どんな感想をもったのだろう、と思ったのだ。南アには、白人と黒人、まあ少数のインド人やカラードもいるけれど、そんなに多様性はない。
彼は、マレーシアの人種の多様性と、彼らがうまく共生している様に驚いたのではないだろうか。肌が黒かろうと、黄色かろうと関係ない、そういうマレーシアに何を思ったのだろう、そんなことを考えていたのだった。

土曜日だからか、バスはかなり早く快調に走り、タマンデサに戻ってきた。バスを待つ時間、私は決して無駄な時間だとは思わないなあ。

2016年5月6日金曜日

お粥で腹八分目+1

スコール前 遠雷とミッドバレー方面は真っ黒
昨夜はホント、凄いスコールだった。コンドミニアムに帰ってきて、さあ、お粥を食べに行こうと思ったところで、遠雷。窓をあけると、もうミッドバレー周辺が真っ黒になっている。こりゃあ、かなり強いスコールが来るなあと思っていたら、ドカドカと雷が落ちてきた。仕方がないので、コンドのカフェで食事しようと降りてみると、凄い風である。暴風雨といっていい。結局部屋に持ってきてくれるように注文し直したのだった。
1時間後、スコールが止んだが、食事はまだ届かない。カフェまで戻ってみると、ちょうど私のを届けてくれるところだった。中国茶も含めて、RM8.5と書いてある。届けてくれようとしていた若い女性にRM10渡して「Keep the change.」と言ったが、どうも英語は通じないみたいだ。結局ボディ・ランゲージで伝えたのだった。後から聞いたらインドネシアの人らしい。見た目インド系だったので、通じないのが不思議だったが、なるほど、と納得したのだった。

マレーシアでも、意外に英語が通じないことがあるのだ。

そんなわけで、今日はやっといつものフードコートでお粥をいただいたのだった。こちらの華人のお母さんも英語はしゃべれない。英語で言おうと日本語で言おうとあまり大差ない。(笑)いつもニコニコとお粥を持ってきて、清算してくれるのだった。

今日は、先週も買ったとうもろこし屋が店を出していた。私が買うのは、とうもろこしを剥いて、茹でて、それをココナッツミルクと合わせてカップに入れたもの。RM2。これをスプーンですくって食べるのだが、これが実に美味。軽い甘さで、お粥だけの腹八分目にもう1分目プラスしてくれるような感覚である。…ここのお兄ちゃんは、ちゃんと英語を解してくれる。だから、自分の姿を見せずに、写真を撮らせてくれたのだった。(笑)

2016年5月5日木曜日

日経 ハラルのオタフクソース

日経の電子版を読んでいて、面白いニュースを発見した。日本のお好み焼きソースをつくっている「オタフクソース」が、マレーシアでハラル認証対応のソースをつくるらしい。豚のエキスやアルコールを使わないで、日本と同じ味を実現するとのこと。

先日、ミッドバレーのモールにある日本のスーパーで「オタフクソース」が売っていた。ハラレ認証のマークがついているかどうか確認していないが、おそらく日本人向けの商品だから輸入品だと思われる。それが、マレーシアのムスリムの人々向けに作られるわけだ。

日本食、あるいは日本食のようなものは、マレーシアでも人気だ。たこ焼き風のもの(もちろん中にたこなど入れてはいけない。)をミッドバレーで売っていてびっくりした。うどんやも牛丼屋もある。もちろん、見た目は十分の寿司のパックも売っていたりする。一度買って食べたけど、これならローカルな屋台のメシのほうが十分価値があると確信した。以来、買っていない。

このハラルのオタフクソースが完成したら、きっとマレーシアにもお好み焼き屋ができると思う。これは、100%間違いないと思う。できれば、かぎりなく日本に近い本物(大阪風でも広島風でも)のお好み焼きであってほしいと思うのだ。

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO00073240V20C16A4LC0000/

2016年5月4日水曜日

円高である。海外にいると…。

ミッドバレーのモールの地下1F。この向こうに両替屋がある。
どうやら、日銀の動きが市場の嫌気をさそったようで、円高が進んでいる。円高は日本経済に大きなマイナスなので喜んでいるわけではないが、海外にいると、円高のメリットはある。

ミッドバレーのメガモール地下1階には、両替屋が2軒、ローカルの銀行が一軒、近くで営業している。もちろんレートは両替屋のほうがいいので、長蛇の列がいつもできている。私も今日は、その円高を利用させてもらった。ちょっとお得な両替であった。

マレーシアの両替屋はなかなか機能的で、日本の空港なんかより早いし、(もたもたしていたら長蛇の列が延々と伸びてしまう。)確実だ。無駄なやりとりなし。きわめてビジネスライクに進んでいく。

ところで、だんだん円換算してマレーシアの物価を見ることがなくなってきた。日本円でいくらだ、とわかったところで、あまりメリットはない。ほんと、気分だけの問題である。今日のランチもRM2のビーフンだった。これを54円だなあ、と思ってみてもあまり意味はない。(笑)

マレーシアには、マレーシアの物価事情があって、その上での価格である。ちなみに、乳製品は高い。びっくりするくらい高い。私はやらないが、酒とタバコも高い。しかし、日本では超高級品のマンゴーやパパイヤが、RM5くらいで売っている。ただ、私は包丁が使えないし、今の住処には、その包丁も皿もフォークもないので、この1ヶ月まだ買ったことがない。ひたすら妻の渡馬を待っている次第。

2016年5月3日火曜日

マレーシアの不穏な話

先日のスコールの時に。自室から撮影。雨の日もあって当然。
日本のニュースは、WEBなどで十分に得ることが出来るが、マレーシアのニュースは、マレー語や英語なのでなかなか入手しづらい。先日エントリーした日本語のフリーペーパー・南国新聞くらいである。その南国新聞を読んでみると、不穏なニュースも載っていたりする。

マレーシアからISに入った若者もかなりいるようだ。マレー語の新聞に、戦闘員としして19人目の死者となった若者のニュースが載っていたそうだ。4月の17日に死去したのだという。公安部もこれを認めている。実は、意外だが、マレーシアではISに対するシンパシーは決して低くない。来馬前に呼んだ中田孝氏の対談の中に、そういう資料があってびっくりしたのだった。

しかし、1ヶ月暮らしてみて、強く実感することがある。マレーシアは穏健なイスラムではあるが故に、もしその人が復古主義者的な発想を持つならば、華人やインド人との共生が国是の国故に、その穏健さ自体に疑問を呈することは想像に難くない。文化的相違があまりに甚だしいのである。復古主義者は、国是を否定することもかなわず、国外に逃避することになるのではないか、と私は思うのである。

19人目の戦闘員が撃たれた日、クアラルンプールの北西部にある住宅地の24階建てコンドミニアムの一室で爆発物7個が見つかった。テロ組織とは無関係という発表が政府から出ているが、容疑者2名は指名手配中だとか。

マレーシアの不穏な話をちょっと整理してみた。とはいっても、どこの国だって良く似たハナシがあるだろうと思う。殊更、声高に叫ぶ必要もあるまいと思うのだ。マレーシアだって、いつも熱帯の真っ青な空だけではない。雷鳴轟き、豪雨の時もある。(今日の画像参照)

追記:前任校の教え子の理学療法士のM君が、熊本の被災地でAMDAの医療スタッフの一員としてボランティアに行ってきたという活動報告が、彼のブログでエントリーされました。医療関係を学んでいるH高校のOB/OGは、是非とも一読して欲しいと思います。
http://lily-international-cooperation.blogspot.my/2016/05/blog-post.html

2016年5月2日月曜日

今日のランチは「ナシ・レマッ」

バナナの葉を使っている場合も多い
日本では、今日はGWの合間で休みではないと思うけど、マレーシアは5月1日のメーデーの振り替え休日である。

ブランチを買いにタマンデサの街に出かけた。すぐ近くに中華のフードコートがあるのだけれど、どうも注文しにくい雰囲気で、いつも豚マンを買って帰ることになる。今日こそはと、行ったのだけれど、結局注文できずで、コンドの近くに出ていたマレー系の屋台で買うことにした。

三角形の「マレーシアのおむすび」。と、いっても比較的硬い紙で三角形に包んでいるだけで、中はこちらのフツーのパサパサのお米である。(慣れると全くどうっていうことはない。)ここに、まず辛い唐辛子の調味料が入る。そこに日本で言うジャコ(小魚の乾物)、少しのピーナッツ、ゆで卵の1/4とキュウリの輪切り1枚が入るのが、定番。「ナシ・レマッ」と言うらしい。食べるのは、これで3回目だ。マレーシアの庶民の味の代表格。
三角の包みを開けてみると、こんな感じ。一番最初はちょっと引いた。(笑)
今日は、おばさんに、唐辛子の調味料を少なめにしてもらった。それと、おかずで牛肉の煮たものがあったので、これも(もういい、というくらい)入れてもらった。(マレー語は全然なので、全てボディラングイッチである。)ちょっと贅沢したので、値段はRM4になった。定番だけだと、RM1.5~2というのが普通の値段。

三角形の紙を開けて、かき混ぜて食べる。とにかく、唐辛子の調味料が、火を噴くくらい辛いのである。マレー系の料理は、どれもソースが辛いので、とにかく食後に強烈に水が欲しくなる。とはいえ、美味しいことは間違いない。なんか、意地になって腹にかき込む感じ。今日も汗だくになってかき込んだ。

後で飲んだミネラルウォーターも含めてすごい満腹感である。だが、だが”刺激”がきついので、私は、おなかに優しいお粥派なわけだ。(4月25日付ブログ参照)やはり中華粥に勝るものなし。(笑)