2019年9月30日月曜日

祝アイルランド戦大勝利

https://www.yomiuri.co.jp/rugbyworldcup/20190929-OYT1T50112/
W杯で、日本代表(ランキング9位)が、アイルランド代表(同2位)を破った。私が、この超ビッグニュースを知ったのは、なんと昨夕のことだ。大洲のスーパーマーケットで妻と支払いをしている時、近くにスポーツ新聞が置いてあり、ただ事でないような雰囲気が第一面に感じられたので手に取ったら、アイルランド戦に勝利したことがわかったのだった。当然買い求めた。(笑)さきほどやっとYouTubeでハイライトを見れた次第。
いやあ、前回の南ア戦に続く大朗報である。地元開催とはいえ、ラグビーは強いものが勝つ世界だ。いろいろ番組を見ていると、PGの正確さも凄いが、FWが格段に進歩しているらしい。ますますW杯から目が離せない。三崎への引越に際し、いろいろ書くべきことがあるのだけれど、この件はネットが繋がった今日、二番目にエントリーする必要性がある、と思うのである。

第3回 せんたんミーティング

本日やっとネットが繋がりました。24日に引っ越してきて以来、様々なことがありましたが、まずは、土日に行われた三崎高校主催の「第三回せんたんミーティング」という一泊二日のイベントについてエントリーしたいと思います。

過疎の町は三崎だけではありません。今回、愛媛県と高知県から6校が集まり、過疎問題に真剣に向き合う高校生と出会いました。(松山商業高校の地域ビジネス科だけは都市部の学校ですが、地域創生への思いは同じだと思います。)まず、「先端に出会う」ということで、各校の地域創生への取り組みが紹介されました。簡単にその取り組みを紹介したいと思います。
①愛媛県立今治北高校大三島分校 『島って憩うぜ』をキャッチフレーズにして、島の観光パンフレット(英語版も)を制作、また愛媛・広島県の島嶼部の高校と連携しているそうです。
②愛媛県立松山商業高校地域ビジネス科 これまで共働きで子供の成長を祝う行事が無くなってきたことに危機感を持ち、1歳・3歳・6歳児の行事を応援。今年は郊外の小学生を電車に乗せ中心部まで「初めてのお使い」をサポートする取り組みを計画中だそうです。
③愛媛県立小田高校 小石を使った絵の具づくりなど大学とも連携し、地域資源を活かした取り組みをしています。
④愛媛県立北宇和高校 高校生の通学にしか使われなくなったJRの駅を活性化するプロジェクトを企画しています。
⑤高知県立佐川高校 学校前のバス停のリニューアルや、「民家の甲子園」「販売甲子園」などにも参加しています。
⑥愛媛県立三崎高校 『ふるさとのバトンをつなぐ』をキャッチフレーズに、三崎のイメージVTR「せんたんビギンズ」の制作、伊方町の高齢者にも愛される健康促進のための「みさ高体操」の普及、廃校になった中学校での「みさこうマルシェ」、八幡浜市主催のイベントで「マーマレード製作入賞」など数々の取り組みをしてきました。
これらの取り組みの発表だけでも凄く感動したのですが、ここからが本番。各校のリーダーが班長になり、他校の生徒が班員として振り分けられます。三崎高校のO先生がまず、素晴らしいアイスブレーキングで仲間づくりを支援しました。その後、同じく三崎高校の英語のK先生の、これまた見事なファシリテーションで「先端でかたる」の始まりです。各校の取り組みを他校の生徒のアイデアを出し合いながら深化していくのです。これは、その後「先端であそぶ」(学芸員さんと共に三崎の散策)の後、夕食、さらに近くの宿泊地・アグリトピアでも夜を徹して行われました。この成果が、翌朝の「先端でさけぶ」で発表されました。愛媛大学のA先生、マーケティング専門会社のK社長、そして三崎高校学校長が審査員として、評価していただくことになりました。

6班とも素晴らしい提案だったのですが、特にグランプリに輝いた同点の2つの班の発表について記しておきたいと思います。
今治北高校大三島分校班    『シニア革命!2019』
移住定住は難しい、ならば「高齢者が輝く島にしたい」との企画案が2つ。まずは、お年寄りの家・民泊プロジェクト/低価格(3000円程度二食付き)で、都会の人(家族連れ)をターゲットとする。不便さを体験(これは京大が不便益として研究しており意義が実証されている)、お年寄りと話すことで、温かさを実感、さらに農業体験や釣り体験、島めぐり、虫取り、さらには柑橘類による石鹸づくりなどのオプションも企画。この提案には、審査員の先生方より「きっと外国人観光客が来るだろう。」と絶賛されました。もう一つは、島の空き家を改造して、おばあちゃん食堂の土日営業企画。明日からでも空き家のリサーチを行いたいという。…そのバイタリティに私は感動しました。

北宇和高校班         『鬼ガチャで鬼北町を救う』
タカラトミー社の「ジャクレルプラネット」で、日本唯一の鬼のつく町名をもつ鬼北町だけの「鬼ガチャ」を、JR近水駅の限定販売品とすることで駅だけでなく町の活性化を図る。ガチャも鬼の形をした巨大なものにして、中高生をターゲットにする。SNSでの拡散を狙い、写真コンテストも企画。ゴミを出さないよう、プラスチックのカプセルを回収する、さらに収益は町にといった、持続可能性への思いも感じられる提案で、「すぐに企画書をつくって、町役場に行きなさい。」と、この班に対しても審査員の先生方が絶賛されました。…高校生の発想は面白いし、実に柔軟だと思いました。

…私は、ン年前のJICA大阪・JICA関西での高校生セミナーを思い出し、感慨を深くしました。純粋な高校生の真剣な語らいは美しい。ユネスコスクールは、私が関わっていたころに比べて、地域創生への取り組みを重視しています。過疎に悩む地域にとって、非常に重要な課題であることを、今回のイベントで感じました。
今日、少し、妻と三崎の町を歩きました。メインストリートの国道197号線を離れると、多くの商店がシャッターを下ろしていたり、廃屋化していたりしています。改めて肌身で「過疎」を感じました。私の新たな住処の教職員住宅は小中学校の横にあり、児童・生徒の歓声やクラブ活動の掛け声が聞こえます。また保育所も近いので、幼児の歓声も聞こえますが、町でお会いし、挨拶する方々は高齢の方が圧倒的です。明日・10月1日の三崎高校・未咲輝塾への赴任の直前に、このようなイベントに参加できて、本当によかったと思います。参加した生徒諸君と、企画・運営に尽力された三崎高校の先生方に、心から感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。

2019年9月23日月曜日

「世界史の大逆転」を読む

今回の帰国・愛媛への引っ越しに際して、マレーシアでは、PBTと現地で知遇を得た友人たちに送別会を開いてもらった。帰国後も、M高校時代の旧知の先生方、大学時代の友人、そしてI工業高校時代の旧知の先生方に送別会を開いてもらった。ありがたいことである。しかも帰国後の送別会は全て大阪の京橋が会場であった。京橋には、紀伊国屋書店やBOOKOFFがあって、本を手に入れるのも便利だ。今回は、「世界史の大逆転-国際情勢のルールが変わった」(佐藤優+宮家邦彦/角川新書:本年2月発行)だけ手に入れた。

この宮家邦彦氏は外交官出身で、英語・アラビア語・中国語に堪能。実務でもアメリカ・中東諸国・中国を担当した、佐藤優も認める国際情勢分析のプロである。まだ途中だが、F42の国際関係志望学生と国際関係を学ぶOB/OGに、私が面白かった部分を紹介しておきたい。

その1:韓国情勢について
地政学では、海洋国家と大陸国家という分類を行う。これは佐藤優の本を何冊か読めば出てくる。日本は当然海洋国家である。イギリスやアメリカもそうで、反対に大陸国家は中国やロシアをさす。この分類はその国の安全保障や外交政策に大きな影響を与えている。さて、韓国は、半島国家だが、北が閉ざされているので島国的な、すなわち海洋国家的存在だった。それが、北ともし統一するようなことがあれば、大陸国家的な政策に転換するだろうという論議が著者2人の中でされている。

その2:米国大統領はプレスビテリアンであること
プレスビテリアンというのは、世界史の授業で何度も出てきたスコットランドのカルヴァン派である。歴代大統領では、ウィルソン、アイゼンハワーに次いで3人目であるそうだ。2018年に訪英した際、母親の故郷であるスコットランドに足を運んでいるし、昨今のアメリカでは多様な宗教に配慮して、大統領は「メリークリスマス」とは言わず「ハッピーホリデーズ」というならわしだが。トランプは全く無視。また「クライスト(キリスト)」という語も同様に使われず「GOD」であったが、これも無視している。トランプの信仰深さは、クリスチャン・シオニズムと「(カルヴァン派的な)選ばれた自分」に表象される。トランプの目指すアメリカは古き良き時代の白人のキリスト教徒の時代であり、白人のユダヤ教徒までは入れるが、非白人のキリスト教徒(スパニッシュなど)やムスリムは入り込む余地がない、とのこと。歴史や国際関係にはこういう宗教的な素養が絶対必要になるわけだ。私が何度も語ったことだけれど…。

続きは、またいずれエントリーしたいと思う。

読者各位:明日早朝に大阪を立ちます。その後、ネットの環境が回復するのは、今週末になるかもしれなません。それまでは、我がブログはしばしお休みをいただくことになります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2019年9月22日日曜日

京大アフリカ公開講座’19‐20

https://www.africa.kyoto-
.ac.jp/series/koza2019/
愛媛への引越の荷物は結局段ボール8個に増えてしまった。すでに宅急便が受け取りに来てくれて、かなり気が楽になった。

さて、前々から京都大学のアフリカ地域研究資料センターからお誘いを受けている件について記しておきたいと考えていた。帰国時に案内が届いていたのだ。私は愛媛に行ってしまうので、参加は叶わないのだけれど、関西在住の教え子たちには、こういう知の発見の機会があるよ、と伝えておきたいのである。

京都大学アフリカ地域研究資料センターでは、これまでアフリカ地域研究の先生方を中心とした公開講座をやっておられたのだが、今年の10月19日から明年2月15日まで土日を中心に11日間でアジア・アフリカ地域研究履修証明プログラムというのをやるそうだ。大学院アジアアフリカ地域研究所長名の履修証明がいただけるだけあって、出欠・習熟度チェックもあるそうで、受講料が59200円かかる本格的な講義である。この中に「アフリカに学ぶこと」をテーマにした公開講座が組み入れられている。(これは申し込みすれば1000円で受講できる今までの公開講座と同様である。)こういう申し込みに関することは各自検索されたし。私が伝えたいのは、内容である。

10月19日(土)オリエンテーション  
10月20日(日)東南アジア地域研究論1~生態現場から  
この講座を担当する岩田明久先生は、水産資源の持続可能性と希少生物の保全という対立するテーマを環境保全の立場から研究されているようだ。ラオスのメコン水系の話になるだろうと思われる。

10月26日(土)公開講座「アフリカをつくる:ものづくりの営み」
高橋基樹先生は、私が最も尊敬するアフリカ開発経済学者のお一人である。東アフリカをベースに研究されている。今回は援助や投資ではなく、現地の人々のものづくりに注目し、その創意工夫や人々の関わりなどの営みを紹介するとのこと。私が最も聞きたい講座だ。

10月27日(日)東南アジア地域研究2~タイの政治・民主政VS君主制
玉田芳史先生はタイの研究と比較政治学を専門にされている。他のアジア諸国や欧州と比較しながらタイの民主政と君主制を論じられるはずだ。マレーシアにいた私としては、是非聞きたいところなのだが…。

11月9・10日(土・日)アフリカ地域研究論1~生業活動と子育てから
高田明先生は、サン(ブッシュマン)を研究している文化人類学者である。とくにサンの人々の子供間の相互行為において責任感の育成が計られているいることなどの研究から、サンの文化的社会構造を探られている。…実に面白い話が聞けそうなのだが。

11月16日(土)アフリカ地域研究論2~アフリカの都市社会と文化
平野美佐先生は、カメルーンのビミレケというエスニック・グループの経済活動を中心に共生の知恵について研究されている。…都市の文化人類学には、これまで関わりが多く、非常に興味がある。この講義も受けたいのだが…。

11月30日(土)公開講座「アフリカを繋ぐ:住民と道直しから」
木村亮先生は京大大学院工学研究科の教授である。今までの文化人類学中心の公開講座とは違う。とはいえ、木村先生はアフリカでNPO法人「道普請人」を立ち上げ、住民のチャリティーから住民のビジネスへと、インフラ整備を技術教育へと転換しながら貧困撲滅と戦っている凄い人なのだ。土嚢をつかった道直しをされているらしい。

12月21日(土)公開講座「アフリカを癒す:健康とは何か」
新福洋子先生もまた、京都大学大学院医学研究科の准教授である。アフリカへの医療はアフリカ以外で行われた研究に基づく施策であったり、西洋医学をいかに根付かせるかという発想であった。これに対し、人類学の研究者と連携した助産学の研究者である新福先生の学びを紹介するという。

1月11・12日(土・日)イスラーム世界論~経済論
長岡慎介先生は、京大きってのイスラーム金融の専門家である。この講義、受けたいなあ…。2日間にわたってみっちりとイスラーム金融論にどっぷりつかれるだろうなあ…。

1月18日(土)公開講座「アフリカを食べる:グラスカッターの家畜化」
村山美穂先生も、京都大学野生動物研究センター教授。ガーナで、好まれている大ネズミのグラスカッターを家畜化することに成功した話らしい。ちなみにグラスカッターで検索したら、マレーシアの草を刈っている人の写真が出てきてびっくりしたのだった。

1月25日(土)26日(日)チベットとヒマーラヤ地域研究論
長岡慶先生は、チベットの伝統医療を研究している文化人類学者である。精神世界的な儀式だけでなく、薬草の市場化などにも研究を進めているとのこと。うーん、チベット。実に興味深い話が聞けそうだが…。

2月15日(土)公開講座「アフリカを歩く:山・砂漠の自然と人と」
水野一晴先生は、京都大学大学院文学研究科教授。といっても地理学が専門。キリマンジャロやケニア山の氷河消滅問題やナミブ砂漠などアフリカの気候変動と人々への影響を論じていただけるようだ。

こうして一覧すると、実に興味深い講座であることがわかる。今回の講座のポイントは2つあると思う。1つは、アジア・アフリカ地域研究の人的な枠組を他学部に拡大したこと。もう1つは、SDGsとの関りである。どれひとつ取っても関係のない講義はない。京大のアフリカ地域研究資料センターはフィールドワークの重視とともに、アフリカから学び、その知恵を生かすことを念頭に研究をされている。当然ながらSDGsの目指すところそのものなので、驚くことはないのだが、改めて実感した次第。
嗚呼。私は、これらの講義を聴くことはできないだろうけど、自分で探ることはできる。整理するだけで、いくつかの思考のヒントもいただいた。学びというものは受動ではなく能動である。

ロシア国歌を歌う~RW杯

ラグビーのW杯は、今の時点で4試合が行われた。オーストラリアVSフィジーは39対21、ニュージーランドVS南アは23対13、フランスVSアルゼンチンは23対21。いずれも痺れるような好ゲームだ。

日本は開幕戦でロシアに30対10で勝利したが、ネットで話題なのが、試合前に日本人ファンが、ロシアの国歌を練習していたという話だ。ラグビーW杯では、試合前の国歌を選手は涙を流して歌う。それくらいW杯というのは国を背負って戦うものだし、W杯に出るということ自体が大変なことなのだ。全ての観客も、スタンディングで国歌を歌ったり聞いたりする。それくらいラグビーでは国歌の占める位置は大きい。

アウェーであるロシアの国歌も歌おうとする日本人ファン。これは凄いな。ラグビーは紳士のやる野蛮なスポーツで、躰をぶつけ合い、危険だしケガも多い。だが、試合はノーサイドで終わる。ある意味、勝ち負けも重要だが、互いを尊敬しあうスポーツマンシップが重要視される。

観客もまた、そういうラグビー精神を体現しようと、ロシアの国歌を事前練習していた様子が、公式インスタグラムで紹介され、世界中に大きな反響を呼んでいるわけだ。大会の公式サイトでは、出場20か国の国歌をカタカナで公開している故だが、ロシア語は、日本人にとってなじみがないし、難しいはずだ。しかし対戦国の国歌も斉唱しようという思いこそが素晴らしい。この動きはどんどん広がるだろう。
https://the-ans.jp/rugby-world-cup/83939/
https://the-ans.jp/rugby-world-cup/83939/2/

F42の学生諸君、ならびにPBTのOB・OGへ。
先日のブログで、日本人は、朱子学的な理気二元論で動くプロフェッショナルであろうとすると述べた。ラグビーの観客もまた、最高の観客であろうとしている。この日本的な現象をこう捉えて欲しいな。

2019年9月21日土曜日

愛媛へ引越準備の話2

愛車の後部座席を倒して荷物室。
昨日の海外からの引っ越し費用が出ないということを受けて、宅急便で荷物を送ること、その送る荷物かわりに、敷布団代わりのマットを購入して車で持っていくことになった。近くのコーナンで、6段に折りたためるマットを発見。これを2枚重ねて使用するというのが妻の案だ。軽いがなかなかのカサである。掛布団は25日に八幡浜で購入し、車で自ら運ぶことにした。24日の夜は、寝具はマットしかないので、八幡浜のホテルを予約してある。25日は、八幡浜のモールや大洲のリサイクルセンターで、一気に家具や電化製品を注文しなければならない。なかなか大変なのである。

とりあえず宅急便の段ボールを購入してきた。大が2、中が1、小が1の計4個。これでなんとかいけるかなと思う。引っ越し費用はでなかかったけれど、積む荷物が減ったので、後ろの視界が少しマシになるはずで、6時間強の大阪から四国の高速道路横断・安全運転のためにも、きっといいだろうと思う。

ところで、未咲輝塾では、18日まで東大生のインターンのN君が頑張ってくれていたようだ。ツイッターやブログを読むと充実した三週間の日々がうかがえる。ぎりぎり会えなかったのは残念。さらに、昨年のオランダに続き、今年はロンドンに生徒を送り出すようだ。凄いな。また28日には「せんたんミーティング」という三崎高校主催のイベントが体育館で開かれる。これには私も参加できるので、実に楽しみである。
https://www.facebook.com/misakijyuku/

台風一過の後、四国の先端・三崎へ向けて走り出す。ワクワク…。

2019年9月20日金曜日

愛媛へ引越準備の話

リキテックスには様々な補助剤がある。その売り場
いよいよ愛媛行きが近づいてきた。毎日、なにかしら進展がある。今回の採用に当たってお世話になっているP社のAさんから、マレーシアからの船便での引っ越し費用はでないことがわかった。だいぶ折衝してもらえたようだが、引っ越しは国内移動という原則の条例が絡んでいて無理のようだ。これは致し方ない。法律というのはそういうもんだ。ところで、我が愛車は軽である。あまり荷物は積めそうもないので妻が苦心している。ならば宅急便で段ボールに入れて、いくつか送らせてもらおうか、と考えている次第。我が家は、いつでも前向き思考なのである。

私たちが住むことになる教職員住宅は、2階建てで6部屋だということも分かった。「?」私のあてがわれた部屋は7号室のはずである。おそらく4号室がないのだろうと思う。よって、2階の一番端の部屋だということが推測される。(笑)塾の若い2人の先生方と同じ棟だということも判明した。

さて、先日リキテックスが発見され、私の絵心に火が付いたのだが、今日は八幡市にある画材の揃ったホームセンターに行ってきた。キャンパスを買いに行ったのだが、昔はよくキャンパスは高いので、写真を貼る木のパネルにジェッソ(下塗り剤)を塗って描いたものだ。それを思い出し、小さなA0サイズのパネルを購入した。昔から50号などといった大きな絵を描くのは苦手だ。ところで今日は妻が愛車を運転した。これも重要な引っ越し準備である。

明日からは、持っていく荷物を段ボールに整理して、一度愛車に積んでみなければなるまい。このところ、一気に秋の気配が深まってきた。マレーシアはヘイズで全国で千以上の学校が休校なのだと聞く。こちらは抜けるような青空である。そのかわり花粉も飛んでいるようで、4年ぶりに鼻炎に悩まされている。どっちがいいのかなあ。

追記:ラグビーW杯日本代表は、ロシアに30対10で勝利したようだ。世界ランキングどおりの結果だといえる。

2019年9月19日木曜日

ラグビーW杯明日開幕

https://worldcup-japan-rugby.xyz/rugby-worldcup2019-nz-saikyou/
明年の東京オリンピックもいいが、私は明日から始まるラグビーW杯の日本開催の方が嬉しい。ラグビー大好き。本当は生で見に行きたいところだが、せいぜいTVで思っていたら、大阪の自宅のTVは息子が京都に持って行ってしまった。愛媛でも妻の意向でインターネットだけで、TV(三崎は全てケーブルTVだそうだ。)を契約しなかった。ちょっと悲しい。

と、いうわけで、Youtubeだけが頼りである。公式チャンネルもあるようで、期待している。今回の本命は、やはりNZのようだが、イングランドや南ア、アイルランドもかなり強いらしい。私は当然日本を応援しているが、全てのチームを応援したいと思っている。

帰国届

懐かしの 秋のこない タマンデサ 
よく考えたら、在マレーシア日本大使館に帰国届を出していなかった。マレーシアにいたころ、一度大使館にアクセスしたのだがメールが繋がらなかったので完全に忘却していたのだった。今朝、遅ればせながら、氏名、旧住所、勤務先、パスポートナンバーなどの事項と滞在ビザ・税金などの処理が終了していることをメールしたら、すぐに了解の旨のメールが戻ってきた。ちょっと一安心。

ところで、今PBTはスクールホリデー中であるはずだ。F42の学生諸君は故郷に戻らず、勉強に勤しんでいるのだろうか。もしかしたら寮で故郷には帰れないくらいの宿題の山をかかえているのかもしれぬ。頑張れ、ここが踏ん張りどころだ。

日本では暑さ寒さも彼岸(春分の日と秋分の日)までといわれている。たしかに、昼間も扇風機をつけなくなったし、Tシャツだけだと涼しすぎるようになった。秋である。4年ぶりの秋。帰国届を出して改めて実感する次第。

2019年9月18日水曜日

転出届

枚方市役所は京阪の枚方市駅近くにある。
いよいよ転出届を出すために枚方市役所に行ってきた。ある意味で引っ越しの最も重要な手続きである。このところ、リハビリ運転も続いているし、だいぶ疲れているようだ。市役所で待っている間爆睡してしまった。(もちろん妻が横にいるので問題はなかったが…。)明日あたりは、ちょっとゆっくり休憩したいところ。

毎日引っ越しの準備に追われているが、世界は私の状況などお構いなしに揺れている。香港のデモは未だ続いている。ある記事では、中国が内政問題だと国外からの批判をと突っぱねながら、何もしていないことに、これまでの中国とは違うと論じている。ウィグルやチベットと違って、香港は世界の耳目が集まっている。韓国のような「条約(香港の自由は2047年まで守られることになっている。詳しくは条約ではなく声明。)やぶり」といった稚拙な真似はできないと判断しているのだろうか。ただ、中国共産党らしからぬスタンスであることは確かだ。

イランがフーシ派を何らかの支援して、サウジの石油施設を攻撃したらしい。イランは、この攻撃で、原油高騰という世界経済を揺るがす力を誇示した。どうも米大統領閣下は再選ファーストゆえに、米軍の死者を恐れ、戦争をしたくないようだ。勇ましい発言とは裏腹に、こうした弱腰をイランに見透かされている。

一方で、ロシアと中国と中央アジア諸国が対テロという名目で合同演習を行ったりしている。イスラエルはやり直し選挙の真っ最中である。イギリスもガタガタしているし、このタイミングで国連総会が始まった。外交の季節である。どういう展開を見せるのだろうか。

2019年9月17日火曜日

運転のリハビリ治療中Ⅱ

京都市北区の郵便局に寄った際の愛車
いよいよ愛媛県に向かう日が決まった。24日(火)である。朝に伊方町の教育委員会にその旨を報告して、ライフライン(電気・水道・ガス・ネット・駐車場)の手筈などを確認した。結局、当日町役場に寄って、教職員住宅の鍵をもらい、町職員さんの先導で三崎に向かうことになった。実にありがたいことである。

さて、目下の最大の心配事は、大阪から高速で明石海峡大橋ー淡路島ー徳島から四国を横断して大洲、さらに八幡浜ー伊方まで向かう長距離ドライブである。正味6時間は運転することになる。枚方市内を走っているだけでは、リハビリとしてはまだまだである。
今日は京都の息子夫婦に、妻が金融機関のことで行きたいと言っていたので、結局車で行くことにした。我が自宅は第二京阪という高速道路のすぐそばにある。この側道を走れば、京都の堀川通(東本願寺や二条城が面している大通り)に直接繋がっている。北大路通までひたすら走りぬいた。さてさて息子夫婦のカフェ・フィンジャンに着いたはいいが、車を停めるところがない。そこで、すぐ食事に行くことになった。久しぶりに本格的な寿司を食べた。超美味であった。一応廻る寿司ではあるが、1皿の値段は100円ではない。大トロなど850円。しかし、価格だけのことはある。やはり寿司は、空腹を満たすためだけのもではないと思いつつ、マレーシア帰りの私は、いつも以上に腹いっぱい食べてしまったのだった。(笑)
その後、(三千院で有名な左京区の)大原の手前のいい雰囲気のカフェへ。ちょっとしたドライブ(フィンジャンからなら30分程度)だが、メロディラインのためのリハビリとしては格好の道だった。車も少ないし、適度なワインディング・ロードである。北山杉の香り、小川の潺(せせらぎ)…。なかなかいいところだった。

ラッシュアワーに合わないように帰ってきた。今日はおよそ3.5~4時間くらい運転しただろうか。だいぶリハビリが効いてきたように思う。

2019年9月16日月曜日

運転のリハビリ治療中

マレーシアでは全く車の運転をしていなかったし、出国前も妻がほとんどワーゲンを運転していたので、4年ぶりの運転になることは、何度かエントリーの中で述べた。三崎は、車がないとどうしようもない土地なので、今のうちに十分リハビリをしておかなくてはならない。と、言っても妻の買い物に付き合う程度で、まだ枚方市内を出ていない。(笑)

軽自動車ではあるが、後ろの座席を倒すと、かなりの荷物が積める。最近の軽自動車は空間的にはリッタカーに近い。昨日・今日と様々な買い物をしたが、私関係では、プリンター。マレーシアでは、自宅にはプリンターを置かずに済んだが、妻と今回は持っていこうという結論に達したのだ。意外に安かった(というより最も安いものを選んだ)のだが、インクが高い。本体自体とカラー・黒1個ずつを合わせた値段がそう変わらない。(笑)Canonは、まさに消耗品であるインクで儲けている感じだ。

ところで、購入したら女性の店員さんがプリンターの入った箱をさっさとカウンターに運んでくれた。さらに持ちやすいように取っ手を付けてくれた。マレーシアでは、何度か電化製品を買ったが、ついぞ経験しなかった日本的サービスである。いろんな店で、丁寧な応対を受けると、PBTの留学生たちは最初驚き、そしてそれに慣れ、マレーシアに帰国したときにきっと愕然とすると思う。

日本の経営の原点は。社員やたとえアルバイト店員さんでも、一人ひとりがプロフェッショナル(であろうとする朱子学的理気二元論に基づく精神)という自覚を持っていることだと思う。マニュアルを超えた日本的なDNAのようなものだ。日本はそれが当たり前だと認識されている社会である。これはアメリカにも中国にもマレーシアにもあてはまらない。極めて日本独自の社会構造だと思う。経営学志望者・学習者に告ぐ。テキスト以外の日本の現場で経営を是非学んで欲しい。

そうそう、昨夜は、大学時代の友人たちとの送別会だった。はるばる新潟からも参加してくれた。ありがたいことだ。そんな中、建設現場でクレーンをレントする企業で営業をしている友人が、まだガラケーを使っていて、閉めるときのパチッという音が、現場の職人さんに受けるのだと言っていた。だから未だにスマホを使わないのだと言う。変なところにこだわっているわけだが、これもプロフェッショナル志向のひとつである。私は感心した次第。

SDGs影響評価の基準づくり

https://www.facebook.com/nikkan.BusinessLine/
日刊工業新聞の記事を紹介した興味深いWEBページを発見した。
企業によるSDGsの取り組みを評価する動きが、海外だけでなく日本でも進んでいるようだ。機関投資家からの強い要望が突き動かしているとのこと。これまでは、広報部門の宣言が主だったが、実際の活動実績が問われようとしているわけだ。

7月には、持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)などが参加するWBA(ワールド・ベンチマーク・アライアンス)がSDGsの評価方法を話し合った。CO2排出量や廃棄物の削減量は評価しやすいが、社会貢献は数値化するのが難しい。
これまでは、環境破壊などで批判される企業を投資先から外すネガティブ・スクリーニングが主流だったが、今は好影響を与える企業への投資を求める機関投資家が増えているという。企業にとっては、うわべだけの取り繕い=SDGsウォッシュが批判されるようになるだろうとのこと。

これがおよその記事の趣旨だが、思いのほかSDGsへの企業の取り組みは進んでいることがわかる。私がマレーシアにあった4年弱で、大きな進展をしていることを改めて実感した次第。

F42のJPAの学生の中には、国立大学の経営学や政策学、あるいは国際関係への志望理由書の中に、日本の企業や地方公共団体のSDGsの取り組みを学びたい、と書いている者も多い。マレーシアではSDGsへの取り組みがまだまだであるがゆえに、彼らの日本での学びが与える国益は、海外からの投資に直結するだけにさらに大きくなりそうだ。

2019年9月15日日曜日

新しい愛車とリキテックス

近くの私学のグランド近くにて。さっそくマレーシアのステッカーを張った。
土曜日の朝に、ついに新しい愛車が来たことはすでにエントリーした。すでに枚方市内を妻の買い物のために乗り回している。前述のように、三崎ー伊方町役場ー八幡浜市を結ぶトンネルが多いメロディラインというのがあって、おそらく何度も往復することになるに違いない。そこでトンネル対策で、ボディーは白、ハロゲンランプ装備が条件と考えた。うまいこと、バイクで20分くらいのところに、格好のダイハツ・ムーブが格安で売っていたのだ。走行距離は7.4万kmで来年の11月まで車検が残っており、比較的早く手に入ることも大きかった。販売店のTさんも迅速かつ丁寧な仕事をしてくれて大満足である。
販売店にいた頃の愛車。こんなフェイス。
ちょっと情報は古いが、ナビもついているし、CDも搭載している。車高も高くて運転しやすい。ただし軽なので、登坂は当然ながらしんどそうだ。(笑)4年ぶりの運転は疲れる。特に、これまで乗っていたのがワイパーと方向指示が日本車とは逆のワーゲンのポロなので、すぐワイパーをONにしてしまう。(笑)とにかく、この愛車で、近々明石大橋経由で、三崎に向かう予定を立てている。およそ6時間以上走り続けることになるようだ。ただし私の事だから、ドライブインでやたら休憩しそうな気がする。(笑)

ところで、今朝探していたリキテックス(アクリル絵の具)が、たまたま妻が部屋を整理していてまったく意外なところから発見された。
実に嬉しい。このリキテックス、高校時代からの付き合いで、油彩風にも水彩風にも描ける優れものである。この金属のボックスは、M高校美術部顧問時代に、空堀かるた絵制作の時に使ったリキテックスを入れるために画材店で購入したものである。長いこと使っていないのに、何故か今創作意欲があったりする。

マレーシアにあって、私は車の運転を避けてきた。でも深層心理では、運転したかったのだと思う。リキテックスも日本人会の絵画部の作品を見ていて、また描きたいなと思っていたのだと思う。そんな、マレーシアで叶わなかったことをやりたいという心理が働いているのだと分析している次第。

2019年9月14日土曜日

日能研のSDGsテキスト

ついに今朝、新しい愛車が来たのだが、この件については後日のエントリーにに譲りたい。(ほぼ4年ぶりに運転したが、ギターやスキー同様、躰がちゃんと覚えてたことに満足している。笑)

さて、SDGsの3冊目の本が到着した。「SDGs 2030年までのゴール」(日能研/みくに出版:2017年8月発行)である。日能研というのは、中学受験のための塾・予、備校である。故に、この本の特徴は、中学受験を目指す優秀な小学生を相手に書かれたSDGsのテキストであるということになる。しかしながら、難解な語句にルビがふられているくらいで、内容は高校生向けといってよい。反対に、これを理解できる小学生は凄いと思う。

最初に出てくる「視点を広げよう・視点を重ねよう」は、ゴミを題材にしている。さらにマッピングへとつなげている。ここからSDGsのなんたるかをかなり学術的に説いている。これは好感がもてる。さらに17の目標ごとに、全ターゲットが記されており、「読み解く手がかり」と関連のコラムや語句の解説がある。とても小学生向きには思えない。最後に、私学の中学校の入試問題で、SDGsがどのように出題されているかが、綿密に記されている。さらに、ESDの実践校の取り組みも記されている。(ちょっと中学のCM的な部分もあるが…。)

なかなか凄い本、というか中学受験のテキストなのである。私の評価は星4つというところ。かなり参考になる資料である。

Y先生との邂逅

昔々Canon EFで撮ったM高校の写真(モノクロに変換)
引越準備第6日目の最大の予定は、夜に旧M高校の先生方に会うことだった。帰りが遅くなり、昨日中にエントリーできなくなったので、改めて今日記しておきたい。9年在籍したM高校には大きな愛着がある。ここで結んだ先生方との絆は強い。今はそれぞれ転勤したり、管理職になったりしてバラバラだが、それぞれの先生方がM高校に愛着を持っている。まあ、私がマレーシアから帰国したという機会を提供し集まっていただけたわけだ。

H高校のS校長、O高校のM教頭、N高校の先生、S高校のU先生、T先生。そして喉の手術をして声を失い退職したY先生。Y先生には、マレーシアに行く直前に病院でお会いした。そして退職の日にもメールのやり取りをした。どうしても愛媛に行く前に会いたかったのだ。ここに集った先生方は全てM高校のために、「志」をもって尽くしてきたプロフェッショナル集団である。中でも、Y先生は、私が転勤した後、教務部長の大任を仁王立ちして長年支えてこられた。結局担任できないまま体を壊されてしまった。もし、私がもう少し南高校に残っていれば、Y先生のために幾ばくかの支えになれたはずだ。
M高校は海外に修学旅行・研修旅行に行く。どうしてもそんな話題が出てしまうのだが、ポツリと機械音で「担任をしたかった。」と言われたことが忘れらない。そのことは、私はいやというほどわかっている。後2年ほどすれば、奥様も退職される。その後2人で旅に出てほしい。今までの苦労を少しでも労ってほしいと、私はY先生に伝えた。Y先生は以前と全く変わらぬ笑顔で頷いておられた。

ところで、大阪市立の高校がすべて府立高校になり、M高校も、2年後にN高校、O高校と合併するらしい。少子化の波に逆らえないとはいえ、話を聞いていると、現場は大混乱になっているようだ。結局こういう合併の時は、激務に耐えうる責任感のある現場の先生が苦労する。その激動の波に翻弄されながら奮闘されている先生方が昨日集った中におられて、頭が下がる思いだ。

教育現場というのは、基本的に善意で動く。その善意をうまく利用し逃げる教員も多い。長年教師をしていると、そういう現場の風も読むことができる。管理職になった二人の先生は、その辺も十分心得ているが、哀しいかな、全ての管理職が同様とは言い切れないのも事実だ。私企業と異なり、成果が数字に出にくいゆえかもしれないが、これが教育現場というものだ。
こうして、気のおける仲間がいて、そういう本音の話ができるということは、何物にも代えがたいと思う。心ならずも退職されていたY先生も、疎外感もあっただろうが、そういうプロフェッショナルな教師の中に久しぶりにまみれることで、得た安らぎもあったのではないかと思っている。

Y先生に、昨夜お会いできて本当に嬉しかった。もちろん他の先生方にもである。

2019年9月12日木曜日

SDGsアイデアブック

引越準備第5日目も、納車がまだなのであまり進展なしである。アマゾンで注文したSDGs関係の2冊目が来たくらいだろうか。「未来を変える目標 SDGアイデアブック」(一般社団法人Think the Earth編/紀伊国屋書店:2018年5月発行)である。この本はPBTの新しい社会科のK先生が日本で購入してきた本で、中身は見ていないが表紙になじみがあるので、最初にまず選んで購入した。

昨日届いたワークブックを補完するような本だ。17の目標を解説したうえで、それぞれを実践している「未来を変えたアイデア」を2つずつ記している入門書である。レベル的には中高校生向けである。各目標ごとに専門家の視点となる小論もあって、なかなか充実していると私は思う。

ところで、こういう中高校生向けになると、最初に漫画で導入をはかろうというコンセプトになるようだ。この漫画が各項の挿絵最後も漫画で〆る…。ただこの本の漫画、私の非常に主観的な感想で申し訳ないのだが、いただけない。読もうという気が起こらないのである。よって、この本、星3つにまで私の評価は下がってしまう。

漫画はやはり画力がものをいう。私は小林まこと氏のファンである。内容もだが、小林氏はデッサン力も確かで画力がある。今日、マレーシアにいた時から読みたくてしかたがなかった小林氏の漫画もアマゾンで購入し届いた。氏の代表作「1・2の三四郎」「1・2の三四郎2」そして「柔道部物語」の続編である「格闘探偵団」全5巻(当然中古本)である。5巻を一気に読んでしまった。もちろん面白かったし、大満足である。その後に、前述のアイデアブックの漫画を目にしたからよけい評価が下がったのかもしれない。

「モンゴル」に送られる=失脚

モロトフ https://ja.wikipedia.org/
wiki/%E3%83%B4%E3%83%A3%
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NewsWeek日本語版の記事によると、ボルトン国家安全保障問題担当補佐官が解任されたようだ。北朝鮮に対する先制攻撃論者で、イラン強硬派、あらゆるアメリカの署名した国際条約の廃止など、ネオコン丸出しで、他者の意見をまるで聞かない人物だったらしい。この解任の件については私自身は特にコメントはない。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/09/post-12976_2.php

ところで、この記事で私が興味をそそられたのは、かのトランプの北朝鮮板門店電撃訪問の時、ボルトンはモンゴルに派遣されていたという事実である。なぜかモンゴル。このモンゴルに送るというのは、ソ連時代、フルシチョフが、スターリンの片腕だった外相も務めたモロトフをモンゴル大使に左遷、政敵や扱いにくい部下をモンゴルに送ることは政治生命を奪うこと意味していたという。これをNewsWeekは意味深に報じている。アメリカもこの故事にならったのだろうか。少なくともロシアの政治上は「モンゴルに送られる」=左遷される・解任されるというシニフェ(意味)があるらしい。

こういう地名が登場することわざは、いろいろあるが、まず浮かぶのがローマの「ルビコン川を渡る」である。日本にも「江戸の仇を長崎で討つ」とか、中国では「呉越同舟」なども浮かんでくる。そのうち、「モンゴルに送られる」という一文も増えるのかもしれない。人間はコトバをつくることで人間となったわけだから。

モロトフが送られた時期は、中ソ対立が高まり、モンゴルの重要性が高まった時期でもあったのだが、まあモンゴルからすれば、「モンゴルに送られる」というコトバはとんでもなく不愉快であろう。朝青龍が血相を変えて怒りそうだけど…。

2019年9月11日水曜日

文系の為の中学数学理解本

引っ越し準備第4日は、自宅内で愛媛に持っていきたいものを探していた。一番見つけたかったのはリキテックス。アクリル絵の具である。ところがこれが見つからない。CDもお目当てのゴスペルのCDが見当たらない。今日のところは早めにあきらめた。陽水の「夢の中へ」が頭の中で流れ出したからである。(笑)

ところで、月曜日に「東大の先生!文系の私に超わかりやすく数学を教えてください!」(西成活裕・郷和貴著/かんき出版:2019年1月発行)という本を購入した。未咲輝塾では、数学や英語を教える機会が全くない、とは言えない。特に数学は、高校卒業以来、関係性をほとんど断ってきた。(笑)だが、塾で必要ならば対応したいし、少なくとも数学ダメダメ~でないようにしたい、そんな思いから購入したのだった。

わりと売れている本のようで(15万部突破のベストセラーらしい)、内容については、あまりふれない方がいいと思うが、たしかに分かり易い本だった。昔習った二次方程式の解の公式の意味が初めてわかった。文系人間は、特に数学をメタから見ることを教えてもらってない。この本では二次方程式をのRPGのボスキャラとして捉えているところなど、なかなか新鮮だった。私も一応社会科のベテラン教師として、倫理をはじめ、メタに見ることができる。だからこそ西洋哲学の木などと概説できるのだ。世界史も地理も政治経済も同様のメタな視点を身につけた。数学にも当然、そういうメタな視点が必要なのだと思う。

明日は、図形と特別講義の微分積分を読む予定。著者には、是非とも高校数学の続編を期待したいところだ。できれば、数Ⅰ・Ⅱ、数A・Bの文系と数Ⅲ・数Cの理系の分冊でお願いしたい。そのココロは、文系の分だけ読みたいからである。(笑)

PBTの話(75) 9月のサクラ

https://moows.com/u/i.shibuno
マレーシアを出るとき、PCにLINEを入れた。このLINEはスマホを変えてもいいようにメールアドレス連動にしてある。下段のタスクバーに、メールが入るとわかるようになっている。これは便利だ。
で、さきほどLINEのアイコンが出てきた。F40AのY君からだった。「昨夜大阪に着きました。13日がO大の入学式です。」との報告だった。卒業時にはマレーシアに残ることになっていたのだが、KLで日本語通訳のアルバイトの時に、縁あってO大学に9月入学することになった。まあ、O大学にスカウトされたと言ったほうが的確だ。このO大学は彼女の志望するキャビン・アテンダントのコースがあるのである。極めて好条件で迎え入れてもらったのだった。すぐにLINEで激励の返信をしたことは言うまでもない。

先日、帰国時にエアアジアに乗っていて、Y君のCA姿を思い浮かべた。彼女は英語も堪能だし、エアアジアのCAの方々と比べても全く遜色がない。適性は十二分だ。しっかりとO大学で学んで夢をかなえてほしい。頑張れ、Y君。

2019年9月10日火曜日

SDGs探求ワークブック

日本に帰国して嬉しいことの1つは、書籍の購入の容易さである。昨日アマゾンで注文した本のうち、早くも1冊が先ほど届いた。「自分ごとからはじめよう SDGs 探求ワークブック~旅して学ぶ、サスティナブルな考え方~」(保本正芳・中西將之・池田靖章 共著/NOA出版 2019年6月発行)である。
今回、未咲輝塾赴任にあたって、三崎高校のユネスコスクール申請の動きとSDGsの学びをいかに連動させるかをずっと考えている。マレーシアにいた3年半の間に、日本では企業や地方自治体のSDGsの学びと取り組みが進んでおり、意外に教育界の方が遅れているような感覚を私は今持っている。そんなわけで、まずは資料を集める必要性に迫られているのだ。この本は私が選んだSDGs教育関係の1冊で高校・大学向けのワークブックである。

第一部は、SDGsのコンパクトな紹介編になっていて、17の目標を、①以前のMDGsとの比較の視点(尊厳・人間・地球・パートナーシップ:MDGはここまで、+正義/平和・豊かさ:SDGsのみ)、②経済・社会・環境・ガバナンスという(多分に開発経済学的な)4つの視点、そして③Pで始まる5つの視点、人間(People)・豊かさ(Prosperity)・地球(Planet)・平和(Peace)・パートナーシップ(Partnership)の計3つの視点から解析している。これは分かり易い。
第二部は、世界各国を①調べる(経済・社会・環境・ガバナンスなど)②関連付ける③グループで話し合う④深堀り(課題の背景や要因について調査を深める)⑤対話・まとめ(自分とのつながりを明確にする)⑥表現する(プレゼン・ポスターセッションなど)の6つのステップで、世界の問題を「自分ごと」にしていくようになっている。
12か国が挙げられ、最後に日本を考えるようになっている。それぞれ、著者のヒントになるようなコラムがあって、調べたり、深堀りする際の参考になるだろう。
さらに付録として、すべてのターゲットが17の目標ごとに記されてある。(私は特に、これが欲しかったのである。)

星5つの良書である。私はいずれオリジナルのSDGsアクティビティ教材を作るつもりでいるのだが、その資料としても十二分だと思う。(変な誉め言葉になるが)このまま使いたいくらいだ。(笑)

EMS・血糖値 異常なし

先週の木曜日に、ミッドバレーのPOSからEMSで日本に送った荷物が朝届いた。そろそろかなとPOSのページで荷物の状況を見ると、今日の朝、配送センターに来ていることが分かったのだった。解析してみると6日にはKLIAに着いているが、9日にやっと関空に送られている。マレーシアでは土日は見事に休日になっているわけだ。とはいえ、一応予定どおりの到着である。(笑)段ボールはだいぶくたびれていたが、内部の荷物に異常なし。

ところで、タマンデサのメディカルセンターでもらった糖尿病の薬が今日いっぱいできれる。慌てて、枚方で長年お世話になっている医院に連絡を取った。ちょうど12:00にキャンセルが出たらしく、行くことができた。検尿や採血の結果は良好らしく、3か月分の薬を処方してもらった。マレーシアでは毎日採血して毎回医師に報告していたというと、「いいですね。実にいい治療法です。」また愛媛に行くという話に驚かれていたが、「まあ今度は、国内ですから。」と笑って送り出してもらえた。血糖値、異常なし。

引っ越し準備第3日はこんな感じだった。枚方の日中の最高気温は34.1℃。9月の気温、こんなんやったかいな?小さい秋見つけたと昨日書いたが、ホント、小さい小さい秋である。

2019年9月9日月曜日

小さい秋見つけた

大阪はマレーシアより暑い。今日など33℃以上ある。今日も朝からバイクで走ったが、暑い。暑すぎる。とはいえ、夜になると涼しくなって、虫の音が聞こえる。うん、小さい秋見つけた。

引っ越し準備第2日目の最大の仕事は、住民票の申請をして納車に備えることであった。納車にどれくらい時間がかかるのかはわからないが、ここで「ドライブレコーダー」設置という問題が出てきた。最近日本ではあおり運転&被害が話題になっている。妻が言うに是非車の前後にドライブレコーダーを付けたいとのこと。

いろいろマレーシアで調べていいたら、ドライブレコーダー自体はそんななに高くないことがわかったのだが、日本に帰ってきて見積もりも出してもらうと、工事費などが高くて、結局前に付けるだけでも3万円くらいになるようだ。とりあえず大阪での取り付けはしないことにした。愛媛県にもドライブ用品店があるようだし、納車のスピード優先ということになったのだ。

ところで、私は大阪からフェリーで大分県に渡って、佐賀関からフェリーで三崎INというコースを考えていた。しかしながら高速道路代と比較すると費用がかなり違う。引越・赴任にかかる費用は町が出していただけるのだけれど、血税であるから少しでも安く抑えるべきだと思う。今日はそんなことを考えていた。

佐藤優の日韓関係展望

https://www.pinterest.com/pi
n/292382200806487412/
佐藤優氏が日韓関係の長期的な展望を語っている。この記事についてエントリーしておこうと思う。国際関係を志しているPBTの現役・OB・OG学生諸君に贈りたい。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/67024?page=2

これまでの日韓の外交の経過については、日本側の大勝利であるが、中長期的には、まずくなる可能性が高い。トランプ再選となれば、大統領選後に、米朝国交正常化を行い、朝鮮戦争を終わらせるだろう。その後ポチである日本も国交正常化することになるだろう。そうなると日韓基本条約の改定問題が出てくる。なぜなら、北朝鮮と外交関係を樹立したら条約の根幹である「大韓民国は朝鮮半島における唯一の合法政府である」という規定が変わることになるからだ。その時、条約的決当時の7倍の経済成長を実現した韓国側は、条約のリセットで、あの頃は莫大な金額だったが、北と比べて云々と言い出し、徴用工問題や慰安婦問題を見直せと要求してくる可能性が高い。

また北朝鮮はおそらく兆単位の賠償請求をしてくるだろうが、同時にプロジェクト化した公共事業というカタチをとるだろうから、日本企業としては需要創生となり、現地雇用も生まれるだろうからあまり心配することはないだろう。

以上が佐藤優氏の展望の趣意だ。私もこれは正しいと思う。まあ、トランプ再選はないと信じているが…。すでに激戦州を中心にに遊説にかなりまわっているようだ。侮れない。

2019年9月8日日曜日

スマホ 「日本」の洗礼

帰国第一日目。最大の眼目は、車の購入とスマホの購入である。
車については、在馬の時から目をつけていた軽自動車を、同じ枚方市内でバイクに乗って行って購入した。できるだけ早く納車してほしいので車検がまだ残っているほうがいいし、学校のある三崎と伊方町役場、あるいは最も近隣の八幡浜市を結ぶメロディラインはトンネルが多いので、色は白、フォグランプがある車というのが条件だった。もちろん価格も安いにこしたことはないが走行距離10万㎞を超えるような車はNGということで、この車にした。詳細はまた納車された時にエントリーしたい。

さて、スマホである。最も近くにある平和堂で購入したのだが、日本でスマホを買うのは初めてで、驚いたことが多かった。完全に浦島太郎状態である。まず驚いたのが契約の複雑さである。妻と二人同じスマホにしたが、優に2時間はかかった。マレーシアでは、スマホは簡単に購入できた。住所も名前も聞かれた記憶すらない。しかも安いし、買ってからの設定も超簡単だった。勝手にアプリを入れて終わりだった。ところが、日本のはやたら面倒くさい。様々な同意事項が次々に登場し、少なからず混乱し疲れた。(笑)デジタルデバイドの爺としては、「日本」の洗礼を受けたような気分だ。

MAY Bankの恩返し/帰国

日本時間では日付が変わってしまいましたが、さきほど無事帰国しました。朝8:30に、コーディネーターのJ女史に部屋を見てもらって、住処を出ました。妻が1週間かけてピカピカに掃除していたので、J女史も驚いていました。さすがThe Japanese. 来た時よりも美しくという日本の美学です。(私が手伝ったのは5%くらいかと思います。)

フライトの時間までたっぷりとありましたが、とくかくKLIA2へ。仏の御計らいでしょうか?エレベーターを降りると、清掃スタッフの女の子とバッタリ出会いました。莫大な引っ越しのごみ処理をすでに綺麗にやってくれていたことを妻が御礼を言う機会に恵まれました。さらにセキュリティには、日本語が話せる最も世話になったおじさんがいて、最後の挨拶の機会に恵まれました。タクシーを拾おうと外に出ると、650番のバスがきました。その運転手は私が共に記念撮影したサングラスの彼。わざわざ停車してくれて、「乗るかい?」「いや、KLIA2へタクシーで行くので…。」という会話が出来ました。最後に握手して「Good luck!」となりました。

すぐ来たタクシーに乗ってKLIAに着きました。まずは、MAY BANKで最後の両替です。先日の木曜日にIさんにパスポートを預けたので、結局空港で両替をすることにしました。どっちみち円高で盲目的両替なので損することは覚悟の上です。実際レートは悪かったのですが、担当のお兄さんが、たくさん両替したからか、粗品だといって白い箱入りの水筒をくれました。正直なところ、LCCであるエアアジアの機内持ち込み制限の7㎏が頭痛の種だったところに、新たなものが増えて、ありがた迷惑な気持ちでした。
札のチェックを終えて、チェックインに向かっていたら、さきほどのお兄さんが、「忘れ物だよ」と水筒をわざわざ追いかけて持ってきてくれたのでした。無意識のなせるわざでしょうか、窓口に水筒を置き忘れていたらしいのです。わざわざ追いかけて持ってきてくれたという彼の行動に感激しました。で、水筒をよく見ると、金色で、メイバンクのロゴ付き。なかなかおしゃれなものでした。彼の好意に報いるためにも絶対に日本に持って帰ろうと思ったのでした。

機内持ち込み制限7㎏は、さすがマレーシアでした。妻の小さめのスーツケースをはかって7.3㎏ほどあったのに、オケラーでした。私のザックやバッグも計らずでした。というわけで、めでたく水筒も日本に持って帰ることができました。

メイバンクには、作ったカードを最初に使ったときにATMに食べられるという大事件があり、以来あまり良い印象がなかったのですが、最後の最後に空港の両替担当のお兄さんのおかげで、恩返しを受けたような気がします。思えば、ミッドバレーの牛丼屋でお金が足りず、中国人青年がRM3出してくれたという好意から私のマレーシア生活が始まりました。最後もこのような好意で終わることになりました。つくづくありがたいと思います。この水筒、大事に使いたいと思います。マレーシア万歳。

2019年9月6日金曜日

Special Thanks MY

あと数時間でマレーシアからの配信ができなくなる。私が住処で使っているTMのシステムを撤去することになっているからだ。日本の自宅に帰るまでは通信不可能になる。マレーシアにいる間に、お世話になった方々に最後に御礼をしておきたい。

まずはPBTの教職員である。K先生やS校長先生はじめ、多く方にお世話になった。すでにメールで各先生方に御礼を述べたが、2月に帰国されたM先生には特にお世話になった。Dマートでの野菜の買い方に始まり、下校時に何度同乗させていただいただろう。マレーシアでの観劇や、演奏会などはM先生郷夫婦に連れて行っていただいた。インドの奇祭タイプーサムもそうだ。感謝してもしきれない。是非日本で再会させていただきたいと思っている。
次に、PBTのある日本人会のワーカースタッフ。ほとんどがバングラディッシュの人だ。朝からずっと清掃作業に励んでいる。PBTの行事にも彼らにお世話になった。何度挨拶を交わしただろう。何度ありがとうと言っただろう。4月にセキュリティースタッフが替わった。こちらは、マレー系とネパール系。同様に、毎日挨拶を交わし、笑顔をいただいた。彼らの陰の働きにいつも感謝してきた。日本人会の旅行社のCさんにもパース旅行で大変お世話になった。日本人会、万歳。ますますのご健勝を祈りたい。
我が住処のセキュリティーとワーカースタッフ。我が住処のセキュリティーは特にフレンドリーだ。長年勤務されているので、住民を熟知してくれている。(KLでも珍しいらしい。)女性スタッフも常に清掃作業に勤しんでくれており、古いコンドだけれどいつも清潔で綺麗だ。我がB棟の担当の若い女性ははインドネシア人である。
我が住処のコーディネーターであるJ女史には、家賃やネット、水道などの支払いをずっとお願いしてきた。B棟内の引っ越しでもお世話になった。日本語のできる彼女がいなかったらどうなっていただろう。住処の中華系カフェのおじさんにもずいぶん世話になった。特に妻が来馬するまでの期間、カフェのおかげで生き延びたといっていい。

街の清掃作業をしてくれている人々にも感謝だ。スコールの後、町は落ち葉や枝が散乱しすぐ汚くなる。彼らがいなければ快適な暮らしはないと言っていい。彼らの中で1人、朝のバス停で会い、挨拶を交わす友人がいる。彼は自分の仕事に誇りを持っているようで、いつも背筋を伸ばして堂々と歩いてくる。私は彼らの所得が気になるのだが、言葉が通じないのでついぞ聞く機会はなかった。KLは彼ら外国人労働者に支えられているといっていい。

650番のバスの運転手とバス友にも感謝だ。私は朝7時過ぎに住処のバス停からバスに乗る。同じバス停で待つ、中華系のTさんコンビ。先に乗っていて挨拶をかわす中華系の女性。途中から乗ってくるナイスガイのインド人。(彼は昔日本人会で空手を学んでいた。今は腰を痛めていて心配だ。)一度バスで転倒した中華系のおじいさん…。MBMRに働く中華系の女性もいるし、挨拶をするバス友は、あげたらきりがない。彼らとのちょっとしたコミュニケーションがマレーシア生活が豊かなものにしたと思う。

こちらで縁を結んだ友人たちにも心から感謝を述べたい。現地で起業してたり、ローカルの人々を使っている半導体ビジネス関係の話は、現地の姿を浮き彫りにしてくれた。こういう情報が生きた社会科の授業の源となった。友人たちの益々のご健勝を祈るばかりである。
最後に、IBT・PBTの学生諸君である。F36A・B、F38A・B、F40A・B、そしてF42D・Eの学生諸君には様々なことを教えてもらった。日本の教育現場では味わえない経験もさせてもらった。特に最初のF36には関西弁まるだしで、しかも日本とあまり変わらない授業をしてずいぶん迷惑をかけた。(EJUの成績は抜群だったけれど…笑)担任だったF38 Aでは強くしかったこともある。その反省もあってF40Aはしからなかった。F42の諸君には途中で退職することになったが、厚情で接してもらった。全ての教え子諸君に感謝である。

改めてマレーシアで出会った全ての人々に心から感謝したい。
Special Thanks MY. ほんと、おおきに…。Katabiranotsuji

2019年9月5日木曜日

PBTの話(74 ) マグレブ

今夜の講話が記されていた
タマンデサには、青いドームのマスジット(モスク)がある。3年半もの間バスから眺め続けていたのだが、中に入ったことはなかった。有名な観光名所のマスジットには入ってきたが、ここは街のムスリムにとって日常的な場所なので、そう簡単には入れない。F42の学生諸君に頼んで、事前に入場許可をもらった。写真撮影もOKである。

今日は、著名な方のお話がある日(マレーシアの独立についてがテーマだったらしい)だった。このマスジットの管理者とも挨拶し、マグレブ(日没時の礼拝)も録画させてもらった。貴重な映像である。これも三崎高校の生徒に見せる機会があるかもしれない。
タマンデサ・マスジットの内部
さて、礼拝後9:30まであるだろう講話をキャンセルした学生たちと共に、夕食を取った。これもなかなか入る機会がなかったマレーの食堂である。マレー料理というと辛いイメージがあるが、私は大好き。魚料理は少し苦手なのだが、実に美味しかった。結局、彼らは私のコンドの入り口近くまで見送ってくれた。最後の最後まで、本当にありがたい心遣いである。
最後の晩餐を楽しんだマレー料理店
そうそう、今朝Iさんに託したパスポートは、彼らがちゃんと持ってきてくれた。
…私の就労ビザと妻の家族ビザが終了したことが記されてあった。

帰国準備その5

セントラルマーケットの前のポスト
帰国準備、なかなか多忙である。昨日は、妻がこちらの友人たちとの宴(ちなみに私もPBTやこちらの友人との宴が何度かあったがエントリーは割愛している。)があり、私は先日取り損ねた650番の車窓ビデオを撮影しにパサセニにでかけた。パサセニは中華街に近いし、セントラルマーケットで買い物もして帰ってきた。

今日の大きな仕事は、ミッドバレーのPOSで、もうひとつ荷物を送ることと最後の両替だった。ところが、PBTから緊急連絡が入って、政府関係の事務を担当してくれているIさんにパスポートを預けることになった。結局、急いで荷物をもってPBTに向かったのだった。(笑)この緊急連絡は、私のスマホのバッテリーが完全にダメになっているので、F42のJPA学生A君のフェイスブックでのPC経由の連絡で繋がった。まさに綱渡り。私と妻の就労ビザや家族ビザの抹消が必要だったようだ。パスポートが手元になくなったので今日の両替は不可能になったけれど、そのおかげで妻がK先生にも最後に顔を見せることができたし、結局良かったような気がする。

その後、POSで荷物を送った。当然ながら、我が夫婦の英語力では厳しいのだが、なんとか乗り切った。(仏語圏のベトナムに行くT先生、こういう海外生活のしんどさも知っておいてくだされ。)さらに、もうひとつ行くべき場所があって、往復ともバスと地下鉄を乗りつぎ、帰宅できたのは14:00を過ぎていた。いやあ、疲れた。

今日の残りの予定は、タマンデサのマスジットに、マグレブ礼拝を見に行くこと。今朝、世話になったA君が、Iさんから夫婦のパスポートを預かってきてくれるはずだ。