2020年4月30日木曜日

古漬けの話

愛たい菜で購入した ぬか床
四国に来て、なかなか食材がいいと感じている。魚も野菜も肉(特に鶏肉)も美味しい。地産地消の大洲の愛たい菜は大阪では考えられないほど新鮮だし安い。スーパーも品数豊富だし、弁当もかなり美味い。

だが、大阪人の私たち夫婦にとって困る事が2つある。ひとつは、エースコックのワンタンメンが売っていないこと。(四国の方々と好みが異なるのであろう。)もうひとつは、漬物である。四国は奈良漬けが多い。正岡子規が奈良漬けを東京で食していたことを知ってびっくりしたことは、すでにエントリーした。きゅうりなどの浅漬けも売っているが、古漬けがないのである。

きゅうりの古漬け。大阪ではわりとフツーに売っている。私は漬物では古漬けが一番好き。で、結局妻が「ぬか床」を買ってきて漬けることになった。このところ、夕食の最後にその古漬けをお茶漬けで楽しんでいる。60年以上生きているので、こういう食事の最後にお茶漬けを食べるのは関西の習慣であるということも知っている。学生時代、関東の友人に驚かれたことがあるからだ。お茶漬けは、ひとつのメニューらしい。関西では、メニューというより、最後の儀式のようなものである。(笑)

マレーシアでも古漬けを妻は漬けていた。ただし、ぬかは極めて貴重品であった。(笑)日本人会の築地(日本の食品店)で購入していた。妻と話していたのだが、ぬか漬けをするとアルコールが発生するので、これはノンハラルであるという結論になった。国費生の諸君には勧められないのが悲しい。

今日はハッピーなことがあったので、ちょっと軽めの話題にした次第。

2020年4月29日水曜日

9月始業が語られ始めた。

https://news.yahoo.co.jp/byline/senoomasatoshi/20200428-00175660/
今回のコロナ禍で、学校の9月始業が語られ始めた。休業措置が長引くにつれて、私は9月始業もありうると考えていた。高校生の署名活動も行われているというのは、十分理解できる。このままでは、大都市は休業が続く可能性も高く、ひとつの選択肢ではある。授業日数の地方格差が拡大する可能性もあるし、これだけネット環境での教育が主流になると、経済格差が、各家庭のネット環境の差ともなり、教育の機会均等を奪う可能性もある。よって、9月始業には、それらを払拭するというメリットがある。もちろん過去から言われてきたグローバル化の中で世界標準に合わせるというのもメリットであろう。

教育の現場では、最大の価値は児童・生徒の幸福追求である。この価値観から見れば9月入学に変えることはメリットがある、と先ほど述べた。しかし、この価値観が絶対性をもっているかは、また別の問題だ。おそらく、日本社会で長らく続いてきた4月1日から翌年3月31日を1年度とするというシステムをも巻き込むだろうと思うのだ。

企業などから見れば、9月始業、すなわち7月ぐらいに大学や高校は卒業式となるだろうから新規採用の時期がずれることは必定。新規採用と組織編成替えは同時にやるのが効率的だから、日本の年度制の見直しに発展する可能性が高い。このことの是非は私にはわからない。おそらく日本全体を揺り動かす機構改革になるだろう。もしかしたら通常国会の会期が5月1日から120日間に変わる可能性すらある。

学校現場の話に戻るが、高体連や高野連は反対するのではないかと思う。インターハイなどは、長期にわたる予選の関係で夏休みに行われているが、夏実施だと3年生はほぼ出場できない。甲子園も同じで、おそらく春の選抜が3年生最後の戦いになる。春の選抜の予選は秋季大会の結果なので、3年生の引退はかなり早まることになる。

かなり個人的な推測になるが、愛するPBTはどうなるか考えてみた。マレーシアの留学生も9月入学と言うことになると、まずEJU(日本留学試験)の日程6月・11月がどう変更されるかに左右される。仮に11月・4月にスライドしたとして、私費生は9月、国費生は10月入学になる計算だ。マレーシアのセカンダリースクールの日程と鑑みると募集時期が非常に厳しくなる。履修期間を思い切り長くするか、短くするか…。うーん。大変なことになりそうだ。

この連休中に国会をはじめ、様々な議論をすべきだと思う。ちょっと考察してみたが、「総論賛成・各論反対」になるような気がする。ずるずると結論が引き延ばされ、結局何も決まらないというのが、一番情けないと思うのだが、結局のところ、そうなる気がする。まあ、非常に日本的ではあるけれど…。

NYCで空軍・海軍編隊飛行

https://www.mashupreporter.com/blue-angels-flyover-honor-essential-workers/
NYC上空に、米空軍のサンダーバーズ、米海軍のブルーエンジェルズが現れ、40分間のデモフライトをして医療関係者らを激励したようだ。航空ファンとしては、素晴らしい取り組みだと思うし、こういう粋な取り組みができること自体がアメリカの凄さだと思う。
https://mikissh.com/diary/nyc-nj-flyover-thunderbrids-and-blue-angels/

事前にコースは周知されていたようで、サプライズではなく、できる限り多くの人に見てもらいたいというのも、実にアメリカ的プラグマティズムである。
今回の禍は「戦争」である。国を挙げて戦うのだという政府の強いメッセージが読み取れる。日本では、「戦争」という語彙は政府が極めて使いにくく、野党に揚げ足を取られるだけだから決して言わないだろうが、アメリカではそういう齟齬はない。今、アメリカは見えない敵との戦時体制下にあると私は感じている。
https://www.youtube.com/watch?v=WsuxgUz1inc

ところで、今回サンダーバーズ、ブルーエンジェルズの競演が見れたわけで、アメリカでもそう多くない機会だったらしい。我がブルーインパルスも東京や大阪でやってほしいもんだ。(野党がきっと文句を言いそうだが…。)

2020年4月28日火曜日

スタグフレーション再来?

https://manelite.jp/stagflation/
コロナウィルスによって、経済成長率は軒並み下がっていく予想が出ている。昨日、エントリーしたけれど、PBTの教え子諸君に、今日は経済学的な考察を記しておきたい。もちろん私の専門ではないので、日本の高校の政治経済の教科書程度の話になる。

石油は需要においても供給においても価格弾力性が低い。(価格が下がっても供給を減らす事は容易ではない。)したがって、世界的に経済活動が鈍化しているにもかかかわらず、供給されており金を払ってでも売りたい(=ストックする施設がない)という状況である。

グローバリゼーションの深化で、サプライチェーンが様々な国の企業で構成されている。今回の禍で、多くの国の工場がストップあるいは減産しているので、完成品の供給は減少せざるを得ない。

すなわち、石油ショックの時とは逆で、十分石油はあるが、商品のコスト自体が供給減のために上がっていくということになる。石油ショック時とは違うカタチでのコストプッシュインフレになる可能性が高い。

一般の労働者は収入が減少しており、失業率もUPしている。需要自体も少なくともコロナ終息宣言がでるまでは上がらないだろう。というわけで、スタグフレーションが再来するだろう。

日本だけでなく、先進国は買いオペをやりだした。確認しよう、主語は日銀(中央銀行)であるから、買いオペ=市中銀行の国債を買い、その代金を市場に放出するわけだ。不況下のインフレに備え、マネーストックを増やしているわけだ。日本なら、1人10万円のバラマキを行うために財政を支えようとしているのだ。
ここは、個人も企業も息絶え絶えなので、政府が頑張るしかない。ケインズ経済学がここにきて仁王立ちしているようだ。

一応、この考察が基本的な観測かと思う。私の総合科目/経済学分野を学んだ学生なら十分理解できると思う。

日本語でも、英語でも、マレー語でも、中国語でもいい。是非コロナ禍に関係する経済観測記事をいくつか読んでみて欲しい。エコノミストの意見は様々だ。(社会科学の正解はいくつかあるわけで…。)それでいいのだ。大事なことは、自分で考察する事である。経済学部、経営学部の学生諸君へ。今、経済学が面白いぞ!こんなケースは今までになかった。マイナスをプラスに変換して学んでいこうではないか。頑張れ~。

https://diamond.jp/articles/-/233651
https://diamond.jp/articles/-/234295

2020年4月27日月曜日

寂しい”ラマダン”を想う。

在マレーシア日本大使館HPより
23日からマレーシアではラマダンが始まった。今年は、日が暮れてから楽しむナイトマーケットもないそうだ。もちろん、マグレブの礼拝もなく、アザーンだけが人通りのない街に響いているだけだという。私はムスリムではないが、マレーシアを愛する一人として寂しい限りである。とはいえ、国を挙げてのロックアウトの効果はでているようだ。

このところ、塾の仕事はAM9時からPM5時に設定している。夕日を眺める機会も多くなった。日に日に日没の時間が遅くなっている。3年半もマレーシアにいて、夜明けの時間はAM7:30。日没もPM7:30だったので、なんだか不思議な気持ちになる。(笑)

今日の昼食は妻特製のナシレマだった。サンバルソースをかけて頂く。おにぎりもいいけれど、ナシレマもいい。気候や風土は違うけれど、日本人にとって、すこぶる住みやすい国・マレーシアを帰国してこそ実感するのだった。マレーシア万歳。

先日、PBTのS校長先生からメールをいただいた。国費生の状況も教えていただけた。みんな暗鬱な気分で過ごしていると思うと、私も悲しくなってくる。このコロナ禍を受けて、世界は様々なな方向に急速に動いている。この変化を見落とすな、と私は言いたい。今こそ自分で調べ、マレーシアの、また世界の進むべき道を、自分の専攻する分野で考え抜いて欲しい。

私も様々な角度から調べ、考え、ブログにエントリーしたいと思う。共に学ぼうではないか。頑張れ、在馬の留学生たち。そして日本にありながらオンライン授業に甘んじている留学生たちも、同じ。苦しいことがあったら、連絡してきてちょうだい。待ってるよ。

2020年4月26日日曜日

アフリカ諸国の「行動制限」

拡大できます。
BBCのWEBページで興味深い資料を発見した。世界各国のコロナウィルスへの対応が図式化されているものだ。
アジア・オセアニア、ヨーロッパ、北中米、アフリカの4グループに分けて示してある。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-52217073

とりあえず、サブサハラアフリカの状況について考察する。(ホワイト=アフリカについてはBBCの資料がない。これは不思議だ。全く行動制限をとっていないとは思えない。)
現在、全国でロックアウトしているのは、南ア、ケニア、ルワンダ、コンゴ共和国(旧仏領ブラザビルの方)、モーリシャス、ジブチ、ジンバブエ、アンゴラ、ウガンダ、エリトリア、ギニアビサウ、レソトである。

先日エントリーしたようにアフリカにもパンデミクスが拡大しているが、南アのロックアウトは当然の措置だと思われる。サブサハラアフリカでは、最もガバナンスがしっかりしているし、感染者も多いので納得できる。感染者の多いナイジェリアは、全国での行動制限要請のままである。これは、ナイジェリア北部にもまで政府のガバナンスが行き届いていないことを露わにしているように見える。したくてもできない可能性が高い。ケニアも比較的ガバナンスがいいのと軍の力が強いので可能なのだろう。ルワンダもカガメ政権に対する信頼が厚いので、可能だといえる。モーリシャスは、観光が主産業であるし、ガバナンスが良いのでロックアウトは当然。ジブチも感染者が多いので当然の処置だろう。ジンバブエとレソトは、南アのロックアウトを受けての措置だと思われる。

つまりは、途上国においては、全国的にロックアウトするには、それなりのガバナンス能力(強制力も含めて)が必要だと思うのだ。もっと細かに見ていくべきだろうが、とりあえず全国的なロックアウトをしている国について考察してみた。

2020年4月25日土曜日

『必要・急』の買い出し

毎週1回は、八幡浜市や大洲市に買い出しに出る。三崎で買うものは、牛乳などの限られたものだ。他の商品は、どうしても輸送費がかかるので、高いからである。(全国的に価格が決められているローソンの牛乳が三崎では一番安い。笑)

この週1の買い出しは、一日中、家を守ってくれている妻への孝行でもある。大阪ナンバーで走るのは少し気がひけるのだが…。

不要不急のお出かけは、緊急事態宣言下の今、避けるべきである。しかし週1の買い出しは『必要・急』である。しかも今日は、大洲市、八幡浜市を回る必要があったのだ。大洲では、リサイクルセンターで先週1枚だけ買ったお皿を妻が気に入って、もう1枚買うという用事、さらに地産地消の『愛たい菜』で、野菜の不足分を買い足し、OZメッセというスーパーで、買い物。ここは、売っている弁当とパンが最も美味しい。
無料の高速道路で八幡浜市に戻り、Gフジというスーパーで、妻がシールを集めて半額になるというフライパンを取りに行ったのだ。前回台紙を持っていったら商品が切れており、届きましたよとの電話が先日あったわけで、これはまさしく『必要・急』。

帰路、これは不要不急かもしれないが、伊方町役場近くのみかん専門店に寄った。後で調べると「農業生産法人(株)ニュウズ」となっていた。ここで、清見タンゴールのシャーベットを購入して食べたのだが、これが美味い。清見タンゴールの果汁をそのままシャーベットにしてある。
伊方町で美味いものといえば、紅はるか(甘いサツマイモ)だが、このシャーベットと道の駅・きらら館のモカ+バニラのソフトクリームがベスト3だと思う。(私は伊方町名物の”しらす”は苦手なので…。)

2020年4月24日金曜日

公営塾ネットワーク会議2

プリマペンギーノに関係する公営塾のネットワーク会議が、今日15:00から開催された。今回は西日本の会議なので、19名が参加した。3月の全国の会議よりは少数だが、新しいメンバーも入って、なかなか面白かった。ZOOMにも慣れてきた。

我が未咲輝塾の新講師陣もだが、公営塾の講師の経歴はなかなか多種多様である。私が、この中に入っているのも異質であると思う。(笑)今日は自己紹介が中心で、コロナ禍の中、各公営塾の取り組みなども話題になったが、やはりSNSの熟知やプログラミング能力が大きくものを言うようである。デジタルデバイドの私などは、まさに旧世代であることを痛感させられる。

他の公営塾と未咲輝塾の最大の相違は、おそらくもっとも深く学校に関わっていることであり、学校側が主導する様々な取り組みに対応することを旨としてることではないかと思う。少なくとも、今はそういうスタンスが最も価値的であると私は思っている。

天の時、地の利、人の和という言葉がある。このコロナ禍という、天の時に何をするか。三崎高校の地の利を生かすためにどう動くか。そして何より大切なのは人の和である。先生方との信頼関係を構築し、生徒が出てこれるようになれば生徒との信頼関係を構築していくこと、そんなことを今、考えている。結局、責任ある行動をとるということに帰着するんだよなあ。

2020年4月23日木曜日

三崎高校のちょっとイイ話

三崎高校のHPに、まずせんたん部のAll We can do~今、私たちにできること~というビデオが公開された。コロナ対策を意識してやっていこうという内容だ。せんたん部には未咲輝塾の塾生も多く非常に嬉しかった。次に、生徒会のマスク作成動画もUPされた。ここにも未咲輝塾の塾生が多いので、これまた非常に嬉しかった。
https://ehm-misaki-h.esnet.ed.jp/

HPには、みさこう日誌というページがあって、22日付には、今年70周年を迎える三崎高校生がみさこうプロジェクト01として『手作りマスク』を作っているの話が載っている。保育園の子供たちのためにマスクを作っている話だ。他にもいろいろ考えているようだ。
https://ehm-misaki-h.esnet.ed.jp/R1diary

…今、日本中で頑張っている医療関係者がいる。これを支えている人々も多い。残念ながら自己利益のために要請を受けても閉めないパチンコ店もある。県外に平気で遊びに行く人もいる。3年半マレーシアに行っていた私としては、日本に対する信頼を裏切られた気がする。

…しかし、そんな大人がいるにもかかわらず、三崎高校の地方創生の取り組みは本物なのだと実感した。このような時期に地域のために、自分に何ができるかを考える高校生が、この四国最西端にいるわけだ。このことが誇らしいし、嬉しい。

2020年4月22日水曜日

韓国のデモクレイジー

https://www.youtube.com/watch?v=cc3aEWwO04I
先日、韓国総選挙のデモクレイジーというエントリーをしたが、与党が勝利したことで、やりたい放題、民主主義国とはほど遠い法案(親日称賛禁止法)が成立しそうだという報道があった。

ホロコースト法をもとにしているというが、”傷ついたコギト”もいいところである。ホロコーストと、これまでの歴史問題と韓国が称する様々な事項は、全然比較にならない。だいぶ前、戦犯企業などという概念について、エントリーしたこともあるが、歴史的歪曲でしかない。私はこういうウソの捏造に対しては、強い怒りを感じている。

法案が可決すれば、韓国は完全に「反日」というゼロ記号に覆われ、言論の自由は失われるだろう。私は民主主義国家・マレーシアにおける「微妙な問題」についての言論の自由の制限については理解できるという立場だ。多民族国家の共存を図る為のひとつの装置であるからだ。欧米的な価値観で言論の自由の絶対性を云々するのには違和感がある。しかし、この法案は、民主主義国家・言論の自由そのものを抹殺するものでしかないと思う。この法案には正義もないし、韓国にとっても何ら利益を生むとは到底思えない。総選挙もデモクレイジーだったが、それがさらに本格化してくのかと思うと暗鬱な気持ちになる。

日本国民は、おそらくこの件で、一層韓国を日本と同じ民主主義国家だとは認めれないだろうと思う。これでまだ韓国の味方をする政治家やメディア、評論家がいたら、さすがに何を考えているのかと驚いてしまう。とはいえ、我々は感情的になるのではなく、あくまで理性的に対処すべきだ。

私が最も危惧している在日の人々に対する風当たりもさらに強くなるだろう。様々な特権的な事項も再考されるかもしれない。私は在日の教え子や友人も多いので、彼らと半島の政治情勢は無関係だと思っている。日本までが、いたずらに感情的になり、傷ついたコギト化することは絶対良くない。あくまで理性的に判断すべきだ。

北朝鮮の情勢も緊迫しているようで、中国も大変な中、東アジア全体に危機が訪れることのないよう祈るのみである。

2020年4月21日火曜日

プロ野球ベストナインを選ぶ。

https://koimousagi.com/1555.html
私は、イチローの大ファンであるが、プロ野球のファンというほどのことはない。しかし、このところ、往年の名選手・高木豊の、いろんな選手に聞くベストナインという種のYou Tubeを見て楽しんでいる。何より気楽に見れるのがいい。へーという話もあるし、知らない選手も出てくるのもいいし、専門的な話も聞けて面白い。

およそどんな選手がベストナインに選ばれているのか、メモをとったわけではないし私の記憶を頼りに記してみると、投手は、野茂、上原、江川、ダルビッシュ、江夏などの名が多かった。捕手は古田か谷繁。一塁は王、清原。二塁はかなり意見が分かれる。三塁は長嶋、中村ノリが多かった。ショートは、宮本、松井稼頭央。外野は、当然ながらイチロー、松井秀、秋山、山本浩二…。これもたくさん名前が出てくる。

ところで、プロ野球ファンでもない私が勝手な思い込みで選ぶとすると、こんな感じになる。投手は、やっぱり江夏かなあ。オールスターでの連続9三振を今でも記憶している。高木豊のベストナインでは意外に松坂大輔の名前が全く出てこないのが寂しい。WBC以後一気に調子を落としたけど、松坂は凄いと私は思うのだ。で二番手は松坂。捕手は、立命館大出身の古田と言いたいけど、私は現阪神監督の矢野だなあ。大阪市立の高校出身だし。一塁はランディ・バース。絶対にバース。(高木豊のベストナインには助っ人外国人はNGのようだ。)二塁は、岡田。あの藤山寛美そっくりで私と同年の岡田である。岡田が、夏の甲子園・北陽高校1年生でライトで先発しているのを発見して以来のファンだ。三塁は、やっぱり掛布である。ショートは、うーんと唸る。宮本かなあ。鳥谷といいたいけどやはり宮本だと思う。外野手は、何と言っても絶対的な存在・ライト/イチロー。それにセンターは赤星。レフトは金本のアニキ。抑え投手は、当然ながら藤川である。大魔神・佐々木も凄いけどね。DH枠があるなら、今一番注目の大谷翔平ですな。

と、いうわけで思い切り、阪神主体のベストナインになってしまうわけだ。(笑)バース、掛布、岡田の3連続ホームランは未だに忘れられないわけで、巨人の選手は1人も入らない。(笑)めっちゃ大阪人であることを再確認した次第。

2020年4月20日月曜日

アフリカ諸国の感染状況Ⅲ

https://www.jiji.com/jc/tokushu?g=covjhu
最新の感染状況が時事通信のWEB地図で判明した。危惧していた通り、アフリカの感染が拡がっている。主な国の状況は以下の通り。<数字は感染者数、(数字)は死者数である。>

エジプト:3114(239)リビア:51(1)チュニジア:879(38)アルジェリア:2629(375) モロッコ:2855(141)セネガル:367(3)マリ:224(14)ニジェール:648(20)ブルキナファソ:576(36)ガーナ:1042(9)コートジボワール:847(9)リベリア:91(8)ベナン:35(1)ギニア:579(5)トーゴ:84(5)ナイジェリア:627(21)カメルーン:1017(42)ガボン:109(1)コンゴ(ブラザビル):143(6)アンゴラ:24(2)ナミビア:16(0)南ア:3158(54)ボツワナ:20(1)ジンバブエ:25(3)モザンビーク:39(0)マラウイ:17(2)マダガスカル:121(0)モーリシャス:328(9)ザンビア:61(3)タンザニア:170(7)ルワンダ:147(0)ウガンダ:55(0)ケニア:270(14)ソマリア:164(7)エチオピア:108(3)ジブチ:846(2)スーダン:66(10)南スーダン:4(0)

…こうしてみると、リビア以外の北アフリカにはかなり感染が拡大がしていることがわかる。ヨーロッパとの関りの強さであろうと思われる。さらに西アフリカ諸国にも拡がっているが、東アフリカは少なめである。南部アフリカは南アからの拡大を私は懸念していたが、この数値には表れていない。ジブチが多いのは、ソマリアの海賊問題で多国籍の海軍基地があるからであろう。もちろん、アフリカ諸国の医療インフラを鑑みると、この数値は実際よりだいぶ低いのではないかと推測できる。ICUや人工呼吸器などというものはアフリカに何台あるのだろうか。
…個人的には、ブルキナファソの感染者数・死者数の多さが、あまりに痛々しい。

ちなみにマレーシアは5389(89)、日本は10797(236)である。この数値を念頭にもう少し、この感染地図を見てみようと思う。

意外に増えてきたのが、これまであまり話題にならなかったロシアで42853(361)。また、ここにきて、感染爆発がひどいのが中南米で、ブラジル:38654(2462)チリ:10088(133)ペルー:15628(400)エクアドル:9468(474)コロンビア:3792(179)アルゼンチン2941(134)ドミニカ共和国:4680(226)などと、死者の数が多いのが気になる。

国境なき医師団も頑張ってくれている。現在、コロナウィルス対応で展開している地域は、イタリア、スペイン、ポルトガル、ベルギー、フランス、スイス、ノルウェー、ウクライナ、オランダ、イラク、レバノン、イエメン、シリア、ヨルダン、パレスチナ、ブルキナファソ、マリ、コートジボワール、コンゴ民主共和国、ケニア、リベリア、南ア、香港、アフガニスタン、パキスタン、バングラディッシュ…。
国境なき医師団といえば紛争の罠に陥った途上国に行くというイメージが強いが、先進国にも展開しているというのが今回のパンデミクスの異常性を露わにしている。

2020年4月19日日曜日

WHOと国連考ー日独の立場ー

https://www.ft.com/content/bbefd6f2-6f70-11ea-89df-41bea055720b
WHOに対する批判が沸き起こっている。言うまでもなく、あまりに中国寄りの姿勢で、今回のパンデミクスを拡大させた責任があるのは、素人目にも明らかだ。特に、日本は国連機関に対しては、一目も二目も置いているので、その影響は大きかった。伺った見方をすれば、日本政府はWHOという権威をたてに対応の遅れを隠したともいえる。WHOに加入を許されなかった台湾のように、WHOの権威など無視し、中国の情報やプロパガンダを信じず、自ら得た情報で対応をし、成功した例が際立つのである。

アメリカの大統領閣下は、中国共産党政府=WHOへの攻撃を強めている。WHOをG7で攻め立てることで、堀を埋め、本丸である中国共産党への反中連合国体制をつくろうとしているように私は思う。

その戦略は理解できるが、私はWHOへの拠出金を出さないという動きには絶対賛成できない。理由は簡単で、アフリカなどの後発開発途上国のパンデミック対策の主力は、言うまでもなくWHOだからだ。今、拠出金を止めると言うことは、アフリカへの感染拡大を容認するということに他ならない。悪意を持って言えば、アフリカ人は死ねと言っているに等しい。拠出金を出さないというカタチで、親中的なWHOの幹部を引きずり降ろそうとしていることは理解の範囲内だが、少なくとも今は絶対まずいと私は思う。

日本は、経済面では、中国からの企業引き上げ政策でアメリカに同調している。軍事的にもアメリカの”ポチ”であるのだが、このWHO拠出金問題では、大統領閣下に同調しなかった。ドイツも同調しなかったようだ。WWⅡで枢軸国として連合国(United nation=国連)の敵国だった日独は、戦後経済力を回復してからは、国際貢献を重視してきた。今だ敵国条項が生きている国連の中で、共に安保理常任理事国入りを悲願としている。そんな国連の敵国・日独とも、(中国より)かなり多くの額の拠出金を出している。韓国のように、事務総長を出しながら拠出金の滞納もない。二国とも真面目に協力しているのだ。ここで国連を否定するような動きをすることは、日独共に国益に反するわけだ。

だが、今回のWHOの問題は、国連の将来に大きな不信感を残した、といえるだろう。

国連には様々な問題がある。あまりに美化し、理想化することは現実的ではない。

だが、SDGsやユネスコ憲章をはじめ、世界の指針を定めることができる唯一の存在である。この意味は、極めて大きいと私は思っている。

コンビーフの話

八幡浜のスーパーで、コンビーフの缶詰が1缶200円という安値で売っていた。我が家としては珍しく、ちょっと大人買いしたのだった。私は、コンビーフが大好き。あまり口にする機会はないが、パンにはさんだりして食べるのが好き。まあ、缶詰なので長持ちするし、これからちょくちょく朝食に出てくるだろうと思う。

コンビーフと言えば、昔々ニューヨークのブロードウェイのタイムズスクウェア近くの”〇〇デリ”というカフェで、コンビーフサンドを食べたことがある。店の名前を忘れたので、WEBで探ったのだが、結局不明のままである。25年ほどたっているのだ。無理からぬ話である。
メニューを見て注文したら、凄いコンビーフサンドが出てきた。サンドの横幅が7㎝だとすると、挟まれているコンビーフの幅が6㎝もあるような代物だった。いくらコンビーフが好きと言っても、何個も食べれるものではない。たしか4つで1人前だったと思う。2つを何とか食べて、テイクアウトしてもらった。ニューヨークの宿だったB&Bのオーナーのサナエさん(日系三世のおばあちゃん)に、「お土産です。」とあげたら滅茶苦茶喜んでくれた記憶がある。「あの店のコンビーフサンドは美味しいって有名なのよ。私の大好物なの。」(…と日本語で言ってくれた。)

アメリカの食事は、とにかく「飽食」という語彙がしっくりとくるくらい量が多い。たしかにコンビーフサンドは美味だったが、4つも食べてはいけないと思うのだ。(笑)長いこと、アメリカに行っていないが、この時のコンビーフサンドが、最も贅沢をした食事という思いがある。値段もそうだが、「到底食べきれないほど」の「好物」のコンビーフという組み合わせがそう思わせているように思うのだ。

2020年4月18日土曜日

韓国総選挙のデモクレイジー

https://bunkasaikibun.hamazo.tv/e4686910.html
先日の韓国の総選挙にまつわる記事がいろいろ出てきた。直後の各国のマスメディアの論評は、対ウィルス対策がうまくいったことが原因というものが多かった。悪意をもって読むと、それ以外の経済対策や外交政策は勝利の原因とはなっていないということである。

私は、何らかのデモクレイジーが行われるのではないかと考えていた。デモクレイジーというのは、イギリスの開発経済学者ポール・コリアーの造語で、デモクラシーとクレイジーが合成されている。すなわち、表面的にはデモクラシーで選挙が行われるが、実際には様々な干渉が行われ、権力側に優位に進める現象をいう。買収、対立候補へのいやがらせ、逮捕、開票での不正などなどである。

ダイヤモンドオンラインの武藤元駐韓大使の論評記事で、こんな話が載っていた。米大使公邸に乱入したこともある、左派政権の支持団体である大進連(大学生進歩連合)は、野党の有力候補者の遊説現場で「親日候補」「新天地(注:コロナで感染を拡げた宗教団体)とどういう関係か」などといった根拠のない誹謗中傷のプラカードを持ち、候補者を囲み大声をあげたり、付きまとったり道をふさいだりと言う選挙妨害を行った。これを選挙管理委員会経由で警察に連絡したが、これらの妨害は傍観されたという。直接的ではないにせよ、十分、デモクレイジーの範疇に入ると思う。
https://diamond.jp/articles/-/234911

こういう選挙妨害は、ナチのSA(突撃隊)を連想させる。あるいは文革時の紅衛兵。警察が傍観するという間接的な政府の妨害活動は極めて左派的で陰湿だと私は嫌悪感を持つ。将来を担う大学生が、完全に傷ついたコギトであることが悲劇的だし、「反日無罪」「反米無罪」というゼロ記号で、行動していることも悲劇を超克して喜劇的だ。

さっそく、感染者数の訂正や失業率の公表など、情報操作やフェイクニュースの嵐が起こっているようで、韓国の政府を信用しろといわれても、全く無理である。これから何が起こるのかわからないが…。
引越できるものなら引越したい…よね。

大阪ナンバー、葉桜の中を走る

ナンバープレートを変えるなら…。https://www.pref.ehime.jp/h12900/mikyannanbar.html
全国的に緊急事態宣言が出て、愛媛県も江戸期の薩摩藩状態(他の藩=県と鎖国状態)になった。不要不急の県外への異動は、法的な罰則はないが憚れる。
今日は、週に1度の買い出しで、八幡浜に出かけた。帰路、197号線を走っていると、数台のバイクとすれ違った。きっと三崎港のフェリーから降りてきたのだろう。妻が、「不要不急かいな?」と掛け声をかける。(笑)「あかんやろ。」と私も思うのだが、よくよく考えてみると、私の愛車は、「大阪ナンバー」のままである。同じようにすれ違う車から、あるいは愛媛の人から「不要不急」の観光客と思われているのかもしれない。

国道197線沿いには、いくつかGSがあるのだが、伊方町役場近くか、大久の近くで燃料補給をすることが多い。伊方町役場の近くのGSでは現金会員カードを作っている。大久のGSでも「現金会員」価格が表示されているので、カードを作ろうと思ったら、カードはなく地元か否かが、基準だそうだ。(笑)何度も大阪ナンバーの私の車が来るので、ずっと不思議だったそうで、以後顔パスになった。(笑)よって、GSだけは地元だと認識してくれているわけだ。

国道197線の桜は、すでに葉桜になっている。ちょっと「大阪ナンバー」であることを気にしながら、走っていたのだった。
…車検は11月である。

2020年4月17日金曜日

全国に緊急事態宣言の日に。

https://twitter.com/tapa46/status/803442367034335232
三崎高校の3Fにあって事態をじっと見守っていたが、ついに全国に緊急事態宣言が出され、やはりというか、GW明けまで、愛媛県立の全高校は臨時休業になった。ついに来るものが来たという感じだ。先生方も、この宣言を受けての県教委からの指示を検討し、素早く対応されているのがよくわかった。ちょっとピリピリした雰囲気であったし、体育館で指示を受けた生徒たちはホント寂しげであった。私も彼らの背中を見て悲しくなった。

昨年度よりはるかに学校に連携し、塾を統括しているつもりであるが、公営塾の立場は、オブザーバーであることを痛感する。今すぐ生徒に関わっていくことはできない。我々は、その自覚のもと、我々にできる事を粛々と行うしかないのだ。

で、今日は何をしていたかというと、生物学のアクティブ・ラーニングの塾内の試行であった。S先生が考えたもので、1人が、背後にある黒板に書かれた「私は〇〇です」という生物を当てるという試みである。(〇〇という生物は他の参加者が決める。)他の参加者に質問をして〇〇を当てるのだが、これがなかな難しい。最初のルールでは、5つの質問、答えはYes/Noであったが、これは不可能と判り、質問数を増やしたり、ヒントをあたえたりして、やっと当てる事ができた。私もやってみたが、生物といっても、植物も動物もあり、それぞれがさらに分類されている。脊椎動物ではない?海にも陸にも生息している?二文字?小学校で学んだ以来の生物のカテゴリーに大混乱してしまった。(笑)

しかし、このアクティブ・ラーニングは面白い。提案者のS先生に、生物の分類図をあらかじめ用意してやることを逆提案した。他の参加者もウィキなどを参照しながらヒントを与えたりして、勉強になると好評だった。GW終了まで、たっぷり時間がある。こういう各教科の試行をやっていくことには、生徒にとっても大きな意味があるし、未咲輝塾から発信したい「新しい風」である。臨時休校と言うマイナスをプラスに変えていこうではないか。

2020年4月16日木曜日

ナシレマ made in 四国

久しぶりに夕食でナシレマを食べた。マレーシアの国民食、ナシレマ。昨年9月の本帰国の前にサンバルソースを4つほど妻が購入しておいてくれたので、日本でも食することができるわけだ。お米はもちろん日本米になっているのと、キュウリの輪切りはないけれど、チキンのから揚げや卵、ピーナッツ、小魚などは全て日本産(特に多くは四国産)の食材である。

私は何度か書いてきたが、このナシレマが大好き。サンバルソースの辛さが胃に染みる。実に美味しい夕食であった。ナシレマ万歳!マレーシア万歳!四国の食材万歳!
L君やF42の国費生の諸君にとって、サンバルソースは預入荷物の中に入れて持ってきたほうがいいものの1つだ。日本で、そう簡単に手に入るものではない。(通販で購入できるかもしれないが、マレーシアで買った方が断然安い。)

ところで、韓国の総選挙は左派の与党が過半数を得たそうだ。あまりデモクレイジーの話題(選挙の不正)は報道されていないので、現時点では、なかったように見える。この件に関しては、もう少し時間をおいて考察し、エントリーしたいと思う。

うーん。ナシレマを食べたので、甘いウォーターメロン・ジュースを飲みたいなあ。

2020年4月15日水曜日

醤油の魔人と塩の魔人

https://kci-salon.jp/archives/5747
昨夜、妻がYouTubeを見て大笑いしていた。先日TVで放映されたバラエティ番組で、お笑い芸人がコンビをシャフルして、新しいネタを競うという番組だ。その中で、ハライチというコンビの有名でない方(失礼)と渡辺直美のチームのパフォーマンスが、無茶苦茶面白いのだ。私も腹を抱えて笑ってしまった。

醤油の魔人というキャラ(渡辺直美)と塩の魔人というキャラ(岩井)が登場する。マレーシアの教え子のためにエントリーしているので、ちょっと解説すると、醤油(しょうゆ)はソイソースのこと。かなりミュージカル風に仕上げられていて、出てくる料理に醤油と塩どちらが対応するか?という内容だ。最初は、刺身である。当然ながら醤油魔人の出番となる。次は目玉焼き、私はいつも塩コショウだが、譲り合ったうえ、また醤油魔人の出番となる。という感じで次々料理が出てくるのだ。

なにより歌がいい。ダンスもいい。凄く耳に残る。この番組が放映された後、日本中の子供たちがこの歌をさっそく歌っているとのこと。その気持ちは私にも十分わかる。日本に留学して、自己紹介の時、この歌を披露するときっとウケると思うな。是非見て欲しい。

暗い世情に、明るい話題を提供してくれたと思う。2人に感謝だ。

全てを紹介すると面白くないので、地理の授業で、日本の食料自給率の話をした時に、米と卵は自給率100%に近いと話したうえで、マレーシアでは(卵は生食できないので)食べることができなかった「卵かけご飯」も登場することだけ伝えておきたいな。これは醤油魔人の出番だ。F42の学生諸君は、是非、ハラルのソイソースを日本に持ってこられたし。(=持ってくればいいよ)
https://www.youtube.com/watch?v=g0_Zs6U11T8

2020年4月14日火曜日

マレーシア 本物のロックダウン

この写真が凄い。MRTの車内だと思う。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57948720Q0A410C2FF8000/
14日である。本来なら今日以後に日本留学に旅立つはずだったPBTの教え子たちにとって、さらに28日まで渡航禁止が延長されたのは悲しいが、そのほうがいいのかもしれない。日本は今、マレーシア以上に危機的な状況にあるからである。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57948720Q0A410C2FF8000/

WEDGE Infunityの ”マレーシアの「本物のロックダウン」現場から見た日本” というWEB記事は、なかなか俊逸であった。
先日、日本とマレーシアの法体系の相違についてエントリーした。日本では、マレーシアのような厳しい対処は法的には難しい。面白かったのは、マレーシアでも、このロックダウンは中華系の人々にも支持されているようだ。私の教え子たちの中でも納得している学生が多いのかと思う。ビジネスより疾病対策と言う優先順位がしっかりしているということだ。

後半部分は、著者のテレワークという視点からの日本企業の考察が行われている。さらに、KL在住のGACKT氏のインタヴューや真の友人である台湾のメディアや作家の辛辣な日本批判を通じて、日本社会の盲点を暴き出している。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19302

日本人は、SOP(Standard Operating Procedure)民族であるとの指摘は、実に鋭い。L君や社会学を志す教え子諸君には是非読んでもらいたい。そして思索し、自分の意見と共に小論にまとめておいて欲しいくらいだ。

メールで送ってくれたら、(日本語の)添削をするよ。いつもながらだが、マレーシアの待機中の教え子を応援してあげたい気持ちでいっぱいだ。どんどん日本語のこれはと思う記事を読んで考察し、文章化していくこと。いくらでも添削してあげるよ。

2020年4月13日月曜日

暴風警報な日

暴風警報があけた後の三崎の夕焼け
土曜日は晴天だったのに、日曜日は一日中雨だった。マレーシアに長くいたので、1日中雨というのは、気分が滅入る。そして今日は朝から風が強かった。開塾したのだが、校舎に生徒の姿が無い。不思議に思って、学校のHPを見たら、「暴風警報」が出ていた。それで生徒は自宅待機の指示が出ていた事を知ったのだった。

というわけで、せっかく自宅待機明けのJ先生が来て、5人全員が揃ったのだが、職員室と事務所へ挨拶に行ったくらいで、塾内の時間はいつもより長く感じられた。やはり学校は生徒が主役なのだ。

このままではイカン。新講師の士気が萎えている気がした。新講師のみんなは、使われている教科書を所望していた。そこで、職員室に何度か足を運び、教科担当の先生方にお願いし、理科、数学と余っている教科書を提供してもらった。英語は塾までわざわざ来ていただいて、打ち合わせをしてもらえた。先生方には、本当に感謝である。今日一日で一気に新講師は士気が上がり、学校に近くなった。学校と連携すると言うことは、結局のところ人間同士の繋がりを強くすることである。ここ何年かこういうマネジメント業務から離れていたので、ちょっと疲れたが、結局充実した1日になった気がする。

2020年4月12日日曜日

台湾とクオモNY州知事株上昇

https://bigsta.net/tag/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%A9%
E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB/
WHOのテドロフ議長のあまりの中国寄りの姿勢が批判されている。日本政府は性善説で国連機関の発言を重視するから、今回の危機を招いたとも言われている。今回のコロナ危機で最も有効な対策をとったのは、誰が見ても台湾である。その台湾をWHOは目の敵にしている。台湾に人種差別を受けたなどと無茶苦茶なことを言っている。これは酷い。
米国大統領閣下が、WHOへの分担金を止める云々と脅しているが、その理屈は通っている。ただし、アフリカの事を考えると超暴論ではある。WHOは、アフリカの人々にとっては唯一無二の命綱であるからだ。ここは、議長辞任で納めて欲しいところだ。

日本人は昔から判官びいきである。台湾の株(経済的な株ではない)がかなり上がっている。そもそも台湾は、東北の大震災の時も最も日本に歩み寄ってくれた国であり、親近感が強いが、今回の危機でも、半島の隣国などよりはるかに頼もしい同盟国であるという見方が定着したのではないだろうか。

一方、世界最大の感染者数をはじき出してしまったアメリカでは、ニューヨーク州知事のクオモ氏の評判が上がっている。大統領閣下が、いい加減なことを言っているうちに感染が広がり、真摯に取り組んでいるクオモ氏の株が上がっているとのこと。民主党員の56%が、クオモ氏を大統領候補にと考えているようだ。その可能性はあるらしい。
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/19297

今回のパンデミクス騒動で、全く先が見通せない状況が続いている。

2020年4月11日土曜日

緊急事態宣言の意味

https://sasakinozomi-ouen.pink/emergency-japan/
日本国憲法には、非常事態宣言の規定がない。国家権力が国民の権利を制限できることについては、「憲法を殺す」という概念が強い。私は法学については素人なので、高校の政経の教材以上のことは言えないのだけれど、ちょっと調べてみると、政府の法機関もかなり否定的であることがわかる。公共の福祉という概念はあるけれど、たとえば、今回の様な事態で、自粛を求めることはできるけれど罰則をつけることができない。政府が「緊急」事態宣言という語彙を使っているのは、そういう事情だと思う。法の支配が徹底しているのが、民主主義の大原則だ。

マレーシアの憲法を調べた時、国家が非常事態であると規定した場合、かなりの制限を加えることができるようになっていた。マレーシアの封じ込めが、罰則もあるかなり厳しいものになっているのは、そういう法体系があるが故である。

日本には、そういう法体系がないわけで、それがいいのか悪いのか、私にはわからない。様々な立場から批判が出ているようだが、この時点で護憲派が今回の宣言について150人程度の人が集まって集会を行ったらしい。もちろんシュプレヒコールなどはなかったようだが、ファッショや有事の制限につながるという主張には、法体系の立場から一定の理解をすることはできるが、今そのような批判をするのは勇み足であるような気がしている。もっと厳しい制限をするべきだという立場も理解できる。これが中間派のスタンスだと思うのだ。

2020年4月10日金曜日

アフリカ諸国の感染状況Ⅱ

マラウイは風をつかまえた少年の故国でもある
https://www.ted.com/talks/william_kamkw
amba_how_i_harnessed_the_wind?language=ja
以前勤めていたH高校武道科OBで、アフリカ・タンザニアで柔道の指導をされていたMさんから、久しぶりにメールをいただいた。いやあ、懐かしい。ウガンダから帰国され、現在はタンザニア行きの待機中とのこと。最近、アフリカ・ウォッチャーとしてのエントリーが激減していることを反省した次第。というわけで、今日はアフリカの事を書きたい。

先日「アフリカ諸国の感染状況」「南部アフリカの感染状況」についてエントリーしたが、引き続きどうしてもこの話題になる。今や批判にさらされているWHOだが、アフリカで頼りになる存在は、やはりこの国際組織である。トップがどうあれ、危機にさらされている人々には関係のない事である。前回のエントリーから、やはり感染者は増えている。アフリカでは、すでに感染者が1万人を超えたそうだ。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200409/k10012376871000.html

これまたなにかと批判の多いNHKのニュースなのだが、マラウイのUNDPの常住代表の小松原氏のインタヴュー記事が出ていた。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200408/k10012374511000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001

マラウイでは8人が感染、うち1人が死亡している。医療崩壊などと先進国では大騒ぎしているが、アフリカではそれが日常であるといってよい。さらに感染が広がれば目を覆うような大惨事になると私は危惧している。特にマラウイはHIVエイズ感染者がかなり多い。

同時に小松原氏が重要なことを述べている。アフリカへの資金の流れの1/3は海外からの送金、1/3は海外からの直接投資、1/3が開発援助である、と。これは、海外で働くアフリカ人が先進国のロックダウン等で職を失うと、祖国への送金どころではなくなること、さらに世界的な金融危機が予想される中、海外からの投資が滞るとアフリカの企業が立ち行かなくなること、さらに先進国の開発援助も縮小される可能性が極めて高い事を意味している。

今回のパンデミクスで、保健医療分野の問題もそうだが、その経済的影響もアフリカ諸国を大いに苦しめることになるだろう。どうすればいいのか。人類の英知をかたむけるしかないのだが…。

このパンデミクスを止めるため、私心を捨て懸命に努力している皆さん、頑張ってください。地球市民として、私にも何かできる事が無いか考えています。

2020年4月9日木曜日

米大統領選挙の分岐点

https://twitter.com/meguraian220
/status/828327483023843328
自称・社会主義者のサンダース氏が撤退し、民主党の候補はバイデン氏に決定のようだ。しかも、ここにきて、大統領閣下の支持率が下がっている。いうまでもなく、コロナウィルスの影響だ。対応が遅かったという批判が噴出している。たしかに、アメリカの被害は実に大きい。国難ともいうべき時に大統領選挙だから、これまでの現役有利という方程式はぶっとんでしまった。世論調査でもバイデン氏にリードされている。大統領閣下は、WHOに喧嘩を売ったようだが、果たしてこんなことで巻き返せるのだろうか。

…ここ2日間反中国連合が形成されつつあることをエントリーしたが、肝心の中国共産党はひたすらプロパガンダに勤しんでおり、左派特有の自己正当化で世界をイラつかせている。大統領閣下はどう動くか?自らの再選のために何をするかわからない。こちらの方も負けず劣らずアブナイ人物であるから、反中国の国際世論の上に乗っかって、動き出す可能性もある。私は、それを非常に危惧している。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/04/post-93075.php

2020年4月8日水曜日

反中国の動きを懸念 その2

https://aminoapps.com/c/polandball/page/user/cpla-ball-rip-for-heros/X7Q5_Y7sdf5r0mMLaekZgwbg8vK7WGLgZlIv
どうやら多くの日本企業が中国から撤退しだしたようだ。今回のパンデミクス騒ぎで、サプライチェーンの中に中国製品を多くとり入れすぎて、部品供給が滞っている企業も多かったようで、日本国内、台湾、マレーシアなどの東南アジアへとシフトする動きが加速しているようだ。要するに、中国の経済的支配(もしくは影響)下から脱しようとしているわけだ。昨日エントリーしたが、この動きを日本政府が後押ししているようで、日本がすでに反中国連合の1国となっていることは確かだ。

アメリカは、中国の某コーヒーチェーンの虚偽の決算による株価下落を重く見て、中国企業のアメリカ株式市場における上場を全て取り消そうとしているらしい。まあ、株主から見れば完全な詐欺だといっていい。当然訴訟に発展するだろう。バックに中国共産党の幹部がいることは間違いない。こういう事例が多すぎるのである。アメリカの対中不信感は極まっている。さらに、昨年からあきらかに武漢からアメリカに入国した人々が異常に多いというニュースも流れている。感染者を人間兵器として送り込んだという報告がなされ、国際刑事裁判所に提訴する動きがみられるそうだ。もし、これが事実であるという証拠が示され、完全に世界が認知・支持したら、アメリカは提訴だけで済ますかどうかわからない。

ロシアのプーチン大統領は、中国の人々を国境まで連れて行って、銃で威嚇しながら「帰れ」と指示したとか。レッドチームも一枚岩ではないわけだ。ロシアが反中国連合に入ったとはいえないだろうが、可能性は低くない。このままいくと、中国の味方は北朝鮮と韓国、ラオス、カンボジア、そしてイランくらいになりそうだ。アフリカ諸国はよくわからないが、一帯一路政策で借金漬けになっている国も多く、エチオピアはともかく、何か国が中国側につくか全くわからない。

中国の外堀はかなり埋められているようだ。これからどうなるか、平和を尊び、和を重んじる性善説の我々には、全く予想がつかない。だが、今回のパンデミクスで学んだように、最悪の事態を想定して危機管理を行う責任が日本政府にあることは間違いないと思うのだ。

2020年4月7日火曜日

反中国の動きを懸念

https://aminoapps.com/c/polandball/page/user/cpla-ball-rip-for-heros/X7Q5_Y7sdf5r0mMLaekZgwbg8vK7WGLgZlIv
どうも、西側先進国の反中国の動きが気になる。中国共産党=中国政府のこれまでの動きがあまりにえげつないので、反発が強まっているようだ。これらの報道はWEB上で台湾メディアの発信を取り上げているものが多く、日本のマスコミにはあまり出てこない。台湾メディアは中国情報が早いし、確かである。これは、今回の肺炎騒動を世界で最も押さえこんだことで実証されている。中国共産党のプロパガンダをバッサリと切り捨てて、その裏にある真実に迫っているようだ。

アメリカは、かなり中国のプロパガンダ(この肺炎はアメリカ起源)に立腹しているようだ。中国元や香港ドルの米ドルとの交換を停止したという報道や、オーストラリアでは中国共産党下のバイヤーが医療関係商品を莫大に買いあさったという報道が流れている。欧米諸国は、すでに反中国の戦線を形成しているような気配である。

WHOが中国の意を組んでいることも、世界を敵に回している。アフリカ・ウォッチャーの私としてはエチオピアの最高責任者と聞いただけで、親中国だとわかる。エチオピアの携帯電話局は全て中国が人海戦術で設置し、中国製の携帯を流布した国だ。その影響力はアフリカ諸国でも有数のものだからだ。こういうえげつないやり方は西側諸国から見ると、極めて不愉快なものだ。誰が見ても今回のパンデミクスの責任は中国にある。責任回避のプロパガンダをすればするほど、反中感情は増幅されていく。

日本もその中に入っているようだ。いや入れられているともいえる。日本と言う国は、性善説である。旗幟を鮮明にするのを本来的に好まない。(隣国に対してはさすがに鮮明にしているが…。)だが、やがてアメリカの意志と共に反中連合に流れていくのは必定であるように思う。周恩来がいた時代のように性善説で対応できる相手ではない。

2020年4月6日月曜日

現時点で韓国の問題を考えるⅩ

https://starecat.com/
coronavirus-countries-
cheering-china-then-
china-cheering-countries-
polandball-drawing/
長く、隣国の事をエントリーしていなかった。理由は簡単で、あきれるような話ばっかりだったからだ。ただ、今回エントリーしようと思ったのは、4月15日の総選挙が近いからである。隣国だけでなく、日本も含めた東アジアに大きな影響を与えると思う。

隣国の総選挙については、様々な憶測や評論が出ている。左派の与党が勝利した場合、政権は半島の統一を推し進めるだろうというのは一致した意見である。米軍は半島を去り、中国をバックにするだろう。まあ本来の姿に戻るわけだ。半島が統一されれば、政治的・軍事的には北朝鮮優位となり、隣国の経済は北の搾取対象になるだろうというのが一般的見方。北朝鮮軍が南下するかどうかはわからないし、隣国の軍がどう動くかもわからない。ただ、左派が勝利したら、危機感を抱いた軍のクーデターも現実味を帯びるという意見も多い。
…私は、与党側がデモクレイジーな戦略に出て、選挙結果次第で暴動や大混乱を生むような気がする。傷ついたコギトの左派ならやりかねない。その時、軍がどう動くかである。

保守派の野党が勝った場合、現政権はレイムダック化する。おそらく弾劾に発展するだろう。ただ、米国はどう動くか、保守派を支えるのか、これも不明。日本の世論は、ほとほとあきれているし、どちらが勝っても経済的な援助は、国民がゆるさないだろう。それほど不信感はつのっている。

日本にとっての最大の問題は、左派政権が勝ち、統一した場合の北の核である。米軍が半島を去った時点で、極めて危険な状況に置かれる。しかも、反日と言うゼロ記号は絶対だから、統一のための資金を日本に要求してくるだろう。まさにとんでもない話だ。

2020年4月5日日曜日

イスラエル超正統派 感染問題

https://mtolive.net/
イスラエルの、ユダヤ教超正統派の人々の感染が進んでいるようである。NHKを始めとした日本のメディアも伝えているが、ここは一番信用できるオリーブ山便り(オリーブ通信にリニューアル)の記事からエントリーしたい。
https://mtolive.net/ 4月3日付「部寧・ブラックを2週間の封鎖ゾーンに指定」「隔離不能な超正統派:400人規模群衆で葬式実施」
   
イスラエルでの感染者は人口90万人のエルサレムが916人と最大だが、ブネイ・ブラック(テレアビブ郊外)は20万人中900人。人口の38%・75000人が感染しているとHMOが警鐘を鳴らしている。この町は、超正統派の居住区で、3月29日に著名なラビ(宗教指導者)の葬儀があり、400人が集まった。イスラエルのチーフ・ラビは、シナゴーグの閉鎖、10人以上で祈る場合は屋外で距離を開けるよう、また葬儀でも20人以上の集まりを禁止と指示したが、守られなかった。警察は400人ですんだと述べている。なぜなら、彼らは政府(=人定法)ではなくトーラー(=神定法)に従うので、政府の外出規制はあまり守られていない。

というわけで、イスラエル政府は、ブネイ・ブラックを封鎖、イスラエル軍12000人と軍用車3000台を投入した。高齢者4500人を特別な隔離施設に移動させるとのこと。まもなく、出エジプトを記念する過ぎ越しの祭りが始まる。8日の夕方から16日の夕方まで、家族が集まり祈るユダヤ教にとって重要な儀式である。これでさらに感染が広がる可能性が高い。

ニューヨークでも感染が広がっているが、超正統派ユダヤ人居住区での感染が多い事が指摘されている。反ユダヤ主義によるテロが加速する恐れが十分ありうる。

…「超正統派」はユダヤ人国家イスラエルの中でも特別な存在である。全員が無職で、トーラーの研究をしている。兵役の義務もない。生活保護世帯だともいえる。正直なところお荷物的存在なのだが、ユダヤ教徒にとって、彼らをないがしろにはできない、そんな存在だ。警察もラビの葬式の際は無理に解散させたりしなかったのはそういう背景がある。暴動にも発展しかねないし、政府の政策を説いても無理だからだ。まして、超正統派は子だくさんであり、貧しく密集して住んでいる。感染し放題の実に困った存在である、といえる。とはいえ…。

在馬の教え子へ 三崎の桜

まずは私の住む教職員住宅の桜
三崎高校の前の桜がほぼ満開になった。14日までマレーシアを出国できない、L君やF42の教え子たちに、桜の画像を贈りたいと思う。今春は無理かもしれないが、いずれ生で見ることができるだろう。私もじっくり桜を見たのは4年ぶりである。
三崎高校前 国道197号線沿いの桜並木(拡大できるよっ)
三崎高校への道 未咲輝ロード拡大できるよっ)
佐田岬半島は風が強いので、桜が満開になってもいつ散る(=桜吹雪と呼ぶ)かわからない。この”はかなさ”こそが最も美しい桜の魅力であり、仏教の無常観を日本人に毎年知らしめている。
桜の咲くこの時期、日本人はつい笑顔になる。今のところパンデミクスと無縁な三崎ならなおさらだ。

在馬の教え子諸君は、不安と焦燥の日々だと思うが、今できる事をしっかりとやっておくこと。先日東大のオンライン講座の事をエントリーしたが、それ以外にもどんどん日本の情報を日本語で得ていきなさい。PBTで学んだ日本語を錆びつかせてはいけない。日本語で友人同士会話するのもいい。がんばれー。

2020年4月4日土曜日

寮の準備で汗を流す2

三崎高校の先生方と地域の方が協働しています
我が三崎の教職員住宅とともに、寮となるのがフェリー乗り場近くの山本旅館である。4階建てで、2階から4階までが寮となる。今日は、山本旅館の整備が行われた。教職員と地域の方々、伊方町役場からも参加いただいて、ベッドや机、椅子の組み立てと清掃が行われた。今日は、塾の講師陣には手伝いしなくてもいいと伝えてあった。引っ越し後の買い物もあるだろうし、この一週間緊張が続いたからだ。で、一応私だけ顔を出すことにした。学校をサポートする、と言ったかぎり、こういう場面でも協力をするのは当然だと思う。

ところが、はりきって据え置かれていたベットの部品を4階から降ろしている時、階段を2階も踏み外してしまった。おかげで脇を強打してしまい、「こりゃあかん」と、もう少し楽な仕事を探し出して動いていた。結局、午前中に病院に糖尿病の薬をもらいに行かねばならなかったので、2時間ほどの協働で帰ってきた。
62歳…もう若くないなあ。階段で足を踏み外すとは…。でも少しでも協働させてもらったので…。明日の日曜日も入寮が始まるので事務長と打ち合わせの予定が入っている。

2020年4月3日金曜日

無制限に信頼できるという事

今日のエントリーとは無関係ながら、懐かしのKLタマンデサの青空
今、未咲輝塾で新チームづくりをしている。先日私は62歳になったわけだが、ふとこんなことが浮かんだ。昔々、私が高校生の時にある大人の人と話をする機会があった。その人がこんなことを言った。「私には、無制限に信頼できる友がいる。彼に何かあったらその妻子の面倒をみる覚悟があるんだ。」

今思えば、凄い言葉であると思う。さすがに私にはそんな財力はついぞ得ることはなかったが、無制限に信頼できる友人は私も持っている。先輩、同輩、後輩…。具体的に書くとややこしいことになるだろうから仮名でも名をあげることはしないが、無制限に信頼でき、この人の為だったらなんでもやれる、苦労を共にできるという人間関係をつくってきたと思う。

人生とは、そういう関係を構築する歴史でもある。無制限に信頼できるということは、心底その人を信じれると言うことだ。”人間は不完全なるもの”というのはデカルトの第二証明にも登場するが、それは当然である。長所も短所もある。だが、短所を補うだけの長所があり、人情の機微で結ばれていれば可能である。何人もの先輩が、私をそう導いてくれたし、同輩とはまさに「君が憂いに我は泣き、我が喜びに君は舞う」の契りを結んできた。そこには方程式はない。あくまでパトスである。真偽でも善悪でもない。美学だけがそこにある。そういう関係を結んだ後輩をも私は持っている。実にありがたいことだと思う。彼らのおかげで、私の人生は良いものになったと確信している。

新チームつくりをしていて、三崎高校の先生方を含めてそういう無制限に信頼できる関係をつくりたいと思っている。そう簡単なことではないが、新クラスを担任した時も、毎回ゼロからの挑戦だった。体力的にも知力的にもだいぶ落ちてきたが、やはり挑戦していきたいと思う。

2020年4月2日木曜日

寮の準備で汗を流す

塾の講師陣とJ先生
今春の入学者増加で速水寮だけでは間に合わなくなり、私の住む教職員住宅が、1年間寮として使われることになっている。5日には入寮が始まるので、昨日今日、そして明日中に、準備しなくてはならない。パイプベッドや机、椅子などの組み立て作業をやるのだが、教職員はもちろん、地域の方も協力していただいて、どんどん組み立てが進んでいる。未咲輝塾の講師陣も、当然お手伝いさせていただいている。こういう作業の場で、先生方に新講師を紹介していることも素晴らしい事だと思う。残念なことに、首都圏から来たJ先生だけは、自宅待機になってしまった。皆でJ先生の分も頑張ってくれた。

ところで、地域の方が参加してくださっているのが、私は凄いと思う。今日もお一人作業服の方がきていただいて、黙々と作業して頂いた。1人でパイプベッド、机、椅子を完成させて帰られた。本当にありがたいことである。

新寮生にその姿を(本当は)見せてあげたいと思う。人はひとりでは生きていけない。様々な人のサポートがあって存在している。当たり前のこの事実を改めて実感したのだった。こういう人の気持ちを理解できることこそ、幸せをつかむ第一条件であるような気がする。

2020年4月1日水曜日

未咲輝塾の新出発

3月末から新しい講師陣が次々やって来た。
まずA大教育学部新卒のW先生。友人の車2台で引っ越ししてきた。こういう友人がいることは素晴らしいことだ。しかも1人は三崎高校のOBである。私塾でずっと数学を教えてきたとのこと。期待している。
さらに、石川県出身K大で博士号を得た生理学の徒であるS先生。ずっと大学にいたので、と謙虚な姿勢に好感が持てる。早速、理科のJ先生やアグリトピアのK氏といった方々と生物学の話に興じていた。J先生には、チーム・ティーチングで授業に参加してもらえたらと言っていただけた。本人も喜んでいた。きっと生徒のために様々なチャレンジをしていくと思う。
そして、TG大出身でイタリアで演劇を学んでいたという変わり種のJ先生。彼は実にコミュニケーション能力が高い。ナポリの刑務所や地域で演劇をプロデュースしたという経験を持っている。私は、是非こちらでもそういうイベントを成功させてほしいと願っている。すでに、地域の方々にも彼のことは紹介済み。様々な障害があるかもしれないが、彼の演劇を通じた地域づくりを応援していきたいと思っている。

そんな彼らを出迎え、役場の方と共に新居を訪れ、対応をしてきた。そして今日、町役場で任命式を終え、オリエンテーション。地方創生の中心者T先生にも来ていただき、新校長にもご挨拶することができた。

教育の世界では、最初はみんなアマチュアである。経験が長くともアマチュアな者もいる。生徒の事をどれだけ本気で思えるか、で決まるような気がする。教育の世界に絶対はないし、数値で表すことはできない。その人にしかできない教育もあるような気がする。新講師陣には、失敗を恐れず、自分らしく、公営塾講師としてのそれぞれの志を全うしてほしいと思う。