2020年4月10日金曜日

アフリカ諸国の感染状況Ⅱ

マラウイは風をつかまえた少年の故国でもある
https://www.ted.com/talks/william_kamkw
amba_how_i_harnessed_the_wind?language=ja
以前勤めていたH高校武道科OBで、アフリカ・タンザニアで柔道の指導をされていたMさんから、久しぶりにメールをいただいた。いやあ、懐かしい。ウガンダから帰国され、現在はタンザニア行きの待機中とのこと。最近、アフリカ・ウォッチャーとしてのエントリーが激減していることを反省した次第。というわけで、今日はアフリカの事を書きたい。

先日「アフリカ諸国の感染状況」「南部アフリカの感染状況」についてエントリーしたが、引き続きどうしてもこの話題になる。今や批判にさらされているWHOだが、アフリカで頼りになる存在は、やはりこの国際組織である。トップがどうあれ、危機にさらされている人々には関係のない事である。前回のエントリーから、やはり感染者は増えている。アフリカでは、すでに感染者が1万人を超えたそうだ。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200409/k10012376871000.html

これまたなにかと批判の多いNHKのニュースなのだが、マラウイのUNDPの常住代表の小松原氏のインタヴュー記事が出ていた。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200408/k10012374511000.html?utm_int=detail_contents_news-related_001

マラウイでは8人が感染、うち1人が死亡している。医療崩壊などと先進国では大騒ぎしているが、アフリカではそれが日常であるといってよい。さらに感染が広がれば目を覆うような大惨事になると私は危惧している。特にマラウイはHIVエイズ感染者がかなり多い。

同時に小松原氏が重要なことを述べている。アフリカへの資金の流れの1/3は海外からの送金、1/3は海外からの直接投資、1/3が開発援助である、と。これは、海外で働くアフリカ人が先進国のロックダウン等で職を失うと、祖国への送金どころではなくなること、さらに世界的な金融危機が予想される中、海外からの投資が滞るとアフリカの企業が立ち行かなくなること、さらに先進国の開発援助も縮小される可能性が極めて高い事を意味している。

今回のパンデミクスで、保健医療分野の問題もそうだが、その経済的影響もアフリカ諸国を大いに苦しめることになるだろう。どうすればいいのか。人類の英知をかたむけるしかないのだが…。

このパンデミクスを止めるため、私心を捨て懸命に努力している皆さん、頑張ってください。地球市民として、私にも何かできる事が無いか考えています。

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