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https://kaiyoukokubou.jp/2024/12/29/bunker-buster/ |
当然ながら、両国の報道は、ウクライナの場合同様、信用できるものではないし、実際にどれくらいの被害が及んでいるのかもわからない。
ただ、信用できそうなことは、トランプ政権が当初期限を切ったイランとの交渉期間の60日間の翌日にイスラエルが攻撃をしたこと。アメリカとしては、防御(ミサイルやドローンの迎撃)には関与していることを認めているが、(現時点で)攻撃には関与していないとしていることである。
一方、トランプは、心理戦で側面的に支援していたようで、イスラエルの攻撃は、すぐにはないだろうと発言し、これを受けてイランの軍や原子力関係者の会議開催を間接的に促した。それはモサドに筒抜けで、空爆で会議中に多くの指導者が殺害されたようだ。
これからどうなるか。焦点はイスラエルが、アメリカの誇る「バンカーバスター」(画像参照)をどれくらい購入(もしくは軍事支援)して核関連施設を破壊するか、である。そして、その放射能被害はどのようなものになるか、想像できない。
シーア派・十二イマーム派のイランは、多民族(60%のペルシャ人+アゼルバイジャン人・クルド人+アラブ人など)でありながら、宗教的には統一(90%)されている。シーア派は、スンニー派の六信五行ではなく、五信十行である。五信には、神の正義、預言者とイマームなどが入り違いがある。十行には、アシュラなどの苦行、ジハード(聖戦)なども入っている。意外に理性的判断を重視するという特徴もあるのであるが、その根底には好戦的な部分も強い。
すでに、「イスラエルに死を」という、イラン革命時のスローガンの「シャー」(国王)がイスラエルに変換されている。戦前・戦中の「鬼畜米英」のようなもので、当時の日本のように超専制的で超集団主義的な匂いが漂う。これから先を注視していきたい。
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