2025年6月18日水曜日

これまでにない戦争である。Ⅲ

https://worldheritagesite.xyz/masada/
どうやら、アメリカが参戦するようである。トランプは「無条件降伏」という語をイランに突きつけたようだ。最大のウラン濃縮施設を破壊するためには、アメリカが所有する最も破壊力の大きいバンカーバスターが必要で、それはB2爆撃機のみが落とすことができる。最後の警告であり交渉である。強硬派に見えて戦争をしないトランプも、ここにきて最後のカードを切ったわけで、イランがどう出るかだが、テヘランを始めとした制空権を失っている現状ではイランに勝ち目はない。

今回のイスラエルの先制攻撃は充当に準備され、モサドや特殊部隊が制空権を得るために、また重要人物へのテロを実行するためにかなり前から準備してきたことがわかる。https://www.youtube.com/watch?v=nXFHV6swYhM

さて、前回のエントリーに引き続き、イスラエルの側からの視点。ガザの問題の際のときのものだが、参考になる。https://www.youtube.com/watch?v=mpr9YZeDd_A

タルムードのサンヘドリン篇72章1節に「誰かが殺しに来たら立ち向かい、こちらが先に殺せ」というのがある。タルムードは、ユダヤ教の聖書(=旧約聖書)の注釈で全60巻もある。アシュケナジが中心となって編纂されてきたもの。で、現政権がアシュケナジの正統派主導であることを示唆していると私は見る。古来より、ユダヤ民族は何度も存亡の危機に立たされてきた。現在も高校を卒業した新兵は、西暦66年のユダヤ戦争で、ローマの前に敗れ集団自決を行った場所・マサダ要塞(世界遺産:画像参照)で入隊式を行う。高校の修学旅行は、ポーランドのアウシュビッツである。英委任統治領時代から戦い、独立の翌日から中東戦争が始まっている「国家がなければ自分たちを守れない。」という覚悟が、イスラエル国民にはある。イスラエルの国是というか、正義がここにある。イランのウラン濃縮度が60%を超えてきたことは、イスラエルにとって、国家安全上の重大問題であることは、たしかにいがめない。

さて、両者の正義がぶつかり合い、どうこれから進展するかはわからない。十二イマーム派もユダヤに近いアリー以後の苦難の歴史を有しているので、互いに折れることはないような気がする。

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