2025年6月4日水曜日

アメリカの宗教事情のPP


地理総合の今年度の期末の範囲は、一神教の対比・カトリックと正教会の対比・プロテスタントの対比の、3つのパワーポイントで賄うことになった。
最後のプロテスタントの対比には、アメリカの宗教事情(どうしても歴史的な解説が必要になる。画像参照。日本史組にはキツイ。笑)と、利子に対する一神教全体の対比も付け加えた。教義面とも完全ではないが比例しているし、比較宗教学的なシメとした。

アメリカにおける福音派は人口の25%を占めており、世界価値観調査でも伝統的な価値観を重視するゾーンにアメリカが入っている。このことを理解して欲しいところ。現在のトラさん政権やイスラエルとの関連についてもキーとなる話だ。テネシー州の進化論裁判やエルサレムの第三神殿にまつわる話も入れる予定。詳しくやりだしたらキリがないところなので、内容を精選して伝えようと思っている。
利子に対する一神教全体の対比も、かなりアバウトだが、地理総合の授業としては精一杯ハードルを上げたつもり。私の考察の結論は、利子の禁止について、まずユダヤ教は同胞以外は可としており、遵守しているように思われるが微妙なので除外。イスラムが最も無利子を守っており、正教会がこれに次ぐ。公式に最も早く利子を認めたカルヴァン派、ヘンリー8世が認めた英国国教会が、非伝統的。中間派がカトリックとルター派というところ。

教義面では英国国教会をハイ・チャーチとロー・チャーチに分割して見なければならないと思う。そうなると、ハイ・チャーチはルター派よりカトリックに近い。さすがアングロ・カトリックと呼ばれるだけのことはある。ロー・チャーチはカルヴァン派にかなり近い。というわけで、利子という視点で、伝統的・非伝統的という無理やりな比較に挑戦してみたわけだ。

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