ラベル ONE PIECE の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ONE PIECE の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年2月5日木曜日

正教会:聖霊としての神

https://avantdoublier.blogspot.com/2013/08/blog-post_16.html
カリストス・ウェア著・松島雄一訳の『正教の道 キリスト教正統の信仰と生き方』の備忘録的エントリー、今回は「聖霊としての神」についてである。今回の箴言は、サーロフの聖セラフィムによるもの。「聖霊が人に降り、そこから溢れ出るものの充満で彼を覆い尽くすなら、彼の魂は言い表しがたい喜びでいっぱいになります。聖霊が触れるものは何であれ喜びに変えられるからです。天国は聖霊における平安と喜びです。内なる平安を求めなさい。そうすればあなたをとりまく何千人もの人々が救いを見つけるでしょう。」

ローマのカタコンベ(地下墓地)には、天を見上げ、両手を広げ、手のひらは上を向ける「オランス」という姿勢をとる婦人の姿が壁画に描かれている。この姿(画像参照:注/これはローマのものではない)は、聖霊を呼び求め、待ち受ける嘆願(エピクレシス)の姿である。

聖霊は、ギリシア語ではブネウマ(風ないし息)と呼ぶ。「風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞くが、それがどこから来て、どこへ行くかは知らない。」(ヨハネの福音書3-8)その理解し難さにもかかわらず、正教会の伝統では、第1に位格(ペルソナ)であること。第2に、他の2つの位格と同等であることが重要である。聖霊はマリアに降り神のロゴスを宿した。ハリトリスを世に送ったのは聖霊であるし、イイススがヨハネの洗礼を受けた時、聖霊は彼の頭の上に鳩のカタチで降った。イイススを伝道に派遣したのも聖霊である。超有名な一節「主の聖霊が私に宿っている。貧しい人々に福音を宣べ伝えさせるために、私を聖別してくださった方である。」(ルカの福音書4-18)とあるように。

さらに復活後は、ハリトリス(すでに受肉していたイエスは死に、神と一体化していた故に)が聖霊を送り出す。(正教会では、カトリックと違い、イエスから聖霊が発するとはしない。)この聖霊降臨は、受肉の目的と成就を形成する。「ロゴスは身をとった。それは私たちが聖霊を受け取れるようになるためである。」(ウラジミール・ロースキー)また、最後の晩餐で、「真理の聖霊が来る時には、あなたがたをあらゆる真理に導いてくれるであろう。それは自分について語るのではない⋯聖霊はわたしのものを受けて、それをあなた方に伝える」(ヨハネの福音書16-13/14)これも復活後のハリトリスを示している。

聖霊は、個人を人格(ペルソナ)へと作り変える。正教会の伝統では、信者の共同体への直接的働きかけがひときわ明らかにされており、ギリシア語でゲロン、ロシア語でスターレツと呼ばれる長老もしくは霊的父がいる。冒頭の箴言に登場したサーロフの聖セラフィムのような人々である。

https://one-piece.com/char
acter/S-Snake/index.html
⋯異教徒にとって、至聖三者の中でも聖霊が最も難解である。倫理の授業での聖霊の説明は、使徒言行録19にあるパウロの洗礼をうけた人々が異言(異国語)を発したことくらいである。今回の備忘録では、少しばかり深まった気がするが、どうもわかりにくい。ちなみに、聖セラフィムの名が出てきたが、このセラフィムは最上位に位置する熾天使(してんし:6枚の羽をもち、神への愛で燃えている)である。セラフィムと聞いて、何と言っても想起するのは、ONE PIECEの人間兵器・セラフィム。王下七武海とルナーリア族の血統を受け継ぎ背中に火がついている。(右の画像はSスネーク)⋯なるほどと、膝を打った。

2025年2月20日木曜日

ONE PIECEキャラの誕生日

https://x.com/manganouA/status/1734786080459886593?mx=2
このところ、政治・経済の話題が続いたので、緩めのエントリー。ONE PIECEの公式HPで、登場したキャラクターの誕生日が設定されていて、ファンの間で比べ合うという遊びがあることをYouTubeで知った。物語における重要度や強さがその勝敗を決めるらしい。

https://one-piece.com/character/birthday/index.html?month=1

とにかく連載が長いので、膨大なキャラクターが登場している。私の誕生日を調べたら、なんとベガバンクの6人のサテライト(分身)と同じだった。キャラ的には重要な位置を占めている。白黒の男はローグタウンのサピーという漁師・魚屋らしい。以上7人。(上記画像上段の7人参照)

せっかくなので、妻と息子を比べてみた。妻と同じ誕生日は、アマゾン・リリー(女ヶ島の海賊団)のポピー、オレンジの街のペット店長のホッカー、アラバスタ編・バロックワークスのMr.13で、サングラスをかけたラッコでと3人である。息子は、1人だけ。カーリー・ダダン。エースとルフィをガープから預かって育てていた山賊の女棟梁である。

これは、間違いなく私が一番で、息子、そして妻の順になる。(笑)まあ、どうでもいい話だが…。

2024年11月10日日曜日

サニー号のボトルシップ

https://www.youtube.com/watch?v=xgpdZ0iIo9Q&t=39s
期末試験を作っていたが、ちょっと休憩。YouTubeで、粘土細工で、ワンピースのサニー号をつくりボトルシップにするコンテンツを発見。いやあ、凄い。粘土細工の技も凄いし、凄い集中力と根気である。とてもマネできない。なかなか良いものを見せてもらった。
https://www.youtube.com/watch?v=xgpdZ0iIo9Q&t=39s

2024年6月16日日曜日

ONE PIECE考 サンジの魅力

https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.
html?isbn=978-4-08-102423-0#&gid=null&pid=1
久しぶりにONE PIECE考をエントリーしようと思う。原作の方は最終章に入って、いよいよエッグヘッドを脱出できるか、というところである。今日は、両翼の1人・サンジについて。私はゾロが最も好みなので、ライバルであるサンジは、女好きで鼻血ばっかり出しているイメージが強かったのだが、優しさと機転がきくというイメージがだんだん勝ってきた。ゾロとはまた違う魅力を感じている。

優しさに関しては、ナミさん、ロビンちゃんという呼び方にも表れているようだ。わざわざ年上のロビンをちゃん付けで呼んでバランスをとっている。女性と戦わないというフェミニズムは、ゾロにもあるがサンジの方がはるかに強い。

機転にかんしては、エニエス・ロビー編で門をこそっと開けたことが一味の最大のピンチを救ったし、常に一味全体を見て動いているのが俊逸だ。ゾロにはこういう面はない。

両翼の違いが面白い。ジンベエが加入し懸賞金ではNo4になってしまったが、両翼の位置は変わらない。エッグヘッド編では、サンジがルッチとの戦いが長引いてるゾロに対し、「役立たずが…」とつぶやく。その言葉にキレたゾロが、トドメをさす。全くいいコンビである。

サンジの過去は暗い。ホールケーキアイランド編で、人間としての優しさを持ち合わせていたが故の苦難が、今のサンジの原点となっている。実に味わい深いキャラなのである。

2024年2月17日土曜日

ONE PIECE考 最強のキャラ

https://gamenext.net/opbr/archives/273
ワンピースには、様々な考察やランキングなどのYou Tubeチャンネルがあって、内容に詳しくなってくるにしたがい、面白く感じている。キャラの中で最強は誰かというのは、様々な説があって、興味深い。

覇気(覇王色・武装色、見聞色)、悪魔の実の能力、剣術や体術などの技量を考慮してのランキングだが、私が思うに、戦うシチュエーションを完全に無視して、不意打ちというか先手必勝でいけば、藤虎(イッショウ:海軍大将)が最強ではないかと感じている。ズシズシの実の能力は、引力を自由に操れるというもの。隕石を落とせるし、瓦礫を空中に浮かせて落とすこともできるのだが、何より相手を有無も言わせず地中に引きずり落とすこともできる。この最後の能力は、先手必勝なら最強のように私は感じているのだ。

覇気の強い相手でも、これはかなり強力な攻撃で、他の海軍大将に何もさせないまま勝てる気がする。(黄猿は光の速度で逃げれるかもしれないけれど、不意打ちならわからない。)ただ、本人は仁義を重んじる人物なので、不意打ちのような先手必勝の攻撃は好まないだろう。先日、何回目かのアニメのライブをちらっと視た時に、そんなことをふと思った、と言うだけの話なのだが。(笑)

2024年1月12日金曜日

ONE PIECE考 宗教学的考察

https://xn--gck3an4dt260bnjua.
gamematome.jp/game/968/wiki/
ワンピースの世界を宗教学的に考察してみたい。宗教的なエピソードはあまりないが、十字架の存在は目立つ。最強の剣士・ミホークの「夜」は十字架の形状だし、ゾロとの最初の対決で使った小刀も十字架の形状。しかも胸に十字架をかけている。バーソロミュー・くまは、バイブルを持ち、一時期教会の牧師をしていたというエピソードもある。視覚的には、(牧師という名称もあって)プロテスタント教会であるようだ。とはいえ、くまは、太陽の神・ニカを信じていたようだが…。

ワノ国では、仏教的な(タイなどで有名な)灯籠を飛ばす行事が見られるし、破戒僧海賊団のウルージは、イメージとしてインドのカルト集団的な存在である。ワンピースの世界は、決してキリスト教的統一世界ではない。

これらは、物語的には大きな意味はないように思っていたのだが、昨日あるYou Tubeの考察チャンネルで、くまが非道な五老星に対して事実上の娘であるボニーを助けるために爆死し、彼の死によって残された悪魔の実(ニキュニキュの実)がウソップに引き継がれ、その肉球の能力で「復活」するのではないか、というのがあった。うーん、かなり高度な考察である。実際にどうなるかは分からないが、もし「復活」となれば、ゴッドと呼ばれたウソップの本領発揮、バーソロミュー・くまはイエス的な存在になる。くまの悲惨な過去をあれだけ描いたのだからあり得る考察だと私は感心した次第。https://www.youtube.com/watch?v=75E65hrsLfw

もし、このとおりになれば、ワンピース最大の宗教的な「物語」となるだろう。ワンピースは、様々な民族の神話や伝説、民俗学を含む文化人類学的な要素が集積しているので、ありえない話ではない。

2024年1月11日木曜日

ONE PIECE考 世界人気投票

https://animeanime.jp/article/2021/05/06/61173.html
ワンピースには、主人公である麦わらの一味以外にも、膨大なキャラクターが登場する。 原作1000話記念ということで、2021年1月現在での世界投票の結果が上記画像である。(拡大可能)調べてみると、この1000話は、ワノ国編でルフィーがヤマトと邂逅する場面である。ヤマトがカイドウの子供でありながら、その死の場面を目撃し、「おでん漫遊記」を手に入れ、「光月おでん」と自称するようになった旨、また義兄エースとの過去の出会いなどが描かれている。

投票方法は、ハガキまたはWEB。両方できるとあったので、個人がキャラ1人だけに投票するという方式ではないようだ。ある程度の恣意的・組織票的な投票もなかったとは言い難い。まあ、目くじらをたてるほどのこともあるまい。

ベスト10の最終結果は、およそ妥当な結果だったように思える。ルフィが1位なのは主人公として当然。ゾロもサムライとしての矜持と志が魅力だし、事実上のヒロインである3位のナミも、優しく機転が利く両翼の4位、サンジも当然。3位4位はひっくりかえっていても驚かない。5位にローが入っているのも納得である。シャボンディ編以来、一味と関わり頂上戦争後にルフィを助け、パンクハザード編、ドレスローザ編、ゾウ編からワノ国編へと同盟を組んできた。そのシャイなキャラや過去の逸話など実に魅力的に描かれっている。6位のロビンも、アラバスタ編の最後に仲間入りしたものの、エニエス・ロビー編以降、最も仲間を愛している感じが出てきて好感度が倍増しているといえる。7位にはルフィーを愛する女帝・ボア・ハンコック。8位には、ゾウ編・ホールケーキアイランド編、ワノ国編で活躍したミンク族で、可愛さが強調されたキャロットが入っている。日本でより海外の人気が高かったようだ。そして、9位が義兄エース、10位が同じく義兄のサボ。この2人は、物語の脇役ながら、実にいい味を出している。

11位から20位には、15位ウソップ、16位チョッパー、18位ジンベエと一味が入っている。ちなみに、ブルックは26位、フランキーは28位である。これは意外。裏方的キャラにはあまり人気が集まらないらしい。ヤマトが11位なのは、前述のように登場した直後であったことが大きい。実に特異なキャラだし、今なら10位以内に入るのではないか。反対にすでに11位だというのが凄い。登場した時点から時間が経てば経つほどに、人気は薄れていく。今現在なら、過去が明らかになったバーソロミュー・くまが上位に来てもおかしくない。人気投票とはそういうものであると思う。だから、アラバスタ編のヒロイン・ビビは21位だし、魚人島編のヒロイン・しらほしは50位、ドレスローザ編のヒロイン・レベッカも68位だったりするわけだ。

https://onepiec.animepopn.com/926/
…ここからは個人的見解。私が投票するとしたら、(ゾロやサンジは絶対優位なのであえて)一味ではブルック。もうひとり、女性キャラなら、海軍のたしぎ(38位)である。ブルックは、一味の中で裏のMVPのような人物である。戦略・諜報活動に長けており、何より船長を立てて忠義を守っているので、大好きである。たしぎは、メガネをかけた海軍の剣士(刀剣マニアでもある。)で、スモーカーの副長的存在。ゾロの幼馴染とそっくりで、微妙な空気を醸し出している。パンクハザード編では、ナミに許しを請い、子供たちを故郷に返す役割をしている。こういう潔さは、このワンピースの清涼感を醸し出していると私は思う。

2024年1月9日火曜日

ONE PIECE考 ウソップの存在

https://www.enskyshop.com/products/detail/18541
ワンピースの麦わらの一味の中で、私はウソップを「道化」的な存在と見ていた。ところが、作者によると、一味の中で唯一フツーの人間という位置づけらしい。

たしかに、一味はとんでもなく強い。主人公のルフィーは、言わば、「一途な無謀さ」を体現している。同様の無謀さを持つ義兄弟のエースやサボに「手を焼くだろうが…。」と表現されているくらいだ。(笑)ルフィの格率は、仲間や友達、弱い者を守ることで全てであり、そこには相手が、世界政府であろうと、天竜人であろうと四皇であろうと些かの躊躇もない。そこが常人と異なるところである。もちろん強いからこそ体現できる格率である。

両翼のゾロもサンジもむちゃくちゃ強い。物語が進むに連れさらに強力になっている。ジンベエも強い。元王下七武海である。この4強だけでも凄いのだが、サイボーグであるフランキーも実に強いし、ブルックも護衛船団の元団長、剣士としても一流である。ロビンも戦闘時には、ハナハナの実の能力をうまく使っており決して弱くない。ナミも、昔は弱かったが雷の攻撃がだんだん強力になってきている。チョッパーも変身することで、攻撃力を上げてきた。

そんな一味の中で、唯一段違いに弱いのがウソップである。有能な狙撃手として、時たまいい仕事(エニエス・ロビー編で世界政府の旗を撃ち抜いたり、海楼石の手錠の鍵を一瞬で届けたり、あるいはドレスローザ編で、人間をおもちゃに変えるシュガーを気絶させたり)をしているが、普段は「臆病」を全面に押し出しているネガティブ・キャラである。だが、このルフィーの無謀に対するアンチテーゼが、ウソップの口から出ることで、一般読者にとっては物語が中和されているというわけだ。一般読者が物語に入り込むための装置といっても良い。彼は決して「道化」という位置づけではないわけだ。

私は、ウソップが好きではない。そもそもネガティブな発言が嫌いだからだが、なるほどと思った次第。

2024年1月5日金曜日

ONE PIECE考 ユングの老賢人

https://one-piece.com/charact
er/Silvers_Rayleigh/index.html
ユングは、人間の集合的無意識のなかには基本的なイメージの型が存在するとし、元型(アーキタイプ)と名付けている。ワンピースの中で、その元型が最も顕著なのは、老賢人(オールド・ワイズ・マン)である。

まずは、冥王シルバーズ・レイリー。元ロジャー海賊団副船長にして、覇王色・武装色・見聞色の覇気の達人。ルフィが頂上戦争後に修行し実力を一気に上げることができた、師匠である。さらに、ワノ国編で登場したヒョウ五郎親分。ルフィに流桜(触れずに相手の内部を破壊する武装色の覇気の上位)を伝授した。2人共、ユングの老賢人のイメージ(ひげの老人)にぴったりである。

コビーやクザンにとって、ガープ中将も、老賢人というイメージだし、サンジにとってのゼフ、ナミにとってのウェザリアでのハレダス、フランキーにとっての船大工トムも同様である。ちなみに、ゾロにとっての師・ミホークは、老賢人というには若すぎるよな。(笑)

2024年1月4日木曜日

ONE PIECE考 緑牛の台詞

https://renote.net/articles/243243
年末から、You Tubeでずっとワンピースの無料アニメが繰り返し放映されている。時折開いてみているのだが、知らない箇所もたくさんあるのでなかなか有り難い。You Tubeでは、ワンピースの考察したりランキングしたり、読者の意見を紹介するチャンネルがいくつもあって、なかなか深く興味深い。かつてこんな漫画があっただろうか。これから、漫画の上の話であることを前提に、少しずつ私なりの考察をしていこうかと思うのである。

タイトルに「緑牛」とあるのは、現海軍大将・アラマキの通称である。海軍の最高戦力の1人で、もちろん悪魔の実(モリモリの実)の能力者である。ワノ国編が、光月家の赤鞘衆と麦わら一味らの活躍で平和裏に終了しようとしているまつりの夜に、突如登場した時の話である。将軍・モモの助、赤鞘衆そしてヤマトらがその気配を察知、いち早くワノ国を守るべく、緑牛に戦いを挑むのだがほぼ返り討ちにされる。(ヤマトは助太刀をモモの助に阻まれる。麦わらの一味も気づいていたが、あえて手出しをしなかった。)結局、近くにいたシャンクスの覇気に身の危険を感じ逃げ出すのだが、この時の緑牛の台詞が、今日のメインである。曰く「世界政府未加盟のワノ国の人間には人権などない。」という台詞(趣意)である。

私が違和感を感じたのは、台詞の「人権」という語彙である。読者にとっては極めてわかりやすい台詞だが、ワンピースの世界は、世界政府という独裁政治機構が存在し、加盟する国の多くが「王国」である。革命軍が各地で動いているが、民主主義の国は未だ登場していないと思う。よって、人の支配下にあるこのワンピースの世界で、人権という概念は一般的に認識されていないはずである。

別に目くじらを立てているわけではないのだが、大きな違和感があったのだ。だから、どうしたと言われればそれまで。(笑)自由を何よりも重視する主人公のルフィーが目指す物語であるから、さらにその先にある人権がここで語られるのは早急、というだけの話である。

2023年12月6日水曜日

東の海編をちょっと見て

https://one-piece.com/index.html
東の海(イーストブルー)編は、ワンピースの始まりであるし、一味加入の有名なシーンが多いので、断片的にはすでに見ている。私的には採点地獄も始まったので、見たい箇所だけピックアップした。それは、ラブーンというクジラの登場シーン。ブルックと縁があり、ブルックも会いたがっている。ここでアラバスタ編のヒロイン・ビビも登場するはずで、実際、クロコダイルの組織に潜入していた。面白かったのは、ビビの顔が悪役から国を憂いる王女に変わった途端に顔が変わったこと。それ以上に驚いたのは、(悪役として)ロビンが登場したことである。この後、仲間入りするチョッパーより早い。へぇー、知らなんだ。

2023年11月23日木曜日

スリラーバーク編を見て

https://one-piece.com/story/thriller_bark/index.html
期末考査前で、試験作成や受験用模擬問題作成などの私事があったことも手伝って、ワンピースのスリラーバーク編の最初と最後だけ、You TubeのLIVEで視聴した。この編の評判はあまり芳しくない。ブルックが登場するする最初のところと、最後にモリアがやっつけられる所、さらにこの編というより、ワンピース最大の名場面を前後合わせて見たかったのだ、真ん中を突っ飛ばしたのは、そもそもこの編のヒール・モリアのキャラクターが好きではないことが最大の理由である。

初めて見たブルックの登場は、なかなか面白かった。私は一味の中でも、ゾロとサンジの次にブルックが好きである。ワンピースという漫画は、人種や民族どころではなく、巨人族や半獣半人のミンク族、半漁半人の魚人族などが、フツーに登場する。チョッパーはヒトヒトの実を食べているトナカイだし、フランキーはサイボーグである。この平等観の設定は実に凄いと思う。

LGBTの問題も関係ない。No2のボンクレーや革命軍のイワンコフなどは、ばりばりのGであるし、ワノ国編で登場するヤマトは、女性ながらカイドウの息子となっており、Tであるようだ。白ひげ海賊団の16番隊隊長だったイゾウも歌舞伎の女形の姿をしており、Tであるようだ。この設定も先見性というか、なんとも凄い。

さすがに、一度は死んで復活している白骨体であるブルックは、これらのマイノリティーの中でも特筆モノだろう。何より陽気で、ノリが良いのが好きなのだが、船長命令に厳格なところは、大人組(当然一味で最年長)でもある。ブルックが加入して、この編で、後のジンベエを除いて、一応の勢ぞろい体制となるわけだ。

http://animesoku.com/archives/26152309.html
さて、私は、人気投票ではルフィーに次いで第二位なのだが、ゾロが一番のお気に入りである。様々な戦いのシーンもいいが、この編の最後に、クマが突然世界政府の命を受けて一味抹殺のため登場する。この頃の一味では到底刃が立たない。クマは後にわかるが、本来非常に優しい人間性があって、この時もその片鱗を見せる。ルフィーはなんとか勝利した後で、瀕死の重傷を負い、全く動けない。両翼のゾロもサンジもボロボロである。

そんな中、ルフィーの命を差し出せば、一味の命を保証するというクマに全員が否。攻撃を受け皆倒れるが、ゾロは、自分の命と引き換えではどうかと、しぶとくクマに交渉する。サンジも来て自分の命を取れと言うが、ゾロに当身を食わわせられ倒れる。(この辺が「両翼」と呼ばれる所以で、最終決戦時、太陽に当たって消えそうになった時も、ルフィーの勝利を信じ、両翼はロビンとともに微動だしなかった。)

クマは、ルフィーの莫大なダメージを吸い出し、この痛みに耐えれるかをゾロに聞く。結局ゾロは、この痛みを一人受け止めるのである。クマが立ち去った後、気がついたサンジがかけよると、ゾロはあたり一面に広がるほどの莫大な出血をしつつも、仁王立ちしていた。どうしたと聞いても「何もなかった」と答えるのである。サムライ・ゾロの真骨頂である。ホント、痺れる最高のシーンである。

2023年11月20日月曜日

アラバスタ編を見て

https://one-piece.com/story/alabasta/index.html
ワンピースのアニメ無料LIVEが2回目に入った。1回目で見逃したアラバスタ編の後半をじっくり見させてもらった。このアラバスタ編はかなり評価が高いのである。ラストの左腕を上げての別れのシーンはあまりに有名であるが、それまでの経過が知りたかったのだ。 

見て感じたことの第1は、ワノ国編などを見慣れている私からすると、一味のみんながみんなすこぶる弱いということである。そもそもこのアラバスタ編は前半も前半なので当然なのだが、ルフィの覇気などは当然出てこないし、ゾロとサンジの両翼も物足りない。これがもし物語後半で成長後なら、最後の時計台のシーンなど、ゾロなら一刀両断、サンジなら空中を飛び跳ねて一発である。ナミもチョッパーもウソップの弱小3人衆はほとんど無力という状態で、成長途上故に仕方ないといえば仕方ないのだが…。

第2は、多くの伏線がはられていることに気づいたこと。ここに登場したクロコダイル、No1、No2、No3はインペルダウン編で再登場し、特にNo2のボンクレーはルフィとの友情に殉じる。ワンピースでも感動的な脇役となる。蝋人間のNo3は、この編で牢脱出の鍵を作り出したのと同様、頂上決戦でエースの海楼石の錠の鍵を作り出す。海軍のスモーカーとたしぎとの因縁もここから生まれている。特にたしぎとゾロの因縁は、後のパンクハザード編に繋がっていく。またエースとの邂逅が描かれており、エースはその後ワノ国とも関わりを持っており、この編に彩りを添えている。別れ際に「ルフィには手を焼くだろうが、よろしく頼む。」と、一味に言うが、ドレスローザ編でサボが言うセリフと全く一緒なのがいい。ロビンが敵として登場するも、微妙にルフィの味方(クロコダイルに対しては裏切り)をしつつ、最後の最後でルフィーに助けられたことから仲間に入ることなどである。

第3は、以後の編のフローチャートになっていること。主敵で最も強いクロコダイルにはルフィーが何度か倒れつつも結局勝ち、次に強い刃物を使うNo1にはゾロが、その次に強く拳法を得意とするNo2にはサンジが対応するといったように、一味の強さに応じた戦闘が行われたことである。このフローチャートは、ドレスローザ編やホールケーキアイランド編、ワノ国編などでさらに発展していく。最後の最後までヒヤヒヤさせられる危機の連続、エンターテーメントとしても極めて良く出来ている。

第4は、クライマックスで、ドボルザークの「新世界より/第四楽章」が流れることである。あらら、なんか変(こんな有名な曲を使うのか)と最初思ったが、見事に合っていた。(笑)

https://twitter.com/mannga_tenngoku/status/369643668279287808
最後に、この編の主人公とも言えるアラバスタ王国の王女ビビのキャラクター的魅力が、評価が高い最も大きな理由かと思われる。No2のボンクレーの変身能力に対抗するため、(ビビとカルーを含めた)一味全員がつけた仲間の印・左腕の✘と包帯がラストシーンの伏線になっている。(実際、ビビはボンクレーの変身に騙されなかった。)ビビは麦わらの一味に入ると思われたが、結局国のために残る割断をする。その思いに答えるため、無言で仲間の印として一味全員が後ろに向きつつ左手を掲げ出国するシーンは感動的である。

コブラ国王や臣下の人間的魅力、さらに画像にある、まねき猫やカニ、(まるでFFのチョコボのような)カルーを中心とした超カルガモ部隊、さらにルフィーの弟子となったラッコたちなどの、ディテールに拘っているところも大きいと思う。

2023年11月14日火曜日

ゾウ編を見て

https://one-piece.com/story/enies_lobby/index.html
ワンピースのLIVE配信が続いている。だいたい16万人の視聴者がいるようで、凄いなと思う。ところで、シャボンディ諸島編以後はTVで断片的ではあるがだいたい見た。ルフィーがアマゾン・リリー島に飛ばされた後、兄エースを救いに行くインペルダウン編、マリンフォード頂上戦争編、魚人島編、パンクハザード編、ドレスローザ編までである。

最近、海の上を歩く巨大な象が出てくるのだが、何なのかよくわからなかった。そこで、ぞう編は、今回のLIVEでしっかり見た。いつだったか休日1日がほぼ潰れた。(笑)この象編、あまり評判は高くない。だが、私はものすごく気に入った。この象の左足から背中に登っていく時、ワノ国の侍のカン十郎の能力(描いた絵を実物に変える)で、ドラゴンを描き、それに乗って皆が登るのだが、ロビンが何度か必死で登る漫画のようなドラゴンに「カワイイ」と言うシーンが実にいいのだ。(笑)

ところで、この象の上には、ミンク族という半獣半人の人々が住んでいる。犬や猫、ライオンやうさぎなど様々な姿が描かれている。ルフィーたちより先に来たメンバーは、四皇カイドウの部下、ジャック(マンモスの悪魔の実を食べている)によって、破壊された街に到着、チョッパーを中心に救援活動に奔走する。このミンク族の国には二人の王がいた。仲の悪いイヌアラシとネコマムシである。あれ?この二人ワノ国編で共に戦っていた記憶がある。

ミンク族は全員、忍者の雷ゾウを探しに来たジャックたちを最後まで欺き、いないと言っていたのだが、実際には匿っていたのだった。イヌアラシとネコマムシ、それに雷ゾウは、ワノ国の光月おでんの家来で、パンクハザード編以来同行している錦えもんとカン十郎の仲間であったのだ。モモの助が光月おでんの嫡子であることも明らかになる。というわけで、ワノ国編へつながるのである。ちなみに、ブルックが犬系のミンク族に骨をしゃぶられるシーンも可笑しい。

一方、サンジが、四皇のビッグ・ママのお茶会でその娘と結婚するために呼ばれ、自分の出自と仲間に迷惑をかけたくないと、ママの子分・ベッジとともにホールケーキアイランドへ向かったのだった。

ワノ国で四皇カイドウを倒すことを約束した一味と、ロー、サムライ、忍者、ミンク族。だが、ルフィは、まずサンジを連れ戻すべく、ナミ・チョッパー・ブルックとともにホールケーキアイランドへ、他のメンバーはワノ国へとそれぞれ向かうことになる。

とまあ、大きな事件をつなぐような隙間的な編なのだが、戻ってきたジャックに攻撃されたゾウの声を、ルフィーとモモの助だけが聞こえたり、その怪我を治すシーンもあったりして、改めて麦わらの一味は、海賊というより世直しの集団のような感じである。ミンク族のウサギ・キャロットも、ルフィーについてホールケーキアイランドへいくのだが、ワノ国編でで大活躍することになる。どんどん結びついていく。

…再びの感想になるが、後半を知っている故の面白さということか。ワノ国編で、カン十郎が裏切ることも知っているので、それすら改めて見ると面白さが増すというわけだ。

2023年11月13日月曜日

シャボンディ諸島編を見て

https://one-piece.com/story/amazon_lily/index.html
昔々、初めて生徒たちがよく話題にしているので、TVのワンピースのアニメを見始めた。ちょうど、このシャボンディ諸島編の最後あたりだったと記憶する。今回のYou Tubeの無料LIVEで、この編で最悪の世代が集合していたのだということを知った。もうすでに、ワノ国編も終わっており、ここで、ローやキッド、カポネ・ペッジ、ボニーなどが登場している。また、ルフィーの覇気の師匠であるレイリーも登場している。

私がTVアニメで最初に見たのは、一味が世界各地にクマに飛ばされるシーンであった。今回はその辺をさらに断片的に見た。クマは後々から見ればそれぞれが力を蓄えたり、ルフィーにとってはその後の展開に重要なボア・ハンコックの所に送っている。レイリーには、その旨を伝えているシーンもあった。

後半を知ったうえで、前編を見るのも悪くない。

ENIES LOBBY編を見て

https://one-piece.com/story/enies_lobby/index.html
このところ、You Tubeでワンピースのアニメが、LIVE&無料で最初から流されている。私が日曜日の朝TVで見ていたのは、マレーシアに行く前で7年以上前あるし、断片的であるので、評判のいい編(ワンピースの物語は『~編』と区分されている)などは重点的に見るようにしている。ファンの間では、ENIES LOBBY編の評価がかなり高い。この時点での仲間には、ブルックはまだいない。フランキーは仲間ではなく主要登場人物であり、この編の最後に仲間になる。この編の主役は、悪魔の子と呼ばれ、古代文字が読める考古学者・ロビンであり、彼女を仲間として取り返すのが中心ストーリーである。

ワンピースには、様々なヒールが登場するが、このENIES LOBBY編では、スパンダムというどうしようもない司令官が際立っている。(笑)彼の前で、世界政府の旗をウソップ(前編の事情も合ってそげキングとなって仮面を被っている)が撃ち抜くという名シーンもあるし、麦わら一味に累を及ぼさないようにと自ら身を引こうとするロビンへの、ルフィーの呼びかけも名シーンである。ロビンを救出してからの脱出も、かなりヒヤヒヤさせる展開だし、最後の大どんでん返しも、前編の内容を含めて、見事なエンターテーメントになっている。評価が高いのも頷けた。

2023年9月10日日曜日

現実世界とかぶる ONE PIECE

https://toolboxes5757.com/expected-gorosei-ability/
ONE PIECE を見ていて、現実世界とかぶるような気がしてならない。もちろん海賊などいないし、悪魔の実もないのだけれど、世界政府=天竜人の支配構造というのは現実にも存在しているような気がする。これは都市伝説ではなくて、一般の人々のことなど気にかけない権力者の存在をたしかに感じるからだ。

ONE PIECE の世界政府(=天竜人)は自己の支配を続けるために、情報を隠そうとしている。(ちなみに、ONE PIECEの新聞社主は、モルガンという名前で、もしアイロニーなら最高傑作だ。)歴史的不都合な情報を隠すためには手段を選ばない。明日は、9.11だけれど、この大事件も”天竜人”が画策したものではないかという疑念が以前からある。あのワールドトレードセンターの崩れ方、何故か周囲のビルも垂直に崩れ落ちたり、ペンタゴンへの航空機のツッコミもどうも怪しい。大昔の月面着陸さえ、どこかで作られた映像という話もある。先日、社会科残酷物語というエントリーで、嘘を本当のように語らされている、という疑念について述べたが、今の世界は、天竜人の意図する人口削減、管理社会という方向にズルズルと動かされているような気持ち悪さがあるのである。全ては書かないが、これ以外にもいくつもある。支配されているという感覚…。日本にいる私達は、ONE PICE の世界の奴隷的支配とまでは行かないが、いよいよ…。

2023年9月8日金曜日

海賊といえば ONE PIECE 2

https://ja.wikipedia.org/wiki/ONE_PIECE%E3%81%AE%E5%9C%B0%E7%90%86
あまり詳しくないけれど、ONE PIECE 全体の考察を試みていきたい。ONE PIECE の世界観についてである。まずは地理的な世界観だが、レッドラインと呼ばれる大陸がこの世界(惑星)を南北に一周するように存在する。赤道付近には、グランドライン(後半は新世界)と呼ばれる海域が東西に一周して存在しており、その南北にグランドラインに入ることを阻む、凪の海(風が吹かず、巨大な海中生物が襲ってくる)がある。このレッドライン大陸とグランドライン+凪の海に区切られた海域が、それぞれイーストブルー、ウェストブルー、ノースブルー、サウスブルーと呼ばれる4つの海域である。なお、レッドラインに、リバースマウンテン運河があり、ここからグランドラインに入れる。この地理的な構想もまた興味深い。

歴史的な構想も、最終章に差し掛かり、ほぼ全体像が見えてきている。以前月に住んでいただろう、ある王国が、この世界にやってきて高度な文明を形成していたが、空白の100年にネイティヴの20の王国がこれを覆し、世界政府を形成。この社会構造が今も続いている。この20の王国の子孫が天竜人となり、一般の人々を奴隷的に支配している。海軍(わざわざマリーン=海兵隊と呼ばれているのが不思議だ。)という組織は、この社会の治安を維持する暴力装置である。この世界からはみ出した存在が海賊であり、革命軍である。実際、天竜人であることをやめた王族もいれば、そこに住みたくないとした王族もいるし、そもそも世界政府に参加していない王国(ワノ国など)、参加を認められない王国(魚人族)、海賊が支配している王国もある。この社会構造は、極めて政治優先(天竜人の支配の継続)の経済の発展を無視したものである、といえる。

主人公は、海賊王になるという志をもつルフィーだが、彼の海賊という立場は、略奪を行う犯罪者というイメージではない。少なくとも私は、ルフィーと麦わらの一味が略奪を働いているシーンを知らない。世界政府に属さず、自由に生きようと思えば、海賊か革命軍に属することになる社会のようだ。もちろん、海賊の中には犯罪を起こすことを常とする者もいるだろうが、麦わらの一味にそういう影がない。反対に不幸に沈んでいる島を訪れては、様々な問題を解決する正義の味方的存在になっている。

このまま物語が進めば、ルフィ達が、おそらく奴隷的支配を行う世界政府をひっくり返すというのが大筋で、いわば革命譚になるに違いない。ただし、様々な要素が絡み合っている。それは、まず「強さ」という問題である。ものすごい数の登場人物がいて、悪魔の実を食べた者の能力(ジョジョの奇妙な冒険のスダンドをさらに複雑にしたような能力)、覇気(覇王色・武装色・見聞色)といった各個人の非悪魔の実的能力と、さらに各個人の戦いの方法が組み合わされている。もちろん修業によってこの強さは変化する。海賊内には、四皇、今は無くなったが王下七武海といった格が存在し、これらは賞金額でその強さが数値化されている。ちなみに、海軍では、階級(大将・中将など)が強さを示している。海賊側の賞金額もあって同じく数値化されている。ドラゴンボールの(スカウターで判明する)戦闘力のようなものだ。

あまりに、複雑で膨大な人物が登場するので、覚えるのが大変。まさにロシア文学。(笑)しかも、前述したような伏線があり、読者を引き込んでいく。たしかに、コミックという枠組みを超えた存在だ。

2023年9月7日木曜日

海賊といえば ONE PIECE 1

https://www.suruga-ya.jp/product/detail/860013111
このところ、女王陛下の海賊のエントリーが続いた。海賊といえば、少年ジャンプに連載され、いよいよ最終章に入った”ONE PIECE”である。昭和の人間である私などは、少年漫画雑誌といえば、サンデーやマガジンで、ジャンプは小5のころに創刊された新参者で、永井豪のハレンチ学園のイメージが強い。しかし、友情・努力・勝利というキーワードで数々の名作漫画を送り出してきた。”ONE PIECE”もまた、そのキーワードそのものの大長編の名作である。

私自身は、ジャンプも買わないし、単行本も買わない。マレーシアにいくまでは日曜日朝のアニメ放送を見ていただけで、今から振り返ると、シャボンディ諸島編で一味が各地に飛ばされ離散した頃から、ハンコックの島、インペルダウン、頂上戦争、魚人島、パンクハザード、ドレスローザ、傘下に大船団が出来たところぐらいまで視た。以後は全く視ていないのだが、You Tubeなどで断片的にアニメ画像を視たり、様々な考察をしているチャンネルがあったりして、間接的に楽しんでいる状態である。

これらのYou Tubeを視ていて、作者の尾田氏は、台詞やら作画、さらに扉絵やら、単行本での質問コーナーやらで、様々な「謎」と「伏線」を張り巡らしていることがわかった。”ONE PIECE”の考察YouTuberは、この単行本が100冊をゆうに超えている長い物語の、興味ある謎について、以前の内容を読み返しながら、様々な伏線を発見、それをかなり論理的に、言語表現まで細かく「分析哲学」的に考察している。かなりマニアックである。もちろん、各YouTuberの考察はそれそれ違うのだが、実に面白い。

主人公のルフィは、祖父ガープが海軍中将(実力は大将以上だが、天竜人の直属となるのがが嫌で中将に℃止まっている)、父親ドラゴンが革命軍の司令官という設定。幼少期に義兄弟の契りを結んだ、長兄エースは、ワンピースを見つけた大海賊ロジャーの息子で、白ひげ海賊団の二番隊隊長(前任者は、元ロジャー海賊団、ワノ国のおでんだったらしい。)だが、頂上戦争でルフィの目前で故人となってしまった。エースは左腕にタトゥーをASCEと入れていおり、Sにはバツがついている。私はスペルの間違いを訂正したと思っていたが、実は「Sにバツ」は、次兄のサボの海賊旗のシンボル(実際には小さなボートにあるホント細かい描写にすぎない。)だったのだ。サボは、天竜人にボートに砲撃され殺された。エースは常にサボとともに生きていたのだ。(画像参照)しかしこのサボは、革命軍に救われ、生きていた。長らく記憶喪失だったが、頂上戦争でのエースの死を知り記憶を戻し、今はNo2の参謀総長となっている。ドレスローザで、サボは、弟ルフィーの元に現れ、エースの食べていた悪魔の実を手に入れ、その能力を手に入れる。このタトゥーの件も「伏線」から導かれた考察である。

この”ONE PIECE”、実に壮大な物語であり、様々な伏線があって面白い。登場人物や島の名前にも、出自にも、これでもかと張り巡らされた謎と伏線があって、罪と罰の主人公・ラスコーリニコフ(分離派の信徒を意味する)の名前の伏線など比肩できない。漫画という枠組みを超えたドストエフスキー的存在だと感じる。今更ながら、こりゃあ確かにハマるなあと思った次第。