2023年11月23日木曜日

スリラーバーク編を見て

https://one-piece.com/story/thriller_bark/index.html
期末考査前で、試験作成や受験用模擬問題作成などの私事があったことも手伝って、ワンピースのスリラーバーク編の最初と最後だけ、You TubeのLIVEで視聴した。この編の評判はあまり芳しくない。ブルックが登場するする最初のところと、最後にモリアがやっつけられる所、さらにこの編というより、ワンピース最大の名場面を前後合わせて見たかったのだ、真ん中を突っ飛ばしたのは、そもそもこの編のヒール・モリアのキャラクターが好きではないことが最大の理由である。

初めて見たブルックの登場は、なかなか面白かった。私は一味の中でも、ゾロとサンジの次にブルックが好きである。ワンピースという漫画は、人種や民族どころではなく、巨人族や半獣半人のミンク族、半漁半人の魚人族などが、フツーに登場する。チョッパーはヒトヒトの実を食べているトナカイだし、フランキーはサイボーグである。この平等観の設定は実に凄いと思う。

LGBTの問題も関係ない。No2のボンクレーや革命軍のイワンコフなどは、ばりばりのGであるし、ワノ国編で登場するヤマトは、女性ながらカイドウの息子となっており、Tであるようだ。白ひげ海賊団の16番隊隊長だったイゾウも歌舞伎の女形の姿をしており、Tであるようだ。この設定も先見性というか、なんとも凄い。

さすがに、一度は死んで復活している白骨体であるブルックは、これらのマイノリティーの中でも特筆モノだろう。何より陽気で、ノリが良いのが好きなのだが、船長命令に厳格なところは、大人組(当然一味で最年長)でもある。ブルックが加入して、この編で、後のジンベエを除いて、一応の勢ぞろい体制となるわけだ。

http://animesoku.com/archives/26152309.html
さて、私は、人気投票ではルフィーに次いで第二位なのだが、ゾロが一番のお気に入りである。様々な戦いのシーンもいいが、この編の最後に、クマが突然世界政府の命を受けて一味抹殺のため登場する。この頃の一味では到底刃が立たない。クマは後にわかるが、本来非常に優しい人間性があって、この時もその片鱗を見せる。ルフィーはなんとか勝利した後で、瀕死の重傷を負い、全く動けない。両翼のゾロもサンジもボロボロである。

そんな中、ルフィーの命を差し出せば、一味の命を保証するというクマに全員が否。攻撃を受け皆倒れるが、ゾロは、自分の命と引き換えではどうかと、しぶとくクマに交渉する。サンジも来て自分の命を取れと言うが、ゾロに当身を食わわせられ倒れる。(この辺が「両翼」と呼ばれる所以で、最終決戦時、太陽に当たって消えそうになった時も、ルフィーの勝利を信じ、両翼はロビンとともに微動だしなかった。)

クマは、ルフィーの莫大なダメージを吸い出し、この痛みに耐えれるかをゾロに聞く。結局ゾロは、この痛みを一人受け止めるのである。クマが立ち去った後、気がついたサンジがかけよると、ゾロはあたり一面に広がるほどの莫大な出血をしつつも、仁王立ちしていた。どうしたと聞いても「何もなかった」と答えるのである。サムライ・ゾロの真骨頂である。ホント、痺れる最高のシーンである。

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