2023年11月19日日曜日

桂冠詩人

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昔々、小学生の頃、「小さな目」という子供の詩を掲載する小さなコラムに何故か私の詩が載ったことがある。それ以来、私の詩作の芽は枯れてしまったようだ。青年期には、ハイネやゲーテ、寺山修司などの詩を読んだりしていたが、詩作に及んだことはない。商業高校の担任時に、不本意ながら退学する生徒にホイットマンの詩集を贈ったことも懐かしい。超久しぶりに、詩を書いてみようかと思った。

天にも届く大木(たいぼく)である。根は深く、地球中に広がる。

常緑樹であるその木には何百万という枝が伸びている。

大木は、地球上の苦をその身に取り入れ、幸(さち)に変えて放出(だ)してきた。

大木はすでに老木ではある。しかし、多数の強い幹が支えている。

大木は幹や枝に生命を吹き込んできたが、成住壊空は理(ことわり)。

枝も幹も成住壊空を繰り返しながら、その任を果たしていく。

私はその末枝。とはいえ、多少花を咲かせ実を結んできた。

大木の名は、桂冠詩人。成住壊空は理。…成住壊空は理。

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