2026年1月25日日曜日

米国 反グローバリズムの鐘3

https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/tbs/world/tbs-2419184
 1月9日・10日に「米国 反グローバリズムの鐘」というエントリーをしたが、ついにトランプ大統領の国際戦略が姿を表した。戦後80年間の国際秩序が大転換しつつある。少し間が空いたがこのタイミングで、3回目のエントリーをしようと思う。

ニュースソースは、https://www.youtube.com/watch?v=Bps1H573N_Qである。このチャンネルの内容はは、アメリカ政治を中心にかなり信憑性が高い。

トランプ大統領は、ダボス会議に史上最大規模の使節団を引き連れ参加した。このダボス会議で、『平和評議会』の署名式典が、1月23日に行われた。昨年9月のガザ和平案で提唱され、国連安保理でも設立が支持された国際組織で、委員長はトランプ大統領本人、アメリカ陸軍将校が率いる「国際安定化部隊」も創設されるというもの。要するに、国連に代わる国際紛争の解決と安定のための国際機関である。

60カ国に招待状が送られたのだが、この発足式典に参加したのは、ハンガリー・ニルがリア・アルメニア・アゼルバイジャン・サウジ・UAE・バーレーン・モロッコ・ヨルダン・トルコ・ウズベキスタン・カザフスタン・パキスタン・モンゴル・パラグアイ・アルゼンチン・インドネシアの19カ国。(ロシア・ベラルーシ・イスラエルは式典に参加していないが参加したのでは?という話がある。)

意外な顔ぶれである。というより先進国が少ない。イギリスはロシアが参加を許さずNG、ウクライナはロシアとベラルーシの参加を許さずNG、フランスとノルウェーは国連の代替との懸念、イタリアは憲法上の問題でNG、カナダは、グリーンランド問題で親中国・反トランプが鮮明でNG。日本や中国、アイルランドは様子見。

これまでの国際秩序では、国連には、国連軍(国連憲章第7条に規定された安保理の決議による派遣軍:朝鮮戦争時に、ソ連が欠席、中国は台湾だったので成立したのが唯一。)とPKO(平和維持活動)がある。それ以外に、安保理決議に基づいた参加国の自由意志・責任・費用負担に基づく多国籍軍(湾岸戦争、東ティモール、コソボ紛争等)があったのだが、今回の『平和評議会』は”国連安保理とは連動しない多国軍組織”と見るべきかも知れない。ただ、拒否権を持つアメリカにとって国連・安保理離脱はリスクが大きいので、現状そこまでは踏み込んでいない。

国連の機能不全を補うというより、アメリカ中心に、実行力ある武力行使を行い、国連の自然消滅を目指したものと伺う向きもある。たしかに、今の国連は口は出すが、実行力が伴わない。トランプ共和党から見ればカネだけ取られて何の価値も利益も生まない組織に見えるのだろう。ところで私の懸念。1993年のソマリア・モガディシュの戦闘以来、アメリカのママたちの反対によって、米軍は特に利害のない地域での地上戦を避けてきた。この世論をどう克服するのだろう。

ところで、前回エントリーした様々な国連・非国連の国際組織からの脱退は、アメリカのプラグマティズムから見て、上記同様、何の価値も利益も生まない組織と映っているようだ。特にSDGsの目玉である環境問題に対しては、現状ヨーロッパが主導(成功しているとは言い難いが…。)しており、遅れを取ったアメリカ共和党筋は熱心ではない。よって、UNDESA/国連経済社会局(SDGsの推進を担当する国連事務局の中枢部門) からの脱退は、その意思の明確な表明と見るべきである。

一方で、MDGs以来の途上国への国際協力に対しても関連国際組織から離脱している。これは、おそらくUSAID(アメリカ国際開発庁)の公金の無駄使いから派生していると思われる。たしかに、アジア・アフリカの独裁国家だけでなく多くの途上国の汚職指数は高く、アフリカウォッチャーの私から見ても、デモクレイジーを助長しているわけで、理解できないことはない。

また『平和評議会』の式典と同日に、1年越しでWHOから離脱した。(WHOはまだ25年度のカネがどうのこうのと言っているようだが…)コロナ禍の時に表面化したWHOの親中国路線とグローバリストの策略・W(民主党絡みのアメリカの製薬会社は、なぜあんなに早くWを製造できて、さらに多くの被害をもたらしたのか、未だ不明である。)の問題など、トランプ大統領のWHOへの不信感は極めて大きい。日本も同様に離脱してもいいのではないかと思う。

トランプ政権は、自由貿易体制に高関税政策で立ち向かい、経済制裁を行うという反グローバリズムの実施に加えて、外交・政治・軍事分野でも、明確な反グローバリズムを打ち出したといえるだろう。今回の一連のアメリカの動きについて、理解できるところもあり、理解できないところもある、というのが正直なところである。

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