2025年12月30日火曜日

2025年 回想 国内政治の変化

https://www.youtube.com/watch?v=OdJVSFh6008
このブログでは、あまり国内政治の問題には踏み込まないようにしているのだが、2025年を回想するにあたって、国内に大きな変化があったと思うのであえて記しておこうと思う。

日本の国是は、なんといっても「平和主義」である。この平和主義に対する明確な挑発に対しては、さすがの平和日本の国民も看過できない。数年前の隣国の艦艇による哨戒機へのロックオンは、隣国へのスタンスを大きく変えるきっかけとなった。SNS時代の情報社会は瞬く間に隣国のルサンチマンへの嫌悪感を増幅させた。

先日の中国の戦闘機から自衛隊機へのロックオンも同様である。このきっかけは、高市政権発足後、立憲民主党の媚中派・岡田氏との質疑だった。中国は、これに従来通り強く反応したが、その足元は大きく揺らいでおり、中華思想とルサンチマンのねじれた反論は、国連まで巻き込んで失態を重ねていく。そんな中で日本国内に嫌中感が広がっている。制裁として打ち出された中国観光客が日本に来なくなったことには、反対に歓迎されている。もうこの嫌中感は戻らないだろう。政権も、アメリカや台湾、さらにはNATO諸国とも歩調を揃え、これまでの媚中派の遺憾砲ではなく平和主義の枠内で国民の期待に答えている。ロックオンされたF15の空自パイロットの方は、生命の危険を受けながら回避行動もせず、30分耐えぬいた凄い精神力の持ち主であり、”英雄”であると思っていることも付け加えておきたい。

すでに、中国経済はカタストロフィー・ポイント(破局点)を超えているのは明白で、不動産バブルや外国資本の撤退が進んでいる中、マネーストック(通過量)が増えている。これは、地方政府や中国企業の負債を銀行でさらに借り入れ、信用創造でただただ膨らんでいるからであり、いずれ破綻する。企業の賃金不払いや失業者の激増などによって、人民による暴動も増加しており治安面も深刻である。また一帯一路で反感を高めたアフリカ諸国だけでなく、ドイツを中心にヨーロッパ各国も中国を見限ったフシがあり、国際的にも孤立が深まっている。

地理総合の授業では、中国の国是については触れなかった。というのも、中国の国是は社会主義であるわけだが、その証というのは、中国共産党の”プロレタリア独裁”とスターリニズム、土地の所有が認められていないぐらいであるからだ。人民を平気で犠牲にする姿勢は、マルクス・レーニン主義あるいは毛沢東主義の欠片も残っていない証である。このような話を授業で生徒諸君に伝える意義が見つからない。

加藤隆氏の『武器としての社会類型論』では、中国の社会類型は、ヨーロッパと反対に、不自由な支配層と自由な被支配層であった。これは科挙による優秀な官僚が全責任を置い、ルールをかいくぐる自由な民衆を統制するという国のカタチを長年築いてきたからであったが、今の中国共産党には、かの難関な科挙を突破するような教養と力量が圧倒的に欠けており、ルール無用(本日の画像のタイガーマスクの歌は、ここに由来している。笑)の被支配層をスターリニズムで抑えつつ、彼ら以上に自らの私益に走る輩ばかりであるといえる。

このような中国に対し、日本はもう迎合するべきではない。すでにWWⅡの賠償は莫大なODAで精算されている。何らかの個人的負い目を追っている媚中派政治家は、次の選挙で退場させられるべきであると私は思う。高市政権の支持率はかなり高い。毅然とした対中外交、さらに積極財政で財務省の官僚を抑えていることや国民生活の逼迫に寄り添った減税改革には、私も理解を示せる。

というわけで、今年の高市政権の発足と対中国外交の変化は、日本にとって大きな転換点であったと思うのである。

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