2021年4月30日金曜日

ジュリーの「勝手にしやがれ」

https://middle-edge.jp/articles/I0001884
学校まで往復10分の車の中で、今日聞いていたのは、沢田研二(ジュリー)の「勝手にしやがれ」であった。私は意外にジュリーが好きでカラオケでもよく歌う。この曲はジュリーの代表曲であるように思う。

ふと、歌詞を噛みしめてみると、見事に情景が浮かんでくる。さすが、昭和を代表する作詞家・阿久悠の詩である。

壁際に寝返りうって 背中で聞いている 

やっぱりお前は出ていくんだな

悪いことばかりじゃないと 思いでかき集め 

鞄に詰め込む気配がしている

行ったきりなら幸せになるがいい 

戻る気になりゃいつでもおいでよ

せめて少しはカッコつけさせてくれ 

寝たふりしてる間に出て行ってくれ

バーボンのボトルを抱いて 夜更けの窓に立つ 

お前がふらふら行くのが見える

さよならというのもなぜか しらけた感じだし 

あばよとさらりと送ってみるか

別にふざけて困らせたわけじゃない 

愛というのに照れてただけだよ

夜というのに派手なレコードかけて 

朝までふざけようワンマンショーで

背中で、女が去ろうとしている気配を感じている。しかも女の想いの中に多少の未練を感じ取っている。「悪いことばかりじゃないと 思いでかき集め 鞄に詰め込む気配がしている」素晴らしい歌詞ではないか。

「バーボンのボトルを抱いて 夜更けの窓に立つ お前がふらふら行くのが見える」まさに情景が浮かぶ歌詞だ。こういう時、男が飲む酒は、やはりバーボンがふさわしい。バーボンと言うちょっと非日常的で語呂もいい酒。”バーボンのボトルを抱いて”=5字7字。ふらふらと女が去っていく。かなりの心労がそうさせているのだ。これまでの恋の強度がわかる。いいよなあ。街灯と女の影がゆれているのが見えるではないか。

”しらけた”というのは、当時の流行語の1つ。派手なレコード、ワンマンショー。昭和を感じる語彙だが、この2つの7字には、この歌のキーワードとして見事に映えている。

この歌で描かれている男は、「ふざけること」で自分の大事な何かを隠し通そうとしているようだ。2度出てくるこの「ふざける」という動詞。これもこの歌のキーワードである。彼が隠そうとしているのは何なのだろう。意外に純粋な男のロマンなのかもしれない。

1977年。昭和52年。私は大学2回生。この頃にはまだ未来に夢があり、シラケ世代と言われながらも、若者が純粋に自分の生き方を探していた時代だ。加藤諦三の「俺には俺の生き方がある」などという、今読むとちょっと恥ずかしい本がまだまだ売れていたし、革命という言葉に皆、憧れを抱いていた時代であった。

恐るべし、昭和の歌謡曲。中でもこの歌詞は最高級品だと私は今日改めて思ったのだった。

https://www.youtube.com/watch?v=aFAdojrMoao

2021年4月29日木曜日

ハクビシンの犯行現場

https://kanban.ocnk.net/product/52

昨夜遅く、ガサガサと音がするので玄関に出ると、前の畑のビワの木が揺れている。そっとライトを取って見てみると、枝の上に動物がいる。目が光っていて不気味だ。木に登れる狸そのような姿は、ハクビシンである。

あらためて調べてみた。夜だったので額から鼻にかけての白い線は確認できなかったが、まさしくハクビシン。彼らはどうも外来種の可能性が高いようだ。面白いのは、九州や中国地方にはいないのに、四国と東日本にはいるらしい。はっきりとした外来種ではないために、害獣であっても駆除の対象にはなっていないし、罠で捕まえるのに許可がいるというのは、そういう理由らしい。

三崎で、農家のご苦労を実感している。都会にいるとわからない。

2021年4月28日水曜日

大谷翔平100年ぶりの偉業

https://www.topps.com/cards-collectibles/topps-now/shohei-ohtani-2021-mlb-topps-now-reg-card-137.html

エンゼルスの大谷翔平選手が、100年ぶりの偉業を達成したというニュース。どんな偉業かと思ったら、ホームラン数でリーグトップの選手が先発登板したということらしい。100年ぶりとは、当然ながらベーブルース以来である。

https://news.yahoo.co.jp/articles/47c9bb4cb26da1c2f29e75569f25f2b28bc44f17

凄いな。ベーブスースですぞ。ベーブルース。

昔、I工業高校の担任卒業旅行で、ボルチモアに行った時、ベーブスースの生家(博物館になっている)に行ったことがある。小学生の頃、図書館には偉人伝がたくさんあって、ベーブルースの巻を読んだ記憶がある。その超有名なベーブルースですぞ。

今季の大谷選手の活躍については、時々ニュースで見ている。単に凄いなというだけでなく、人間としての姿勢に凄みを感じる。彼が高校時代に定めた目標をやり切って大選手に自分を押し上げたことは有名である。まあ、野球界の阿弥陀仏ですな。

一流の人間には、あふれる才能だけではなく、深い志と人知れぬ努力があると思う。いつか、大谷選手がイチローとともに偉人伝に載る日がくるかも。

2021年4月27日火曜日

最近悪夢が多い:夢分析

http://khosokawa.sakura.ne.jp
/opinion11e.htm
 このところ、悪夢でうなされることが多い。フロイド的な夢判断の本を持っていたのだが、マレーシアを去る時に、心理学をやりたいという学生にあげてきてしまった。(笑)だからというのではないが、ユング的な夢分析でちょっと考えてみようと思う。

昨夜は、とにかく追いかけられている夢を見た。文字化はできないが、なかなか苦しい夢だった。夢は、無意識が出てくるものであるのだが、追いかけられる夢と言うのは、今は脅威であるけれど取り入れるとよい事柄があるとのこと。決して悪い夢ではないそうだ。思い当たるフシはあるようなないような…。こういう分析は、人文学的で法則性が絶対あるとは言えないのだが、他に方法はないので納得するしかない。

意外に意識のある昼間に関わった事例が夢に出ることもあるようで、ちょうど妻がYouTubeで鉄道マニアのS君が西日本の交通機関を駆使して逃げ回っているのを見ていた。これに関係があるのかもしれない。

結局、専門ではないのでよくわからないという結論になる。(笑)倫理の教師としては、もう少し詳しく分析したいところなのだが…。またちょっとユングを読んでみようかな。

2021年4月26日月曜日

塾はあいかわらずの盛況

塾の方は、相変わらず30人を超える生徒が来塾してくれている。図書室や132教室も使いながら、やっているのだけれど、ちょっと多いなと思う。ありがたいことなのだが、今のところ、大声を出すような機会はないし、比較的静かにみんな自学自習してくれている。ホワイトボードの表裏を使っての小講義スペースもうまく使っている。

20:00発のバスに、八幡浜の中学校・伊方中・瀬戸中の生徒が10人以上乗り込んで下校するので、残り1時間は一気に寂しくなる。だいたい寮生が数人最後まで頑張っている。

放課後から21時まで、若い3人の講師は忙しく生徒間を動き回ってくれている。3年生は当然ながら、2年生の進学組が良く来てくれているのが大きい。まだ、良いのか悪いのかはわからない。ここに、中間試験でさらに多くの生徒が来たらどうしようかと、マネジメントを担当している私としては苦悶しているのだった。

2021年4月25日日曜日

前任校の硬式野球部の変化

https://www.hb-nippon.com/column/437-baseballclub/14766-20201010no1046/gallery/photo/16
大阪での教員生活最後になったH高校は、体育系の学校で硬式野球部が強かった。公立の雄として度々注目されていた。監督は私の同期赴任でOBでもあるI先生であった。このところどんな成績を残しているのかと気になって調べてみたら、PL学園出身の先生が監督になっていて話題になっていた。ということは、I先生はどこかに転勤になったということだ。時の流れを感じる。公立高校教員の避けられない諸行無常である。

さて、そのPL学園出身の先生、いろいろと面白い取り組みをしていた。私がマレーシアに行く前に、H高校に来たソフトボールが専門のT先生とともに、内野守備をソフトボールの大きさに縮小し、早い送球を鍛えているらしい。

守備を強化することが野球では極めて重要だ。ボールをキャッチしてすぐ握り直し送球する。口で言うのは簡単だけれど難しい。イチローの有名なライトフライから3塁で走者を刺したレーザービームも、こういう技術が基盤になっている。

コロナ禍で、練習も厳しいはずだが、公立の雄としていつか甲子園へ出てほしい。多くの野球部の教え子もそれを待望しているはずだ。

https://www.hb-nippon.com/news/52-column/44483-column20201014002

2021年4月24日土曜日

北京冬季五輪 米国の対応

https://www.afpbb.com/articles/-/3155616
アメリカの上院の外交委員会で、共和・民主党共同で北京冬季五輪にアメリカ政府は参加しないという法案を出し、可決したらしい。ウィグルの人権問題がその理由である。上院本会議、下院と審議は続くだろうが、アメリカの世論は対中強硬論に大きく傾いているので、おそらく五輪不参加になるという可能性が高い。北京冬季五輪は、かのアフガン侵攻時のモスクワ五輪同様に日本も含めた西側諸国の参加拒否にまで発展するのだろうか。

私はまだ、アメリカのB政権については疑義があるので、すっきりしないのだが、アメリカは善悪を単純に、はっきりさせたい国であることは間違いない。今や、中国はアメリカン・プロレスで言われるヒール(悪役)になっている。中国のプロパガンダのメッキが剥がれつつあり、隣国同様、世界中の信用を失っている。

この不参加は、あくまでアメリカ政府が不参加というカタチをとっている。選手への強制力はないようだが、さすがに不参加に同意せざるを得ないだろうという予測がつく。

他の西側諸国をはじめとした世界が追随する可能性も大きい。オリンピックが政治に左右されるのは、オリンピック憲章からも否定的にならざるを得ないが、これまでのオリンピックがそうであったように、否定はできない。そもそも、IOCは国際機関ではなくNGOである。選手のことを考えると実に不条理であるが、不条理はオリンピックだけのものではない。

中国は極めて面子を重視する国だ。アメリカにまた強く反発するだろうが、国際的孤立をさらに進めるだけではないだろうか。

2021年4月23日金曜日

緊急事態宣言と愛媛県

https://mainichi.jp/graphs/20210421/hpj/00m/040/005000g/6
またまた緊急事態宣言が出た。東京、大阪、京都、兵庫…。愛媛県でもかなり危機感が高まっている。昨日の聖火リレーも、密をさけての実施だった。スタッフで来られていたある町役場の方が、コロナ禍などなかったら、どんどん盛り上げるところなのになあ、とため息である。

学校でも、昨日の昼休みに、愛媛県からの通達が生徒諸君に伝えられた。特に5月の連休を控えて、寮生はもちろん、バス通学生、地元生も含めて、気を引き締めての対応を呼びかけられた。難しい言い回しにならざるを得ないのがつらいところだ。まあ、一言で言えば、自粛要請なのだが、この日本特有の対応については、賛否両論ある。

今日、まだ在マレーシアのD大生L君にメールして、状況を聞いたのだが、その際私はこの現状は社会学的に面白いテーマであると思うと伝えた。是非このマイナスをプラスにして欲しいものだと…。

罰則を含めた法的な措置ではなく、あくまでも各個人の倫理観に基づく自粛 で対応する日本。これに対し、戦前の翼賛会的な発想であるという批判もあるし、行政機関の権力拡大につながるという批判もある。

大阪の対応(特に臨時アルバイトが警察官と共に飲食業の営業を監視するらしい)は、かなり不思議と言うか、バカバカしい対策であるという批判も強い。ちなみに、警察官は令状がないと店舗内に入れないんだという。その隠れ蓑なのだろうか。うさんくさいと私も思う。

愛媛県では、知事が松山での聖火リレーを断念し、ランナー達に涙の謝罪をされていた。こういう人間力が大阪にはないような気がする。私のようなロジカルでない捉え方をするのも日本人特有のような気もする。

2021年4月22日木曜日

三崎高校発の聖火リレー本番

三崎高校発三崎港はなはなまで、伊方町内の聖火リレーが行われた。愛媛県内のルートを見たが、高校発は三崎だけである。伊方町のある佐田岬半島のルートを考えるとやはりベストだと思うし、それだけ三崎高校の位置が上がっているように思う。地方TVでの取材も多いし、ローラも来たし…。(笑)

開塾後、私だけFacebook執筆のこともあり見学に行き、若い講師陣は塾に残る算段をしていたのだが、講師陣は生徒に誘われ結局聖火リレーを見に行くことになってしまった。おいおい。17:40、三崎高校グランドを出発。私は未咲輝ロードの真ん中あたりで写真撮影を決め込んだのだが、白バイの先導はあるわ、パトカーが何台も続くわ、消防車までくっついていく。ランナーの直前には、LIVE中継車もあって、さすが国家プロジェクトである。

町役場の皆さんも三崎高校に午後から来ておられて、スタッフとして働いておられた。大変なのだ。生徒達も、一生に一度というイベントなので、盛り上がっていた。私も三崎に来なければ、このような経験はできなかったわけで…。

2021年4月20日火曜日

三崎高校発の聖火リレー

木曜日の17:00くらいから、三崎高校を聖火が出発、三崎港のはなはなまで行くそうだ。去年も事前にこういう看板があったのだが、中止になってしまった。二度目の正直である。

私自身は、以前から東京オリンピックにはあまり興味がなく、このコロナ禍の中で、実施できるのかという疑義は未だにある。頑張っているアスリートのことを考えると開催すべきだと思うが、当初の経済効果の皮算用は完全に崩壊している。しかも選手村でクラスターが起こったりしたら、日本がすべて悪いなどと、悪意の隣国sに言われそうだ。そういう意味では実に馬鹿馬鹿しい話である。

このところ、まるで小説より奇なりという感じである。PCS検査も、遺伝子操作のワクチンも信用できない状況が続いている。あの大統領選挙以来の不信はまだまだ継続中で、スエズ運河の事件や、本当にホワイトハウスで首相は会談したのかなどと疑いだしたらきりがない。オーストラリアやフランスも戦争の準備をしているとか。

聖火リレーの話から、思わぬところにいってしまった。木曜日、実施されたらランナーを素直に拍手で送りだそうと思う。

2021年4月19日月曜日

インドが変える世界地図

米中を中心とした新冷戦の現在、米中の把握と共に欠かせないのが、インドの動きである。EUでは、ドイツのメルケル首相主導の時代が終わり、ロシアは国力が衰退している。インドは、それに比して経済的・軍事的にも重要度を増している。

昨日、八幡浜で「インドが変える世界地図」(広瀬公巳著/文春新書)を手に入れた。国際情勢の本は、すぐ状況把握が古くなる。この本は2019年10月発行なので、賞味期限ぎりぎりと言った感じだが、これまで、インドに関してはあまり読んでいないので、購入に踏み切った。

未だに私はインドは不思議な国というイメージが強い。人口でいずれ中国を抜くことは明白で、少なくともCCPの独裁政治が続く中国よりは、はるかに日本としても付き合いやすい国である。

さて、まだ序章くらいしか読んでいないのだが、モディ首相を中心に描いた本である。ちょっと楽しみにしている。多忙で一気に読めそうもないが、面白い内容があればこのブログで書評として記していきたいと思う。

2021年4月18日日曜日

八幡浜の昨日と今日

今週も八幡浜に買い出しに出かけた。昨日は雨だったが、今日は晴天。恒例のスーパーの福引の日である。さて、帰宅後、YouTubeを見ようとしたら、「ブルートレインを船で輸送 特急なは客車が四国へ到着」という、スーツさんという超有名な鉄道マニア・ユーチューバーの記事が出ていた。
https://www.youtube.com/watch?v=h1tTA4KvafY
四国のどこの話だろうと、見てみたら、なんと見慣れた八幡浜駅から動画が始まり、八幡浜のフェリー乗り場からブルートレインが運び出される貴重な内容だった。しかも我々は三崎の人間なので、(三崎からもフェリーが出ているので)ライバルである八幡浜のフェリー乗り場には行ったことがない。そういう意味でも興味深かった。

さすがにスーツさんで、輸送は鉄道輸送の専門会社でそのトレーラーの解説もしてくれていた。ランチ時で妻と見ていて、今日の新着記事なのだが、いつの話だろうということになった。雨の様子から我々の結論は、昨日(17日)だろうということになった。

八幡浜のフェリー乗り場には、「みなっと」という道の駅があって、その近くにこのブルートレインが夜まで待機していたのだと思うと、なかなか趣がある。その後、大洲経由で高速を使って運ばれたと思うのだが、八幡浜市内は狭い道もあるのでかなりゆっくり移動したのではないだろうか。などと、地元民としては想像してしまう。
ところで、今日の八幡浜は晴れていて、GFというスーパーの屋上から、スマホで写真を撮ってみた。八幡浜は、2隻入るフェリー乗り場やいろんな種類の漁船がたくさん係留られていたりと、三崎港よりはるかにでかいのである。

2021年4月17日土曜日

YouTube 井上陽水の氷の世界

YouTubeで、NHKの井上陽水/氷の世界のドキュメンタリーを妻と見た。私の世代は、拓郎・陽水・かぐや姫の世代で、古いアルバムはよく聞き込んでいる。どっちかというと、私は拓郎派で妻は陽水派である。

https://www.youtube.com/watch?v=GlN1rk3Agc8

このYouTube、実に面白かった。最も驚いたのは、「帰れない二人」が忌野清志郎との共作であったこと。この名曲が、どうも一行や二行ずつ2時間くらいで作られたらしい。しかも、「心もよう」とシングルのどちらをA面・B面にするかで、揉めたとのこと。結局、「心もよう」がA面になった。もちろん「心もよう」も大名曲である。高校時代、よくラジオから流れていた。なつかしい。ギターコードもわりと単純で、よく弾いたものだ。

このころ、録音テープが8トラックから16トラックになった。今の若い人にはわかりにくいだろうが、曲を録音するのに、歌やギターなど8つのパートしか録音できなかったのが一気に倍になったということだ。だから、「心もよう」の前奏もギターのソロだけでなく、様々な音響を入れて、ミキシングされ、素晴らしいものになっている。

「氷の世界」は、ロンドンで録音されたそうだ。陽水によると、アルバムタイトルにもなっている「氷の世界」という曲は、スティービーワンダーの「迷信」にインスピレーションを得たらしい。イントロを改めて聞くと、なるほどと思う。

陽水には、名曲が数々あるが、アルバムとしては、この「氷の世界」がやはり一番だと私も思う。曲の順番決めにも凄い時間を費やしたとのこと。ミリオンセラーになるはずである。ちなみに、私が最も好きな陽水の曲は、沢木耕太郎との宮沢賢治の「アメニモマケズ」のやりとりをしながら生まれた「ワカンナイ」。その収録アルバム「LION & PELICAN」も大好きなアルバムだ。

このドキュメンタリーの中で、陽水が辞書を持ち歩いていたという話が出てくる。語彙にこだわって歌詞をつくる陽水らしいエピソードであると思う。「ワカンナイ」はまさにそういう曲である。

帯状疱疹 完治

1年ぐらい前から、帯状疱疹という病気になって、長い間薬を飲んでいたが、今日K医院に行ってきて、薬をやめてもいいという診断を受けた。

この病気、ストレス性の病気で私の場合は右胸を中心に湿疹と痛みがあった。最初は湿疹もひどく、かなり痛んだが、徐々に痛みが薄れてきた。念のため、ずっと薬を飲んできたが、これで解放されたわけだ。

K医院では、もっと仕事をセーブし、気楽にやるように最初言われていたのだが、このところ気楽にやれという言葉は言われなくなった。状況をよくご存じだからだろう。(K先生は三崎高校の校医でもある。笑)

このブログで帯状疱疹のことを記さなかったのは、教え子諸君や友人に、いらぬ心配をかけたくなかったからである。相変わらず、多忙な日々は続いているが、もう大丈夫。

ところで、コロナ禍が大阪で凄い話になっているし、愛媛県でも松山や宇和島への不要不急の移動は自粛せよとのお達しが出ている。ネットを見ていると、PCR検査自体、信用が出来ないし、ましてワクチン接種は超危険な代物であるとの記事が多い。一方で今日K医院でNHKを見ていたら、ワクチン接種をがんがん推進しようとしている。まるで小説のような虚構の世界に生きている気がする。

2021年4月16日金曜日

この2日間は35人ペース


新学期が始まって1週間。バスが2台になった関係で、20時台の塾専用バスの運行が止まっていたのだが、昨日から再開した。すると、バス通学生がどっと増えて、2日間とも35人を超える状況になった。

正直なところ、塾講師も大変である。今日のミーティングでは、各講師がどれだけ練習問題を用意したり、様々な生徒に対応するための教材研究を進めているかがよくわかった。わが塾の講師は、極めて有能なので可能だが、普通の塾ならパンクするような状況だ。

今のところ進学クラスの2年生が、熱心に来て質問してくるのが目立っている。これらは来年に向けて実に楽しみな話なのだが、1年生に関わる余裕がない。必然的に私がいろいろ声をかけて回っている。それはそれで楽しいのだが…。

さてさて、この満員御礼の状況はいつまで続くのだろうか。今はじっと様子を観察している。

2021年4月15日木曜日

青い通学バス

三崎高校は、寮生(他府県や愛媛県の伊方町外からの生徒)と地元生(徒歩で通う者、バイクで通う者、自家用車で送り迎えしてもらっている者)と、バス通学生がいる。バス通学生は、八幡浜市から伊方町の2つの中学校出身者が多い。3年前までは、伊予鉄のバスで通学していて、定期代が1か月15000円もかかっていたという生徒もいた。2年前に同窓会が購入したバスが、町の費用で人件費・燃料代等が保障され、運行されるようになり、1年前に未咲輝塾の塾生のためだけの20:30発のバスも帰路だけ運行していただいていた。

ところが、今年度さらに55名もの新入生が入ってきた。寮生は全校生徒の過半数を超え、今春町営の新寮(40名分)を伊方町が建てていただいた。凄い話である。建設費は…億円とか。

バス通学者も1台のバスでは、間に合わなくなった。これを予期して、伊方町が新規にバスを購入していただいたのである。青いバスで、なかなかカッコいい。今日、三崎支所に停まっていたので、思わずスマホで激写してしまった。

全く伊方町様々なのである。三崎高校存続のため、惜しみなく支援をしていただいている。我が公営塾もその範疇にあるのだが、微力ながらその期待に答えなくてはと日々思っている。

2021年4月14日水曜日

伊方町町議選

伊方町の町議選が昨日告示された。当然ながら、どんな人が町議なのか知らないし、ほとんどが無所属なので、どんな政治信条をもっているのかもわからない。選挙公報もまだ届いていないので、まさに五里霧中。

棄権するつもりはないのだが、さてさて困ったもんだ。某政党の宣伝カーが昨日中学校の近く(これすなわち我が教職員住宅の近く)で、大音響で原発がどうのこうのと言っていたので町議選が始まったことを知ったのだった。

HPで選挙の告示を見てみたら、無所属ながら様々な職業(農業、漁業、会社経営…。)の候補者が示されていた。選挙カーなんか走るのだろうか?演説会もあるのだろうか?なんか不思議な感じである。

ちなみに去年の町長選は無投票だった。地域おこし協力隊として、町長とは接する機会も多いのだが、なかなか面白い方で人間的な魅力があり、三崎高校を大切にしていただいているので私はありがたく思っている。できれば町長を支え、三崎高校のために動いてくれる候補者を選びたいと思っている次第。

2021年4月13日火曜日

新年度2日間の塾の様子

通常授業になって、2日目。塾は、放課後すぐ、部活をやめた2年生(1年生は強制だが2年生は自由)がまずやってくる。漢字を教えている帰国子女の生徒も来る。そのうち、部活を終えた2年生や3年生が順次やってくる。各自だいたい帰る時間があって、早めの地元生(夕食の時間に合わしているのだろう)、寮生でも早い子もいる。遅くまで部活をやっている男子バレー部や吹奏楽部がその後やってくる。20時を超えると、寮生がほとんどになる。生物の特別講義を受ける生徒も最後まで頑張っている。21時15分が点呼なので、21時が近づくとみんな片付けに入る。

昨日も今日も1年生3人を含めて21人の来塾であった。入れ替わり立ち代わりなので、密ではないし、講師陣もまんべんなく生徒を巡回している。我が講師陣は、教えることが大好きなので、休みなく頑張ってくれている。頭が下がる思いだ。私はと言うと、マネジメントを進めながら、進学指導やその他の相談に乗ったりして、激励に徹している。

なかなか良いリズムである。

2021年4月12日月曜日

帰国子女対策開始

今度の1年生に、カナダからの帰国子女の男子生徒がいる。英語は堪能だが、日本語の読み書きは厳しい。以前、学校を見学に来て合ったこともある子である。前のK校長先生から、相談を受けて、三崎高校内で日本語教育に多少なりともかかわったことがあるのは私だけなので、マレーシアでの経験(といっても横眼で見ていた程度だが…。)を活かすことにした。PBTの漢字教育は厳しい。その伝統を三崎高校でやることにしたのだ。教え子たちに聞くと満点が獲れるまでゆるしてくれなかったそうだ。(笑)PBTのT先生にメールして、お勧めのテキストと漢字テストの見本を送っていただいた。

今日はまず、彼の漢字力を知るために、ある市の漢字テスト(小学2年生向け)をやってもらったら、意外に読めたりする。半分くらい正解だった。彼は、日本語のリスニングが十分できる。もちろん、私との会話では、私のサバイバル・イングリッシュを挟むのだが…(笑)汗をかきながら漢字を学ぶことの重要性を今日は話した。

その上で、最初の課、山、川、日、月、火、水、木、金、土を教えた。漢字は象形文字であるという話をした。彼はかなり納得してくれた。読めるとともに書けることが重要。というわけで、宿題として、これらの漢字を20回書くこと、音読み・訓読みもしっかり頭に入れることを指導したのだった。意外にも、六日を”むいか”とちゃんと読めたりする。いいぞぉ。山を”さん”とも読むよと教えたら、”ふじさん”という返答が帰ってきた。なかなかやる。性格の良い子なので、きっと伸びるはず。

慌てず、ゆっくりとやっていこうと思う。

2021年4月11日日曜日

昨年1年間の塾の真の成果とは


先週は、月曜日以外実に多忙だった。特に勤務時間前から動き出すことが多かった。火曜日は私事で宇和島まで行ったし、水曜日は地域おこし協力隊のミーティングさらに町教委とのミーティング。結局私はそのまま正午の開塾の為学校へ。木曜日は全講師がそろって始業式に参加したし、金曜日は入学式だった。コロナ禍対策で、愛媛県は最高レベルに引き上げられたこともあり、全講師参加から私だけの参加になった。要するに、ほぼ毎日朝から走り回っていたわけだ。

午後から塾が始まると、数学や英語の講師は超多忙になる。私はひたすら教材研究をしながら、生徒に声掛けをして、進学指導をしている。理科の講師は今週はあまり出番がなかったのだけれど、ずっと教材研究に余念がない。というのも…。

英語も数学も理科も、学校の先生方と念密な打ち合わせを行っているのである。詳細は書けないが、授業進度に合わせた塾での取り組みを各自まかされているのだ。昨年度1年間、未咲輝塾は、学校との連携を最大限重視してきた。今年度は1年生がさらに2クラスになり、教員が増えていない分、先生方の負担が増加している。その上に、実に学力差がある。先生方は、進学を考えている生徒に十分に対応できるとはいえない状況にある。その分を塾で補充して欲しいということなのである。これは、我々はにとって願ったりかなったりである。教員生活40年の私からすると、これは、塾の講師陣を認めてくれたことに他ならないと思っている。もし、私が勤務する学校に、公営塾があったとしても、塾講師に、このような信頼を寄せることはそう簡単にできないのではないかと思う。それが、三崎高校で実現しているわけだ。(これは、社会科の私も含めての話である。)

実力ある講師陣に私は恵まれている。このような公営塾は全国でも数少ないと思う。

2021年4月10日土曜日

アフリカ独特のユルさ

ケニアとタンザニアの国境を示す石碑 https://ebisu.surbiton.jp/travel/kenya/maraserena.html
「アフリカ独特のユルさがアフリカらしい発展の鍵になる」という、明治大学の笹岡健一教授の記事が面白い。今日現在で3回にわたって書かれている。その要約と私の感想をエントリーしたい。

アフリカ諸国は、植民地支配の際にひかれた国境線のまま独立している。それ以前のアフリカには小さな王国もあったが、領地の拡大を目指すことはなかったし、植民地支配のためにエスニックグループの集団がかき集められた。エリトリアの独立と南スーダンの独立は例外的で、1960年以後国境線は動かさないという取り決めがなされている。すなわち、ヨーロッパや他の地域の国(日本も含めて)の成り立ちが全く異なる。領地拡大という概念がアフリカにはないのである。

よって、国境管理はユルい。国境沿いのエスニックグループには、その国の中央に居住するエスニックグループより国境を越えたところに、同じグループや言語的に近いエスニックグループがいることも多い。管理の行き届かないところで、自由に往来している。麻薬や武器、盗難品などが自由に運搬されたり人身売買目的で子供が連れ去られることも横行しているので、デメリットも大きいが、国境管理の厳格化が政治の安定や経済の成長に繋がるとはいえない。

アフリカの不思議の1つに国家間の紛争がほとんどなく、内戦ばかりであることがある。もちろん、ナショナル・アイデンティティはあるし、ブラック・アフリカ的な意識、エスニック集団意識もある。しかしユルさ、重なり方もアフリカ独特のものである。ところで、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)構想が推進されているのだが、インフラの不整備や農産物生産に地域的特色がないことなどの産業構造から不安視されている。しかし、これもヨーロッパや他の地域と同じ視点で見るとたしかにそうだが、アフリカ独自のユルさから独自の発展が生まれる可能性があるのではないか。

…近代国家は領域国民国家と言い換えることができる。アフリカ諸国の歴史を鑑みるに、エチオピアがそれに該当するとは思うが、他は笹岡先生の言われるとおりである。実際、ケニアでは、マサイは、マサイマラ(ケニア)とセレンゲティ(タンザニア)を自由に移動していることを知った。ブルキナファソの北部サヘルにも国境的なものが作られている様子はなく、実際にはトゥアレグの人々は遊牧民で自由に移動しているはずだ。とはいえ、ナショナルアイデンティティもある。特にサッカーに関してはナショナルチームの活躍が大きい。ブルキナファソで見たTVの音楽番組では、同じフランス語圏のバンドが紹介されていたが、セネガルの、マリのバンドだという風に紹介されていた。エスニックの意識も大きい。そもそも同じ国内でも言語的に全く違ったり、似ていたりと複雑である。こういうアフリカ独自の重層的ユルさは、私には魅力的に映る。

…この小論で、アフリカの国家間戦争が起こっていないことが、その歴史的な由来から説明されている。納得である。同時に、私は60年代以来の汎アフリカ主義が今も根付いていると思う。モロッコがAUから排除されたのもその表れだろう。国内では様々な紛争があるが、国家間ではないということの是非は、アフリカが領域国民国家化=近代国家化していないとネガティブに見ることも可能だが、重層的に見ることが必要だと思う。いずれにせよ、面白い内容だった。

…意外にも、アフリカ各地での農業生産が特に近隣ではあまり変わらないことの指摘は、目からウロコな話であった。たしかにそうである。気候や土壌によって、トウモロコシ主体、芋主体といった多少の変化はあるが、米栽培は未だ少ないし、ミレットなどの雑穀は土壌の悪い所でどこでも栽培されている。自由貿易と言ってもリカード的な比較優位の商品はあまりないといえるだろう。だが、これもヨーロッパ中心の経済学的な視点である。アフリカはアフリカの独自の発展があるはずという笠岡先生の意見を支持したい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c57e77878f60aa220d6fee2cf72859c83233fcad
https://news.yahoo.co.jp/articles/4025b692645967286b42e73bb73376532f9e09ce
https://news.yahoo.co.jp/articles/28ffa39da1bc0039e65160d7a4f78aeff92a8b2c

2021年4月9日金曜日

ケニアのマチャコス


入学式の日。本当は塾講師全員で参加予定だったのだが、愛媛県のコロナ対策が最高レベルになっていた関係で、学校の許可を受け私だけが参加した。今回の新入生には、ケニア人の父親を持つ生徒がいる。以前に塾にも来てくれて、スワヒリ語で挨拶したことがある。(昨年9月20日のブログ参照)それが縁かどうかはわからないが、三崎高校に来てくれたわけだ。

今日もお父さんが来てくれていて、少し話をした。エスニックグループはカンバ(ケニアには60以上のエスニックグループがあるが、比較的メジャーである。)で、出身地はマチャコスだという。マチャコス…。聞き覚えがある。JICAの教師派遣視察旅行でセカンダリースクール視察に行く際に、ここでランチを取った記憶がある。ちょっと街中も歩いた。記録を確認したが、2003年8月5日の話である。マチャコスでの写真を探したが、大阪の自宅に置いてきたようだ。

このお父さんは凄い人で、陸上競技(おそらく長距離走)関係の仕事をされていて、日本語もペラペラである。生徒のお姉さんも有名な陸上選手らしい。

HRの後、塾に来られてまた少し話をした。三崎高校に来た詳しい話を聞かせてもらった。実に不思議な縁(えにし)を感じる次第。出来る限り支えてあげたいと思う。

2021年4月8日木曜日

山田五郎氏の大人の教養講座

https://gigazine.net/news/20180927-rembrandt-masterpiece/
始業式である。久しぶりに寮生をはじめとした2・3年生に合った。なかなか嬉しいものである。生徒はやはり可愛い。さて、始業式の話は、公式なFacebookに書いたので、私的なブログは違うことを書こうかと思う。

昨日からハマっているYouTubeがある。山田五郎氏の「大人の教養講座」である。有名な絵画と画家の話を語っている内容で、なかなかいい。山田五郎氏は昔よくTVで見た人なのであるが、何者か知らなかった。調べてみると、そもそも上智からザルツブルグ大学で西洋絵画史を専攻した美術評論家である。詳しいはずである。(笑)

ハマっているといってもすべて見たわけではない。ゴッホはなぜひまわりの絵を多く描いているか?レンブラントの夜景にある妙に光った女性の謎、そしてムンクの叫びの意味といった3本くらいなのだが、いずれも面白かった。

https://www.youtube.com/watch?v=zjq3EacZ3e4

教養という語彙を使うのは、実に難しい。常識というと、ないと恥ずかしいといった強制的なニァンスが含まれるが、教養と言うと無限に広がるような趣がある。60を過ぎて、教養と言う語彙に愛着を感じるようになった。

私は、高校時代にだいぶ西洋絵画の知識を入れた。まあデザイン科(図案科)であったわけだから当然だが…。今となっては、全くの無駄な学びであったようでいて、決してそんなことはない。人生、無駄な学びはないと思う。あちこち寄り道をしてこその人生のような気がする。暗記で教養は身に着かない。寄り道したくなるような動機が必要だ。

そんな教養を纏った人生はいい。もう少し長生きして、さらに教養を纏っていこうと思うのだ。

2021年4月7日水曜日

町教育委員会との懇談

地域おこし協力隊の月一の懇談会の後、教育委員会との公営塾の新年度最初の懇談会が今日あった。この1年間の総括書をもとに、現状の報告と様々な要望もさせていただき、また講師陣の状況も丁寧に聞いていただいた。実に有意義な懇談会であったと思う。

教育長、教育委員会事務局長、学校教育室長とオーナーが勢ぞろいで、特に事務局長は新年度から就任されたばかりで、初めてのご挨拶である。なんと三崎在住、三崎高校OBであられた。だからこそ好意的な目で公営塾を見ていただいており、懇談の機会を心待ちにしていただいていたようだ。率直に嬉しかった。

また教育長は、昨年度の公営塾の動き(進学実績や出前塾、学校との緊密な連携など)に非常に満足していただいているようで、塾からのいくつかの要望についても、好意的に素早く決済を頂いた。実にありがたい。

学校教育室長も、毎朝晩、町が新築していただいた未咲輝寮を見回りに来ていただいているとのこと。頭が下がる思いである。

全国の公営塾でも、学校、そして行政との関わりがうまくいっていないところもある。未咲輝塾も一昨年度は行政の関わりへの批判的な文書資料が残っていた。私は、長い教員生活の中で、行政との関わりのツボのようなものを経験的に知っている。正確で素早い連絡報告を旨としている。最近はメールという便利なものがあるし、そういうオフィシャルな文書作成も別に苦ではない。行政サイドの思考回路も分かっているつもりだ。

一昨年度を貶める気は毛頭ないが、批判的に見るのではなく、できるところから行政に合わせていくという努力を怠ってはいけないと思う。学校も同様である。学校はもう少し、ゆるやかな善意の人間関係(生徒の為という記号で動く組織である。)が基盤であるが、行政も結局は人間と人間の関わりである。

教育長や事務局長、室長の期待を裏切らないように、頑張っていかねばと、町役場からの帰路、40分ほどの運転をしながら改めて決意していたのだった。

2021年4月6日火曜日

武士の美学と宇和島

宇和島市 https://www.pref.ehime.jp/h40500/5742/kouwan/04uwajima.html

朝早くから、伊方町役場経由で宇和島へ行ってきた。というのも、年金のためである。私の世代は、年金制度で不遇をかこっているそうで、普通65歳から年金をもらえるのだが、どうもそれでは損をするらしい。申請すれば、その不足分を補ってくれるとか。東京からそういう書類が送られてきた。

今はまだ春季休業中で塾生も少ないし、平日しかダメなので年金の書類と添付書類を集めて、最寄りとなる宇和島の事務所に行ってきたわけだ。

宇和島に行くには、八幡浜市に出て、さらに西予市から無料の高速道路が宇和島に続いている。松山に出るよりは早いが、それでもちょっとしたお出かけ気分である。宇和島の市内は全くの不慣れだが、なんとか事務所をスマホで探し出した。便利になったものだ。

今まで、年金などというと極めて遠い存在であったが、だんだん身近なものになってきた。そもそも自分の収入がいくらあるのか、教師になって以来無関心であったので、全てを妻に任せて、武士の美学を貫こうと思っているのだが、車中で「誰が武士やねん。」と怒られた。(笑)たしかに、そうかもしれない。老後という言霊がやおら迫ってきたような気がする。

ところで、宇和島は、かの大逆事件の児島惟謙の出身地である。元武士としての信念を貫いた児島惟謙。一方で、極めて合理主義的な大村益次郎(村田蔵六)も幕末の一時期、宇和島藩で禄を孕んでいる。宇和島も実に面白いトコロなのだ。

2021年4月5日月曜日

TR3B ?

SNJ19は羽田から熊本行のソラシドエアー機(民間航空機はFkightrador24でわかる)

午後8時過ぎに妻と玄関に出たら、星が移動していた。通常の航空機なら点滅するのだが、しない。しかも直線的移動だけではなく、不規則な移動の仕方である。TR3B?

我が夫婦は実に興奮したのだった。三崎は、ちょうど岩国の基地から太平洋に出る直線上にあるので、軍用機が通過することもしばしばであるが、今夜のはちょっと違う。TR3B?

ネット上では、このTR3Bは有名で、要するに米宇宙軍の三角形のUFOのような軍用機である。とりあえず、すぐFkightrador24で調べてみた。佐田岬半島を横断するような航空機はその時示されていなかった。要するに、民間航空機ではないわけだ。TR3B?

画像は後のFkightrador24の画像である。これ(羽田から熊本に飛行中のソラシドエアー)よりもっと東側を飛行していたはず。TR3B?

2021年4月4日日曜日

モザンビークの資源の罠

https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20210319-00228132/
モザンビークではタンザニアと接するガボ・デルガード州を中心に天然ガス田が発見され、好景気が訪れている。が、もちろんアフリカのガバナンスの関係で、潤っているのは政府関係者など一部の富める者である。この格差を、イスラムの過激派が暴力で訴えている。

モザンビークのムスリムは20%ほどであるが、アル・シャバーブ(ソマリアのアルカイダ系の組織とは別で、ISに忠誠を誓っている。)という組織が、「不信仰者の政府ではなく、イスラームの政府を求める」と主張している。おそらくは、ISからの生き残りが現地のムスリムと結びついているようだ。警察がテロ対策として少数派のムスリムに暴行したり投獄したりして被差別感情を加熱させたという指摘や、政府がシリア内戦で活躍したロシア人傭兵を使ってアル・シャバーブを鎮圧しようとしているようで、結局暴力の連鎖が今後続くように思われる。

イスラム過激派とは無縁だったモザンビークが、現在このような状況に陥ったのは、まさに資源の罠から紛争の罠へと政府のガバナンスの悪さが導いたといってよい。アフリカの典型的な事例である。

私は、イスラム復古主義を悪と決めつけるのは間違っていると思っている。暴力は当然否定するが、彼らには彼らの信念と言い分がある。皆が貧しかった時はいいが、経済格差が拡大すると、ムスリムの中では復古主義が見直されるのは当然の理である。

そもそも、モザンビークは旧宗主国であるポルトガルの無能な植民地経営と無責任な独立で内戦化した国の一つだ。アフリカ開発経済学をやっていると、ポルトガルの責任の重さを痛感する。やっと内戦が終わり、復興する中で、こんどは資源の罠から紛争の罠へと進んでいくのかと思うと胸が苦しくなる。

モザンビークに進出している中国石油天然ガス公司には全く期待できないが、エクソン(米)、ENI(伊)そしてSMBC(日)のG7の企業にはできる限りの現地への利益還元を望みたい。就中、日系のSMBCには…。

モザンビークの日系のSMBCについては英文のHPだったのでよくわからないが、おそらく三井物産・三菱商事・住友商事・丸紅といった総合商社が進出しているので、三井など財閥系主導のプロジェクトなのではないかと思う。彼らもSDGsを推進する立場なら、現地のために是非とも一肌脱いでもらいたいところだ。

https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20210319-00228132/

2021年4月3日土曜日

田中邦衛氏の悲報

https://angesvins.com/883.html
田中邦衛氏の悲報を聞いた。実に個性的な俳優さんであった。小学生の頃、ゴジラなどの怪獣映画を東宝系の映画館に見に行くと、加山雄三の若大将シリーズが同時上映のことが多かった。若大将に対してライバル心を燃やす青大将役で、子供の私には理解不能な部分も多かったけれど、道化役として強く印象に残っている。その田中邦衛氏が大きな脚光を浴びたのは、やはりTVドラマ・北の国からである。

最初から見ているわけではないが、連載ものや1年に一度の特集ものは、ビデオなどでほぼ見ている。夏になれば北海道という時期があって、最初に富良野へも行ったのはそのためだ。

個人的には、私は「初恋編」が一番好きである。尾崎豊のメロディーと共に描かれる純の恋の進展。そして最後のシーン。田中邦衛氏の黒板五郎が東京に出る純を乗せてくれる運転手に、土が残る札を渡す…。「こんな(苦労がにじんだ)金は受け取れん。」と運転手に言われ、家族を捨て、好きな女の子を取った純の後悔とも、父への感謝ともとれる涙…。

また一人、昭和を代表するヒトが亡くなった。田中邦衛氏のご冥福をお祈りしたい。合掌。

2021年4月2日金曜日

ガロ のYouTubeを見て驚いた。

https://furarido.com/columns/archives/13956
ガロという漫画雑誌が昔あった。私はあまり手にしたことはないが、伝説の漫画雑誌で、どういう経過だったか忘れたが、ガロ系の漫画を代表する存在・つげ義春の漫画を見て衝撃を受けたことがある。昨日、ガロについてのドキュメンタリーをYouTubeで見た。驚きの事実がたくさんあったのでエントリーしておこうかと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=5c7LmWl3P2c&t=10s

そもそも白戸三平のカムイ伝を連載するための雑誌であったようだ。(カムイ伝は日本の漫画史に残る名作だと思う。)水木しげるもガロに描いていて、つげ義春は水木しげるのアシスタントだったようだ。池上遼一もである。これにも驚いた。

あがた森魚の「赤色エレジー」という曲は、私がちょうど高校受験時に流行っていた。なんともいえない悲哀が特徴なのだが、この曲はガロに掲載されていた林静一の漫画を歌にしたものだった。これも知らなかったし、驚きだ。

また、赤瀬川源平も関わっているし、写真家の荒木経惟も糸井重里も南辛坊関わっていた。これも驚きである。今思えば、凄いメンバーである。

https://www.artpedia.asia/yoshiharu-tsuge/
ガロはもう廃刊になったのだが、私たちのちょっと上の世代にとっては実に大きな存在であった。私は今もなお、つげ義春を読み直したいとは思わないが…。

2021年4月1日木曜日

新年度 塾の模様替え

三崎高校前の国道197号線 手前の丸い物はみきゃんのブイアート
帰省の疲れが残っている。3人の講師陣は朝9:00から、寮の作業の手伝いで先生方と共に動いていた。私は足手まとい(妻の言)なので遠慮したが、定刻の11:00に開塾し、月はじめの書類をメールや逓送で送ったり、新たな公営塾関係の書類を作成していた。この書類は、塾が始まって以来の歴史がわかる書類である。進学の記録や学校魅力化の動きが記されている書類で、令和2年度版を作成していたわけだ。ずいぶんと塾のコンセプトが変わってきているのがよくわかる。


一方で、塾の模様替えも行った。講義スペースをつくろうということになった。さっそく、数学や英語で使っていた。(笑)本棚も赤本を最上段に置き換えた。受験生を中軸にするぞという意思表示である。私も机を入れ替えた。ちょっと落ち着かないが、そのうち慣れるだろうと思う。…そんな4月1日。