2017年7月23日日曜日

WEB上で高校野球を応援

H高校ベスト16進出 https://twitter.com/j_baseball_love
WEBを調べてみたら、今年の夏の大会、秋田商業高校は、先日準々決勝で残念ながら敗退してしまったようである。うーん、残念。とはいえ、選抜出場校との初戦で9点差を監督のO先生の一言「高校野球の寿命を延ばせ」で逆転サヨナラ勝ちにもっていったという記事を発見。O先生、さすがやなあ。本当にご苦労様でした。http://www.asahi.com/koshien/articles/ASK7H4PQVK7HUBUB011.html

一方、前任校のH高校野球部が、今日の試合に勝って大阪大会・ベスト16。大阪大会は、もうこの辺になると寮で生活しているような私学が中心になる。H高校のような公立高校とは全くの別世界なのである。次の相手は甲子園に出場経験もある私学のU高校である。公立高校の雄として、あっと言わせて欲しいところだ。

私はマレーシアにあって、当然応援に行くことは出来ないが、勝利を祈っている。監督のI先生、いや後輩なのでDちゃんは、秋田商業高校のO先生同様、母校の指揮をとっているナイスガイである。大阪市立S高校の事件以来、どんどん体育科の先生方が転勤し、私と同期でH高校にきた時は、最も若手だったのに、いまや様々な面から学校を支えてもいる。ここらあたりで、ひと花もふた花もさかせて欲しいところだ。ガンバレ、H高校野球部。

IBTの話(112) 盆踊り大会2

盆踊り大会の話の続編である。我々が乗るべきバスが遅れたことはすでに昨日(マレーシアと日本の時差の関係で本日付になっているけれど…。)書いた。バスの運転手との折衝は英語でも十分なのだが、行事の時は、マレーシア語ができる学生(マレー系)の担当者を決め、その任にあたってもらうことが多い。その方がうまくいくのだ。我が1号車は、A君という先日まで我がクラスにいて、最近マレー系の国費生のクラスに移った男子学生である。シャイな性格で、中華系が大多数の我がクラスでは目立たない学生であった。正直、ちょっと不安もあったのだが、彼は黙々とその任を果たしてくれた。集合場所に誰よりも早く来てくれていたし、何度も運転手と電話連絡をして、スムーズに帰校することが出来たのだった。

私のクラスの教室には、日本同様、「責任ある行動」という文字が貼られている。彼は、シャイな性格ながら、自分に与えられた責任を見事に果たしてくれたわけだ。実は、この事が盆踊り大会で一番印象に残った出来事になった。IBTは、どちらかというと予備校的な要素が強いが、日本的な人材育成にも力を入れている。服装や髪型など全くの自由だが、礼儀などはうるさい。それらも全て日本留学のための準備であり重要な学習である。

A君が、責任ある行動を身を以て実践してくれたことがなによりも嬉しいのだった。

IBTの話(111) 盆踊り大会

(7月22日)日本人会主催の盆踊り大会に付き添いで行ってきた。この盆踊り大会、3万人がパナソニックのグランドに集まるという、世界最大規模の盆踊り大会なのだ。

浴衣に着替えた学生たち(出発前)
我がクラスからも10人くらいが参加していた。浴衣を学校で着せてもらうメンバーもいて、土曜日だというのに女性の先生を中心に大忙し。バス2台で会場へ向かうのだが、マレーシアのお約束通り、1台は来たが、もう1台は来ない。(笑)あまりにいつものことなので、ちょっと慣れてしまった。結局予定より30分遅れで到着したが、ちょうど開会したところで和太鼓が打ち鳴らされていたところだった。

ほんと凄い人だった。日本人だけでなく、マレー系も中華系もインド系も白人も、みんな大集合で、大きな櫓の周りで多民族が盆踊りを踊っているのはなかなか壮観であり、愉快であり、感動的であった。一度盆踊りをやって、ちょっと休憩。本部席前のステージで、日本の民謡の踊りを日本人会のメンバー、日本人学校・マレーシアの中学校の生徒らが踊ってくれた。マレーシアで津軽じょんがら節が大音響で流れるというのは、なかなかオツなものだ。8時からは日本式の花火である。いやあ、文句なく素晴らしい。The NIHON NO HANABI である。技術も演出もやはり凄い。久しぶりに興奮したのであった。これを見るだけでも価値があると思う。

と、いうわけで、なかなか素晴らしい体験をしたのだが、大阪人の私としては盆踊りで「東京音頭」を踊る姿を初めて見た。「東京音頭」はヤクルトスワローズの歌として知っているが、大阪では盆踊りでは踊ったのを見た経験がない。「河内音頭」はやらんのかいな?という大阪人的僻みがわき起こった。せめてもの反抗心で、学生たちにそういう日本の地方事情を教えておいた。大阪では、「河内音頭と炭坑節」を踊るのだ、と。(笑)

2017年7月21日金曜日

IBTの話(110) 欧州地誌

EUの歴史とユーロ制の学習は、EJUでも重要度が高い。ところで、EUは、ヨーロッパ合衆国を究極の目標としているわけだが、アメリカと違い言語も文化も民族も多種多様である。地誌的な理解も必要なので、欧州地誌のパワーポイント教材をつくってみた。イギリス・アイルランドそしてマルタという英語圏からスタートして、北欧(その中でフィンランドの異質性)、フィンランドに繋がってエストニアからのバルト三国、さらに社会主義つながりで東ヨーロッパ諸国、南下してギリシア・アルバニアと旧ユーゴ諸国、クロアチア・スロベニアのカトリックとの繋がりで、イタリアなど南欧諸国、そしてフランスとベネルクス三国、最後にスイス・リヒテンシュタイン、オーストリア、ドイツと結んだ。およそ各国3枚ずつの画像を挿入した。

途中様々な逸話を挿入している。そもそもアニメ好きの学生が多いので、有名なアニメや映画の元になった画像も入れた。魔女の宅急便のクロアチア、アナと雪の女王のノルウェイなどである。意外にマレーシアではムーミンはマイナーな存在であった。(笑)地誌では、行きたくなったとか、面白い事実の気づきとか、各人の属性を何より大切にしたいのである。各国の建築様式の変化も脳裏に焼き付かせたいと思う。イギリス風、北欧風、社会主義風、中世ヨーロッパの残る街並み、南欧、そしてフランス風、ドイツ風、それぞれ違う面白さがヨーロッパにはある。意外な話も挿入した。アルバニアのトーチカ、平和に見える永世中立国スイスの自立した軍事態勢、フィン人やマジャール人などの非ヨーロッパ系の存在などなど…。

限られた時間内で精一杯地誌を紹介した。そうなると、やはり宗教的な問題が生産性に繋がってくることがわかる。プリントの国名の次の欄には一人あたりのGNIの数値を入れておいた。また隣国とのスピルオーバーもヨーロッパでは特徴的である。フィンランドとエストニア、イタリアとスロベニア…。EUに入るのには、それなりの経済的な発展が必要で、GNIの低い国はまだ参加できていないことを明確にしておいた。まあ、ノルウェイやスイスなどの独自のアイデンティティを持つ故にEU不参加の国もあるのだが…。その辺にも触れておいた。国際関係学の妙味である。

ヨーロッパ合衆国への道はかなり険しい。様々な違いを乗り越える必要があることを学生たちもよく理解したはずだと思う。

2017年7月20日木曜日

IBTの話(109) 弁論大会 ’17

IBT第17回日本語弁論大会の日である。昨年度は部外者的に見ていたのだが、今年はクラス担任でもあるし、日本語の先生方がいかに苦労しながら学生の原稿を自分の力で直していくようにもっていくのかがわかった。日本語の先生方は実に大変である。我がクラスからは作文担当のK先生によって、3名のいずれも女子学生が選ばれた。私も、クラスの学生の書いたものを全部読ませていただいたが、面白い内容が多くて難しい人選だったと思われる。

その中でも、F君の「母のお弁当」という、タイトルからは押しはかれない展開を見せる文章はすばらしかった。さらに、クラスの中でも特に大人しい学生であるY君の「言葉で傷つく」という文章も、体験に根ざした素直な文章で好感がもてた。彼女のような学生が選ばれ人前でスピーチすること自体が素晴らしいと私は思った。K先生も全くの同意見であった。さらにI君の「笑顔の力」という文章は、内容はまさにスピーチの王道といったものであるが、彼女のキャラから絶対見事なスピーチになると確信できるものだった。

さて、14題のスピーチが行われ、我がクラスのI君が第二位、F君が第三位に選ばれた。K先生の面目躍如というところである。お忙しい中、学生の指導に熱心に取り組んでいただき感謝である。弁論大会終了後、ちょっとSHRをした。頑張ってくれた3人にコメントをしてもらい、みんなで記念写真を撮ったのだった。やはり、担任はいいなあと思う。

2017年7月19日水曜日

IBTの話(108) 観音信仰と牛肉

イポー市にある有名な観音洞
http://perakipoh.blogspot.my/2013/07/guan-yin-tong.html
火曜日の放課後は総合科目の補習である。GATTのウルグアイ・ラウンドの話をしていて、ウルグアイについての地理的な復習もかねて質問していた。「ここは太いステーキがたらふく食べられるステーキな国で…。」と親父ギャグを入れながら(日本語力が上がってきているので、そんなシャレで笑えるまでにまで進歩してきている。)説明していると、「私は牛肉は食べないんです。」と何人かの学生が言い出した。「?」中華系にそんな食のタブーがあるのだろうか?一応、「牛肉を食べない人は?」と聞くと、半数ぐらいが手を挙げた。「えええええっ。」と私はかなり驚いたのだった。「観音様を信仰するチャイニーズは牛肉を食べないのです。」と説明してくれた。

観音様すなわち仏教に於ける観世音菩薩であるが、どう関係するのか?自分で調べてみた。この観世音菩薩が出家し仏道に入るのを、父親が強く反対したらしい。それで、父親は地獄に堕ちてしまう。地獄に助けに行った観世音菩薩に対し、父親は、牛となって人々を助けることを誓う。よって、牛は観世音菩薩の父親なのである。よって、その肉を食べることは、観世音菩薩を信仰する者にとっては、タブーとなったらしい。

今日改めて聞くと、牛乳やその加工品であるチーズやバターなどはOKだという。牛肉やその骨を使ったスープなどはダメらしい。

仏教では殺生戒があって、出家者はベジタリアンという話は日本でもあるが、牛肉へのタブーは聞いたことがない。そうか、彼らは留学してもスキヤキは食べられないのか…と思った次第。

2017年7月18日火曜日

エルサレムの神殿で重大事件

ライオン門
http://joy555.blogspot.my/2013
/06/blog-post_26.html
久しぶりに「オリーブ山便り」を見て驚いた。先週の金曜日の朝、エルサレムの神殿の丘(元ユダヤ教の神殿があった場所。現在はムハンマドが昇天したとされるイスラム教の聖地・岩のドームがある。)への入り口のひとつライオン門付近で警察官2名が射殺され、犯人3人が、神殿の丘内部に逃亡、そこで射殺された。イスラエル政府(ネタニヤフ首相)は、神殿の丘を閉鎖、中に隠された武器がないか捜索し、金属探知機を置いてセキュリティの強化をはかることにしたという。

この神殿の丘の管理は、イスラム教のワクフと呼ばれる財産管理組織が行っている。私たちが訪れたときも、ヨルダンのワクフの審査を受けて神殿の丘に立った。つまり、神殿の丘はヨルダンの管理下にある。今回の事件で、これが覆されたと言って良い。

48時間たって、門が開くと、イスラム教の指導者3人がイスラエルの警備隊に抗議した。イスラムの聖地に行くのにイスラエルの金属探知機の下をくぐることは受け入れられない、というわけだ。結局、彼らは探知機の前で集団礼拝を行った。

ヨルダン国王は、聖地でのテロを厳しく批判した後、神殿の丘を直ちに(イスラム教徒に)開放するべきだと抗議したが、同時に治安を乱す者は入れないようにしなければならないと語ったが、アンマンではすでに数百人規模のデモが起こっているし、議会はテロリスト3人を殉教者と呼び祈りを捧げたという。

このままイスラエルが神殿の丘からイスラム教徒を排除(というか、金属探知機をくぐり礼拝に行くことは侮辱であると考え、あえて行かない人が多いらしい。)し続けると、大きな国際問題やさらなるテロに発展しかねない。しかも、これまで入れなかったユダヤ人が月曜の朝、ワクフもイスラム教徒もいない神殿の丘に入ったとのニュースもある。これから、過激なユダヤ人が神殿の丘に入り、何かをしでかす怖れもある。

…日本ではあまり報道されないが、極めて憂慮する事態だと私は思う。
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