2017年4月26日水曜日

トルストイの至言

http://www.linguadex.com/tolstoy/
今、昨年の11月にアマゾンで購入し、持って帰ってきた文庫本を読んでいる。マイケル・ルイスの「世紀の空売り」という文春文庫である。サブプライム・ローンに起因するリーマン・ショックについて書かれたノンフィクションである。授業で金融の話をするのに役立つかもしれないと思って購入したのだが、長い間ほったらかしにしていたのだが、手にとって読んでみると、これがなかなか面白い。

その内容については、またいずれエントリーするとして、今日は巻頭に寄せられたトルストイのコトバについて記しておきたい。

どんなに愚鈍な相手であっても、頭を白紙の状態にして聞いてもらえるのなら、この上なくむずかしい問題を説明することはできる。しかし、そんなに聡明な相手であっても、その相手の頭の中に、すでに一片の疑問もなく事を知り尽くしているという固定観念が宿っていた場合、この上なく素朴な事柄すら伝えることはできない。
                -1897年 レフ・トルストイ-

この巻頭のトルストイのコトバ、実に深い。著者がこのコトバを引用した意味はよくわかるし、今の世界情勢においても、さらに私の周囲の実生活中でも、このコトバを深く噛みしめてみることも十分可能だ。

2017年4月25日火曜日

日経 TPP11の経済効果

https://prodigymarkets.com/2015/10/06/trans-pacific-partnership/
IBTで取って頂いている日経がだいぶ私の机上に溜まってきた。多忙故に読む暇がないのだが、今日は無理矢理時間をとって開いてみた。すると15日付の一面の「米抜きTPP推進に舵」という記事が目についた。トランプ政権になってTPPから米国が離脱、空中分解かと思われたTPPだが、ここにきて日本政府は米国の了承を取り付け、米国抜きのTPP、すなわちTPP11の主導権を握り来月閣僚会議を開くのだという。質の高い自由化をめざすわけだが、米国を抜いたままで、協定自体はそのままというスタンスらしい。日本・オーストラリアは前向きだが、米国という大市場を期待して大きく譲歩してきたベトナムやマレーシアは難色を示すだろうという観測が出ている。

ところが、川崎研一政策研究大学特任教授の試算によれば、TPP11(米国が抜けた場合)と本来のTPPが成立した場合との差は、GDP比で日本が1.37%→1.11%と少し目減りするが、オーストラリアは、意外や意外、1.08%→1.18%と増加する。
一方、ベトナムは17.69%→10.39%、シンガポールは15.97%→14.71%となる。意外だったのは、マレーシアの数字である。23.48%→20.65%と目減りはするものの試算の中では最高値である。

TPPに関しては、様々な立場からの意見があるけれども、英国のEU離脱、保護主義のトランプ政権など反グローバル化が進む中、これを押しとどめる意味でも、TPP11は推進した方がよさそうだと、在マレーシア・リンギ安を憂う私も思う次第。

2017年4月24日月曜日

US航空会社の件と北朝鮮危機

http://creativity-online.com
work/time-magazine-d
onald-trump-meltdown-
cover/48610
本日は、マレーシア国王の正式な就任式が行われる日で、休日になった。KL中心部の街路には、ロイヤルカラーである黄色地に新国王の肖像が描かれたの垂れ幕が数多く飾られている。というわけで、いつもより早めにエントリーすることになった次第。あいかわらず暗い話になってしまうが…。

ユナイテッド航空に続いて、アメリカン航空でも、乗客に対して非礼極まりない対応があったらしい。被害にあったのは、アジア系やヒスパニック系の人々である。

社会集団というのは面白いもので、集団のトップの人格が多かれ少なかれ反映される。学校現場で、クラスの担任のカラーは、差はあるものの必ず出てくる、というのが経験則だ。アメリカ合州国(あえて、本多勝一風に書いてみる。)も、これまでにない差別を助長するようなトップになったが故のことかもしれない。人口面での白人優位の危機感みたいなものが如実に表れているような気がする。これはあくまで、私の推論である。

アメリカはこれまで度々そういう差別が顕著な時期を経てきた。驚くには値しないのだが、北朝鮮の危機に際して、私はアメリカ合州国のトップが、航空会社同様、アジア人の人権など認めていないように思えてならないのである。今回の危機も、アメリカを核+弾道ミサイルの危険から守るためであって、東アジアの平和構築のためではない。あくまで、アメリカの安全保障上の問題である。このことがはっきりしている。

韓国も中国も日本も戦争など望んでいない。莫大な死傷者・難民の発生・経済的混乱…デメリットが大きすぎる。だが、その主導権を握っている人物が、アジア人がいくら死のうとも意に介さないとしたら…。

今日、日本の首相にかかってきたという電話(会談)。非常に不気味である。

2017年4月23日日曜日

いとをかし KLで「春一番」

http://oldfashioned.cocolog-nifty.com
/blog/2013/03/post-7bc8.html
妻と所用があって、KLの商業施設の集まる繁華街・ブキッビンタンに行ってきた。ここには、日本系の様々な店がある。伊勢丹をはじめ、ガンダム系の店やレアな日本食品も売っていたりする。当然高価で私どもには高嶺の花である。今日もモノレールに乗るために通過するだけ。(笑)

すると、館内放送で、キャンディーズの「春一番」が流れてきたのだ。おお。キャンディーズ。実は私は、キャンディーズのシングル盤の曲、すべてカラオケで歌えるという変なオジサンである。特に、この「春一番」は大好きな曲だ。

マレーシアは、一年中夏である。夏夏夏夏ココナッツ。(笑)そんなKLで耳にした「春一番」。ただ、懐かしいというだけでなく、不思議な感覚にとらわれたのだった。これが、「趣がある」ということなのかもしれない。
…このミスマッチ、実に「いとをかし」。

マラウイの「良き処」

http://afri-quest.com/archives/10331
マレーシアに来て1年。ブログの主役はマレーシアになってしまった。(笑)ブログのタイトルはそれでも「アフリカ留魂録」である。アフリカのことを忘れたわけではない。アフリカの情報を集めて、せめて月1回でも必ずエントリーしたいと思っている。

今日はそんなわけで、マラウイの魅力について書かれたWEBページから。なかなか面白かった。
http://afri-quest.com/archives/10331

マラウイの魅力は、私もアフリカで感じた「青」「赤」「黒」の魅力である。抜けるような青い空。(夜は限りなく透明で満天の星。)ラトソルの赤い土。そして、人々の黒い肌。マラウイは、ジンバブエやブルキナ同様、すこぶる人が穏和らしい。ケニアでも田舎に行くと極めて素朴で人がいい。まして、マラウイは、開発が進んでいない分、高層ビルもなく、アフリカらしい素朴さが各所に見られるとのこと。

旅の魅力は、人それぞれであるけれど、マラウイは普通の日本人にとって、全くの別世界であることは間違いない。そういう意味のことをWEBの作者は懸命に書いている。私にもその辺の今自分が住んでいるところの「良き処」を主張する気持ちがよくわかる。きっと、不満に思っているところもあるだろうし、それも当然のこと。でもこの「良き処」という気持ちが、人間の幸福感と大きく繋がっていると思う。

先日、税金がRM8500ほど返還されるとわかって、私がオーストラリアのパースを思い浮かべたのは、マレーシアとも日本とも違う、また別の世界だからだと思う。単純に、まだ陸地から見ていないインド洋を見たいというのが最大の理由なのだが…。(笑)

とはいえ、マラウイ。いいなあ。もうアフリカに足を運ぶには歳を取りすぎた気がする。南ア発・ジンバブエ行きの夜行バスで、言葉を交わしたマラウイ人の青年はいまごろどうしているだろうか。あれは2004年。もう13年も前のことになる。

2017年4月22日土曜日

錯綜する北朝鮮情報2

ロスアンジェルス級SSNの艦首の受講ミサイル発射口の画像
http://www.wikiwand.com/en/Los_Angeles-class_submarine
アメリカが北朝鮮に対しては臨戦態勢を取りながら、中国の経済制裁や説得工作の様子を見ている、というのが現時点での北朝鮮を取り巻く状況であるようだ。とはいえ、バレーボール大会をしていた核実験施設はもう一度実施に向けた動きを見せているらしい。中国への非難も北朝鮮から発信された。だいぶ追い詰められている様子である。

そもそも、北朝鮮のGDP(公式なデータだから、非合法な収入は統計に入っていないので、どこまで信用できるかわからないが…。)は、1人あたりでみると、アジアではネパールの次に低いことになっている。東京都の杉並区なみであるというWEB記事もあった。そんな経済力で核爆弾やミサイルを多数作っているというのは、いかにも民衆の幸福など考えない、クレイジーな話である。これは、金王朝のプライドを保ちながら、援助(私は開発経済学を学ぶ者として、このコトバはあまり使わないようにしているのだが…)を得るための策であるとしか言いようがない。軍を強くして朝鮮戦争の敵であったアメリカを脅し、中国にも援助を勝ちとってきたわけだが、核と弾道ミサイルまでいくと、威嚇のレベルを超えてしまったといえるだろう。まして、尋常では無い、アメリカの国益のみを追求する政権に代わってしまった。

中国は、今回はアメリカと手を組んでいるように見える。中国の国益からもその方がベターである。世界史で傍観者が漁夫の利を得たことはない。ロシアもまた、自国の国益を守るために国境を固めているようである。大国の思惑の中、韓国の意志は全く解されていないようだし、日本もまたアメリカに追従するしかないのが現状だ。

果たして、どのような展開になるのだろうか?様々な評論が出ているが、日本海・黄海などに、米軍や中国・ロシアの潜水艦が終結しているという情報は間違いないと思われる。日本の海自も出動しているだろうが、これらの潜水艦の最大の目的は北朝鮮の潜水艦の補足であるはずだ。万が一SSBMを搭載していたら大問題であるからだ。有事にはすぐに北朝鮮の潜水艦は攻撃されるだろう。もちろん、米軍は巡航ミサイルを搭載しているから有事には北の本土への攻撃に参加することになるだろうが…。

不安な日々が続いている。

2017年4月21日金曜日

続マレーシア税務申告奮戦記

http://www.theperthexpress.com.au/contents/aboutperth/index.php
1限目の我がクラスの授業を終えてから、M先生とまたまた税務署に行ってきた。一昨日より早い時間なのに、待っている人は多かった。とりあえず、もう一度新しいログイン用のキーワードをもらった。今回は、担当の人が、「これは大文字のIだよ、これは小文字のlだよ。1ではないからね。」と丁寧に教えてくれた。長蛇の列をこなさねばならず、非常に多忙だろうに、ありがたいことである。

同じ部屋に40台くらいのデスクトップPCがあって、善男善女が懸命に画面に向かっている。一昨日はここではやらなかったが、今日はもう決着をつけたい、覚悟して座ったのだった。スタッフは丁寧に教えてくれたし、途中からM先生もご自分の申請書類の件を終えて、かけつけていただいた。で、なんとか最後までいったのだった。何度もパスポートナンバーを入れてやり直しもしたけれど…。およそ、RM8500ほど返ってくるらしい。M先生によると、夫婦でオーストラリア旅行にいけるくらいの額との事。おお。ならば、いつかパース(オーストラリア・西海岸の都市/今日の画像参照)に行きたいな。今回もM先生には大感謝である。

とはいえ、その還付金が戻ってくるのは、運が悪いと3年後になるかもしれないらしい。そういう経験をした先生方がIBTには、ゴロゴロいるのである。こういうガバナンスの面では、まだまたマレーシアは遅れている部分があるとのこと。まあ、気長に待とうと思う。そのほうが楽しみも増すというものだ。