2018年9月30日日曜日

L君、中央アフリカ共和国へ

http://www.msf.or.jp/news/detail/images/20140408_v01_01.jpg
国境なき医師団のスタッフであるL君(今月27日のブログ参照)から、今朝メールが届いた。来週の金曜日に、中央アフリカ共和国の首都バンギに赴任する予定だという。

中央アフリカ共和国は、2016年度のHDI(人間開発指数)で188位/188位という、後発開発途上国中の後発開発途上国である。独立以後、政情不安定で、紛争の罠・内陸国の罠に完全に落ち込み、森林資源くらいしかないこともあって、完全に世界から忘れ去られた国の1つである。
日本のODAは、その基本ポリシーに従い、他のアフリカ国に対しても円借款が中心なのだが、中央アフリカ共和国には無理なので、民主化プロセスで大統領が誕生して以来、無償資金協力を再開している。このことは、中央アフリカ共和国の前途が今なお決して明るくないことを示している。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/files/000367699.pdf#page=440

一方で、イスラム勢力(セレカ)とキリスト教勢力(反バカラ)の激しい宗教対立が、たびたび報道されてきた。AFPの専門家からは、これはガバナンスの悪さによる政治家の仕掛けた対立で、本来はエスニックグループを基盤とした経済格差から来ていると主張している。近年はダイヤモンドも採掘できるようだが、これが資源の罠から紛争の罠へと展開しており、悪いガバナンスと重なり、まさにポールコリア-のテキスト通り最悪のパターンを踏んでいる。

いずれにせよ、極めて治安が悪い国であることは事実だ。L君は、メールの文面の中で、その困難さを楽しんでいこうと考えているようだ。凄いな。教え子の成長を実に頼もしく思うとともに、改めて無事を祈らずにはおれない。
2014年にMSFはセレカの襲撃を受けている。老婆心ながら、L君には、イスラムのシャハーダ(信仰告白)くらいは、アラビア語ですぐ言えるように準備しておくことを忠告しておいた次第。

2018年9月29日土曜日

イスラーム世界の女性たち

日本人会の無人古書コーナーで「イスラーム世界の女性たち」(白州英子著/文春文庫)を手に入れた。イスラムの「学び」の一環として読んだ。イスラム教においては、一般的に男尊女卑的であるという常識があるが、それは違うというのがこの本の表のスタンスである。私は、クルアーンにある様々な規定が女性を護るという視点にあることを知っている。しかしながら、裏もある。エジプトやサウジでの取材における女性差別の実態も書かれている。したがって、本書は、多方面の視点からイスラムの女性像を描いた価値の高い本であると思う。

シャーフィイー派のマレーシアにあって、女性差別をあまり実感することはない。ヒジャブ(髪を隠すスカーフ)は、オシャレの重要なアイテムになっているし、妻が病気だと会社を休むほど男性は優しい。車の運転も自由だし、当然選挙権もある。特に地位が高く豊かな人以外の多くは、一夫一婦制である。

しかし、それはマレーシアのことであって、当然ながら、広大なイスラム圏では差がある。この本の中で、「プリンセス3部作」の話が出てくる。これを読むと、サウジの王家に於ける男尊女卑の実態が見えてくる。これも、アラブ文化が根底にあるように私は感じた。好戦的な遊牧民の世界では、女性を護るのが男性の絶対的な勤めであり、この意識・プライドが、女性を所有物と見る男尊女卑の習慣に大きく飛躍しているようだ。そもそも、欧米の人権意識も世界史的に見れば最近になって、男女平等を普遍的なものだと謳っているに過ぎない。そう考えれば、近代いや現代以前は、イスラムの方がはるかに平等であったといえる。

…来年は、マレー系国費生の文系の学生を教えることになると思う。再度、マレーシアのイスラムについて勉強しておこうと思うのだ。

2018年9月28日金曜日

PBTの話(64) 冷麺の夕食

3日間続いた定期テストが終わった。初日は、漢字の読み書き、文法と数学。昨日は、私の地歴と語彙と読解。そして今日は、聴解と私の公民という時間割である。その後、進路指導もしたが、4時くらいには全ての採点も終了し、関係の雑務も終了した。

F40Aの学生にとっては、最後の定期試験である。この結果は系列校への進学に大きく左右するとともに、一般校へも重要な資料として送られることになる。重要な試験であったわけだが、さらに重要なのはEJUである。来週からは、過去問を随時やりながら解説を行い、さらに漆塗りを重ねるように指導していくことになる。

ほっと一息。今日の夕食は、久しぶりの冷麺(冷やし中華ともいうらしいが。)だった。毎日、私は妻の手料理を楽しみにしている。麺(マレーシアではミーと呼ばれる)は、上海麺で細麺である。これがなかなか美味い。さて、この土日、ゆっくり疲れをとろうと思う。このところ、足がつったり、睡眠不足も続いている。

2018年9月27日木曜日

南スーダンMSFのL君の活躍

http://www.msf.or.jp/work/workers/detail/log20180911rf.html
南スーダンの難民の死者がシリア内戦の数を超えたというニュースを見て、L君のことが心配になってMSF(国境なき医師団)のページを開いた。
http://www.afpbb.com/articles/-/3191173

L君は、前々任校の教え子で、在学中から何かと関わった生徒だ。R大の法学部を出て、インドの大学院に進んだ。高校在学中は、私の国際理解教育を受けて、JICAのセミナーにも参加してもらった。アフリカを旅したバックパッカーでもある。国際協力への志を捨てず、昨年南スーダンに行ってきますとメールをくれたのだった。

MSFの南スーダンのページを見て驚いた。L君の「海外派遣スタッフの声」が、出ていたのだ。この7月で1年間の任務を無事果たし、今はフランスでフランス語の学習をしているらしい。次はフランス語圏の任地に向かうとのこと。ハイチや西アフリカ・中央アフリカあたりだろうと思われる。フライト・コーディネーターという極めて専門的な職種で、その内容も面白かった。…ともかくも、無事でなによりである。そしてまた、地球市民として、活躍してくれていることが、何よりも嬉しい。大いに誇りに思う次第。
http://www.msf.or.jp/work/workers/detail/log20180911rf.html

2018年9月26日水曜日

国連演説・遅刻と嘲笑

https://www.reddit.com/r/polandball/comments/1u1y8m/uns_new_year_resolution_not_a_contest_entry/
正直なところ、米国大頭領の愚かさについて、もうエントリーはしたくないのだが、今日の国連総会の演説には、悶絶した。まず、遅刻の件。国連軽視、国連への威圧、様々な要因があったと思われる馬鹿げたパフォーマンスだ。天に唾する行為としかいいようがない。大統領に求められる道徳性の欠如がさらに露わになった。

演説では、自分の政権が米国市場ほとんどどの政権よりも多くの業績を達成したと、恥も外聞もなく言った。場内から失笑や笑い声すら上がった。「本当です本当です」と続けたら、さらに各国代表団から笑い声。
https://www.bbc.com/japanese/video-45648585

グローバリズム拒否の米国第一を、ことさらに述べ、中国やイランをののしり、国連機関やパリ協定を否定し、(直接対話した)北朝鮮を持ち上げた。さらにお友達の国としか協力しないと国連の場で恫喝した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092600271&g=use

このような演説は、中間選挙向け・国内の支持者向けの内容で、国連総会という、現状では最も崇高な討議の場だと思われる場で語るべきではないと私は思う。米国大統領は、国連の歴史も意義も理解していないのであろう。まあ、小学5年生と言われるくらいだから…。品位のなさ、場違いも甚だしい。

国連事務総長の多国間協調主義が危機にさらされている、という年次総会での演説と見比べてみる必要がある。見事に国際社会の危機感を代弁していると私は思う。
https://jp.reuters.com/article/un-assembly-guterres-idJPKCN1M60PL

ところで、私は国連を絶対視していない。日本語では、「国連」だが、直訳するとWWⅡの「連合国」そのままであり、ドイツの敗戦と日本の敗戦の狭間に生まれている組織だ。しかし、持続可能な世界を目差す上で、様々な問題はあろうとも、必要不可欠な対話の場であることには違いない。

こんな大統領の国連演説を聴いて、米国民は恥ずかしくないのだろうか。米国が失った国際的信用は極めて大きい。私が米国民なら耐えられない。(日本国首相の演説が決して素晴らしいとは思わないが、少なくとも小学生レベルではない。)

2018年9月25日火曜日

新潮+45の休刊と貴乃花

https://girlschannel.net/topics/1814404/
日本でも分断化が進んでいるような気がするのは私だけではないと思う。経済格差が叫ばれて久しい。グローバル化による経済格差はますます大きくなるだろうと思う。ところで、今日、新潮+45の休刊の報道が流れた。このハナシ、自民党のなんとなく右翼的な女性議員のLGBTへのヘイト的発言記事から始まった。この議員の発言は、どうもポピュリズム的な感じがする。首相をはじめとした党中枢に気に入られるために発言したような気がしてならない。信念としての発言とはどうも思えない。ところが、リベラルな人々から、大きな反発がわき起こり、新潮+45はこれに反論。これがさらに炎上してしまい、結局、新潮社は休刊の断を下したわけだ。いろんな意見があるようだが…。
https://girlschannel.net/topics/1814404/

一方、今日貴乃花が相撲協会を退職し、会見を開いた。貴乃花は、相撲道を極めようとする原理主義者的な立場で、台頭していたモンゴル勢に強い不信感を持っていたようだ。弟子の暴行事件で、相撲協会の興業ありきのスタンスに対して、原理主義的な対場から攻撃を仕掛けたと言っていい。私はどちらの味方でもないが、他の自分の弟子の暴行事件もあって、矢が折れ力尽きたという感じだ。この分断劇、貴乃花親方の一方的敗北で終わったことになるが、どのような意見対立が、これからかわされるのだろうか。

以前から日本は、日本株式会社・護送船団方式でやってきた。弱いモノや組織を乱そうとするモノも飲み込みながら、「和をもって尊し」でやってきた。しかし、グローバル化の中でその「尊しもの」は、決して統一的な何かではなくなってきたような気がする。

「分断」は世界を覆い尽くしているような気がする。その祭司は米大統領であり、彼の私室で懇談した日本国首相であり、経済戦争を受けて立つ中国の主席であり、冷戦構造の再構築を狙うロシアの大統領であり…。これまでのそれぞれの統一的価値観が、急速にリゾーム化しているような感がある。

2018年9月24日月曜日

PBTの話(63) サクラカレンダー

スクールホリデー明けの月曜日である。今週は水曜日から第5回定期試験もある。気分一新、EJUに向かって再出発の日であるといってよい。スクールホリデー中、私は2日間出勤して、4種類の定期テストの完成・印刷と、その他の雑務をこなしていた。その雑務の一つが、みんなから集めた受験日程をカレンダーに記入することだった。

マレーシアと日本は郵便事情においては遠い。メールだと一瞬だが、Fedexを使っても2~3日、POS(国際郵便)なら4~5日はかかる。出願には、この郵便事情を考慮しなければならない。カードや外国送金がだめな国立大学などは、エージェントに入金してもらう時間も考慮しなければならない。そんなこんなで、出願は何時いつから何時まで、という入試要項どおりにはいかない。出願の5日くらい前に書類は完成している必要があるのだ。で、カレンダーが必要というわけだ。

先週の金曜日、帰宅前にクラスの掲示板にこれを貼っておいた。今日から来年の3月末までのカレンダーなので、かなり長くなった。朝、教室を覗くと、早いメンバーの顔がこわばっている。さっそく効果覿面である。(画像の赤い矢印参照)

4限目の私の授業は、模擬問題の解答もしたが、このカレンダーの解説と、早くも面接のためのカードを配った。Q1~Q20まである面接の答えを記入するカードである。近々、2つの私大の面接(スカイプ)が予定されているからだ。どうせなら、意識付けにと全員に配ったのだった。我がクラスは仲がよい。だが、受験は個人の孤独な戦いだ。時々、こういう打ち水を浴びせることも大切だと私は思っている。

2018年9月23日日曜日

天皇制の「顕教」と「密教」

私は、完全な併読派である。今読んでいる本は10冊弱。通勤のリュックに入れる本は毎日違ったりする。先日買って再読している「ミカドの肖像」に、今日のタイトル(天皇制の「顕教」と「密教」)のような表現がなされていることに、改めて感心した。猪瀬直樹は、哲学者久野収の天皇機関説論を引用しているだけなのだが、やはり、この表現は言い当てて妙であると私は思う。

この「顕教」と「密教」は両者は仏教用語である。教えがはっきりと示されているのが「顕教」。教えをはっきりと示さず秘密にしておくのが「密教」。簡単に説明すればそうなるが、明治以降の天皇制には、そういう二面性があった。天皇制の「顕教」とは、天皇を無限の権威と権力をもつ絶対君主とみる解釈システムで、「密教」とは天皇の権威・権力を憲法その他によって限界づけられた制限君主とみる解釈システムである。小中学校(御真影と教育勅語)および軍隊(軍人勅語)では「顕教」を徹底して教え込まれ、帝国大学・高等文官試験では、「密教」が初めて明かされ、この「申し合わせ」を了解して官僚となる。これは周知の事実で、昭和に入って、秘儀を知らない「顕教」側の軍部・青年将校が暴走することとなるのだ。

私が特に面白いと思ったのは、この前に、映画「炎のランナー」の話が登場することだ。牧師であり陸上競技短距離で金メダル候補だったスコットランドの青年が、パリオリンピックの100m予選が、日曜日だと知り出場を辞退しようとする。それを聞いた英国皇太子が説得に当たるが、神への信仰の方が国家への忠誠に優先する、なぜなら地上の王国は神がつくりたもうたためだから、という青年の信念に敗北する。だが、400m予選は木曜日だということで、こちらで金メダルを獲得するという話だ。…欧米的な政治権力と精神的権威の対比。

猪瀬は言う。明治以降の日本の天皇制は、政治的権力と精神的権威の両方を備えていたとは言い難い。天皇は観客席(一般の国民)から見ると絶対君主で現人神を演じていた。しかし、楽屋(支配層の官僚)の解釈は立憲君主で実際の政治は官僚に委託されていた。演出家の作ったシナリオは明治憲法と教育勅語、なかなかの出来映えであった。観客は舞台そのもに完全に魅入られたわけではなかったが、観客席にはマナーを指導する警官が配置されており、うっかりと欠伸もできない。幸徳秋水のように大声を出すと退場させられる…。なるほど。面白い比喩で、わかりやすい。

30年前に読んだ、そのエキスは頭に入っているが、再読して、こうして忘却曲線の彼方に追いやられたディテールを見直すことは、実に意味があるような気がする。

2018年9月22日土曜日

アンティファとQアノン

アメリカの分断はかなり深刻だ。白人至上主義者の極右勢力と暴力的対立を辞さない極左勢力の「アンティファ」(アンチファシズムの意であるらしい。)が台頭している。毒には毒をもって制すという考えが。「良識派」のメディアにあるそうで、ワシントンの白人至上主義者のデモなども中止に追い込んだことなどを良しとしている。欧米の民主主義の根底にあるロックの抵抗権に準じた考え方で、日本人には理解しがたいかもしれないが、暴力と民主主義は無縁ではない。
https://www.newsweekjapan.jp/mutsuji/2018/08/post-39_3.php

一方、政権側に立つ「Qアノン」というグループが登場している。Qという匿名の人物の陰謀論を信じる人々を指すようだ。4チャンネル(日本の2チャンネルに相当)で、これまでのグルーバル化を推進してきた既得権益層を悪と断じ、現大統領をそれに立ち向かう正義のヒーローとする陰謀論を展開している。当然ながら陰謀論なので、確かな証拠はないようだが、政権と繋がっていそうな実証はあるそうだ。しかしながら、かなりオカルト的ではある。政権側は、Qアノンたちが大統領の集会にそれとわかるTシャツなどを着て参加することを迷惑に感じているらしい。
https://www.newsweekjapan.jp/mutsuji/2018/08/qanon_2.php

…暴力的極左も危険だが、陰謀論は、もっと危険だ。政治家を正義だと決めつけることも危険だ。まして、冷静に見ておかしいと感じるような人間ならなおさらである。
…アメリカのまるで生体実験のような分断の様子は、これからも目を話せない。

2018年9月21日金曜日

嘘か誠か?サハラの壁

https://imgflip.com/tag/
trump%20fool?sort=latest
CNNの記事によると、スペインの外相と米大統領の間で、欧州の移民問題解決の手段として、サハラ砂漠に壁を築くべきだとの大統領の提案があったという。
これはスペイン外相がマドリードの演説で述べたモノだが、具体的な日時も「最近」というだけである。

米大統領は「サハラ砂漠をぐるりと壁で囲んでしまえばいい。」と言ったらしい。
サハラ砂漠の広さについて問われた時、「米国とメキシコの国境より大きくはないだろう。」と答えたという。
https://www.cnn.co.jp/world/35125930.html

…今回は、あえてタイトルを嘘か誠か?とつけさせてもらった。もし、この言動が事実なら、米大統領は世界地図をあまり見たことがないということになる。無知で馬鹿げた発言である。小学5年の知識しかないという揶揄が真実であるといえる。
この発言が、スペイン外相のジョークで、嘘だとしても、それが実際ニュースになり得るということが問題である。米大統領なら、ありそうな話だと世界中の人々が笑えるような嘘だったとしても、大統領の資質を疑う話に違いないからだ。当然ながらホワイトハウスは否定している。

上下議会の大統領弾劾はハードルは高いが、憲法修正第25条がある。副大統領を始め過半数の閣僚による大統領の罷免。共和党はいつまで無関心を装うのかと思う。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/09/post-10977.php

2018年9月20日木曜日

PBTの話(62) マレーシアの犬

マレーシアでは、犬の地位は低い。猫はムハンマドが可愛がっていたというハディースの記述もあるようで、大事にされているが、犬はムスリムから嫌われている。犬を飼っているのは、マレー系以外で、特に中華系の家が多い。我がタマンデサでも中華系の人々がよく犬の散歩をしている。

マレーシアの野良犬は、動物界では最下層のカーストに属しているようで、吠えないし、いつもオドオドしている。ボルネオなどでは狂犬病もあるようだが、KLではおとなしい野良犬がほとんどだ。全く身の危険を感じないどころか、いつもロバのような悲哀に満ちた表情を見せている。ところで、このところ日本人会の入り口近くに黒い野良犬が住み着くようになった。セキュリティーは、この犬を可愛がっているようには見えないが、追い払うでもない。日本人会の入り口は、どうやら彼の縄張りになっているらしい。とはいえ、いつもオドオドしている。先日、セキュリティーが、この黒犬にえさをあげている姿を見た。さすがに、毎日ここにいるわけで、情が移ったのかもしれない。

一昨日の朝、私は愛機G1Xを持ってきていた。そこで、彼の姿を写真に収めたのだった。セキュリティーに聞くと、彼の名は「ジェリー」と名付けられているようだ。それって、ネズミの名前やんか、とは突っ込まなかった。(笑)

入り口のセキュリティーは、ネパールの人かもしれない。マレーシアでは、セキュリティーはマレー系かネパール人と決められている。(旧イギリス領のアジアでは、ネパールのグルカ兵が最強伝説を誇っているからだと思う。)まあいい、ジェリー、周囲に気を遣いながらも、生き抜いてくれ。キミには決して暮らしやすい地ではないだろうが…。

ところで、愛機G1 Xを持ってきた理由は、ジェリーを撮るためではなく、今日、高知大学から、S准教授と2人の学生さんがPBTに来られるからである。出迎えてくれるF40AのA君・J君と共に写真を撮っておこうと思ったのだ。愛機を忘れてはいけないので1日前から用意していた。しかし結局、写真を撮り忘れてしまったのだった。あちゃー。なにやってんねん、である。後で、私ががPBTのパンフレットを取りに行っている間に、学生さんがA君・J君と写真を撮っていたことがわかった。ちょっと、ほっとしたのであった。

2018年9月19日水曜日

PBTの話(61) 忘却曲線

先週の金曜日、午後から休講でPBT教員の全体会議があった。その際にO社長から「忘却曲線」の話が出た。人間は、学習しても忘却するものだが、その忘れ具合を示すもの(下記画像参照)で、その日に復習すると忘却の度はゆるやかになる、などという話だ。

ところで、同日、日本人会の無人古本コーナーで猪瀬直樹の「ミカドの肖像」の文庫本がRM2で並んでいた。なつかし-。私は、この本は何度か読み直している。と、いうのも、「ミカドはジグソーパズルがお好き」という人形劇を企画・制作・脚本・演出した経験があるからである。この脚本はオペレッタ・ミカドを元にしている。主人公はナンキプー。オペレッタ(軽歌劇)なので、歌も作った。曲は当時はやっていたスクウェアのインストメンタルに歌詞を入れたのだ。(このイベントは、小さいし商業的なモノではなかったので、著作権は不成立。)

♪ミカドはジグソーパズルがお好き ミカドはジグソーパズルがお好き
 ミカドは神にしませば赤駒の ミカドは神にしませば水鳥の
 偉大なミカド ミカド ミカド ミカド
 経世済財 経世済官 
 ミカドはジグソーパズルがお好き ミカドはジグソーパズルがお好き

今でも歌詞を覚えている。大君は神にしませば「赤駒」…「水鳥」…万葉集である。この歌を聴いて、立命館大文学部史学科出身の小学校教師だった先輩がにやりと笑ったことをよく覚えている。他のメンバーは、「経世済民」も含めて、この歌詞のパロディー精神がわからなかった。(笑)1988年の作品である。我ながらよくも忘却せずにいるもんだ。このミカドの肖像には、その他に堤家の宮家の土地買収とプリンスホテルの話や、天皇の葬礼に登場する八瀬童子の話などが出てくる。かなり過去に読んだ本なのに明確だ。しかし、文庫本を手にとって、驚いた。ミシガン州のミカドという街を著者が訪れている話が目次に載っている。うーん、記憶にない。で、PM1札を2枚、料金箱に放り込むことになったのだった。
https://zooming.jp/misunderstanding-forgetting-curve/
再読していると、このミカドという街の由来は、鉄道駅を誘致する際、希望した駅名によく似た地名があったので、担当者から強引にミカドという駅名をつけられるのだ。担当者は、オペレッタ・ミカドを見て、この名を付けたらしい。ここからオペレッタ・ミカドの話に入っていく。…なるほど、そう繋がっていたのか。改めて感心した次第。忘却曲線…なかなか面白い。

2018年9月18日火曜日

星条旗 「半旗」と「反旗」

https://www.newsweekjapan.jp/satire/2018/09/post-39.php
マケイン上院議員の葬儀からだいぶたつが、ホワイトハウスでは、その時期、半旗になっていなかった(より正確には、早めに半旗を戻した)らしく、多くの批判が集まっていた。あたりまえだが、特に退役軍人の組織との摩擦が大きかったという。(マケイン氏がベトナム戦争の英雄か否か、また小学5年男がベトナムに戦争を忌避したことが是か非かも、アジア人としてノーコメントとしておく。)今回の普遍的な問題は、死者への尊敬の念であり、礼儀の問題だ。
まったく小学5年生の感情的な反応である。駄々をこねているに過ぎない行為。たとえ嫌いな相手に対しても礼儀を欠くことはゆるされないという美学をもつサムライの国の人間としては、このような男が三軍の長である大統領であるという事が信じられない。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/08/post-10866.php

合衆国憲法の弾劾については、それなりのハードルがあるが、8月時点で国民感情としては、43%の弾劾支持という世論調査の報告もある。おそらくさらに%は上がったと思われる。もっともっと上がるべきだ。
https://jp.sputniknews.com/us/201806235029647/(これを流しているのはロシアの記事であるところが何とも言えないのだが…。)

マスメディアは完全に反旗を翻している。5年生男と同類の一般市民によるマスメディアへの暴力事件も各地で起こる気配である。頑なに支持する国民も30%ほどいるようだ。米国はさらに分断されていく。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/13979

…全く、どうにかならないものかねぇ。

2018年9月17日月曜日

二極化の再構築が進んでいる。

http://parstoday.com/ja/news/middle_east-i47863
昨日、ポスト=パクス=アメリカ-ナの国際情勢について持論をエントリーしたが、さっそくというか、イスラエルがシリア・ダマスカス空港の武器庫をミサイル攻撃したようだ。AFPによると、このようなシリアへの攻撃は日常化しているようだ。この18ヶ月で200回あまりの空爆を実施したことをイスラエル政府が異例ながら認めたという。今回の空爆の理由はレバノンのヒズボラへの武器供与を防ぐためだった模様だ。まさに、殺られる前に殺るというイスラエルの流儀である。
http://www.afpbb.com/articles/-/3189771

一方、ロシア海軍と中国海軍が今日からウラジオストックで合同演習を開始下模様だ。さらに、陸軍もモンゴルを加え参加国で、史上最大という軍事演習を行っている。こちらのインパクトも大きい。
http://www.afpbb.com/articles/-/3189622

ブログのエントリー直後で、ちょっとタイミングが良すぎるが、日本はどう動くのかと思っていたら、陸自をシナイ半島の多国籍軍の監視団に派遣するとか。

…うーん。この行為が日本の国益に利するのかどうか私にはわからない。積極的平和主義というコトバに踊らされるのはどうも危険だと思う。
https://this.kiji.is/414103934987666529

2018年9月16日日曜日

ポスト=パクス=アメリカーナ

http://gekkoukamen2010.blog
.fc2.com/blog-entry-11257.html
国際関係学を志望する学生は多い。刻一刻と変わる国際情勢を読むことは、難しいが面白い。こちらも、常に最新の情報を得ておく必要がある。これまでの国際関係が液状化している中東も重要だし、中国の一帯一路政策の浸透度も重要だし、最近はインドとパキスタンをめぐる問題もあるようだ。その1つの根源にあるのが、米政権のアメリカファーストなどと言うダダイズム的外交故の迷走である。パクス=アメリカーナは完全に死語になってしまった。

中東での、ISの掃討においてはロシアの力が大きい。ロシアにとってシリアの軍港はそれくらい重要なのだろう。ただし、地上戦の主力はイランである。米政権のイランへの核合意離脱、経済制裁再開で、ロシアとイラン、シリア政府をさらに強固な関係に追い込んだ。このような状況下で、エレサレムへの大使館設置など、米政権のイスラエル偏重外交が、イスラエル対イランの緊張を産んでいる。イスラエルとロシア、そしてイランを敵視するサウジとの関係は実に微妙だ。いつ何時、イスラエルがイランを攻撃するかもしれない。ハマスにイランが支援している噂も絶えない。これまでの米国なら、イスラエルを抑制できただろうが、極めて心許ない。

中国の習オジサンの独裁体制に対しても様々に論じられている。またその意外な脆弱さを指摘する記事や一帯一路政策の進展について、ASEAN諸国でもカンボジアやタイのように優等生的な国もあれば、マレーシアのように”そうは、い神崎”とストップを欠けた国も出てきて、道半ばでなかなか厳しいようだ。
https://www.jiji.com/jc/v4?id=foresight_00238_201808240001

ここにきて、米政権はパキスタンよりインドと軍事的結びつきを強めようとしている風に見える。アフガンのタリバン追討でパキスタンと蜜月関係にあったのだが…。これにロシア、中国が素早く反応している。
https://jp.reuters.com/article/andelman-asia-idJPKCN1LT0HR

前回の冷戦はソ連の崩壊で終焉したが、新たな冷戦構造が、米国=イスラエル(日本は安保体制の中完全に組み込まれ、NATOも是々非々で一応含まれる)=インド=サウジと、ロシア=イランと中国=パキスタンという構図で姿を現しつつあるようだ。トルコはどちらにつくのだろう。NATOながら、EUには入れず極めて微妙な立場だ。

この対立を決定的に防いでいるのは、グローバル経済、自由貿易だ。戦争は金の無駄使いであるだけでなく、互いの経済を破壊する。この欲望と恐怖心こそが、ポスト=パクス=アメリカーナの国際社会をかろうじて護っているように私には見える。

明日からスクールホリデー(出勤する日もあるけれど)で1週間休みである。息子夫婦も大阪の実家に無事たどり着いたようで安心した。(実家は台風の影響もないようだった。やっと今日判明した。笑)
…というわけで、ほっと一息、そんなことを考えていたのであった。

2018年9月15日土曜日

アイアンモスクへ行ってきた。

アイアンモスクは、正式にはチュアンク・ミザン・ザイナル・アビディン・モスクという長い名前(13代国王の名前らしい)である。ちなみにピンクモスクは、プトラモスクと短い。最近まで、日本語のプトラジャヤの観光案内にも載っていなかった。妻が某ブログで見つけて、是非ここも行こうではないか、と言うことになったのである。

タクシーで駆けつけたのだが、ズフル(昼の礼拝)の時間が迫っていて、すでにムスリムの人々が集まりかけていた。土曜日でゴーストタウンのように静まりかえった官庁街で、ランチを取るところを探しあて食事していると、予想通りスコールになった。2時15分前には上がったので、モスクへ向かう。事前の情報通り2時からは非ムスリムも入場可能であった。
このモスク、2009年に完成した近代的な建築であるが、実に素晴らしい。外観もだが、内装がさらに素晴らしいと私は思う。鉄柱には、多くのアラビア文字が刻まれている。おそらくはクルアーンの聖句であろう。まさに、アイアンモスクの名の通りである。

さらに、ミフラーブのデザインが素晴らしい。下の画像は全体像である。何が私を魅了したかというと、ミフラーブの背面の透明ガラスにも聖句が書かれてあり、パリの「平和」を各国の言語で記したWall of Peace(エコールミリテールからエッフェル塔を望む公園にある)デザインを彷彿とさせたからである。2枚目の画像を参照(この画像のみ拡大して見ることが可能)。

いやあ、素晴らしい。妻が気づいたのだが、このモスク、横は吹き抜けになっていてさらに開放感がある。ブルーモスクやピンクモスクのイスラムの伝統美の上にあるモスクとは一線を画すものだった。
ところで、ちょうど、結婚式が行われる寸前で、「どこから来たのかね?」と声をかけてくれた関係者のオジサンによると、彼はイポーから来たそうだ。
偶然ながらムスリムの結婚式を見るという貴重な体験もさせて貰った。
スコールで、空気が洗われ、涼しい中ちょうどプトラジャヤ駅行きのバスがやってきて、駅でタクシーをゲット、タマンデサまで帰ってきた。大満足のプトラジャヤ行だった。

ピンクモスクへ行ってきた。

プトラジャヤと言えば、ピンクモスクである。マレーシアのモスクの中でも知名度ではナンバーワンかもしれない。というわけで、イスラムの研究者でもある息子の希望もあって行ってきたのだった。当然ながら私も長いこと行きたいと思っていたので、これ幸いである。ピンクモスクも、礼拝の時間をはずせば、非ムスリムも簡単に入れるのだった。女性は、他のモスク同様いろいろと大変なのだが、こっちは慣れているのでスカーフを用意している。(笑)

噂通りで、なかなか美しい。しかしながら、かなり観光客が多く、もちろんムスリムが礼拝に訪れる場所なのだが、観光主体という印象だ。プトラジャヤのランドマークというイメージが極めて強い。

だから、何なんだと言われても困るが、そういう印象をもった次第。それが確信に変わったのは、次の画像。世界中からの観光客が、ここを訪れたという展示である。
少し、大きめの画像にしてあるので、拡大していただけたらよくわかるのだが、来た人の出身地がピンで示されている。イスラム圏が多いのは当然。ラテンアメリカが少ないのも(カトリックが大多数故)当然。アフリカのHDIが低い国が少ないのも当然。先進国が多いのも当然。とはいえ、グリーンランドまでピンが刺されてあった。(笑)ほんまかいなと思う。
ピンクモスクのすぐ近くには、首相官邸が見える。もう少し天気が良ければと写真が映えると思うのだが、歩く分にはストロングな太陽よりはましかな、と思う。これがマレーシア観光の実相である。この後、アイアンモスクとか、スチールモスクとか、シルバーモスクと呼ばれるモスクに、タクシーで移動したのだった。…ちょっと雲行きが怪しくなってきた。しかもズフル(お昼の礼拝)の時間が近づいている。

息子夫婦の来馬3

https://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20101018/1033373/
http://thai-news.biz/2017/03/17/peach-cancel-flight-bangkok-to-okinawa/
結局、息子夫婦は、今日土曜日のエアアジアXの夜の便で帰国することになった。関空の台風被害で、エアアジアが中部国際空港に発着できることになったのだが、到着が夜の9時。大阪に帰るには極めて微妙な時間帯になったためだ。

超バックパッカーの夫婦が出した結論は、エアアジアXのチケットを変更(関空の問題なので変更が比較的容易だったようだ。)し、北海道の千歳に向かい、そこからピーチ航空で関空に戻るというLCCの離れ業のようなルートである。これが最も安く時間的にも余裕があるらしい。今日の夜に飛んで明日の夕方には大阪に帰れるというわけだ。

息子夫婦の来馬といっても、私は仕事で、妻がずっと付き合っていた。水曜日は、ブルーモスクへ行き、昨日は休息日でコンドで息子夫婦プールや卓球を楽しんでいたらしい。一昨日にはタイ料理のランチを、昨日の夜は私も共に、タマンデサの中華料理で、飲茶や担々麺を楽しんだ。

今日は私も休みであるが、朝から、PBTから健康診断を行うよう言われていたので、タマンデサのクリニックに行って、レントゲンも撮って10時くらいに帰ってきた。(問診でいろいろ聞かれることを知っていたので、不安だったが、Y先生も同じ時間に来ていたので助けっていただいた。メデタシメデタシ。)
その後、プトラジャヤへ行くことになったのだった。2年半もKLにいるけれど、首都機能をもつKLの近郊にある計画都市プトラジャヤに行ったことはなかったので、ちょっと嬉しい。反対にこういうことでもないと行く機会がないともいえる。途中、スコールもあったのだが、グラブ(スマホで白タクを呼ぶシステム)を使えないにも関わらず、あまり待ち時間もなく帰宅できたのだった。詳細は2回に分けてエントリーしようと思う。

2018年9月13日木曜日

ダライラマの欧州難民論

https://www.el-aura.com
/201210210/
ダライラマが、スウェーデンのマルメでの法話で、欧州移民問題についてふれている。スウェーデンは、(2015年現在で)亡命希望者数を人口で割った比率が欧州で最高になった国である。

ダライラマは、欧州には「現に命の危険にさらされている難民」を支援する「道義的責任」があるとして、「受け入れ、助け、教育しなさい。」としながらも、一方難民らは、「最終的には母国を発展させなければならない。」と説いた。さらに「欧州は欧州人のものだと思う。」「欧州人は、難民に対し、いずれは母国を再建しなければならないと明言すべきだ。」と述べた。
http://www.afpbb.com/articles/-/3189523?cx_part=top_latest

ダライラマの置かれている立場を考えると、当然ながら母国チベットの難民のスタンスとオーバーラップする。この言は薄っぺらいナショナリズムではない。難民化しているのは異常な事態であり、帝国主義を経験した欧州先進国は道義的にそれら難民の人々を救う義務はあるけれど、難民はいずれ母国の再建のために力を蓄え戻らなくてはならない。欧州は仮の場所であり、自分の母国に戻ることが必然だと言っているわけだ。

「欧州は欧州人のものだと思う。」このコトバだけを切り取っては、ダライラマの言うとことは理解できないだろう。彼は現在進行形の欧州の右傾化を支持しているわけではない。WW1後の「民族自決」の概念を再構築しようとしているように私は見える。本来の自然な民族自決(これは、有色人種の民族自決も当然ながら含まれる。)こそ、様々な問題解決のキーワードではないか?というわけだ。チベットの置かれている立場を理解しないと「欧州は欧州人のものだと思う。」というコトバはわからない。この言の裏に「チベットはチベット人のものだと思う。」という真意があるだろうし、「母国の再建のために力を蓄えよ」というチベット難民を含むあらゆる難民へのメッセージなのだと思われる。

2018年9月12日水曜日

息子夫婦の来馬2

https://ameblo.jp/my-malaysia/entry-12261655471.html
息子夫婦は、京都でカフェと雑貨店をやろうとしている。昨日は、1ヶ月にもわたる中東から東欧の買い出しの話を聞いていた。当然だが、彼らはグルメである。私などは、何を食べても美味しいと思うのだが、なかなか味にうるさい。

昨夜の夕食はニョニャ料理を所望した。で、前から聞いていたタマンデサのニョニャ料理の店に行くことになった。ニョニャといえばラクサ(スープ麺のこと。マレーシアには他にペナンやサラワクのラクサもある。)なのだが、この店にはおいてなかったのは残念だが、一品料理をシェアして楽しんだ。ニョニャ料理は、辛いけどなかなか美味しい。息子夫婦がそう言うので、この店は合格らしい。(笑)

https://www.ebay.com.sg/itm/
Finjan-Coffee-Pot-Turkish
-Coffee-Tea-COPPER-Po
t-FINJAN-Small-Kettle-FINJAN
-Pot-/321721429984
ところで、彼らの京都のカフェの屋号は、フィンジャン(英語ではFinjan:他にトルコ語・アラビア語・ヘブライ語表記もあり。)というらしい。何かと言えば、トルココーヒーを入れるための調理器具の事だそうだ。(右の画像参照)

実際、トルココーヒーを入れて貰ったのだが、欧米的なコーヒーとは全くの別物である。なかなか美味しい。(私はグルメではないので、その感想とかは伝える術がない。笑)

2人の話を聞いていると、古い町屋風の店を改装しすることから始まって、大変だが、夢があって楽しそうだ。起業すると言うことはそういう事なのだろうと思う。とはいえ、親としては心配である。家賃は破格の安さだが、さてさて軌道に乗るまでにはだいぶかかりそうだ。

ところで、今日の昼にエアアジアXで帰国予定だったのだが、関空はダメで名古屋の夜着らしく、結局帰国を引き延ばしたらしい。PBTから帰ると、まだいたのでびっくりしたのだった。(笑)

2018年9月11日火曜日

息子夫婦の来馬

息子夫婦の飛行機はまだ南インドを横切ったところ。結局遅延した。
アルバニアやブルガリア、ルーマニア、トルコと民芸雑貨の仕入れの旅に出ていた息子夫婦がサウジアラビア航空でさきほど来馬し、我が住処に到着した。今日は、4連休の最終日、イスラム歴の正月である。1泊しただけで明日、関空に戻る予定なのだが、どうも雲行きが怪しい。先日の(第三次室戸)台風で、関空のピーチ以外の国際線は、離発着が可能かわからないのである。

ところで、朝からKLIAに夫婦共々迎えに行った。30分ほど遅れたが、いろいろと面白いことがあって退屈しなかった。朝食代わりに、3Fの到着ロビーにあるバーガーキングに入ったのだが、奥まったテーブルで、なにやら怪しげなミーティングが行われていた。リンギ札を手渡していたので、闇両替かなにかと思ったが、契約書みたいなものにサインしてパスポートを渡している。どうやら、海外からの労働者とブローカーのやりとりのようだった。食事中に、どんどん人が入れ替わり、3~4人の外国人労働者が違う現地メンバーと連れだって出て行く。こういう感じで働く場所に向かうのかと思ったのだった。

一方、観光客を出迎える旅行社の人々もいる。一番目立ったのは、懐中電灯付きの赤い帽子をかぶり、マレーシア国旗の下にになぜかイラン国旗をつけた棒(これにも赤いフラッシュランプが5個付いている)を持ち、ネクタイには様々なバッチを貼り付けた、まるで八つ墓村みたいな中華系のオジサンである。1組、1組自分のツアー客をその特異な姿でキャッチしていた。うーん、自分が観光客なら絶対引いてしまうぞ。ところで、直接イランから飛んでくる便はなかったのが…。

2018年9月9日日曜日

マレーシアの三文字英語

http://www.booksare
myobsession.com/?p=679
マレーシアの公用語は、マレー語と英語、中国語、タミル語と多様である。日常生活では、ほぼ英語が通じるので、2年半もいるのにマレー語をあまり覚えていない。
そもそも私は語学が苦手である。病院や銀行、税務署などは、極めて難儀だが、サバイバル英語でなんとかやっている。とはいえ最近は、英語に(心理学で言うところの)「防衛規制」的になっているような気がする。

マレーシアにはアルファベット3文字で表す語も多い。今回の政権交代で、GSTが廃止され、SSTが9月から実施されている。うーん。DAIGOがしゃべっているようだ。(笑)GSTというのは、要するにこれまでの消費税。SSTというのは、売り上げサービス税である。こういう三文字の語彙は、英語の意味がよくわからない私から見るとただの記号である。今現在、三文字で理解できるのは、我が学校名のPBTと、SPM(マレーシアの大学進学試験)、EJU(日本留学試験)、JPA(国費生を日本の大学に送る組織)くらいである。聞く機会があまりに多いので慣れたにすぎない。

F40Aの学生諸君は、なかなか英語が堪能である。TOFLEやTOEIC、それと英国の検定試験であるIELTSでも高得点をたたき出している。さすがに日本語は私の方がはるかに上だが、英語に関しては、教えを請うことも多い。英語は、きっとドイツ語など他の言語より学びやすい言語だとは思うが、もう間に合いそうにない。まあ、適当に「防衛規制」しつつ、流していくしかないかなと思っている。

2018年9月8日土曜日

ケニアのヘイト問題に思う。

http://zh.polandball.wikia.
com/wiki/File:Kenyaball.png
AFPの報道によると、ケニア在住の中国人(記事には本名も出ている)が、ケニア人を「猿」扱いし、ケニヤッタ大統領も含め罵倒している画像がSNSで拡散した。この中国人は逮捕され国外追放されるという。
http://www.afpbb.com/articles/-/3188727

ちょうど北京では、日本で言うTICADのような会合が開かれていて、国際手配されているスーダン大統領も参加して、盛り上がった直後の話である。中国のアフリカ進出は、日本とは桁違いで、多くの中国人が進出している。まあ、このヘイトスピーチが大きく水を差したわけだ。中国の進出目的は、極めてわかりやすい。資源や輸出拡大といった金・金・金である。この内実を彼は率直に暴露したに過ぎない。アフリカ諸国は強かである。その辺の事情はよくわかっている。

とはいえ、彼のヘイトスピーチは決して許されるものではない。私は、温厚で素直なケニアの人々を愛する故に、彼を許してはならないと思う。国外追放というのは、記事にあるように甘いかなと思う。ただ、大局から大人の対応をしたのであろうと思われる。ホワイトハウスよりはるかに道徳的・理性的である。

2018年9月7日金曜日

小5男の周りの大人たちへ。

http://www.downtow
nexpress.com/2018
/09/05/trumps-en
dless-summer-of-d
iscontent/
世界中を恫喝して喜んでいる小学5年生男が、ついに日本をも恫喝しだした。「(貿易赤字解消に)日本がどれだけ支払うべきなのを伝えた瞬間、良い関係が終わる。」らしい。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-09-06/PENJIR6S972801

小学5年生は、国際収支というものをおそらくわかっていないはずだ。貿易赤字は、単純に輸出額から輸入額を引いた数字で、アメリカがマイナスで不公平だといいたいのであろう。
国際収支は、貿易収支がマイナスだから問題だという、そんな簡単な話ではない。金融収支を換算しなければならないということを小学5年生はきっと知らないのだろう。金融収支は圧倒的に基軸通貨ドルを金本位制でなく、自分本位制で運営するアメリカの打ち出の小槌だ。しかも日本は莫大なアメリカ国債を所有している。所有していると言うより買わされているといったほうがいい。実はアメリカの消費をささえているのは日本の税金なのである。

小学5年生は、恫喝し、豹変して自分の有利な条件をのませるという単純なゲーム理論で動いている。こんな輩に対しても、ポチは尻尾をふることになるのだろう。なんとも情けないが、反対に恫喝することは、決して不可能ではない。

極論だが、もし、日本がこのアメリカ国債を一気に市場に売るとどうなるか?アメリカ国債は大暴落する。おそらく世界的な大恐慌になるはずだ。日本は、アメリカのポチであることは間違いないが、買い主に噛みつくことぐらいは可能なのである。もちろん日本経済も同時に沈没するが、最後の手段を持っていることを、小学5年生の「周りの大人」は、国際収支について教えると共に、このポチの持つ隠れた能力を教えるべきだ。この「周りの大人」については、以下の記事を参考されたい。
http://blogos.com/article/323211/

プラトン以来、政治家は理性的な徳を備えた哲人がふさわしいということになっている。側近の匿名の高官の独白にあるように数分ごとに言うことが変わり、下品で道徳観のない男に、世界中が恫喝されている現状を一刻も早く変革すべきだ。

2018年9月6日木曜日

バス友・爺々化・地震・卒業生

北海道・長沼のハイジ牧場 http://sakusaku78.blog.fc2.com/blog-entry-13.html
先日の関西の台風に続いて、今度は北海道でM7の地震。被害を受けた方々に心からお見舞い申し上げます。

今日は、朝から何かあるかなと思う日だった。
<バス友オールスター>
650番のバスの乗客がほぼオールスターだったのだ。陳さんとバスを待つことから始まり、次々と久しぶりのバス友(たとえば、インド系のナイスガイ)も、どんどん乗ってきた。毎日同時刻にバス停に立つ私だが、2年以上乗っているとかなりの数のバス友がいるわけで、これだけ揃うとちょっとびっくりしたのだった。
<爺々化している実感>
日本人会に着いて、セキュリティーから日経を預かった。一面には70才まで雇用という見出し。ゲゲゲとちょっと読みながら階段を昇っていると、側面に肩をぶつけてしまった。ちょっと出ている部分に見事にゴツンである。職員室でも机の角にゴツン。一時間目のB組でもホワイトボードにゴツン。だいぶ疲れているのかとも思うが、爺々化していることは間違いない。
<地震のニュースに驚く>
ここでやっと、地震の話を聞くことになる。千歳の近くが震源らしい。それを聞いて、ハイジ牧場は大丈夫かと思った。長沼にある農場というか遊園地というか、なつかしいB級(関係者の肩には失礼だが)の観光地である。私はここを愛すべき場所だと思っている。牧場の建物、関係者、さらに牛や羊や山羊や豚などの家畜たちは大丈夫なのだろうか。心配している。ほんと、日本はどうなっているのか?と率直に思わざるを得ない。
<卒業生来たる>
そんな、いろいろあった1日だが、F38Bの国費文系の卒業生(特に関西在住の学生が多かった。)、さらにF36Cの国費生文系の卒業生がPBTに里帰りしてくれた。いやあ懐かしい。元気そうでなにより。最近はネットでハラルの食品も手に入るようで、ちょっと安心した次第。関空の国際線発着は今もストップしている。一刻も早い復興を祈りたい。

官僚覆面座談会が面白い。

https://www.kantei.go.jp/jp/terms.html
AERAdotの「官邸で一番の嫌われ者は…」という記事が面白い。文部官僚・財務官僚、防衛官僚、内閣府官僚の4人の覆面座談会である。
https://dot.asahi.com/wa/2018090500011.html?page=1

かなり長い記事であるので、要約すると、現在の首相官邸は、経済産業省出身の官僚が、首相秘書官などとして幅をきかせているらしい。(その分、財務省の力はそがれているとか。)その他の省出身だが、官房副長官、首相補佐官など上から目線でパワハラレベルで、ごり押ししてくるらしい。
また総裁選に対しては、各省庁の省益から安倍政権の方が良いとか、悪いとかはあるようだが、少なくとも民主党時代よりはマシらしい。ただし、防衛省は首相の”お友達”は極右であることが怖ろしくなるという発言もある。また、政治主導というものの、実際には「首相の意向」を錦の御旗にして、官邸付の官僚達がやりたい放題しているというのが実感らしい。

…私は、この記事を読みながら、映画「新ゴジラ」を思い出した。首相はトップダウンではなく、周囲の側近のシミレーション能力を信用しつつ最終判断を下す。これが中枢である。素人の民主党の政治主導によって、首相官邸での事務次官等会議(本来官僚のトップである事務方の官房副長官は毎週行われる会議このまとめ役、議長は官房長官であった。)が無くなり、官邸の力が増したのだろう。まして、人事権を官邸が握ることになった。各省庁にある官僚は、まさに言いなりである。なお、この座談会では、国会のことは全く出てこない。官邸が小選挙区制になって、完全に握っているから当然である。日本は、現在開発独裁常態というか、違憲立法審査権はあるがアメリカよりはるかに弱いので、ナチの全権委任法の二・三歩手前くらいの状態だと私などは感じている。

…一方、ホワイトハウスは、日本以上に悲惨だ。その人格等はともかく、政治の中枢を占めているのは、優秀な官僚であり、首相も必ずしも小学生程度の理解能力だと言われるようなトップダウンではない。少なくとも、政策を実行すると危険な書類を隠したりする必要はないと思われる。(笑)

…記事にあるように、現場は想定外の混乱(文科省や防衛省の官僚が心情を吐露している。)に辟易としている。この話を読んで、今は縁が切れた大阪市の教育の混乱を思い出した次第。TVなんぞで、ちょっと有名になり、政治に進出した人間は、現場の状況などわからないし、それを俯瞰する能力に極めて欠けるきらいがある。このポピュリズムの真実は、太平洋を挟んで、それを証明している。

2018年9月5日水曜日

恐怖の小学5年生

https://www.theispot.com/whatsnew/2017/3/doug-chayka-illustration-kiss-me-you-fool.htm
ボブ・ウッドワードという著名なジャーナリストが「恐怖 ホワイトハウスのトランプ」という本を出版するらしい。内容は、大統領の奔放な言動に振り回される政府高官の動きが描かれているらしい。

安全保障政策を議論する会議で、在韓米軍の必要性を疑問視すると、国防長官が「第三次世界大戦を防ぐためにいるのです。」と反論し、「小学生5~6年程度の理解力しかない」と嘆いたと、同書にあるようだ。その他、シリアのアサド大統領に対し、「奴を殺せ」と指示したが、「即座に対応します。」と言いつつ、実際に動かないよう部下に言い、現実的空爆を実施したり、やばい書類に関しては、密かに決済させないよう書類を隠したりもしているという。

…在韓米軍の国防上の意義や、東アジアに於ける集団安全保障体制などということは、小学5年生には全く理解できないのだろう。今のアメリカの三軍(海兵隊も入れたら四軍)の長は、こういう程度らしい。

…こういう事が真実であれば、たしかに今のホワイトハウスは、異常だとしかいいようがない。ホワイトハウスが躍起になって否定しようとしているのは当然である。昔、55年体制を実現した三木武吉は、「誠心誠意ウソをつく」という名言(迷言)を残したというが、もし私がホワイトハウスの高官であれば、口が裂けても「ああ、そのとうりです。」とは言わない。

…先日も、日本の首相に対して、大統領が「真珠湾を私は忘れない。」と言ったというような報道も流れた。小学5年生なら、たいした考えもなく、言いそうな話だ。(実際、アメリカの航空博物館に行くと、大抵リメンバー・パールハーバーコーナーがある。)こういう発言が、どう拡大し、政治的な不利益があるのかなど考える知能はないのだろう。もちろん、日本の官房長官は、誠心誠意否定して見せたが…。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34996540V00C18A9000000/

2018年9月4日火曜日

大阪の台風の被害が凄い。

http://www.hira2.jp/photo/taifu-20180904.html
今回の台風で被害を受けられた関西の皆様に心からお見舞い申し上げます。

家に帰宅して、関西の台風被害が凄いことを知った。第2室戸台風以来の勢力だとか。第2室戸台風は昭和36年というから、私は3才から4才なので、もちろん記憶にはない。実は、大阪生野区の実家は、この前に来た初代の室戸台風の時に傾いたと両親に聞いている。実際、2階に上がるとちょっと平衡感覚が変になった。この室戸、第2室戸台風は、紀伊水道を上手く抜けて、関西に上陸した台風だ。だから、上陸したときにまだまだ元気なのだ。

枚方の被害の様子(今日の画像)をWEBで見て驚いた。ぱっと見て、国道一号線だとわかった。パナソニックの看板が落ちてる…。これは凄い台風だ。我が家が心配だが、息子夫婦はまだトルコだし、どうすることもできない。

取りあえずF38Aの関西在住者にLINEで状況を聞いてい見た。特に彼らは台風初体験であるし、心配である。もちろん、多くの知人・友人・教え子がいる。勤務していた高校も心配である。なんと言っても50年ぶりの大型台風である…。

2018年9月3日月曜日

息子夫婦の来馬決定。

https://ddnavi.com/
news/403228/a/
現在、トルコにいる息子夫婦が、近々マレーシアに寄ることになった。(3度目の来馬になる。)現在彼らは、京都北区に開店するカフェのための買い付け旅をしている。中東関係の様々な雑貨も置くらしい。結局、息子は研究職につかず、自由な立場で研究をするようだ。当分は、そのカフェを拠点に、中東の楽器を教えたり、アラビア語やヘブライ語を教えたりするつもりらしい。

私はまだそのカフェを見たこともないし、妻にしか連絡がない(昔からそうである。極めてエディプス的な関係である。笑)ので、よく知らないのだが、息子が動物占いのユニコーン(ペガサス)であることだけは再確認した。(ちなみに私の動物占いはひつじ。笑)

自分のやりたいことをやっていく人生が、何よりの幸福であると私たち夫婦は考えている。大学の研究職の厳しさは、周囲に知人がいるのでよくわかっている。学内の人間関係や、資金の工面で大変そうだ。私が結局ところ、管理職(校長や教頭)に興味がなかったように、息子もそういう反体制的なDNAを持っているような気がする。

ところで、今日5時間目に、隣のBクラスで志望動機の作文を書く授業があって、K先生から手伝って欲しいとの要請があった。経営学をやりたい女子学生のA君が困っていた、家は建設業を営んでいるらしい。で、経営学を建設業から順々に説いていた。私は文学部出身で、経営学はど素人なのだが、若干関わりがある。

中学卒(もう少し詳しく言うと三菱神戸の職工学校卒で、すぐ海軍の航空整備兵となった)の私の父親が、中小企業診断士の資格を得た際、家に経営学の通信講座のテキストが並んでいたのだった。この中小企業診断士という資格は、学歴制限がない唯一の国家試験であったらしい。何年かかけて、父親はこの試験を突破した。それで、労務管理などという経営学用語を私は知っているわけだ。歳を取って、今では経営学のおよその概説ぐらいはできるようになった。

私も父とはエディプス的な関係をもっていたので、因果応報・DNAのスパイラルなのかもしれない。(笑)しかも、三代にわたって、通常のコースを忌避してきたような気がする。なんか、息子の来馬の知らせを妻から聞いて、そんなことを考えていたのだった。

2018年9月2日日曜日

ロキソニンな夜 Ⅱ

相変わらず歯がいたい。それに足も一晩に1・2回はつる。さらに、先日の運動会で肩から腕に掛けて(要するにTシャツの露出部分)が、火傷かと想うほど真っ赤になってヒリヒリ痛む。と、いうわけで、この三連休は、ロキソニンな夜になってしまった。幸い、運動会で頭をぶつけた後遺症はないようだ。

ところで、世界中で私以上にロキソニンな夜を迎えている人々が多いはずだ。カナダのNAFTA離脱?イランの危機?今のところしてやったりの北朝鮮と貿易戦争まっただ中の中国。そして経済破綻のベネズエラ。国交回復が遠のいたキューバもそうだろうし、支援打ち切りを公言されたパキスタン、いちゃもんをつけられたパレスチナ支援の国連組織、それに同じようないちゃもんをつけられたWTOの幹部も。世界の様々なで頭を抱えている人々がいるはずだ。その元凶もまた、である。

ジョン・マケイン上院議員の葬儀の際、故人の娘さんやオバマ元大統領、猿と呼ばれたブッシュ元大統領までが、批判と揶揄を繰り広げた。気品のある表現で、見事に現政権を批判している。こういうスピーチを聞くとほっとする。
https://www.bbc.com/japanese/45386450

私の身体的痛みもそうだが、いつまでもロキソニンで痛みをちらしている場合ではない。

2018年9月1日土曜日

休日の多い9月に突入。

9月に突入した。11月11日のEJU本番にいよいよ近づいてきた。ところが、この9月は意外に休みが多いのだ。PBTは土日が休みなので、8・9・10・11という4連休がある。9日は国王のお誕生日で10日が振替休日となり、11日はイスラム歴のお正月なのである。しかも、15・16・17・18・19・20・21・22・23と長いスクールホリデーがある。(正確には16日がマレーシアデー、17~21がスクールホリデーである。)その後2日間授業があって、F40の学生は第五回の定期試験になる。と、いうわけで、9月の平常授業は実質10日間しかないわけだ。

まあ、休みが多いのはありがたいことではあるが、定期考査とEJU対策をどう止揚していくかが問題だし、過去問をがんがんやりたい時期なので、ちょっと困っている。特に、時間割の関係でBクラスの授業時間が少ない。うーんと唸っているところである。

今日の画像は、KLがなど直轄市の休日カレンダー。水色のスクールホリデーは、公立の小中高校のためのもので、PBTとは関係がない。(笑)