2018年9月19日水曜日

PBTの話(61) 忘却曲線

先週の金曜日、午後から休講でPBT教員の全体会議があった。その際にO社長から「忘却曲線」の話が出た。人間は、学習しても忘却するものだが、その忘れ具合を示すもの(下記画像参照)で、その日に復習すると忘却の度はゆるやかになる、などという話だ。

ところで、同日、日本人会の無人古本コーナーで猪瀬直樹の「ミカドの肖像」の文庫本がRM2で並んでいた。なつかし-。私は、この本は何度か読み直している。と、いうのも、「ミカドはジグソーパズルがお好き」という人形劇を企画・制作・脚本・演出した経験があるからである。この脚本はオペレッタ・ミカドを元にしている。主人公はナンキプー。オペレッタ(軽歌劇)なので、歌も作った。曲は当時はやっていたスクウェアのインストメンタルに歌詞を入れたのだ。(このイベントは、小さいし商業的なモノではなかったので、著作権は不成立。)

♪ミカドはジグソーパズルがお好き ミカドはジグソーパズルがお好き
 ミカドは神にしませば赤駒の ミカドは神にしませば水鳥の
 偉大なミカド ミカド ミカド ミカド
 経世済財 経世済官 
 ミカドはジグソーパズルがお好き ミカドはジグソーパズルがお好き

今でも歌詞を覚えている。大君は神にしませば「赤駒」…「水鳥」…万葉集である。この歌を聴いて、立命館大文学部史学科出身の小学校教師だった先輩がにやりと笑ったことをよく覚えている。他のメンバーは、「経世済民」も含めて、この歌詞のパロディー精神がわからなかった。(笑)1988年の作品である。我ながらよくも忘却せずにいるもんだ。このミカドの肖像には、その他に堤家の宮家の土地買収とプリンスホテルの話や、天皇の葬礼に登場する八瀬童子の話などが出てくる。かなり過去に読んだ本なのに明確だ。しかし、文庫本を手にとって、驚いた。ミシガン州のミカドという街を著者が訪れている話が目次に載っている。うーん、記憶にない。で、PM1札を2枚、料金箱に放り込むことになったのだった。
https://zooming.jp/misunderstanding-forgetting-curve/
再読していると、このミカドという街の由来は、鉄道駅を誘致する際、希望した駅名によく似た地名があったので、担当者から強引にミカドという駅名をつけられるのだ。担当者は、オペレッタ・ミカドを見て、この名を付けたらしい。ここからオペレッタ・ミカドの話に入っていく。…なるほど、そう繋がっていたのか。改めて感心した次第。忘却曲線…なかなか面白い。

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