2018年9月26日水曜日

国連演説・遅刻と嘲笑

https://www.reddit.com/r/polandball/comments/1u1y8m/uns_new_year_resolution_not_a_contest_entry/
正直なところ、米国大頭領の愚かさについて、もうエントリーはしたくないのだが、今日の国連総会の演説には、悶絶した。まず、遅刻の件。国連軽視、国連への威圧、様々な要因があったと思われる馬鹿げたパフォーマンスだ。天に唾する行為としかいいようがない。大統領に求められる道徳性の欠如がさらに露わになった。

演説では、自分の政権が米国市場ほとんどどの政権よりも多くの業績を達成したと、恥も外聞もなく言った。場内から失笑や笑い声すら上がった。「本当です本当です」と続けたら、さらに各国代表団から笑い声。
https://www.bbc.com/japanese/video-45648585

グローバリズム拒否の米国第一を、ことさらに述べ、中国やイランをののしり、国連機関やパリ協定を否定し、(直接対話した)北朝鮮を持ち上げた。さらにお友達の国としか協力しないと国連の場で恫喝した。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018092600271&g=use

このような演説は、中間選挙向け・国内の支持者向けの内容で、国連総会という、現状では最も崇高な討議の場だと思われる場で語るべきではないと私は思う。米国大統領は、国連の歴史も意義も理解していないのであろう。まあ、小学5年生と言われるくらいだから…。品位のなさ、場違いも甚だしい。

国連事務総長の多国間協調主義が危機にさらされている、という年次総会での演説と見比べてみる必要がある。見事に国際社会の危機感を代弁していると私は思う。
https://jp.reuters.com/article/un-assembly-guterres-idJPKCN1M60PL

ところで、私は国連を絶対視していない。日本語では、「国連」だが、直訳するとWWⅡの「連合国」そのままであり、ドイツの敗戦と日本の敗戦の狭間に生まれている組織だ。しかし、持続可能な世界を目差す上で、様々な問題はあろうとも、必要不可欠な対話の場であることには違いない。

こんな大統領の国連演説を聴いて、米国民は恥ずかしくないのだろうか。米国が失った国際的信用は極めて大きい。私が米国民なら耐えられない。(日本国首相の演説が決して素晴らしいとは思わないが、少なくとも小学生レベルではない。)

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