2021年9月19日日曜日

小椋佳「さらば青春」の意味

八幡浜へ買い物に出かけた帰路、車内に小椋佳の「さらば青春」が流れた。高校時代からよく弾き語りをしてきたが、じっくりと歌詞を噛みしめると、実に不思議な歌詞だ。

♪僕は呼びかけはしない 遠く過ぎ去るものに

 僕は呼びかけはしない かたわらを行くものさえ

 見るがいい 黒い水が 抱き込むように流れていく

 少女よ鳴くのはおやめ 風も木も川も土も

 みんなみんな たわむれの口笛を吹く

♪僕は呼びかけはしない 遠く過ぎ去るものに

 僕は呼びかけはしない かたわらを行くものさえ

 見るがいい 黒い犬が 獲物を探してかけて行く

 少女よ鳴くのはおやめ 空も海も月も星も

 みんなみんな うつろな輝きだ

この詩は芦田宏直氏によると、当時の学生運動への決別の宣言なのだという。「黒い水」「黒い犬」は左翼の活動家やその運動、その煽動に巻き込まれている学生たちや人々をさしているのだという。「僕は呼びかけはしない」というのはマイクで呼びかける活動家とは違うという意味で、少女は真理の比喩であり街宣活動の勇ましさに怯え泣いているが、時流に流されない自然:風や木も川も土も、彼らを支持しているわけではない、戯れの口笛程度に覚めているんだよというわけだ。(詳しくは下記参照)

http://www.ashida.info/blog/2006/03/post_133.html

先日、記者クラブの自民党の総裁選挙候補者の討論会が開かれた。マスコミの左翼偏向報道が凄い。最も右派的なT氏を無視した形で進められたようで、ネット上でネトウヨさん達が激高している。反対に彼らが応援しているだろうK氏の弟が中国で商売していることも判明、女系天皇の件、夫婦別姓の件、消費税増税による社会保障など、矢継ぎ早に批判の炎が上がっている。(ちなみに私は基本的に中立的であることを再確認しておきたい。)

何度か記したが、私たちの世代は、それなりに左翼思想の影響を受けている。しかし、ソ連におけるスターリンの罪が暴かれ、ソ連も崩壊し、中国の文革が所詮権力闘争であり、中国共産党が人民の敵のような存在に成り下がっていること、ナチス以上のチベット人やウィグル人への人権侵害をしていることを我々は知ってしまった。いまさら右派に転向する必要はないだろうが、すくなくともマスコミは、中立であるべきだ。

米大統領選挙の際もそうだったが、こういう偏向報道、報道しない自由といったマスコミの姿勢にはうんざりだ。健全な民主主義の一翼を担うべき彼らの本質を完全に見失っている。デモクレイジーは途上国のものだけではない。この日本にも蔓延っているのだ。おそらく彼らはA新聞を筆頭に近々滅びるだろう。

「さらば青春」というのは、小椋佳がそういう左翼的青春への決別を歌ったものだが、左翼偏向のマスコミこそ、そういう青春におさらばすべきではないかと思うのだ。

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