2021年9月2日木曜日

阪大の地理を解く


阪大の昨年度の前期試験、地理は、大問が2つ。白秋ではなく未だ青春でありたいという想いで解いてみようと思う。

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大問1は世界の難見や紛争に関する問題。上記画像にをもとに、問1は、難民発生国と難民受け入れ国との関係について150字で説明する問題。受け入れ国の基本は、難民発生国の周辺国であること、さらにそれ以外として旧宗主国や難民受け入れに積極的な先進国ということになる。これらの例を挙げれば150字くらいになるだろう。

問2は、旧ユーゴスラビアの解体以前にバルカン半島やその周辺地域で起こった紛争の背景について150字で説明する問題。これは、ソ連を中心とした東側諸国の中での反発が背景だといえる。ハンガリー動乱やチェコのプラハの春について記すことになる。その後チトーの死によって、かなり反ソ的な特殊なスタンスをとっていたユーゴが瓦解するからである。

問3は、かなりメタな設問である。民族と言語の関係、民族と国家の関係、および国家と言語との関係について、世界の事例や現状を踏まえて200字で説明する問題。ただし具体的な国・地域名や民族・言語名などの語句は持ちいてはならない。

これは、具体例を挙げれないので意外に難しい。民族と言語の関係についてはおよそイコールで結びつく場合が多い。民族と国家の関係は、多民族国家が世界の大多数なので、それらの民族を統合し、国民国家化することはかなり難しいこと、国家と言語の関係は、各民族語と共通語の設定という問題がある。多数派の民族の言語が共通語になる場合もあるし、旧宗主国の言語を使用する場合、あるいは併用する場合も多い。…ということになると思う。

大問2は、北極圏の問題である。問1は、北極圏の気候の特色20世紀以降の環境の変化について200字。これはそう難しくない。EFとET、Df、Dwの分布を示せばいい。環境の変化は、当然ながら温室効果ガスによる氷山等の融解、南極ほどではないがオゾン層の破壊が進んでいる事を示せばいい。

問2は北極圏における交通の概要について150字。北極航路と言うのは、これまでなかったが、地球温暖化によって砕氷船による航路が開発されるつつあることを書くとよい。特に東アジアからヨーロッパへの最短航路が生まれる可能性もある。

問3は、北極圏の資源の利用と開発について150字。これは簡単。天然ガスと石油資源が豊富である。ただ、資源が埋蔵されていても可採できるかどうかが問題になる。

というわけで、私にとってはそんなに難しい問題ではなかった。プロだから当たり前で、威張れるような話ではない。(笑)

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