2026年1月20日火曜日

アーミッシュ備忘録4

https://ameblo.jp/bandazakura/entry-12427240915.html
『アーミッシュ もう一つのアメリカ』(菅原千代志著/丸善ブックス 1997年)の興味深い内容の備忘録的エントリー第4回目。

最初に記した(1月14日付ブログ参照)が、アーミッシュはペンシルベニア州だけにコミュニティを持っているのではない。1992年度の統計ではオハイオ州の方が多い。43200人。(PAは35200人)第3位はインディアナ州で25200人。他に、1万人に満たないが、ミネソタ・ウィスコンシン・アイオワ・カンザス・ミズーリ・オクラホマ・イリノイ・ミシガン・ケンタッキー・テネシー・ニューヨーク・デラウエア・メリーランド・カナダのオンタリオなどにコミュニティがある。その他、人口統計がない州には、MT・TX・VA・NC・FLなどがある。長男や次男が新しい農地を求めて移住していったのだろう。

…『11のアメリカ』から見れば、ウィリアム・ペンの「寛容な宗教政策によって移民してきたドイツ系」の多いThe MIidlandに、「質素に生きるアパラチア山脈の農民たち」の世界である(Greater Appalachia)が交差としているようにも見える。

アーミッシュの家の軒先には、必ずといえるほど小鳥の巣箱や餌箱があり野鳥の天国のようだったと著者は記している。来るのは、冠をもつ赤く美しいカージナル(画像参照)。ちなみにミズーリ州・セントルイスのMLB・カージナルスで有名だが、意外にも州鳥ではない。オハイオ州、イリノイ州、インディアナ州、ケンタッキー州、ヴァージニア州、ウエストヴァージニア州、ノースカロライナ州の州鳥ではある。他にもトロント・ブルージェイズで有名な青いブルージェイも来るらしい。しかし、こちらも、オンタリオ州の州鳥ではない。(笑)ともあれ、これらの野鳥と共にある彼らの暮らしは、質素でありながら、なんと豊かなことか…。

本書の最後に、著者はこう書いている。「家族の絆を大切にし、人間関係を損なうと考えられる現代文明を拒否する。自然と共存しながら手作りの道具で暮らすアーミッシュの人々のシンプルな生活には、私たちが失ってしまった穏やかで豊かな人間性が感じられる。」「アーミッシュといえども現代アメリカ社会の一員である。頑なに17~18世紀の生活を守ろうとしている訳では無い。ただその加速するスピードに、懸命にブレーキを踏むことで妥協点を見出し、家族や隣人との絆を守ろうとしている。私にはそう感じられた。」

…通勤電車の中で、ほぼ8割、時によっては全員が、ずっとスマホを見ている。私には異様な光景に映る。便利になったというメリット以上のデメリットを感じている私は、アーミッシュの人々の生き方をリスペクトする気持ちがある。同時に、(アマルティア=センの言う)子供たちの潜在能力を活かせているとは言い難いのも事実。本書は、多くのことを考えさせてくれた。

0 件のコメント:

コメントを投稿