2025年6月13日金曜日

世界奇景探索百科3

https://ameblo.jp/kohei-kkk-kohei/entry-12876138021.html
世界奇景探索百科の書評3回目。気になった記事から本日は、エジプト・カイロにあるマンシーヤ・ナーセル地区の南側・ザバリーン(アラビア語で”ゴミの人々”)と呼ばれ、カイロの家庭ゴミを集めてくる場所の話である。

カイロの人口は1700万人を超えているが、市によるゴミ収集は行われていない。その代わりに数万人のフリーランスのザバリーンがいて、何十年もの間、このゴミ収集を生業としてきた。トラックやロバに引かせた荷車でマンシーヤ・ナーセルに運び、リサイクルや再利用を行い、不用品は売却する。プラや金属は入念に分別し、廃品として売却。有機体のゴミは豚の餌にする。

…豚?

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実は、ザバリーンは、キリスト教の一派・コプト教徒である。故に豚を食することができる。国民の80%がイスラム教徒であるエジプトでは、常に迫害の対象であった。2003年、政府は産業廃棄物処理の企業を雇い、ザバリーンを格下げしようとしたが、回収所までゴミを運ばなければならない企業のシステムより、手数料が必要だが各戸まで取りに来てくれるザバリーン回収システムのほうが人気だったし、リサイクル率も企業たったは20%、ザバリーンはなんと80%で、明らかに生産性が高いので、結局企業による実験は終了したという。

コプト(正)教は、歴史のある合性論のキリスト教である。イエスの位格は、神性と人性は合一であるとするのが合性論で、単性論(イエスに神性のみを認める)ではない。合性論の教会は、他にアルメニア正教や、エチオピア正教がある。

https://ameblo.jp/kohei-kkk-kohei/entry-12876138021.html
イスラム国家の中にある少数派のコプト正教徒。彼らは、ごみ収集を生業にして生き延びているわけだ。奇景であるとともに、その存在自体も奇であると思う。

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