2020年4月26日日曜日

アフリカ諸国の「行動制限」

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BBCのWEBページで興味深い資料を発見した。世界各国のコロナウィルスへの対応が図式化されているものだ。
アジア・オセアニア、ヨーロッパ、北中米、アフリカの4グループに分けて示してある。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-52217073

とりあえず、サブサハラアフリカの状況について考察する。(ホワイト=アフリカについてはBBCの資料がない。これは不思議だ。全く行動制限をとっていないとは思えない。)
現在、全国でロックアウトしているのは、南ア、ケニア、ルワンダ、コンゴ共和国(旧仏領ブラザビルの方)、モーリシャス、ジブチ、ジンバブエ、アンゴラ、ウガンダ、エリトリア、ギニアビサウ、レソトである。

先日エントリーしたようにアフリカにもパンデミクスが拡大しているが、南アのロックアウトは当然の措置だと思われる。サブサハラアフリカでは、最もガバナンスがしっかりしているし、感染者も多いので納得できる。感染者の多いナイジェリアは、全国での行動制限要請のままである。これは、ナイジェリア北部にもまで政府のガバナンスが行き届いていないことを露わにしているように見える。したくてもできない可能性が高い。ケニアも比較的ガバナンスがいいのと軍の力が強いので可能なのだろう。ルワンダもカガメ政権に対する信頼が厚いので、可能だといえる。モーリシャスは、観光が主産業であるし、ガバナンスが良いのでロックアウトは当然。ジブチも感染者が多いので当然の処置だろう。ジンバブエとレソトは、南アのロックアウトを受けての措置だと思われる。

つまりは、途上国においては、全国的にロックアウトするには、それなりのガバナンス能力(強制力も含めて)が必要だと思うのだ。もっと細かに見ていくべきだろうが、とりあえず全国的なロックアウトをしている国について考察してみた。

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