2020年10月16日金曜日

浦沢直樹の「夢印」考

だいぶ前、大洲の古本ショップで、浦沢直樹の「夢印」(ムジルシと読む)をたしか100円+税で購入した。長くほったらかしにしていたのだが、妻の方が先に読んだようだ。イヤミがどうのこうのと言っている。「イヤミっておそ松くんのイヤミ?」と聞くと、そうだという。浦沢直樹とイヤミ…。全く結びつかない。で、その謎を解くべく、一気に読んだのだった。

私は、少年サンデー/おそ松くん世代である。デカパンとハタ坊が描かれた赤塚不二夫のサイン色紙を以前持っていた。(今は行方不明)東宝映画でゴジラがシェーをしたのに感激したこともある。(多くの若い読者にとって意味不明な語彙が書き並べられていると思う…。)イヤミというのはおそ松くんに登場するキザな男のキャラで、『おフランス』が好きで、靴下が伸びていて、~ザンスという語尾をつける。驚いたときに、シェーと言い独特のポーズをとるのだ。(デカパンもハタ坊も同様、おそ松くんのキャラクターである。)

https://ameblo.jp/futamura-sun/entry-12396397614.html
夢印のイヤミは、妙にリアルで浦沢直樹が描くとこうなるようだった。(表紙には、協力フジオプロとあるので、イヤミの登場には了承済みのようだ。)また、ルーブルの絵画や彫刻も精密に描かれていて、浦沢直樹の画力には、完全に脱帽である。

なによりも、映画を見たような感覚が残った。内容を記すのは悪趣味なので、いくら古い漫画でも記すことはやめようと思う。全1巻で、映画を見たような感覚を味わえる作品だ。

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