2020年9月22日火曜日

米国共和党・民主党の党内対立


アメリカの共和党は自由、民主党は平等といった二律背反する理念を持っていると授業で教えてきたが、もう少し詳しく見ると、それぞれの党内でイデオロギー的な対立があるようだ。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/20805

共和党では、リバタリアン(原理主義的な自由主義派:何より個人の自由を優先するべきであるというイデオロギー)と保守派(リバタリアンほど自由に固執しない現実主義者)が共存している。記事にあるとおり、両者とも、自由市場(ケインズ的な政府。の経済政策は必要ないという立場)を重視しているが、リバタリアンにとっては自己目的、保守派は手段と考えており、温度差がある。経済が上手くいっている時は問題ない(政府の金融・財政政策は必要ない)のだが、1970年代のドルショック・石油ショック以降は、工業の空洞化が進み、経済格差が拡大した。現大統領閣下の市場介入をリバタリアンは1回限りの特別な事例と考えているが、保守派は市場メカニズムの問題点を考えようとしているらしい。

民主党でも、産業の空洞化で労組が弱くなり、金融・IT業界から資金を得るクリントンに類する一派と、北欧型の社会主義(再分配を重視する)を主張する一派で対立しているようだ。まさに、アメリカの両党とも、今のアメリカ社会との齟齬が表面化しているわけだ。

ところで、今町内の放送が流れ、伊方町長選挙が無投票となったことが告げられた。現町長とは、私は懇意である。詳しいことはわからないが、とりあえず(選挙に関わる)無駄なお金が使われなくなってよかったと思う。三崎高校を愛し、積極的に応援してくれる人物であるからだ。

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