2020年9月1日火曜日

社会契約論から見た中共

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大紀元という中国共産党から弾圧されている法輪功も参加している反中国共産党メディアがあり、そのYouTubeを見る機会が最近多い。数あるYouTubeの中で、「社会契約論から中国共産党を見る」というテーマのものがあった。見事に欧米の論理の押し付けである、とも思うが、社会契約論は、国家論、民主主義論からみれば、欧米がたどり着いた「キリスト教世界の神の設計図」のようなものである。

ロックやルソーの発想で見れば、国民は自らの権利を政府に預ける代わりに、政府の保護をうけるという契約を結んでいるというのが基本概念だ。たしかに、中国共産党政府は、国民から税を取れるだけ取っているが、国民を保護していない。一帯一路やプロパガンダのために湯水のように金を使っているが、大洪水や蝗害(こうがい:バッタの被害)に対する支援は行われていないし、コロナ禍への支援(我々は10万円もらったが…。)も聞いたことがない。それだけでなく、政府高官は、汚職や物資の横流しや公金横領で莫大な資産を蓄財している。すでに、この事実は国民に完全にバレている。中国の人々の多くが社会契約論を知っているかは定かではないが、欧米(日本も含めて)の常識から見て、異常に映るのは当然である。

私は、こういう非アジア的な論理でアジア社会を断罪するのはどうか、と思うが、中国共産党の紅軍が大長征の時に、「人民から針一本取らない」軍隊であり、蒋介石の国民党軍が野党の如きであり、しかも国共内戦を見込んで当時日本軍との戦いを避けてばかりだったので人民の支持を失ってしまい、結局台湾に紫禁城の財宝を持って逃げたことを思うと、少なくとも1949年の段階では、社会契約は成立(=中国共産党への信頼と支持)していたと思うのである。ただ、何度かエントリーしたが、周恩来亡き後は、中国共産党は正義を完全に喪失している。国民党軍以上の野党でしかないと思うのだ。

…あの「針一本取らないという紅軍の誇り」は何処へいったのだろうか。

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