2019年3月19日火曜日

英国・愛蘭・日本・韓国

https://www.picbon.com/tag/Irelandball
イギリスのEU離脱はまさに迷走している。最大の問題は離脱派と残留派が拮抗しているからである。このイギリスを二分している背景について、面白い論説を見つけた。イギリスの大陸不信感である。二度の世界大戦について、イギリスは消極的だった。勝利を収めたものの、これで国力を消耗しアメリカに覇権をゆずることになった。その後も大陸とは距離を置いていたが、結局EUに加盟する。サッチャー政権末期に、イギリスもユーロ導入に動きかけたが、金融緩和するべき時に固定相場制を維持する必要に迫られ、結局ポンド高となった。そのすきを突かれポンドは売られる。イングランド銀行はこれに為替介入したが、結局変動相場制に移行、ポンドは暴落し通貨危機になった。この時ドイツは何も手をさしのべず、不信感をイギリスにさらに植え付けることになった。このような大陸に関わるとろくなことにならないという不信感があるのだ、という。
https://president.jp/articles/-/28052

一方、今回の離脱問題の焦点となっているアイルランドとの関係に於いて、アイルランドも韓国同様に、ゴールを動かす国だという指摘もある。しかし、イギリスは感情的にならず、アイルランドを罵らない、日本も「反韓・嫌韓」は時間の無駄だという論説もある。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190318-00010001-newsweek-int&p=1

…イギリスをめぐって、いろいろな論説がWEB上に出ている。前者はなかなか面白いと思ったが、後者は、歴史的背景や宗教的な背景が違いすぎる、かなり乱暴な論理展開だと思う。イギリスが感情的にならず、アイルランドを罵らないのは、アイルランドの実力行使(IRAにはかなり懲りているはずだ)や、遠い過去、クロムウェル以来のえげつない黒歴史があるからで、罵れないのは当然である。今回の日韓関係とはレベルが違うと言わざるを得ないと私などは思う。

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