http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2017/2017honbun/i1410000.html |
今週のある日の授業の前、パワーポイントのセッティング中に、「金持ちと貧乏の差が大きいことは日本語で何と言いますか?」という質問があった。(おそらく日本語の作文で必要なのだろうと思う。)「経済格差かな。」と黒板に書いた。そして、授業が始まったのだが、この日は東南アジアの地誌。ところで、東アジアの地誌については、EJUではあまり出題されない。中国や韓国、ベトナムなどの留学生が多いので、出題する側も敬遠するのではないかと思われる。東南アジアの地誌も同様である。
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何故、シンガポールが高いのか?3位のマレーシアと4位のタイの差はどうして生まれているのか?そんな私の質問に、みんな口々に意見を言ってくる。ここで、第一次産業・第二次産業・第三次産業の収入の違いを、100円の缶コーヒーに占める収入の割合で教えた。これはもう地理ではなく経済であるが…。第一次産業の収入の低さに、皆驚いた。経済の基礎中の基礎であるが、中級レベルでも十分理解可能なことがわかった。で、第一次産業人口比率を、シンガポール、マレーシア、タイで比べると、その答えが出てくるわけだ。こういう授業が、この時点で出来るとは思わなかった。うれしい誤算である。
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