2018年12月1日土曜日

アルメニア難民を救う蘭教会

オスマントルコ時代、アルメニア人は
ジェノサイドでヨーロッパに逃れた
https://twitter.com/cetine58/
status/843492150457372673
CNNのサイトで、妻が興味深いニュースを発見し、教えてくれた。オランダ・ハーグにある教会が、亡命を却下され国外退去を命じられたアルメニア人家族をかくまい、800時間以上礼拝を続けているという。オランダの法律では、宗教儀式中は警察が教会に入れない故である。最初は秘密裏だったらしいが、今や数百人の聖職者・ボランティアが協力しているらしい。警察も外で待機はしていないとのこと。但し監視は続いているようだ。
https://www.cnn.co.jp/world/35129423.html

…ちなみに、ステレオタイプ的に考えると、この教会はカルヴァン派(オランダではゴイセンと呼ばれている。)の可能性が高い。アルメニア人は、はるかに古い伝統をもつアルメニア正教徒だということになる。同じキリスト教でもその教義の差は大きい。こんなことを言うとクリスチャンに怒られそうだが、普通、ゴイセンは、予定説に立つので、アルメニア人を救うというのは、ちょっと意外な感もある。キリスト教の説く隣人愛は、文字通り受け止めないほうが無難である。でないと歴史上数多い宗教戦争を説明できない。

…比較宗教学の徒としては、かなり意外なのだが、礼拝を行うことで、国外退去の執行を阻止しているという事実は、実に興味深い。このアルメニア人家族も2010年からオランダにいるそうで、子供は学校にも通っていたという。詳細は不明だけれど、このCNNのニュースが様々な人権関係のNGOなどに波及を呼び起こす可能性が強いだろうと思う。注視していきたい。

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