2018年12月20日木曜日

PBTの話(82) 卒業式 2018

恒例の卒業生の歌 なかなかのクオリティだった。
F40私費生の卒業式である。本格的な受験を控えての卒業式であるし、EJUの結果もその後届いたので、明日またみんなが来る。なんとなく奇妙な感じではある。とはいえ、卒業式であるので、当然ながら感慨無量である。昨年もそうだったが、いつも学生諸君が自立し、成長した姿を再確認できる場である。今年の最後を飾った卒業生の歌は、「手紙」。男女の混声合唱で、しかもコメントが入る演出もあって、実に見事だった。ピアノ担当もしながらみんなをまとめたJ君やB組のT君らの労を心から労いたいと思う。「人生、イロイロ、島倉千代子」(いろんな人間がいるということ。それを知るのが人生であるの意。)である。

今年も我がクラスから答辞の学生を出した。L君である。温和でまじめな彼が、聴衆を沸かせた。それが嬉しいし、大きな経験を積んだと思う。最優秀の学生も出せた。J君である。さらに皆勤の学生が2名。K君とEさん。さらにラザク奨学金をYさんが頂けることになった。昨年は、スーパー優秀だったI君が皆勤以外全て独占した格好になっていたが、今回は多くの学生に栄誉が与えられた。このことが、F40Aを象徴しているような気がする。表彰されなかった学生の中にも多くの人材が育っていたし、F38Aとはまた違う意味で、いいクラスだったと思う。
ちょっと見にくいが、黒板にS先生への感謝のコトバを書いて記念撮影
最後のHRで、記念写真を撮った。お世話になったK先生やH先生も交えてまず撮った後、4月まで担任をして頂き、今は東京におられるS先生への感謝を込めて黒板に記した上で写真も撮った。こういう人情の機微を最後に教えることができたように思う。

そうそう、今回の卒業式では、「理想に生きることをやめた時、青春は終わる」という私の座右の銘を言わなかった。というより、(忘れてしまって)言えなかった。健康面で不安をもっているからかもしれない。来年からは、あと1年、あと1年と踏ん張りながらの教師生活になるような気がする。理想に生きることはやめるつもりはないが、無意識層で、「青春」というコトバを使うには、ずいぶんと弱気になっている自分を再発見した次第。文集の原稿には、やっぱり座右の銘を書くつもりだが、なんとなくフィットしなくなった自分がいることはたしかだ。

ともかくも、卒業式に関わって頂いた、来賓の皆様、PBTの教職員、保護者の皆さん、そして式場作りをして頂いた日本人会のワーカーさん、全ての方にあらためて感謝をしたいと思う。一人の力は小さなものだ。多くの人々の力を結集することで、大きな力となる。人間は傲慢であってはならない。このこともF40Aのみんなに伝えておきたいことである。

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