2018年12月22日土曜日

現大統領閣下は何者なのか?

http://time.com/5303844/
donald-trump-king-cover/
久しぶりにアメリカ大統領閣下のことをエントリーしようと思う。ホワイトハウス内で要となってきた最大の「大人」・マティス国防長官が2月に辞任するそうだ。その辞表も公開された。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39229940R21C18A2000000/

シリアからの撤退を三軍の長である大統領閣下が独断で決定した。国防長官は「世界の警察・アメリカ」は否定しつつも、同盟国との関係を重視することに努めてきたようだが、イラン、NATO、アフガンなどの問題で対立。辞任に追い込まれたようだ。大統領閣下を押さえ込むだけの「大人」は、もういなくなり、大統領閣下の思うがママに進む可能性が高くなった。日本にとっても、北朝鮮・中国、そして韓国とまで軍事的な問題が起こりつつある昨今、大きな懸念材料である。

ところで、先日読んだ「米中論」(田中宇著:光文社新書/2002年6月)。少し古い本なのだが、アメリカの政治を中国との関係で説いている。アメリカの歴代政権は、親中国の資本家と、かのアイゼンハワーが指摘した産軍複合体(軍事産業とCIA・軍が戦争を通じて自己の権力や冨を拡大しており、アメリカの国益とは別の動きを見せているとアイクは退任時に述べている。)のせめぎ合いが続いてきた、とある。

WWⅡから見れば、親中国の代表は何と言っても、F・ルーズヴェルト。トルーマンもその後に続くだろうが、冷戦の開始とともに、アイクを悩ませた産軍複合体の力が強まる。ケネディは民主党で完全な親中国資本家派である。(彼の父親は、大恐慌時前に株を売り抜けて大儲けし、F・ルーズヴェルトの大統領選支援を行い、英国大使になっている。)しかし、キューバ危機やベトナム内戦激化などの国際情勢下にあって、産軍複合体を押さえ込むことはできなかったようだ。彼の暗殺については様々な真の容疑者候補が挙げられているが、産軍複合体もその中のひとつである。(当然ながらこの暗殺事件は謎に包まれたままである。)副大統領でケネディの後を継いだジョンソンはベトナム戦争に本格的介入を行った。(一方で公民権運動を受け、黒人差別解消に一肌脱いでいる。)かなり、産軍複合体の影響力下にあったといえるだろう。その後のニクソンは共和党ながら、親中国派に担がれ、やっと当選できた。米中の国交回復は彼の手で行われたが、産軍複合体の陰謀?でウォーターゲート事件で辞任することになる。その後も親中国資本家対産軍複合体の戦いは続いたと言われている。

…この考察は正しいと思われる。(様々な国際情勢の変化があるので)以後の大統領をステレオタイプ的に色分けはできないが、アメリカ政治の一つの視点であることは間違いない。さて、現大統領閣下である。彼は、反中国で、反産軍複合体なのだろうか?全く読めない。親中国なら、今の貿易戦争は何だ?ということになるし、先端情報技術を護る行動なら、長い目で見て資本家側だとも言えなくもない。世界の紛争地域から米軍を引き上げている姿からは、反産軍複合体ともいえるが、F35を売ることには熱心だ。とはいえ、今回の国防長官の辞任に見られるように、世界的な構想をもっているとはとても思えない。

…現大統領閣下は何者なのか?ただの…。

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