2018年12月29日土曜日

現時点で韓国の問題を考えるⅦ

1963年のクーデター
https://matome.naver.
jp/odai/2139881922314
725701/2139902031444754103
ネット上では、ネトウヨさんたちの嫌韓大合唱が続いている。例の海上自衛隊機へのロックオン問題である。そんな中で面白い記事を見つけた。重村智計教授の「レーダー照射していないー韓国が嘘の上塗りを続ける理由」である。
https://ironna.jp/article/11556

内容を要約すると、このレーダー照射は最高司令官たる大統領の命令でしかあり得ないことであり、もし将校や艦長や海軍首脳らがこれを指示したとすれば指揮命令権の否定であり、韓国では、クーデターと見なされる。したがって(保身のためには)照射していないと言い続けるしかない、というものだ。

ところで、12月初旬に、韓国軍の情報将校がセウォル号の遺族を違法調査したとして取り調べを受け、飛び降り自殺した事件があった。この事件は、韓国軍の上部に大きな衝撃を与えたとらしい。政権が変わるごとに保守派と左派の権力争いに巻き込まれることに嫌気がさしているようだ。文政権になってから、米軍を激怒させた北朝鮮との宥和的軍事政策のことも尾を引いているようで、クーデターが起こる土壌などない、とは言えないのも事実のようだ。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/07/2018120780107.html

韓国軍は、クーデターの記憶(朴政権はクーデターによって成立した。)があるだけに、ソウル方面への後方移動は禁止されているという。各部隊には、ソ連のように政治将校が配置されているのだという。

幸い私は、重村教授の記事を読んで知ることが出来たが、こんな韓国の特殊事情を我々日本人は知るよしもないし、言ってしまえば「そんなの関係ねぇ。そんなの関係ねぇ。」の世界である。こういう自分の非を認めず、しかも嘘の上塗りをする行為は、日本人が最も忌み嫌うものだ。そして何より、自衛隊員の生命がかかわっていた問題である。日本政府も、世論を背景に引けないだろう。この問題(他の問題もだが)、ソフトランディングはかなり難しい。

これで、さらに文政権が揺らぎ、退陣へと繋がることを、米・日の政府は願っているに違いない。米軍は本気で韓国から撤退することも考えているようである。そうなれば、半島は危機にさらされる可能性が高くなる。自業自得と言えばそれまでだが、日本も決してただではすまないわけで、なんとも迷惑な話である。

最後に、何度も書いているが、在日の韓国人の人々は、このような特殊事情下の「嘘の上塗り」とは全く無関係である。こういう軍事に関わる問題は、ナショナリズムを否応なく刺激する。同胞の知性を信じたい。私の在日の教え子や友人とは全く無関係である。

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