2018年11月28日水曜日

PBTの話(75) 今年も哲学講座

ルネ・デカルト
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EJUが終わって、今年も哲学講座をしている。我がクラスは、今日の時点で、(ヘブライズムを割愛できたので)デカルトの第二証明(神の存在証明)まで終わった。ぐっと、西洋哲学史的なところだ。

毎年、EJUが終わると、私は西洋哲学史を講じている。マレーシアではこのようなカリキュラムはないらしく、新鮮に受け止めてくれている。ところで、中華系の学生の多くは中国思想もあまり知らない。マレー系の学生はイスラム教学は当然知っているが、それ以外は知らない。私が、在マレーシアの日本の大学進学の準備教育機関(PBT)にいて、こういう哲学を教えることは、それなりに意味のあることだと思うところである。

今日もちょっと、昨日エントリーした「儒家のカインコンプレックス」について話したら、仁・義・礼の意味はある程度理解できた学生達が、日本と韓国の相違を「カインコンプレックス」(兄弟間の葛藤:カインの名は旧約聖書に由来。)という表現で、十分に理解してくれた。しかも一瞬で、この表現に大いに納得してくれた。この知的レベルの高さが非常に嬉しい。

明日は、おそらくカントのアプリオリな認識形式をやることになると思う。講義内容のレベルは高いが、十分ついてきてくれるF40Aの学生達の日本語力を誇りに思う次第。

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