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長い時間をかけてついに到着したウェーブロック |
2つめのツアーは、ウェーブロックである。パースの東350kmにある。パースから行く1日ツアーだが、日本で言えば大阪から広島の距離が約300kmだから、それ以上離れているわけで…。正直なところ、妻も私もかなり疲れたのだった。
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途中休憩したヨークの街 |
さて、ツアーは、パースを出てヨークという歴史のある街に到着した。ここはなかなか趣がある小さな街で、アメリカで言えばサウスダコタ州のスタージスといった感じだ。妻は素朴そうなおばさんの店でジャムを2つ購入した。
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とにかくずーっと360度・農地が拡がる(車中から撮影) |
ここからが長かった。パース近郊は酪農地帯だと思われ、牧草のロールが点在していたが、ヨークから先は、ひたすら小麦畑が360度拡がっている。国道の両側には、耐乾性の樹木が植わっていて、防風林の役割と、おそらくは航空機による種まき・肥料などの配布のために区切られているのではないか、と思う。パースは地中海性気候なので、夏は乾燥し、冬に雨が降る。すなわち、11月は冬の降水で実った小麦の刈り取りの季節にあたるのだろう。コンバインが稼働していた。耐乾性樹木が畑の真ん中にぽつんとあったりして、美瑛のケンとメリーの木も真っ青である。このことから、航空機とコンバイン等の機械による労働生産性の極めて高い農業であることは間違いない。刈り取った畑には、牛や羊が放たれている。まさに三圃式農業のテキスト通りである。こういうことを発見し整理するのは社会科教師の宿命で、今回は楽しむために来ているのだが、西オーストラリアの農業について、輸出先は中国だろうかなどと、いろいろ考えてしまう。(笑)とにかく、景色は変わらない。3時間くらい、360度ずーっと小麦畑である。道も少しガタガタする。轍(わだち)が大きいようだ。というのも、トレーラー2台を牽引するコンボイトラック(ダブルス・トレーラーというらしい。)とすれ違うことが多いのだ。
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奥からウェーブロックを見る |
で、やっと昼食。ウェーブロックカフェに到着。このあたりだけ湿地帯だった。近くには塩湖もあるようだ。ウェーブロックは、花崗岩が数十億年という年月をかけてできあがった奇岩で、波のようなカタチに風化し、表面の線は雨水と、炭酸塩や水酸化鉄が表面に流れ込んで出来たらしい。長さ約110m、高さ約15m。
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ウェーブロックの頂上から |
私には期待通りだったが、妻はあまりの長距離移動で疲れ果てたらしい。しかもハエが凄い。ウェーブロックの上に鎖を使って登る。なかなかハードではある。素晴らしい眺めであった。広大なオーストラリア大陸。とんでもないトコロだ。ホテル到着はPM8:30だった。
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