2018年11月23日金曜日

パース紀行Ⅸ ムスリムの旅人

パース空港にて ヒジャブ(トゥドゥン)を被った女性
パースには、意外にムスリムの旅人が多かった。同じホテルでも多くのマレーシアの人々と会ったし、ツアーでもインドネシアの人々と会った。ホテルの周囲には、ハラルの店もかなりあった。中東料理の店。イスラエルで食したひよこ豆のスープなどがメニューにあったし、ハラルのケバブとピザの店も。マレーシアでしょっちゅう見かけるハラルマークが店先に描かれている。

考えてみると、パースはマレーシア・インドネシアから最も近い西洋世界だし、当然なのだ。私などは、ムスリムが周囲を歩いているのが日常なので、別段なんとも思わないが、もし日本から来ていたら、かなりびっくりしたかもしれない。

私は人間観察(マンウォッチング)が大好きなので、気づいたこと。さすがにホテルの朝食はハラルではない。ムスリムの婦人は、ハッシュドポテトだけ食べていた。ご主人は、さすがにベーコンやサラミソーセージをパスしていたけれど、もう少し他のモノも食べていた。この辺の個人差は、ムスリムでもかなりの自由度があるが故と聞いている。

空港では、ハラルであろう弁当らしきものを食べているムスリムも発見した。おそらくホテルが用意したモノか、ハラルの店であらかじめ作っておいて貰ったモノだと思う。空港の店にはハラルメニューはないようだ。

そうそう、空港にはスラウ(礼拝所)があったのだが、狭く、しかも男女別にはなっていない。私は男女が同席して祈る姿を目撃してしまった。ちょうどスラウから出てきた男性がいたので、「このスラウは男女一緒なんだね。初めて見た。」と言ったらびっくりしていた。東洋人が『スラウ』という言葉を知っていたからだろう。「私は日本人だけど、マレーシアのKLに住んでいるんだ。」というと素晴らしい笑顔を見せてくれた。そんな、ムスリムとのふれあいもあったのである。

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