というわけで、ちょっと西オーストラリア州(といっても、オーストラリアの1/3を占め、北部の熱帯地域まで含まれる広大な州なので、とりあえずパース周辺に関わる)の農業について調べてみた。
https://www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0809re3.pdf |
ところで、西オーストラリア州の穀物生産(小麦と大麦が中心らしい)は、輸出向けの割合が大きく、人口も家畜も多い東部で早魃があって需要が拡大しても、輸送コストがかかるがゆえに西から東へ供給されることはあまりないらしい。これは意外な話ではあった。
file:///C:/Users/K/Desktop/n0809re3.pdf
西オーストラリア州の農用地面積は9674万ha、耕地面積は667万haである。これでも他州に対し耕地面積は多くオーストラリアで最大である。(約9000万haは放牧地であるわけだ。)西オーストラリア州で生産される小麦の品種はAWSと呼ばれ、日本では「うどん」に使用されるものらしい。(西オーストラリア州の農業省と日本の製粉業界と20年以上かけて研究開発してきた品種だとか。ちなみにラーメン用のプライムハードと呼ばれる品種は東オーストラリア産。)一方、大麦の生産も西オーストラリア州が最大で、主に食用、また飼料作物としても栽培されている。トウモロコシを栽培するにはオーストラリアは降水量が少ないらしい。大麦は三圃式農業的に、小麦や牧草とローテーション栽培されているとのこと。したがって、私が紀行中で書いた「小麦畑」という言い方は、その語の中に大麦栽培や牧草も含まれる故に、間違ってはいないようだ。
https://www.jetro.go.jp/ext_images/jfile/report/07000023/05001663.pdf
フリーマントル港 https://www.otemon.ac.jp/library/research/labo/cas/publication/pdf/38/4.pdf |
file:///C:/Users/K/Downloads/Overview%20of%20Australian%20Wheat%20Industry%20RS%20Terry%20Enlight.pdf
https://www.otemon.ac.jp/library/research/labo/cas/publication/pdf/38/4.pdf
…ご褒美旅行だった今回のパース紀行も、やはりこうして教材研究に役立ってしまうのは、職業病かもしれない。(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿