2019年2月6日水曜日

中央アフリカ 4度目の正直

https://www.msf.or.jp/news/car.html
教え子のL君が、国境なき医師団のスタッフとして、首都バンギに赴任している。その中央アフリカで、国連とAUの斡旋で、14の武装勢力が権力の分担などの和平合意に達したというニュースが流れてきた。
これまでにも、和平合意が3回行われてきているので、4度目の正直ということになる。中央アフリカは、すでにエントリーしているが、後発後進国中の後発後進国である。ダイヤモンドなどの資源が見つかり、貧困の罠の全てが出そろったカタチだ。まずは内陸国の罠。続いて悪いガバナンスの罠、紛争の罠、ここに資源の罠…。これらが相乗効果を生んでいるとしか言いようがない。まずは人間の安全保障というのが、開発経済学のセオリーだが、かなり難しい。その原因は、宗教対立(イスラム教徒キリスト教)とする見方が多いが、中世の十字軍でもあるまいし、基本的には経済的なパイの奪い合いにすぎないと見るべきだろう。出口の見えない状況下であるが、この中央アフリカの状況は世界的な構造的暴力による「病巣」であると私は思う。自国のことだけを考える国が多い国際的な世相の中で、多くの国が考え、行動すべき問題なのだ。
ーL君のますますの健勝と無事を祈る。ー
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40841790T00C19A2000000/
https://www.msf.or.jp/news/detail/headline_1429.html

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