2019年2月16日土曜日

「韓信の股くぐり」であるハズ

https://twitter.com/usatodayopinion/status/990916216960307200
耳(実際には目だが…)を疑うようなニュースが飛び込んできた。日本の首相が、あの非常事態宣言を出してまで国境の壁を作ろうとしているような米国大統領閣下を、ノーベル平和賞に推薦したという。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41363030W9A210C1000000/

大統領閣下の記者会見によると手紙には「日本を代表し…」とあるようだ。ちょっと信じられないのだが、政治の世界は魑魅魍魎の渦巻く世界である。先日エントリーしたように、台湾の李登輝氏も味方をだましてでも自分の志のために、あえて、というような決定をした歴史もある。私は、日本の首相を支持しているわけではないが、本心から大統領閣下を推薦したのではなく、米国からのオファーに応じた、もしくは隣国の反日左派のリーダーがすでに表明していた故に、外交交渉戦として先手を打ったのではないかと推測している。

この推薦状は100%通らない。記者会見でも大統領閣下はそれを認めている。小事である。それ以上の大事を念頭に置いた「韓信の股くぐり」であると、私は信じたい。

単純に、「そんなアホな。」と批判するのはたやすい。日本の立場を改めてキープしたのではないかと私は直感している。自由貿易を推進するというEUとの共通したスタンス。安全保障面ではアメリカと一蓮托生。自由貿易推進と安全保障上の危機意識というジレンマを抱える対中国との微妙な関係。そして近日中にも予想される対韓国政策。様々な要因を鑑みての決定であったように私は考えている。ただし、米大統領閣下が弾劾され、権力を失ったら、首相もそれなりの返り血を浴びること(米国民主党やリベラルな勢力からの批判等)も予想される。小事とはいえ、まさに諸刃の剣である。

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