2019年2月5日火曜日

独の「記憶の固執」とは何か?

http://polandball.blog.fc2.com/blog-entry-740.html
ドイツのメルケル首相が、訪日し自由貿易体制を日本と共に護ろうとアピールしたようだ。そもそも、米国大統領閣下がとんでもない保護主義者で、これまた問題を抱えた独裁的資本主義の中国と経済戦争を始めた。EU内でも、メルケル氏の政治基盤は失われ終焉が近い。イギリスはEU離脱で、アイルランドと北アイルランドの国境に関する問題で大混乱になっており、フランスも頻発するデモで政権は安定していない。ドイツはこれまで中国を重視してきたが、辟易とするような問題に悩まされている。日本とはライバル関係であり、協調することはあまりなかったのだが、ここにきてドイツが今、最も協調しなくてはならない国となったわけだ。それは、自由貿易体制を堅持することである。先日のEUと日本のEPAで、日欧協調を世界に示して見せた。日本は、現在のところ、米国大統領閣下と連携し、EUとの間を取り持てる貴重な存在になっているからだ。(私は現日本の首相を必ずしも支持しているわけではないが、この面においては国際政治の舞台上、貴重な存在であることを認めざるを得ない。)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO40888130U9A200C1SHA000/

何より大切なのは、自由貿易を普遍的な国際ルールとして守りながら、持続可能な開発を行うことである。それは、世界平和を維持するための方便でもある。ドイツを中心とするEUは自由貿易の重要性=平和であることを歴史的にも強く認識しているはずだ。日本も又しかりである。ABCD包囲網の中、日本は太平洋戦争に向かった。米国大統領閣下は、そういう歴史をご存じないと思われる。今回の韓国の問題についても、日本は未だ強く経済制裁にはでていない。それは、保護主義が極めて危険性を孕んでいることを経験的に知っているからである。まして相手はそういうことに全く無知である故。(無知故に、無知の知を知らしめる産婆術が必要はあるとも思うが…。)とにもかくにも、私は、日本とドイツ・EUの自由貿易=平和という大義ある連携には大賛成だ。

追記:F40Aの受験生への小論文のための参考資料。「記憶の固執」とは、サルバドール・ダリの有名なシュールリアリズムの作品。NY近代美術館にある。(実はめっちゃ小さい。)今日の画像はポーランドボールのパロディ。今回のエントリーの中で言われているドイツや日本のWWⅡにおける「記憶の固執」とは何か?的確に読み取って欲しい。

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