2019年2月21日木曜日

ジブチの中国的国際協力

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/15393?page=4
アフリカの紅海沿岸にジブチという小国がある。エリトリアが独立し、内陸国となってしまったエチオピアの外港的な役割を担っている国である。同時に西側諸国のソマリアの海賊監視のための基地ともなっている。地政学上極めて重要なこの地に、中国が鉄道を建設し、エチオピアと結んでいる。「アフリカ・ジブチに走る中国式砂漠鉄道の正体(前編)」(児玉博)というレポートが面白い。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/15393

あまり知られていないが、エチオピアの携帯電話は、中国の独占状態だ。全土の無線のアンテナも全て中国が建設した。中国がエチオピアのために鉄道を建設したのも頷ける。一帯一路への批判が高まる中のレポートなので、あまり好意的に書かれていない。

私は、これまでの中国のアフリカへの国際協力は、あまりに国益が前面に出すぎていて批判的なのだが、このレポートの最後に、これまでのハコもの支援ではなく、中国人がソフト(鉄道運営)を、現地のジブチ人に伝授しているということが書かれていた。これは、中国の国際協力の分岐点になるのか、あるいは特例なのか、まだわからないが、少なくとも、その意義は認めたい。

2003年、東京のJICAで、ケニアに行く前の事前研修の時、ジブチの研修員さんとあったことがある。砂漠化を防ぐことを学びに来られていた人だった。こういう「人」を育てる国際協力が日本のスタンスであるが、ようやく中国がその旨に気づいたということなのだろうか。後編(25日)のレポートが待たれるところだ。

追記1:L君の大冒険がいよいよ始まる。心配だが、無事を祈るしかない。
追記2:このところ、F38のOGたちが、旧正月ということもあって、PBTに里帰りしてくれている。嬉しいものだ。みんな元気そうで何より。

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