2011年7月4日月曜日

梅田のJ堂書店にて


J堂書店のあるビル
期末考査の真っ最中である。とはいえ、試験監督の仕事が午前中に1時間あるだけである。私の残りの試験(世界史B5クラス)は最終日である。先日(金曜日)の政治経済2クラスは、採点も終了した。エクセルの整備(成績をつけるための各クラス用のシート)も終えたし、やることはほとんど終わった。
と、いうわけで、昼から振り替え休日(国際理解教育学会の発表を日曜出勤扱いにしてもらえた故)を取ったのである。

こういう日は、必ず本屋に行く。放出駅で「さあ、京橋まで出てK書店に行こか」と、ふと料金表を見たら、『北新地』まで行くのと10円しか違わない。ならば、もっと大きいJ堂書店に行くことにした。通勤で読む文庫本を探すだけでなく、せっかくJ堂に行くのなら、アフリカや開発経済学関係の新刊が出てないかを確認することにした。

梅田のJ堂書店には莫大な文庫本があるので、かなり目移りする。金さえあれば大いに散財したいところだが、そうもいかない。結局太めの2冊を購入した。1冊は、かなり以前(2003年初版)の本で『刑務所の王』(井口俊英/文春文庫)、もう一冊は本年6月10日初版の佐藤優の『交渉術』(文春文庫)である。できればゆっくりと読んでから書評をまた書きたいところである。

その後、アフリカ関係と、開発経済学関係の書棚を覗いてみた。だいたいここの書棚は値段が高いので、手帳にメモするだけのことが多いのだが、今日は思わず買ってしまった。『世界一大きな問題のシンプルな解き方-私が貧困解決の現場で学んだこと』(ポール・ポラック/英治出版)である。この本は開発経済学の学術書ではない。『従来から行われてきた政府や国際機関主導のトップダウン型の大規模な国際開発とは異なり、現地の人々の目線に立ったボトムアップ型のアプローチである。現地の人たちが何を必要としているかを見極め、それを持続可能な形で提供し、貧困から脱却する手助けをすることだ。』(日本語版への序文より)
以前5月21日付ブログで書いた室井先生の視点や、6月18日付ブログで書いた大山先生の視点と共通するものがある。私の開発経済学の興味が、脱政府支援の方向に向いてきているのは確実である。うーん、読んで見たい、という気持ちが抑えられなかったのである。あちゃー。また妻に…。

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