2011年7月28日木曜日

教員免許更新講習なのだ 3

昨日のランチは、イタリアン
肩の激痛がとれて(まだ万歳はできないが…)、教員免許更新講習を、引き続き受けている。昨日から選択科目に突入している。正直な話、全校園の全教科教員対象だということは知っていたのだが、当日まで何を学ぶのか知らなかった。全くいい加減な話である。同じ歳で同じ3月生まれのY先生と一緒なら、絶対大丈夫だというだけで、申し込んだのだった。(笑)後輩の口の悪いI先生に「まったく、典型的なB型」と揶揄された。まあ、言い返すコトバが見つからない。

で、問題の講座のテーマは『特別支援教育』だった。本校には、特別支援教育委員会というのが設置されている。前任校では設置されていなかったし、「ADHD」とか「アスペルガー症候群」とか、なんとなく聞いたことがあるが、詳しくは知らない。まあ、この際、勉強しとこか、というくらいの向学心である。というわけで、全く属性がないというわけではないくらいの私であるが、講習会場に集まった先生方の多くは、特別支援教育に関わる小学校の先生方という印象をもった。我々高校教員は、なんとなく浮いている感じだ。

今日のランチは讃岐うどん
そういうシチェーションなのであるが、いくつか面白いことを学んだ。基礎的用語や概説的なことはちょっと置いておいて、印象に残った話を記しておきたい。言語聴覚士という仕事があるそうだ。結局良くわかならなかったのだけれど、コミュニケーション・テクニックの演習があった。設問は、非言語コミュニケーションを5つあげてください、とのことだった。全国の教室から得た答えを講師が黒板に書いていく。笑顔や声の大きさ、拍手、イントネーション、ハグ、絵を描く、文字で示す、うなずく、ウインク、姿勢、間(ま)などという回答だった。ふーん。
私の答えは、何といっても『トーキング・ドラム』である。それと『のろし』、さらに『握手(アフリカでは、親しい友人のしるしを示す独特のものがある)』、『喜びのダンス』『悲しみのダンス』なども浮かんだのだ。まるでアフリカの文化人類学の徒である。”非言語コミュニケーション”と名うたれれば、こういう回答になるのは当然であろう。私は、他の先生方のあまりに日常的な回答に、反対にびっくりしたのであった。

今日の講義は、医学的な立場からの発達障害が午前中あった。講義もボソボソで、専門用語ばっかりだったが、私は面白かった。昔の大学の講義はまさにこんな感じ。コツコツとコメントを聞き逃すまいと書き込んでいく。中枢刺激剤コンサータの副作用についてなど、全くどうでもいいのだが、聞いてると面白い。午後は、応用行動分析学(ABA)の講義だった。これもなかなか面白い。特別支援教育では、行動を客観的に記述することが重要だそうだ。なるほど。そのうえで、問題行動を先行事象→行動→後続事象という三段階の物差しで見るというのである。ここに「強化の原理」「行動の機能」というが出てくる。うーん、最後の方は時間がなくてぐちゃぐちゃになって、よくわからなかった。残念である。(客観的に記述するのは難しい。笑)講習会場からの帰路、3人で論争になった。数学、英語、社会の教師の論点のとらえ方が微妙に違う。私には、このほうが面白かったのだった。

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