2011年7月17日日曜日

野球部 R高戦を応援に行く

プレイボール直前
硬式野球部の応援に行ってきた。2回戦、相手はここ1年間に夏・春甲子園連続出場のR高校である。授業で、エースの生徒に、「勝ったら新聞にデカデカと載るな。」と言ったら、ニヤッと笑っていた。調子はいいらしい。1回戦は、私学のK高校に延長10回接戦勝ちで乗り切った。2回戦から登場のR高校に比べて、その点は有利との話だった。監督のI先生は、「勝てる確率は、20%くらいですかね。」と謙遜していたが、やってみないとわからないのが高校野球ではないか。と、いうわけで灼熱の万博球場に、勇んで乗り込んだのだった。万博球場はえらく混んでいた。なんといっても前回の甲子園出場校と春季大会準優勝校の対決、2回戦屈指の好カードである。

しかし、さすがR高校、甲子園連続出場校である。強い。初球から、見事にレフト前に運ばれてしまった。金属バットの音が違う。おいおい。その後も連打され、1点を早々と献上してしまった。しかし、そこはさすが公立の雄である。最少得点に抑えて1回の表を終えた。裏は、本校の攻撃である。R高校の流れを止めた。ここは、一気にこっちに流れを引き寄せたいところだ。ところが、三者連続三振。私のような素人には全く分からないのだが、後で聞くと、すこぶるストレートが切れていたらしい。あちゃー。向こうのピッチャーの調子もいいらしい。

1点、また1点と小刻みに点数が入っていく。本校の守備は良く鍛えられているので、なんとかピンチでも最少得点に抑えるのだが、それでも点差が開いていく。「うーん、一枚も二枚も上ですねえ。」と隣で見ていた体育のM先生。前回の春季大会決勝戦でも聞いたようなセリフである。やっぱり私学の凄みをいやというほど見せつけられるのである。6回、ついにエースが完全に捕まった。…そしてまさかまさかの7回コールド負けを喫してしまったのである。

悔しい。野球部の生徒がいつも走っている姿を、この1学期間見ているだけに、よけい悔しい。これで3年生は、引退である。全ての学校の硬式野球部のルールなのだ。彼らが、高校生活をかけてきた「野球」が、今日終わった。レギュラーとして活躍した生徒は少数である。最後まで補欠として、応援団としてしか活躍できなかった生徒も多い。みんなまとめて強制的に終了である。定めとはいえ、残酷である。私は何もしてやれない。だが、これが人生なのだと思う。また新たな道に生徒たちは向かっていく。それでいいのだろう。だが、今日くらい、ゆっくりと自分の「野球」を振り返って、1人泣いてもいいのではないか、と思う。明後日は、また笑顔でお互い挨拶しようぜ。

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