2011年7月10日日曜日

南スーダンの元少年兵に学ぶ

独立を喜ぶ南スーダンの人々
南スーダンの様々な記事を読んでいて、重いコトバを見つけた。毎日JPの記事にある元少年兵のダニエル・ボウル氏の言葉である。彼は、エチオピアに難民として非難した後、13歳の時に少年兵として「スーダン人民解放軍」に加わった。2年間戦闘に参加した後、除隊し、故郷に戻った。しかし北部軍の虐殺行動にあい、ケニアの難民キャンプへ。2005年和平合意で、ようやく故郷に戻ったが、30歳になっていたという。

『自由を得るということは責任を伴うことでもある。内戦では銃をもって和平を追求したが、子供たちには対話で物事を解決してほしい。』…極めて重いコトバである。

『自由』という言葉の意味を改めて、彼のコトバから学ぶべきだ、と私は思う。

今日の毎日新聞朝刊では、与良正男論説副委員長が『旧社会党病が政界に蔓延している』というタイトルで、「反射鏡」というコラムの中で政界の無責任性を論じている。旧社会党が当時の政府・自民党を批判さえしていればいいという無責任体質を持っていたのは周知の事実である。
都合の悪いことは、すべて他人に責任を押し付ける首相も首相だし、経済産業相も、はたまた野党もすべて同じように責任を他に押し付けるばかりである。たとえこの後、首相が代わっても同様の政治状況が続くと予想され、悲観的にならざらるを得ないとコラムは結ばれている。…全く日本は何をやっているのか。

現在ケニアとの食料を輸入する貿易会社を起こしているダニエル・ボウル氏は、こうも言っている。「経済は成長し、教育制度も拡充したが、民主主義のシステムは生まれたばかり。赤ちゃんが何でも吸収して成長するように、少しずつ周辺国から学んでいきたい。」

自由を自らの手で勝ち取ったからこそ出てくる彼らの謙虚さに、学ぶべきことは多い。
http://mainichi.jp/select/today/news/20110710k0000m030090000c.html

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