2011年7月3日日曜日

秒読 文庫本 「動物の値段」

先週の金曜日、奈良まで所用があって行ってきた。ちょうど『都市を生き抜くための狡知ータンザニアの零細商人マチンガの民族誌』を読みえた直後で、帰りの電車で読む本がなくなった。困って本屋に駆け込んで文庫本を買い求めた。『動物の値段』白輪剛史/角川文庫)という本である。
著者は、動物商で、動物園や水族館、ペットショップなどに世界各国の野生動物などを卸している人である。なかなか面白い商売である。いわゆるワシントン条約や、検疫の話など普段では知り得ない話が書かれている。輸送方法やその費用などが莫大にかかる動物は、その費用も価格に反映されるわけだ。なるほど…である。

私は、子供のころ、イヌやカメや文鳥などを人並みに飼っていたことがある。ただし、飽きっぽいのか、世話をしくなるので、今は亡き母親によく怒られた。以来、ペットとは無縁の生活を送っている。

一番印象に残ったのは、ピグミージェルボアの話である。パキスタンから著者が初めて輸入して大当たりした、500円玉くらいの小さなトビネズミである。小さい、かわいい、臭わない、おとなしいというパーフェクトなペットである。卸値29800円。小売り価格6万円ほど。しかしアフガンのカンダハル近くに生息するわりに弱い動物で、大ヒットしたものの、数年後には暴落(2000円くらい)、さらにネズミ類の全面輸入禁止という憂き目にあった動物らしい。

ところで、イグアナ。私は飼いたいとは思わないが、意外に安く2980円だとか。雑草や果物も食べるし、ペットショップにはイグアナフードも売っているらしい。ただ、3年で大人になり、最終的には2mくらいになるらしい。でもほとんどそれまでに死んでしまうのだとか。

そんな私でも、『ナマケモノ』は飼えそうだと思った。キュウリが好きだそうだ。問題はカビ臭いことと、25℃くらいの温度にしておくこと。また、なめてかかると噛みついたりすることがあるらしい。ただし価格は65万円。
…もし、65万円もオカネに余裕があるなら、私はアフリカに人間を見に行く。(笑)

4 件のコメント:

  1. ブログと全然関係のない話で恐縮ですが、先生はどのような本棚をおかれていますか?引越し以来、日の目を浴びていない押入れの本に外の空気を吸わせてあげたいのですが、量がそこそこあるので下手な本棚を買って失敗したくないなと思いまして。吹きさらしよりもガラス戸はあったほうがやっぱりいいでしょうか?

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  2. 哲平さんへ。コメントありがとうございます。我が家もアホほど本がたまっています。吹きさらしよりガラスがあったほうがいいと思います。前まではでかーい吹きさらしのスライド式の本棚だったけど満杯になり、今や、どんどん文庫本等はいろんな入れ物(コンテナや文庫本用の収納パック)に入れて妻が、どっかに隠します。(笑)私も整理方法を教えてほしいです。回答になってないよね。

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  3. わたしの一押しはハリネズミです( ´・ω・` )
    意外となつくと針だしてこないし、あくび姿がかわいーんです!
    お手頃なのはモモンガかなあ、、、
    完璧に犬猫よりそっち系のが興味あるこの頃です。笑

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  4. ぱかさんへ。コメントありがとう。獣医の卵としての見解だな。でも、やっぱりお馬さんが最高っていうことやな。(笑)

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