広瀬隆氏の「赤い盾」は、文章が読みにくいが、内容は名著だと思うhttps://www.letao.com.tw/yahoojp/auctions/item.php?aID=x632339905 |
しかし、今回の問題をナチのアウシュビッツと同等というのは、あまりにもひどい表現であると私は思う。広瀬隆氏といえば、反原発の代表格で、リベラルと言うか、左派というか、そういう立場であることは間違いないが、あまりに思い込みが激しく、現実離れしていると思うのだ。評価していただけに、残念としか言いようがない。私の世代は、最後の朝日ジャーナルの愛読者世代だと思う。それなりに、左派知識人への親近感はある。しかし、最近の左派は、あまりに現状を誤認識しているような気がする。日帝(日本帝国主義)時代の過ちから、韓国への様々な優遇は当然だという認識は、すでにメッキが剥げてしまったのではないか?日帝は、意外に韓国の近代化えの配慮をしていた事実もある。教育関係者として、学校を多く設立し、識字率を上げたという植民地支配は、ありえないと思う。開発経済学を学んできて、これは欧米帝国主義には、全くありえないことなのだ。ナチのSSヒムラーは、ポーランド人など東欧のスラブ人は、「自分の名前が書け、少し計算が出来ればいい(趣意)」と言っている。ナチと日帝は全く同じだとは言えない。
私は日帝を無批判に肯定する気はないが、蛇蝎のごとく否定するのも違うと思うのだ。左派知識人は、その辺を誤解していないか?自己のこれまでのアイデンティティを守るために、今回の問題をことさらに曲解していないか?今回の広瀬隆氏の発言について、そんなことを考えていたのである。
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